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3. 3 遠隔教育システム研究分野

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3. 3 遠隔教育システム研究分野

3. 3. 1  スタッフ

職名 氏名 専門分野

教授 中村 裕一 情報メディア工学 助教 近藤 一晃 情報メディア工学 助教(兼任) 小泉 敬寛 情報メディア工学

3. 3. 2  研究内容紹介

3. 3. 2. 1 中村 裕一

 人間どうしをつないでくれるメディア,人間を見守るメディア,教えてくれるメディア,気づいてくれるメディ ア,ものごとを簡単に説明してくれるメディア等,様々なメディアを実現するための基礎理論,基礎技術,またそ の実装について研究を行っている.

メディア(画像・音声・言語・生体信号)の知的処理・認識 情報メディアに様々な機能を持たせるためには,画 像,音声,生体信号等の認識技術を援用することが必要となる.人間(メディアの利用者)のおかれた状況や世界 の様子を観測するための認識技術,コンテンツのインデックス情報を自動獲得するための認識技術等である.その ために,人間の動作や発話を処理し,どのような動作をしているか,何をしようとしているか,何に注目している か等を自動認識する研究を行っている.さらに,筋電位などの生体信号を計測することにより,疲労などの状態の 推定,動作に含まれた意図の推定,行動の予測などを行っている.

新しいメディアの創成,マルチメディア技術 知識の流通や独習等を高度にサポートすることを目的とした新しい メディア創成の研究を行っている.様々な視点から複数のカメラで自動的にシーンを撮影するコンテンツ自動撮影,

映像に付与するためにインデックスやメタデータを取得するための画像や音声の自動認識,ユーザの質問に対話的 に答えるためのインタフェース構築に関する研究等を行っている.題材としては,会話,プレゼンテーション,教 示実演等を扱い,会話シーンの自動撮影・編集システムの構築,プレゼンテーション映像の自動編集規則の設定と ユーザインタフェースとしての評価,「さりげなく作業支援を行なう」のための物体・作業動作認識とユーザイン タフェースに関する研究等を行っている.

遠隔講義・会議支援技術,記憶共有支援技術 メディア技術の実応用に関する研究を進めている.その一つの応用 分野として,遠隔会議・講義の環境が世の中に普及しつつあるが,ユーザはその環境に必ずしも満足していない場 合が多い.我々は,新しいネットワーク技術や認識技術を用いて,新しい遠隔コミュニケーション環境,例えば,

必要なモダリティ(音声・画像・映像)やその質を講義や対話の状況に応じて選択する機能,いつでも遠隔会議に 途中参加できるようにするための会議要約を行う機能の研究等,いくつかの研究を始めている.また,個人の行動 を記録して記憶の想起や経験の共有に使うための研究も行っており,膨大な映像記録から効率よく関連するデータ を検索する手法等を手がけている.

3. 3. 2. 2 近藤 一晃

体験活動の記録と振り返り支援 自身の五感を通じた学びの場である体験活動・グループ活動をより効果的なもの とする目的で,人と人・人と物のインタラクション体験をマルチモーダルに記録しそれを事後に振り返る研究を行っ ている.

 体験活動は参加者やガイド者の身体に装着した小型カメラ等のセンサにより詳細に記録されるが,数時間に及ぶ 映像記録を逐一閲覧して振り返ることは労力・所要時間の面から現実的でない.また,参加者視点から撮影された 映像は激しい揺れを含むのでそのままでは閲覧しづらく,複数視点の映像を同時に閲覧することも困難である.こ のような問題を解決するために,活動の要約を自動的に作成することで一覧性を向上させる技術,揺れやカメラワー

クを補正して見やすい映像に変換する技術,体験活動中の参加者の位置・向きを頑健にかつ精度良く推定する技術 などについて研究を進めている.

3. 3. 2. 3 小泉 敬寛

ライフログ 人間の体験・経験を情報支援,記憶補助,経験共有等に利用可能なメディアを実現するために,その 記録の獲得から検索,要約,表示手法についての研究を行っている.

 身に着けたカメラなどの各種センサを用いてありのままに記録することで,その人の体験・経験を長時間記録す る個人行動記録あるいはライフログと呼ばれる記録が提案されている.しかし,得られるデータは,そのままでは 余りに膨大な量になるため,素早く必要な情報にアクセスすることが難しい.そこで,効率的な検索や要約を可能 にする必要がある.

 記憶や記録をたどる最も有効な方法の一つは,強く関連する情報を芋づる式に引き出すことである.本棚と本,

冷蔵庫とペットボトルのような強い関連性は,物理的な隣接性のような形で表れる場合が多い,そこで本研究では,

個人行動記録から物理的環境や人間の行動から知ることができる関連を検出し,得られた関連性を用いた検索手法 を提案している.また,作業に関する指示や応答などの対話情報を活用し,映像に対応した説明や名称などを手掛 りとして用いるための研究を行っている.

3. 3. 32012 年度の研究活動状況

 本研究分野では,人間を活動を支援するための情報システムと人間のインタラクション,個人や集団の行動記録 とその応用,メディア技術を用いた会議の記録と会議の支援等のテーマについて研究を行い,種々の発表を行って きた.

 2012年度は,筋電位による運動のセンシングを用いたリハビリテーション支援やポスタープレゼンテーション を想定した環境での人物の姿勢認識などの研究項目について良い進展があった.それらに併せて,ものづくりワー クショップ,博物館見学,その他の活動のを対象とした個人行動・グループ行動記録のために,複数人の視線を統 合表示する手法や遠隔対話型行動支援のコミュニケーションの解析,会議のリアルタイムブラウジング等,新しい モデルや枠組みを提案してきた.今後これらのアイディアの種々の応用や拡張を試み,その評価を進めていく予定 である.

 また,本センターにおける活動としては,グループ行動の記録・閲覧に関し,喜多研究室(情報教育システム研 究分野)との研究協力を行っており,今後,プロジェクトベースド学習やフィールド学習等,教育支援としての応 用を目指した研究を進めていく予定である.

3. 3. 4 研究業績

3. 3. 4. 1 学術論文

 ・中村裕一,“ 映像によるライフログ ”,情報の科学と技術,Vol.63,No.2,pp.57-62,2013.

3. 3. 4. 2 国際会議(査読付き)

 ・ Keigo Owada, Masashi Toda, Shigeru Sakurazawa, Jyunichi Akita, Kazuaki Kondo and Yuichi Nakamura, “Skill Evaluation Method by Joint Torque and TCL Using Surface EMG Signal”, Proc. of The 10th Asia Pacifi c Conference on Computer Human Interaction (APCHI2012), 2P-76, pp.761-762, Aug., 2012.

 ・ Toshiki Koshio, Shigeru Sakurazawa, Masashi Toda, Junichi Akita , Kazuaki Kondo, and Yuichi Nakamura, “Identifi cation of Surface and Deep Layer Muscles Activity by Surface EMG”, Proc. of International Conference on Instrumentation, Control and Information Technology 2012 (SICE2012), pp.v1816-1821, Aug., 2012.

 ・ Toshiki Koshio, Shigeru Sakurazawa, Masashi Toda, Junichi Akita, Kazuaki Kondo, and Yuichi Nakamura, “Identifi cation of Activity of Surface and Deep Layer Muscles using Propagation Direction of EMG”, Proc. of The 27th Symposium on Biological and Physiological Engineering (BPES 2012), pp. 414-418, Sep., 2012.

 ・ Toshiki Koshio, Shigeru Sakurazawa, Masashi Toda, Junichi Akita, Kazuaki Kondo, and Yuichi Nakamura, “Identifi cation of Surface and Deep Layer Muscle Activity by EMG Propagation Direction”, Proc. of IEEE 2012 ASE International

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Conference on BioMedical Computing (BioMedCom-2012), pp. 605-609, Dec., 2012.

 ・ Kana Nakajima, Junichi Okuyama, Kenta Matsui, Kazuaki Kondo, Takahiro Koizumi, Yuichi Nakamura, Ayana Wada, Nobuaki Arai, and Shiro Kagawa, “An application of video data analysis to the cognitive study: The relationship between looking-around behavior of green turtles and the habitat environment”, The 33rd International Sea Turtle Symposium, Baltimore, Maryland, USA, Feb., 2013.

3. 3. 4. 3 国内会議(査読付き)

 ・ 近藤一晃,松井研太,中村裕一,“ カメラ装着者の行動と閲覧時の注目対象に基づいた個人視点映像の加工 ”,

第15回画像の認識・理解シンポジウム論文集(MIRU2012), 福岡国際会議場,Aug.,2012.

 ・ 吉本廣雅,中野克己,近藤一晃,小泉敬寛,中村裕一,“ 状況の認識とユーザの誘導を用いた協調的ジェス チャインタフェース ”,第15回画像の認識・理解シンポジウム論文集(MIRU2012),福岡国際会議場,Aug.,

2012.

3. 3. 4. 4 その他研究会等

 ・ 松井研太,近藤一晃,中村裕一,“ 体験記録の閲覧を目的とした個人視点映像の加工 ―仮想カメラワーク生 成と欠損シーンの再構成―”,電子情報通信学会:MVE研究会報告,Vol.112,No.25,MVE2012-9,pp.71-72,

東京工業大学,May, 2012.

 ・ 高悠史,吉本廣雅,近藤一晃,中村裕一,“ 対話状況の可視化のためのヒューマン・コンピュータ協調モデル ”,

情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI),Vol.2012-HCI-148,No.6, pp.1-8,沖 縄産業支援センター,June, 2012.

 ・ 小泉敬寛,中村裕一,近藤一晃,小幡佳奈子,渡辺靖彦,“ 映像対話型行動記録におけるモダリティ間の関係 と凝集性 ”,電子情報通信学会:HCS研究会報告,vol.112,no.176,pp.1-6,立命館大学,Aug., 2012.

 ・ 小塩俊貴,櫻沢繁,秋田純一,戸田真志,近藤一晃,中村裕一,“ 表面筋電位による表層筋と深層筋の活動の識別 ”,

生体医工シンポジウム2012講演予稿集,pp.186-191,Sep., 2012.

 ・ 中島佳奈,奥山隼一,松井研太,近藤一晃,小泉敬寛,中村裕一,和田彩奈,荒井修亮,“ 動画解析技術を用 いた動物認知に関する研究:アオウミガメの首振り運動と滞在環境の関係 ”,平成24年度海洋理工学会秋季 大会,京都大学,Oct., 2012.

 ・ 中島佳奈,奥山隼一,松井研太,中村裕一,和田彩奈,荒井修亮,“ 動画解析技術を用いた動物認知に関する 研究:アオウミガメの首振り運動と滞在環境の関係 ”,日本バイオロギング研究会シンポジウム,北海道大学,

Oct., 2012.

 ・ 中島佳奈,奥山隼一,松井研太,近藤一晃,小泉敬寛,中村裕一,和田彩奈,荒井修亮,香川史郎,“ 動画解 析技術を用いた動物認知に関する研究:アオウミガメの首振り運動と滞在環境の関係 ”,第23回日本ウミガ メ会議,志布志市文化会館,Nov., 2012.

 ・ Atsushi Shimada, Kazuaki Kondo, Daisuke Deguchi, Geʼraldine Morin, and Helman Stern, “Kitchen Scene Context based Gesture Recognition”, Int. Conf. on Pattern Recognition (ICPR) 2012 Contest Session, Nov., 2012.

 ・ 大和田敬吾,戸田真志,櫻沢繁,秋田純一,近藤一晃,中村裕一,“ 打撃動作時の習熟と表面筋電信号の関係 ”,

電子情報通信学会:MBE研究会報告,MBE2012-50,pp.25-30,Nov., 2012.

 ・ 高瀬恵三郎,近藤一晃,小泉敬寛,中村裕一,“ 共同注視状況における複数人物頭部カメラの位置姿勢推定 ”,

HCGシンポジウム2012,pp.22-28,くまもと森都心プラザ,Dec., 2012.

 ・ 朝倉僚,宮坂淳介,近藤一晃,中村裕一,秋田純一,戸田真志,櫻沢繁,“ 筋電位計測とkinectセンサーによ る三次元姿勢計測を用いたリハビリ支援システムの設計 ”,HCGシンポジウム2012,pp.200-206,くまもと森 都心プラザ,Dec., 2012.

 ・ 吉本廣雅,中村裕一,“ ポスターセッションの分析のための不特定複数人物の頭部形状と姿勢のオンライン自 動推定 ”,HCGシンポジウム2012,pp.344-349,くまもと森都心プラザ,Dec., 2012.

 ・ 殿畑美也子,秋田純一,戸田真志,櫻沢繁,近藤一晃,中村裕一,“ 導電布上の電力重畳通信を用いた多点表 面筋電位計測システム ”,インタラクション2013論文集,3EXB-20,日本科学未来館,Mar., 2013.

 ・ 大和田敬吾,戸田真志,櫻沢繁,秋田純一,近藤一晃,中村裕一,“ 表面筋電信号を用いた打撃動作による主動筋・

拮抗筋の関係 ”,電子情報通信学会:MBE研究会報告,MBE2012-99,pp.55-58,Mar., 2013.

ドキュメント内 untitled (ページ 197-200)