3. 5 コンテンツ作成室
3. 5. 1 コンテンツ作成室の活動内容
コンテンツ作成室では,大学において教育・研究活動のために必要となるコンテンツの作成を行っている.具体 的な領域として,冊子やポスター,Webサイト,ディジタルコンテンツの作成などインターフェースやグラフィッ クデザイン,イラストレーションに関わる分野と,写真・実写映像の撮影,編集など映像に関わる分野を扱っている.
コンテンツ作成支援サービスとしては,全国共同利用サービスとして,申請者グループの持つリソースから教育・
研究活動に利活用する学術コンテンツ,大学のさまざまな活動を周知するための広報コンテンツ,プレゼンテーショ ンツールといったマルチメディア技術を利用したコンテンツを企画・制作・提供する支援を行っている.支援サー ビスでは特に,外部発注が困難なものや不向きなもの,支援が単なる作業請負に留まらないと予想され,利用対象 が,申請者グループ以外にも及び,成果や取り組みが「卓越したコンテンツ」となると予想されるコンテンツを対 象としている.
また,コンテンツ作成を必要とする研究テーマを募集し,採択したテーマについて,申請者グループ,センター の教員およびコンテンツ作成室のスタッフで取り組む「コンテンツ作成共同研究」や,学内外からの申し出によっ て,教材等のコンテンツ作成に関連する共同研究にも取り組んでいる.これについては本年報の第7章共同研究に て報告する.
その他の活動としては,バーチャルスタジオシステムなどのコンテンツ作成に関するセンター設備や機材の管理 運用を担当しているほか,センターの教育研究活動に関わるコンテンツ作成支援や大学の社会貢献に関わるコンテ ンツ作成支援を行うことがある.
3. 5. 2 コンテンツ作成室の体制
コンテンツ作成室の活動は,ディジタルコンテンツ部門の教員と非常勤職員(教務補佐員)で行っている(表 3.5.1).教員は主にサービス内容や体制の整備,組織の統括等を担当しており,窓口対応と実制作をセンター内の コンテンツ作成室に駐在している助教と教務補佐員が対応している.2012年度は助教1名と教務補佐員2〜3名(8 月まで2名,9月より3名)が実務を行った.また,案件によってはセンターの他教員や,情報部技術系職員にア ドバイスとサポートを受けた.
支援サービスの事業報告は年2回の全国共同利用委員会で行うとともに,コンテンツ作成室の活動,機構におけ るディジタルコンテンツの作成・管理・配信システムの運用,広報及び技術的な事項についても審議を行う場とし て,情報環境機構運営委員会の下に汎用コンピュータシステム運用委員会を設けている.汎用コンピュータシステ ム運用委員会はセンター,情報部の教職員と学内関連部局の教職員による委員で構成されており,2012年度は委
員会を1 回開催した.また,汎用コンピュータシステム運用委員会のうちメディアセンター,情報部の委員による
連絡会を,月1回開催しており,さらに日常的な業務やシステム運用における問題に迅速に対応できるような体制 をとっている.
氏名 職名 役割
美濃 導彦 教授 統括
河原 達也 教授 統括
椋木 雅之 准教授 統括補佐
舩冨 卓哉 助教 技術アドバイザー
奥村 昭夫 客員教授 グラフィックデザインアドバイザー,アートディレクション 元木 環 助教(室長) 情報デザイン,コンテンツディレクション,写真
岩倉 正司 教務補佐員 ビデオ撮影,映像音声編集,スタジオ・映像機器管理運用 永田 奈緒美 教務補佐員 グラフィックデザイン,DTP,出力機器管理運用
増本 泰斗
(2012年9月〜)
教務補佐員 Webデザイン,グラフィックデザイン ※研究資源アーカイブ担当 表3.5.1:2012年度スタッフ一覧
3. 5. 3 施設・設備
コンテンツ作成室として整備している機材・施設・設備は,支援サービスで必要になる機材やソフトウェアとそ の保守については,年間の運営交付金の中で予算化し,プロジェクト等で必要になる機材やソフトウェアは,その プロジェクトの予算に組み込み補填している.導入にあたっては,標準化された業務機,あるいはメジャーなソフ トウェアを選択する事で,長期にわたった耐用を可能にしている.以下に,主に運用している機材・施設・設備を 挙げる.
マルチメディアスタジオ Vi[z]Virtual Studio System
映像音声収録・編集用機器
SONY DIGITAL HD VIDEO CAMERA REORDER HVR-Z1J,SONY DIGITAL CAMCORDER DSR-PD150,SONY DIGITAL VIDEOCASSETTE RECORDER DSR-2000,SONY DIGITAL VIDEOCASSETTE RECORDER HDW-M2000,
SONY DIGITAL VIDEOCASSETTE RECORDER DSR-1800 ,SONY LCD VIDEO MONITOR BVM-L231,FOR.A TIME CODE GENERATOR READER TGR-2000,MACKIE MIC/LINE MIXER 1202VLZPRO,SONY CONDENSER MICROPHONE C-38B,audio-technica SHOTGUN MICROPHONE AT835ST,PIONEER DVD RECODER PRVLX1など 入出力装置
PSON ES-10000G,NIKON SUPER COOLSCAN 8000 ED,EPSON PX-10000,EPSON PX-5V
ソフトウェア
Softimage ¦XSI, 3ds MAX, Apple Final Cut Pro,Adobe Premiere,Adobe After Effects,Apple Compressor,Apple DVD Studio Pro, Adobe Photoshop,Adobe Illustrator,Adobe Dreamweaver,Adobe Fireworks,Adobe Flash,Adobe Captivate,Adobe Acrobat,Microsoft Offi ce,モリサワパスポート,Adobe Font Folio
3. 5. 4 コンテンツ作成支援サービスの提供状況
コンテンツ作成支援は,全国共同利用として,申請グループ(受益者)負担で支援サービスを運用している.負 担金は,支援に必要なスキルを持つ非常勤職員が作成や支援にかかる時間分の人件費を根拠に算定している.2012 年度に支援をおこなった案件数は,合計20件である.具体的に支援を行ったコンテンツとそれぞれの工数を以下 に挙げる(表3.5.2).
また,支援サービスの成果が特に利活用された例については,第7章共同研究 コンテンツ作成室の箇所にまと めて報告する.
135 3. 5 コンテンツ作成室
No 申請グループ代表者 支援内容 経費 工数
1 京都大学学術研究支援室/白井哲哉 京都大学URAに関するデザイン支援 運営費交付金 345 2 京都大学学術情報メディアセンター
電子化・ディジタルアーカイブ研究 分野/河原達也
IEEE.tv用映像コンテンツ編集(ICASSP2012 開会式と基調講演)
運営費交付金 131
3 京都大学総合博物館/塩瀬隆之 京都大学総合博物館展示資料画像データ アーカイブ化
運営費交付金 16 4 京都大学文学研究科GCOEプログ
ラム「親密圏と公共圏の再編成をめ ざすアジア拠点」/落合恵美子
日本学術会議公開シンポジウム ポスターデザイン
拠点形成促進事業 費補助金
25
5 京都大学情報環境機構IT企画室/
梶田将司
ポケットゼミ受講学生音声収録支援(スタ ジオ利用)
運営費交付金 6 6 京都大学学術研究支援室/白井哲哉 京都大学アカデミックデイ2012に関する支
援
全学経費 131 7 京都大学学術情報メディアセンター
広報教育委員会/宮崎修一
情報環境機構講習会eラーニング用映像コ ンテンツ作成
運営費交付金 500 8 京 都 大 学 物 質 ― 細 胞 統 合 拠 点
(iCeMS)科学コミュニケーション グループ/水町衣里
京都大学アカデミックデイ2012報告書作成 支援
全学経費 24
9 京都大学総合博物館/大野照文 ノーベル賞受賞記念ミニ展示制作
(ポスター,映像オーサリング)
運営費交付金 25 10 京都大学学術情報メディアセンター
全学メール運用委員会/上田浩
京都大学学生用全学メールデザイン作成
WS実施支援
運営費交付金 53 11 京都大学学術情報メディアセンター
情報教育システム研究分野/喜多一
研究プロジェクトプレゼン用ポスター作成 運営費交付金 10 12 京都大学情報環境機構サイバーラー
ニングスペース運用委員会/梶田将 司
CMS(Sakai)用スキンデザイン等支援 運営費交付金 200
13 京都大学情報環境機構サイバーラー ニングスペース運用委員会/梶田将 司
教育支援システムビジュアルデザイン実装 インセンティブ経 費
100
14 京都大学学術研究支援室/杉原忠 学術研究支援室英語版パンフレット作成 研究支援体制整備 事業費補助金
20
15 京都大学情報環境機構IT企画室/
井澤一朗
京都大学ICT基本戦略資料作成支援 運営費交付金 50 16 京 都 大 学 物 質 ― 細 胞 統 合 拠 点
(iCeMS)国際広報室/飯島由多加
ビデオナレーション音声収録 国際研究拠点形成 促進事業費補助金
3
17 京都大学総合博物館/山下俊介 京都大学総合博物館特別展「ウフィツィバー チャルミュージアム展」映像作成
全学経費 25
18 京都大学研究国際部研究推進課研究 助成掛/吉元幸司
「科学技術フェスタ in 京都」に関する支援 全学経費 84
19 京 都 大 学 物 質 ― 細 胞 統 合 拠 点
(iCeMS)科学コミュニケーション グループ/秋谷直矩
研究者対話トレーニングプログラム用イン ターフェースデザイン
トップレベル事業 費
34
20 京都大学情報環境機構OCW運用委 員会/土佐尚子
京都大学オープンコースウェア教材用ビデ オ撮影(スタジオ利用)
運営費交付金 12
総工数 1,794
表3.5.2:2012年度コンテンツ作成支援サービス一覧