1.EDI の概要 (概要) ・ 電子機器業界の次世代の EDI システムであり,ビジネスプロセスまで標準化し,電子化(自動化)する。JEITA(社 団法人 電子情報技術産業協会)が推進し,ECALGA として標準化に取り組んでいる。また,BtoB 国際標準の ebXML を採用している。
・ ECALGA(Electronic Commerce Alliance for Global business Activity)=「JEITA標準」は,従来の EIAJ-EDI 標準と ECALS も含む,製品開発(仕様書交換)から受発注,支払いまで,全ての取引業務をカバーした標準である。
(導入スケジュール・規模) ・ 2001 年 12 月〜2002 年1月:実証実験フェーズ1を実施した。
・ 2002 年 12 月〜2003 年 3 月:実証実験フェーズ2を実 施予定。
・ 2003 年度:ECALGA 標準としてリリース予定。
(XML/EDI 方式) ・ ebXML 準拠のメッセージ交換型。
・ 通信ネットワークはインターネット網を利用。
(EDI システム構成) ・ 実証実験は,電子機器のセットメーカー(発注者)と部品メーカー(受注者)との間で実施。
・ 参加企業は,インターネットを介して,ASP とBtoB サーバーの任意の組み合わせパターン(ASP⇔ASP,ASP⇔
BtoB,BtoB⇔BtoB)の EDI システムを構成する。
(システム構築) ・ 参加企業は,ASP 加入か BtoB サーバーを導入し,インターネットを介した EDI システムを構築する。
・ JEITA としては,TPA,BPSS,及び CPA の雛形を提供する。各ユーザー企業は,これらの雛形をebXML 準拠ソリ ューション製品を利用して BtoB システムを構築する。
2.コ ラ ボ レ ー シ ョ ン XML/EDI推進の背景・目的
・ 業界企業間の全業務範囲をカバーする標準eビジネスモデルの策定。
・ 先進インターネット技術(ebXML)を基盤とすることで,多様な様式の大量情報を安全・確実にリアルタイムに自動変換可能にする。
・ JEITA 次世代 EDI 標準の確立と普及推進(海外取引にも対応)。
3.システム機 能
(1)取引合意書 ・ 業務レベルの取引合意に関しては,業務レベル TPA として,業務レベルの標準を開発した。具体的には,2社間で取 り決める取引規約の明確化(TPA 項目と初期値)を作成した。
・ システムレベルの取引合意に関しては,システムレベル TPA として,ebXML の CPPA 仕様を適用した。具体的には,
業界としての CPA(項目と初期値)を作成した。
(2) ビジネスプロセス
定義,実行
・ ビジネスプロセスの定義に関しては,ebXML の BPSS 対応のビジネスプロセスを作成策定しビジネスプロセスを開発 した。具体的には,BPSS に逸脱しない範囲で,業務モデル別運用シナリオを明確化(ビジネスプロセスをWORD 形式で 作成)し,外部委託で BPSS を作成した。
・ ビジネスプロセスの実行に関しては,ebXML BPSS に準拠した,汎用的なツールが利用できるようにした。
(3)企業・製品コード管 理
・ 企業コードは,CII統一企業コードを採用した。
・ 製品コードは,ECALS 辞書(PLIB 準拠)の製品コード(企業コード+企業が採番した番号)を採用し,項目辞書,コー ド,利用ガイド(辞書の作成)を作成した。
(4)標 準 メッセージ管 理
まだ,決まっていないが,全体としては,JEITA コラボレイティブ EDI と従来の EIAJ- EDI 標準を包含した ECALGA 標準
(JEITA 項目,JEITA メッセージ)として管理することにしている。
(5)メッセージ搬送(ルーティ ング,信頼性搬送)
・ ebXML の Message Service 仕様(通信シーケンス,実証実験フェーズ2では,MS 仕様 V2.0)に準拠する。
・ Acknowledgementの利用有無と範囲。
(6)EDI 電文のパッケ
ージング ・ ebXML の Message Service 仕様(実証実験フェーズ2では,MS 仕様 V2.0),及びSOAP 準拠のエンベロープに準拠する。
(7)セキュリティ機能 ・ SSL 暗号化:使用する,・サーバー認証:使用する,・クライアント認証:使用せず,・否認防止:使用する,・ディジタル 署名:XML ディジタル署名を使用する(実証実験フェーズ2)。
(8)通信プロトコル ・ HTTPS を採用する。
4.XML 採用の
部分と仕組み (1)XML 採用の部分 ・ ebXML に準拠。
MS,BPSS Acknowledgement,ドキュメント(SOAP エンベロープ,XML/EDI メッセージ),ビジネスプロセス定義
(ebXML BPSS インスタンス),システムレベル取引合意書(ebXML CPA),標準メッセージ定義(XML スキー マ),ASP とASP ユーザーのシステム間は任意であり,ユーザー独自の XML も採用。
(2)EDI 電文の確認方法 ・ ビジネスレベルの確認は,交換した Document により,社内システム(画面表示,帳票印刷など)で確認する。
・ プロトコルレベルの確認に関しては,ebXML の MS の Acknowledgement,並びに,BPSS の Receipt/
Acceptance Acknowledgement を採用し,利用方法を規定した。
(3)EDI 電文 ・ EDI 電文は XMLのみである。仕様書等のバイナリデータを含む(添付ファイルとして)。
(3)画面表示,帳票印刷の方法 ・ 現在のところ,社内システムの範囲であり,業界標準化の範囲外である。
(4)XML タグの設計方針,設計 方法
・ 実証実験では,従来の業界標準メッセージ項目をもとに,CII/XML 構造を参考にし,さらに XML/EDI 用に新 たに追加設計した。しかし,今後は,ebXML 準拠も想定した,英語タグを検討している。
(5)スキーマ設計 ・ 実証実験フェーズ1では,DTDを採用したが,実証実験フェーズ2以降では,XML Schema を採用する。
(6)リポジトリの機能 ・ ebXML の BPSS インスタンスを作成し管理することも検討している。今後,業界として扱いを検討予定であ る。なお,リポジトリの提供者が出れば利用したい。
(7)XML データの変換方法 ・ 個別社内システム の範囲であり,業務アプリケーション又は XML スタイルシートなどの規定はしない。
・ 但し,中小企業対応としては,今後検討項目にはなっている。
5.標準化対応 (1)業界標準ビジネスプロトコ ル
・ 業界標準ビジネスプロトコルは,異なる企業同士が,互換性のある方法で,お互いの業務システムをシー ムレス化(リアルタイム&自動連携)することを基本的な考えとし,標準メッセージとシンタックスルールだけで なく,ビジネスシナリオを含む標準化に取り組んでいる。
(2)採用している国際標準とそ
の範囲
・ BtoB 国際標準のebXMLを全面的に採用している。
(3)標準仕様のバージョンアッ
プ対応の考え方・方法
・ 上位互換要望する。たとえば,MS V2.0 とV3.0 の互換性 6.バックエンド
との連携 (1)バックエンドとの連携 ・ ebXML準拠のシステムを各社で準備し,社内バックエンドシステムに連携する。
7.XML 化の注 意事項,考え方
(1)タグの付け方(文字コードの 選定,日本語/漢字,タグの 長さ,他)
・ UTF-8 を採用する。
・ タグは英語で長さの制限なしの方向で検討中。データには,日本語/漢字を利用する。
・ 但し,実証実験中なので,実証実験後に変更することがある。
(2)XML 化で重くなることに関し
ての考察と対策 ・ バッチ型メッセージに関しては,1メッセージにまとめて送受信する方法とメッセージに分けて並列に送受信 する方法を実証実験する予定である。
・ ディジタル署名により,どの程度重くなるのかに関しても,実証実験する予定である。
(3)XML 関係ツールの選定と XML バージョンアップ対応の 対策
・ ebXML準拠のツールであればよいので,特に制限はない。
(1) システム構成(JEITAコラボレイティブEDI)
(1) (社)電子情報技術産業協会(JEITA)の EDI センターでは,SCM のための「コラボレイティブ EDI」の標準化を,従来の EDI 標準で あるEAIJ を拡張することで開発している。
(2) 2001 年の冬から,実証実験を行い,2002 年冬には実証実験フェ ーズ2を実施する。ebXML 対応のBtoBサーバー又は ASP サー ビスを利用したシステム構成である。
(3) ASP サービス利用による ASP 型とBtoBサーバーによる自社サ ーバー型の2つのモデルが提案されている。ASP 型では,発注 者用と受注者用のサーバーが ebXML ベースの通信を行い,
JEITA BP 管理がドキュメントの INBOX/ OUTBOX 管理を提供し ている。企業システムからは,Web ブラウザで INBOX/ OUTBOX の状況を見ることができるとともに,ASP 接続コマンドにより,
ASP 経由での電文の相手への送信,OUTBOX にある受信電文 の取得が行える。社内システムは,定期的に電文を受信し,社 内形式に変換し,対応する社内のシステムに格納する。社内の 対応するシステムでは,返信データの作成を実施し,さらに,標 準形式への変換を行い,接続コマンドで相手先に送信する。
(4) 自社サーバー型でも基本的に同じシステムモデルを想定してい る。また,ASP とBtoB サーバ ー間が任意の組み合わせで,
ebXML ベースの通信で相互に接続できるようになっている。
発注者 発注者
発注者
発注者 受注者受注者
受注者 ASP 受注者
ASPサービスサービス
イイ ンン タ タ
|
| ネ ネ ッ ッ ト ト
イイ ンン タ タ
|
| ネ ネ ッ ッ ト ト
ASPASPサービスサービス
BtoBサーバBtoBサーバ イイ
ンン タ タ
|
| ネ ネ ッ ッ ト ト
イ イ ン ン タタ
|| ネ ネ ッ ッ トト
イイ ンン タ タ
|
| ネ ネ ッ ッ ト ト SOAP
ebXML MSH JEITA BP管理
BtoBBtoBサーバサーバ
SOAP ebXML MSH JEITA BP管理
BtoBBtoBサーバサーバ
SOAP ebXML MSH JEITA BP管理
BtoBBtoBサーバサーバ
SOAP ebXML MSH JEITA BP管理
接続アダプタ
トランスレータ 接続アダプタ トランスレータ
トランスレータ
資資 材材 シ シ ス ス テ テ ム ム
トランスレータ
製 製 版版 シシ スス テ テ ム ム
XML汎用処理ツール
社内 形式
社内 形式
XML 形式
XML 形式
XML 形式
XML 形式
社内 形式
WebWeb画面画面 Web画面Web画面
HTTPS, HTTPS, FTP, FTP, SOAP SOAP
HTTPS, HTTPS, FTP, FTP, SOAPSOAP
ebXML ebXML HTTPS,
HTTPS, FTP,MQ FTP,MQ SOAP SOAP
HTTPS, HTTPS, FTP,MQ FTP,MQ SOAP SOAP
社内 形式 資
資 材材 シシ スス テテ ムム
パソコン パソコン
製製 版版 シシ スス テテ ムム
JEITA コラボレイティブ EDI システム構成
ALL Rights Reserved, Copyright © 2002,JEITA ASP利
用方式
直接接 続方式