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2 SPIRITS[ ソニー㈱] ( 2002-10-25)

ドキュメント内 インターネットEDI(XML/EDI)導入手引書 (ページ 180-183)

1.EDI の概要  (概要)  ・ ソニーの調達 EDI システムで,この中の一部の方式で RosettaNet を採用している。 

・ 生産材の調達において取引先(サプライヤ)との間で EDI を実施している。 

  (導入スケジュール・規模)  ・ 第1フェーズ(開発):2000 年度にシステム開発し,1 社とEDI 電文の接続実験のみ実施した。 

・ 第 2 フェーズ(試作):2001 年度にトライアルプロダクトとして数社との間で,PO だけの実データ取引を実施した。 

・ 第 3 フェーズ(量産):2002 年度は量産フェーズとして,フォーキャストからPO までのビジネスプロセス全体をカバ ーする SCM を実施している。2002 年 5 月から実施し,現在20 社とRosettaNet 準拠の EDI/SCM を実施してい る。国内会社だけに限定すると,2002 年度中に 100 社までとRosettaNet 方式で接続の予定。 

  (EDI 方式)  ・ RosettaNet はメッセージ交換方式である。 

・ 備考:Web 方式はトランザクションが交換できないデメリットがある。 

  (EDI システム構成)  ・ ソニーの社内システム(MRP など種々)から SPIRITS(ソニー生産材調達システム)を経由して取引先とデータ交 換を実施する。 

・ SPIRITS では,一旦 EIAJ ベースの統一ファイル(社内標準 DB)に変換後,①VAN- EDI,②Web-EDI,③ RosettaNet の各方式でデータ交換を可能にしている。VAN-EDI は止める方向。 

  (システム構築)  ・ ソニーとしては,ソニーRosettaNet 方式のビジネスプロセス,標準メッセージなどの仕様を公開しており,この仕様 に基づいて取引先(サプライヤ)は EDI/SCM システムを構築する。取引先は自社でシステム構築する場合と,

RosettaNet 仕様 EDI をサポートしているASP サービスの利用が可能。 

     

2.XML/EDI 導 入の背景・目的 

(RosettaNet 準拠システ ム) 

・ ソニー㈱は全社構造改革の一環で,量産設計,生産,及びサービスの製造事業に関する各機能を2001 年 4 月 に EMCS(Engineering Manufacturing Customer Service)会社に統合した。以前から業務改革の潮流があり,この ミッションが RosettaNet のコンセプト・特長に近く,業務改革のツールの一つとして RosettaNet を採用した。 

     

3.標準の機能  (1)取引合意書  ・ 業務レベル:ペーパーレス法が施行されたことを受け,ペーパーレス契約書で対応している。

RosettaNet は TPA(Trading Partner Agreement)を標準化しているが,これに準拠した形で TPU

(Trading Partner Understanding)を策定している。 

・ システムレベル:RNIF V2.0 を採用しており,これがシステムレベルの取引合意書相当である。 

  (2)ビジネスプロセス定義  ・ RosettaNet PIP を採用している。10 種位を採用しており,それぞれの内容からさらに利用範囲を 限定して利用している。(使うフィールドを特定している。) 

・ PIP 2A10(サプライヤからの売込み情報)をRosettaNet 本部へ提案している。 

  (3)企業・製品コード管理  ・ 企業コード:DUNS,商品分類コード:UN/SPSC,製品コード:GTIN+ソニーの品番    (4)標準メッセージ管理  ・ RosettaNet PIP を採用している。 

・ 情報種として以下を使用している。(Phase 1) 

-注文情報:PIP 3A4 V02.00(注文新規), PIP 3A8 V01.00(変更), PIP 3A9 V01.00(取消) 

-見込情報:PIP 4A4 R02.00  -長期需要情報:PIP 4A1 R01.00  -検収情報(月次):PIP 3C3 V01.00 

  (5)メッセージ搬送(ルーティング,信頼性搬送)  ・ RosettaNet RNIF V2.0 に準拠して実施。 

  (6)EDI 電文のパッケージング  ・ RosettaNet RNIF V2.0 に準拠して実施。 

  (7)セキュリティ機能  ・ サーバー認証をソニー側も取引先側も実施している。 

・ SSL V3.0 を採用。鍵長さは 128 ビット。 

・ S/MIME ベースのディジタル署名により,否認防止と改竄防止を実現している。 

  (8)通信プロトコル  ・ HTTPS を採用。 

     

4.XML 採用の 部分と仕組み 

(1)XML 採用の部分  ・ 企業間インタフェースの PIP 対応部分が XML 採用部分である。 

・ EDI 電文内のデータはテキストデータのみ。(但し,PIP 2A10 は添付ファイルが可能なのでバイナリデータや Word 文書を送付することは可能。) 

  (2)XML データの変換方法  ・ RosettaNet サーバーで変換している。(トランスレータ機能) 

  (3)XML スタイルシート  ・ XML スタイルシートは利用していない。バックエンドシステムと連携しているので特にXML スタイルシートを 利用する必要がない。今後,バックエンドシステムに連携しないサプライヤは XML スタイルシートを利用する可 能性はあるが,今のところサポート予定はない。 

  (4)EDI 電文の確認方法  ・ EDI 電文の意味情報は社内システム(SPIRITS)上で確認する。 

・ シンタックス情報は,RosettaNet サーバーで確認する。 

  (5)画面表示,帳票印刷の方法  ・ 社内システム(SPIRITS)を利用。 

  (6)EDI 電文のカスタマイズ   ・ バイヤー企業毎にビジネスプロセスシナリオと標準メッセージ項目が統一できない部分もある(例:ソニー用 PIP,富士通用 PIP)。このビジネスプロトコルの相違は RosettaNet サーバーで吸収する(バイヤー毎に PIP を 別々に格納できる仕組みを持っている,DTD は一緒であるがマッピングで吸収)。 

  (7)XML タグ  ・ PIP で標準化されている。 

  (8)スキーマ設計  ・ DTD を採用。 

・ 受信電文の Validation チェックに利用している。 

  (9)リポジトリ機能  ・ サプライヤのマスタ情報をリポジトリに格納している。ソニー用のリポジトリであり,UDDI などとは関係ない。 

  (10)バックエンド(社内システ ム)との連携 

・ 連携している。サプライヤも社内システムと連携している。 

     

5.標準化対応  (1)業界標準メッセージ  ・ RosettaNet PIP を全面採用。 

  (2)業界標準仕様のバージョン

アップ対応 

・ RosettaNet RNIF V1.0 とV2.0 の互換性はない。標準策定凍結中の RNIF V3.0 も上位互換性はない。 

・ RNIF V3.0 が出来たときに検討するが,取引先の採用状況や,SI 会社と良く相談の上,対策を講じて行く。 

     

6.XML 化の留 意事項 

(1)タグ設計  ・ RosettaNet 標準に準拠 

  (2)XML 化で重くなる点  ・ XML 化によりデータ量が増加することに関しては特に問題意識はない。(採用している PIP は整理されたタ グ構造を持っている) 

・ 性能の観点ではトランザクション量が影響する。(特にバイヤー側) 

     

7.XML/EDI のおおよその開 発費,運用費 

(1)開発費  ・ 2 つのグループに想定できる。 

① 100 万円〜500 万円:EDI 電文の送受信,トランスレート機能レベル。サプライヤのレベル。 

② 2,000 万円〜5,000 万円:上記+バックエンドとの連携。 

  (2)ASP  ・ RosettaNet 準拠の ASP が提供されている。例:E2OPEN,ProcureMART(富士通),NTT コム   

(1) システム構成,ビジネスプロセス(SPIRITS,ソニー㈱)

ソニーの生産材調達システムは,以下の 4 方式を提供している。どの方式を利用す るかは,基本的には取引先にまかせる。 

  VAN/EDI:VAN(Value Added Network )回線を用いた EDI 方式。本方式は廃止 する方向。 

  Flat File:フラットファイルを経由しての EDI 方式。 

  Web:Web 方式の EDI。 

  RosettaNet:RosettaNet 標準に準拠しての EDI 方式。 

 

  一般部品の取引のビジネスプロセスは,上記の図のように,長期需要の授受から検 収までの幅広いビジネスプロセスをカバーしている。 

  利用しているPIP は,上記に示す 8 種を活用している。 

 

1

RosettaNet RosettaNet

Web

お取引先

SPIRITS: ソニー生産材調達Webシステム SPIRITS

SPIRITS

取引先のITレベルに応 取引先のIレベルに応 じて対応じて対応

標準、Open化

Flat File Internet

VANセンター

内部 内部 システムシステム

VAN/EDI

2002/6/24 第2回RosettaNet導入説明会資料 1

一般部品情報フロー 一般部品情報フロー

16週分の見込情報(週次)

物品受託情報(日次)

4A3 4B2 3A4,8,9 予約注文

予約注文 確定注文 生産投入予定 生産投入予定

物品受領 物品受領 検収(日次)

買掛(月次)

見込情報 長期需要

10ヶ月分の長期需要情報(週次)

通常の確定注文情報

120日分のP/O別投入予定情報

日次検収、月次買掛明細情報 予約注文情報

生産計画

受注

出荷指示

検収・売掛 受領確認 ソニー事業所

ソニー事業所 サプライヤー様サプライヤー様

4A1

3C3 4A4

3A4,8,9

ドキュメント内 インターネットEDI(XML/EDI)導入手引書 (ページ 180-183)