XML 作成・編集・表示の機能をもつ。
DTD や XML Schema が与えられて,常 に妥当なXML を生成する機能,整形式 の XML を作成する機能がある。
XML Spy (東芝 IT ソリューション) VS.NET XML デザイナ (マイクロソフト) Stylus Studio (eXcelon)
IPAD (インフォテリア) 3 出力系 Web ブラウザやプラグインソフトによっ
て,特定な言語(XHTML,SVG,
MathML,XSL-FO)などを表示する。
PDF 形式で表示させるものもある。
Internet Explorer (マイクロソフト) XSL Formatter (アンテナハウス) SVG Viewer (アドビ)
FOP (Apache XML Project) XEP(Render-X)
Epic Editor(ArborText)
4 データ変換系 XSLT 変換のエンジンとして XML から,
他の XML,HTML,XHTML,テキストに 変換する機能を持つ。
EXCEL とXML 間の変換を行うもの,フ ラット形式のデータとXML の間での変 換機能を持つものもある。
XT (James Clark) MSXML (マイクロソフト) Xalan (Apache XML Project) iMaker for Excel (インフォテリア)
AnyTran (データアプリケーション) BizTalk XML マッパ (マイクロソフト) Mercator (Mercator)
5 データベース 系
データベースへのアクセスを XML を介 して行う方式とXML データをそのまま 格納し検索できる機能を持つ。整形式 性だけを見るもの,DTD や XML Schema をベースに妥当性を検証するも のがある。検索では XPath による検索 や,今後登場するXML Query に対応す る予定のものがある。
iConnector (インフォテリア)
SQLXML (マイクロソフト) eXcelon XIS (eXcelon)
Tamino (ビーコン IT)
Oracle 9i リリース2 (オラクル)
Yggdrasill (メディアフジョン) Karearea (セック)
(1) XML解析・検証系
XMLの解析・検証系は,XMLが形式として正しいかを検証する機能を有し,XML の整
形式性やDTDやXML Schemaに関する妥当性を検証する機能を持っている。これらの機能
は一般的に「XMLパーサー」と呼ばれる。これらの機能は,他のXMLツールで内部的に持 っていることが多く,単独で利用することは少ない。代表的な解析・検証系のツールとして,
Apache XML プロジェクトが提供する Xerces や,James Clark 氏による Expat(XML Parser Toolkit),マイクロソフト社が提供するMSXML等がある。
(2) XML作成支援系
XMLの作成支援系は,整形式のXML生成や,DTDやXML Schema に基づくXMLを 作成する際に用いられるツールである。XMLはテキストデータとして構成されるので,単純 なテキストエディタが作成支援系の一つである。XMLでは,HTML(XHTML)のように利 用できるタグ名が定まっていないために,グラフィカルなユーザーインタフェース(GUI)
を持つものはない。特定な用途のXML(具体的には,HTML,XHTML)ではGUIによる 作成機能が存在する。明示的にXHTMLに対応を謳うものはこれから登場するだろう。
作成支援系として,DTD や XML Schema を作成するものは,構造を見やすく表現した GUIを持つものがある。Near & Far デザイナはSGML時代からのものであり,DTDを支 援するものである。今後はDTDよりはXML Schemaに対応したものが多くなると思われる。
XML Spy や,マイクロソフト社の VS.NETに含まれるXMLデザイナは,整形式のXML
作成とともに,XML Schemaの作成とそれに基づく妥当なXMLを作成するツールでもあり,
GUIを持っている。
一般のXMLではなく,特定のXMLベースである言語系ツールとしては,2次元のグラフ ィックス標準であるSVGを生成するツールとして,Adobe社のIllustratorがある。これは 2次元グラフィック・ソフトウェアとして定評があるが,GUIによりグラフィックスを作成 し,保存時にSVGをも生成すると言うソフトウェアである。今後は,オフィス製品として提 供されるワープロや表計算ソフトによって,GUIにより文書やデータを作成し,特定なXML 形式に変換し保存する機能がもっと出てくることが考えられる。マイクロソフト社の次世代 オフィス製品候補として,XDocsが発表されたものがこれに該当するようである。
(3) XML出力系
マイクロソフト社のInternet Explorer(IE)は,XMLからスタイルシートとしてXHTML へ変換するXSLT指示を示すことによって,XHTMLとして表示するため表示出力系とも,
データ変換系と呼んでも良い。IE V5.5 及び V6.0では,XML 文書を内部でHTML 又は
XHTMLへ変換して画面表示が可能である。XMLの基本的機能は,無意識の内に各自のパソ
コンに組み込まれており,XMLは既にポピュラーになっている。
出力系での特定な言語サポートとして,アドビ社のSVGビューアがWebブラウザ向けプ ラグインとして提供されている。これはSVGを表示するものである。
またXSLの勧告で規定されるフォーマティングオブジェクト(XSL-FO)を入力とし,用 紙への印刷又はPDFに出力するツールとして,Apache XMLプロジェクトのFOP,アンテ ナハウス社のXSL Formatter,ロシアの Render-X社の XEP,及びArborText社のEpic Editorなどがある。これらのツールでは,XMLからXSL-FOへ変換するエンジンとXSL-FO を出力(印刷など)するエンジン(組版エンジン)とを併せ持っている。アンテナハウスの XML Formatter V2.3(2002年9月発売)はXSL V1.0準拠の組版エンジンである。
(4) XMLデータ変換系
データ変換系には,XMLからXMLに変換するツールに,James Clark氏によるXT,マ イクロソフト社提供のMSXSL,Apache XML プロジェクトによるXalanなどがある。XML から他のXMLへの変換をするための記述言語としてXSLTがあるが,上記の3つのツール はXSLTをサポートするエンジンである。いずれもXMLを入力として,XSLTの規格で指 定された変換を行うため,出力としては XML のほかに,HTML,XHTML,テキストへの 変換が可能である。テキスト出力として,TeX言語に変換させ,TeXの処理系を利用して表 示・印刷などを行うことが可能となる。MSXML は,マイクロソフト社の Web サイトから 無償でダウンロード可能であり,Windows XPには標準添付されている。(XSLT変換が誰 でも出来る環境になっている。)
2番目の変換系は,マイクロソフト社の表計算ソフトであるEXCELとXMLとの間で変 換を支援するツールが,インフォテリア社が提供するiMaker for EXCELである。オフィス 環境でよく使われるEXCELやWORDで基になるデータを作成し,これらの連携ソフトの 支援で容易にXMLから又はXMLへ変換可能であることが,XMLを身近に感じさせる有効 な方法である。
3 番目の変換系のツールは,フラットなテキストからXMLへ変換するものであり,通常
逆方向も支援するものが多い。EDIによる電子商取引では,CSV形式,固定長フィールド形 式,可変長フィールド形式などのテキスト形式を利用することが多い。これらのデータを XMLに変換する場合,フラットファイル形式のスキーマを定義して,それを基に他のXML やフラットデータ形式とのマッピングを左右に一覧させ,変換すべき項目同士を互いに結び つけて,変換対象を指示すると言った形のものが多い。データアプリケーション社の AnyTran や,マイクロソフト社の BizTalk に含まれる BizTalk マッパ,Mercator 社の Mercatorなどが上げられる。
(5) XMLデータベース系
データベース系のツールでは,XML データを保存し,高速な検索,取り出し機能をサポ ートする。メディアフジョン社のYggdrasillやセック社のKareareaはインメモリで高速性 を謳うXMLネイティブXMLデータベースである。eXcelon社のXIS(eXcelon Extensible Information Server)やビーコンIT社のTaminoは,単なるXMLネイティブデータベース から周辺のXML ツールを用意し総合的なツールとして生まれ変わってきている。リレーシ ョナルデータベースでは,マイクロソフト社のSQLサーバーが,ツールキットとしてデータ を XML形式で取り出せるSQLXMLを提供するが次世代版ではここをより強化する方向と
のこと。Oracle 9iリリース2では,もはやネイティブXMLデータベースであるとまで宣言
し,XMLデータを容易に扱えることを強調している。