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1. 5 全学メールサービス

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 全学メールサービスは,京都大学が全学の教職員,学生等に,公式な情報伝達手段となることを目指して,メー ルシステムを提供するものであり,学術情報基盤サービスとして提供されている汎用コンピュータシステムの上で 動作する教職員用メール(KUMail)と,マイクロソフト社へのアウトソーシングを採用した学生用メール(KUMOI)

からなる.

 全学メールサービスは,本年4月に総長の下に新たに設けられた「IT戦略委員会」において,基本要項が承認され,

5月1日に施行されたことから,正式な大学のサービスとなった.これを受けて関連規定も制定された.  ・「京都大学全学メール基本要項」(4月18日IT戦略委員会決定)

 ・「京都大学全学メール運用方針」(4月23日機構長裁定)

 ・「京都大学全学メール利用規定」(4月23日機構長裁定)

 ・「全学メールアドレス等取得申請ガイドライン」(4月23日機構長裁定)

 これにより,従来からの掲示版や書面での周知,ホームページでの周知のみならず,電子メールの同報機能を使っ た周知機能も公式の周知手段として利用できることとなった.従って,本年度からは利用促進と到達率の向上も主 たる課題となったが,これまでのところ,IT企画室が主体となって取り組んでいただいている.

 教職員用メールにとって,今年度は普及を図る年であった.また,汎用コンピューターのレンタルが更新される 年でもあり,これを期に震災等における安全性をも考慮し,メールシステムを群馬県館林市での稼働を主とするこ ととした.学生用メールについては,アウトソーシング後はじめての4月入学生を受け入れる年となり,4月にあ

わせECS-IDによるシングルサインオン環境の構築,ECS-IDの発行と連動したメールアドレスの生成など,様々

なワークフローの変化があり,全学メールシステム運用委員会,統合認証センター,教育支援グループが協力し業 務改善を図った.

 学生用メール利用の推進を図るため,4月から愛称公募を行った.392件の応募があり,「KUMOI(Kyoto University Mail clOud Interface)」が選定された(図1.5.1).続いて,学生用メールのロゴデザインを行う「KUMOI デザインプロジェクト」を実施し,コンテンツ作成室の支援のもと,プロジェクト参加学生の作品の中から最優秀 賞となったものを学生用メールのロゴに採用した(図1.5.2,1.5.3).

図1.5.1:学生用メール愛称公募授賞式の様子

1. 5. 1  サービス内容について

教職員用メール 教職員用メール(KUMail) の仕様は以下の通りである.  ・受信箱(メールスプール)の容量:10GB

 ・メール自動削除設定:あり(初期設定は以下の通り)

  –受信トレイ:90 日が経過したメールは「削除済み」へ移動   – 削除済み:120 日が経過したメールは削除

  – SPAM:30 日が経過したメールは削除

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 ・アドレスは「(姓)(名). (2. 文字の英数字)@kyoto-u.ac.jp」である.これは,自動的に付与される.  また,主に,次の3 つの使い方がある.

 1.Web メールとして(メールアドレス確認に一度は必要)

 2.現在お使いのメールソフトで  3.現在お使いのアカウントへの転送

 なお,1月からの新システムでは,メールシステムの他にメールホスティングシステム,メールプロキシシステ ム(メールサーバの直後で動作) も含まれている.メインを外部に置き,吉田キャンパスにバックアップを置いて いる.

学生用メール 学生用メール(KUMOI) はマイクロソフト社へアウトソーシングしており,同社のクラウドサー ビスLive@edu with Outlook Liveによるサービスを提供している.仕様は以下の通りである.

 ・受信箱(メールスプール)の容量:10GB

 ・メール振り分け機能:あり(迷惑メール振り分け機能含む)

 ・アドレスは「(姓)(名). (3 文字の英数字). @st.kyoto-u.ac.jp」であり,入学時に自動的に付与される.  ・Offi ce Web Apps,SkyDrive など同社他サービスとの連携

 本サービスの利用者は学生だけではなく,教育用コンピュータシステムの利用コードであるECS-IDの取得手続 きをした一部教職員も含まれている.しかし教職員用メールが稼働したことに伴い,そちらへのユーザ移行を促し ている.

図1.5.2:KUMOI デザインプロジェクト募集ポスター

図1.5.3:KUMOI ロゴ

1. 5. 2  サービス提供の体制について

 教職員用のシステムの業務は,問い合わせ窓口やマニュアル等の整備については情報環境機構学術情報基盤グ ループ櫻井恒正技術職員と電子事務局推進掛のスタッフが,技術的事項については情報環境部情報基盤課の学術情 報基盤グループが担当している.

 学生用のシステムの業務は,問い合わせ窓口やマニュアル等の整備および技術的事項の対応については教育支援 グループが担当するほか,サーバを管理する情報環境支援グループの支援を受けている.

 ただし,顧客対応サービスを強化するために,3月からサービス窓口の集約を行ない,ワンストップ化を目指し ている.サービス部門が集約されることで,より迅速な対応となることが期待できる.

 また,情報環境機構運営委員会の下,全学メールシステム運用委員会が設けられ,利用者対応から業務改善や今 後の計画についての意思決定を行っている.全学メールシステム運用委員会のメンバーは,学術情報メディアセン ターの複数の部門の教員や情報環境支援グループや教育支援グループおよび電子事務局推進掛のスタッフである.

1. 5. 3 サービスの利用状況について

1. 5. 3. 1 教職員用メール(KUMail)の利用状況

 2012年度の教職員用メールの利用者数の推移を図1.5.4に示す.前述のように,様々な利用方法があるので,正 確な利用者数を計数することは容易ではない.ここでは,Webメールの利用者としてログインした数と有効な転 送設定を行っている利用者数の合計から,重複を除いて集計した結果を当該月の利用者数としている.昨年度に引 き続き増加が続いている.潜在的な利用者数(日々変動する)は約12,000人であり,普及率は7割弱といえる1

図1.5.4:2012年度の教職員用メール(KUMail)の利用者数

1. 5. 3. 2 学生用メール(KUMOI) の利用状況

 2011年度の学生用全学メールサービスの利用者数と到達率の推移を図1.5.5に示す.利用者数(Active accounts)

を次のユーザの集合と定義した.

 ・該当月に一度でもWeb ログインしたアカウント

1昨年度は,部局として学外サービスを利用している附属病院の構成員数の3100名を減じた数字を実質的なアカウント保持者数とし て統計を作成してきたが,本年度末までに附属病院でも全学メールが利用されることとなったので,該当しなくなった.しかし,依然 として統計上の無視できない不整合が見られるために,IT企画室で詳細にデータを調査して頂いたところ,年度末で概ね3100-3400 の誤差であることが分かった.この不整合を減少させる試みは引き続き続けていく必要があるが,統計上の整合性のために,本年度に 関しても昨年度同様に3,100名を減じた数字を潜在的な利用者数として記載することとしたものである.(IT企画室の記述を参照のこと)

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 ・転送設定済みアカウント

 また,これらを学生総数2で割ったものを到達率(Arrival factor)と定義し,全学生のうちどの程度利用してい ることになるかを示す目安とした.全学生の半数以上が利用しており,新入生の利用率が高くなっていると予想さ れるため,今後年次進行で利用率はさらに高くなることが予想される.

図1.5.5:2012年度の学生用メール(KUMOI)の利用者数と到達率

1. 5. 4  システムの運用状況

1. 5. 4. 1 教職員用メール

 教職員用メールに関して,システム停止などの運用状況に関しては,第1.1.2項の学術情報基盤サービスの汎用 コンピュータシステム運用状況等を参照されたい.

 特記すべきことは以下のとおりである.

(1)外部からのメールの大量流入 1月31日,大量のエラーメールが流入したために,メール処理が全体的に大 幅に遅延したが,KUINS側で流入を遮断して頂き遅延は解消した.暫定措置として,早期発見のために一定以上 のメールが滞留すると警告が出る設定とすること,一定以上のメール処理遅延が生じた場合には速やかにKUINS 側に遮断を要請することを取り決めた.

 対策としては,3月中にソフトウェア上の改修を行い,同様な現象に関しては大幅な改善が期待できることとなっ た.(その後,同様の現象が発生した際に,ほとんど影響が出ていない模様).ただし,本格的な対応としては,流 量制限を考える必要があるが,KUINS側で引き続き検討を続けて頂いている.また,メールの流量を不用意に増 やしかねない行為には注意喚起を徹底することとなっている.

(2)システム移行 移行作業に関していくつかの不具合が生じたが,大きな混乱を生じることなく,進められた.

しかし,今後の改修に向けて,記録として残しておくべき点もある.新システムは従来と同じくDEEPMailだが,

ベンダーの変更と文字コードの変更(UTF-8)から,既存メールからの変換作業を必要とした.移行作業は12月 中旬の週末に行ったが,移行作業中にNotesで新たなメールシステムを利用した時に一部ブラウザでは動かない事 が判明した.メールを別ウインドウで開く措置を取ることで回避できたが,緊急に教職員への周知,誘導表示など の変更を行なう必要が生じ,電子事務局で月曜の勤務開始前に対処できたところから,大きな混乱は生じなかった.

2 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/profi le/intro/data/students.htm によれば22,819名である.

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