所得要因として1995年価格民間最終消費支出を用いる。推定結果によれば、所得弾
力性は0.5511である。価格要因としては、輸入価格指数と民間最終消費支出デフレー
タの比を用い、多項式ラグを仮定している。推定結果によれば、価格弾力性は短期で 0.0997、長期で0.5042である。
LOG(MC01/PIM01) = - 2.032 + 0.5511 LOG(CP95) (- 0.400)(+ 1.43)
- 0.5042 PDL(2,4,1,LOG(PIM01/PCP)) - 0.1169 Q1 + 0.01508 Q2 (- 4.93) (- 7.46) (+ 0.940) - 0.04999 Q3
(- 3.19)
RADJ = .814 SE = .029 DW = 2.01 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
PDL(2,4,1,LOG(PIM01/PCP))
lag coefficent t-value 0 -.0997 -1.20 1 -.1208 -4.22 2 -.1214 -3.40 3-.1014 -2.17
4 -.0610 -1.71
原材料
所得要因として鉱工業生産指数を用いる。コイックラグが仮定され、推定結果によれ ば、所得弾力性は短期で0.7503、長期で1.4043である。価格要因として輸入価格指数 と国内企業物価の工業製品価格指数の比を用いている。推定結果によれば、価格弾力性 は短期で0.04772、長期で0.08931である。
LOG(MC24/PIM24) = - 2.431 + 0.7503 LOG(IPI) (- 1.96) (+ 2.18)
- 0.04772 LOG(PIM24/WPIM) + 0.4657 LOG(MC24(-1)/PIM24(-1)) (- 0.497) (+ 2.08)
+ 0.01826 Q2 - 0.008787 Q3 (+ 1.07) (- 0.504)
RADJ = .709 SE = .037 DW = 1.27 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
鉱物性燃料
所得要因として1995年価格国内総生産を用い、所得弾力性は先験的に1と仮定され ている。価格要因として輸入価格指数と国内総生産デフレータの比を用い、多項式ラグ を仮定している。推定結果によれば、価格弾力性は短期で0.0、長期で0.1064である。
LOG(MC3/PIM3/GDP95) =
- 9.646 - 0.1064 PDL(2,4,1,LOG(PIM3(-2)/PGDP(-2))) + 0.01024 Q1 (- 94.7) (- 4.66) (+ 0.816) - 0.1108 Q2 - 0.04721 Q3
(- 8.82) (- 3.76)
RADJ = .823 SE = .023 DW = 1.01 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
PDL(2,4,1,LOG(PIM3(-2)/PGDP(-2)))
lag coefficent t-value 0 .0055 .25 1 -.0202 -2.78 2 -.0336 -4.18 3-.0347 -3.10
4 -.0235 -2.70
機械機器を除く製品
所得要因として1995年価格国内総生産を用い、所得弾力性は 2.052である。価格要 因として輸入価格指数と国内企業物価の工業製品価格指数の比を用い、多項式ラグを仮 定している。推定結果によれば、価格弾力性は短期で0.1651、長期で0.8097である。
説明変数として実質直接投資残高も変数に加えられ、その弾力性は 0.4516であり、製 品輸入に対して強い促進効果を持つことが分かる。
LOG(MC59/PIM59) = - 29.33 + 2.052 LOG(GDP95) (- 3.61) (+ 3.00)
- 0.8097 PDL(2,4,1,LOG(PIM59/WPIM)) + 0.4516 LOG(KFDIA(-1)) (- 6.90) (+ 3.55)
166
- 0.07638 Q1 - 0.04503 Q2 + 0.003016 Q3 (- 4.32) (- 2.33) (+ 0.165)
RADJ = .924 SE = .032 DW = 1.05 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
PDL(2,4,1,LOG(PIM59/WPIM))
lag coefficent t-value 0 -.1651 -2.02 1 -.1950 -6.51 2 -.1934 -4.75 3-.1604 -3.14
4 -.0959 -2.51
機械機器
所得要因として1995年価格国内総生産を用い、所得弾力性は 3.081である。価格要 因として輸入価格指数と国内企業物価の工業製品価格指数の比を用い、多項式ラグを仮 定している。推定結果によれば、価格弾力性は短期で 0.3183、長期で1.074である。機 械機器を除く製品輸入と同様に、説明変数として実質直接投資残高も変数に加えられ、
弾力性は0.8957であり、機械機器の輸入に強い促進効果を持ち、その大きさは機械機
器を除く製品輸入よりも大きいことが分かる。
LOG(MC7/PIM7) = - 48.53 + 3.081 LOG(GDP95) (- 5.23) (+ 3.81)
- 1.074 PDL(2,2,1,LOG(PIM7/WPIM)) + 0.8957 LOG(KFDIA(-1)) (- 7.74) (+ 5.80)
- 0.007271 Q1 + 0.007610 Q2 - 0.01240 Q3 (- 0.366) (+ 0.412) (- 0.685)
RADJ = .954 SE = .033 DW = 1.33 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
PDL(2,2,1,LOG(PIM7/WPIM))
lag coefficent t-value 0 -.3183-1.65
1 -.4313-4.36
2 -.3252 -2.14
8‑2‑2 サービス収支
サービスの受取・支払は、輸送、旅行及びその他サービスに区分される。なお、輸送 は貨物輸送と旅客輸送に分けられる。
貨物輸送
貨物輸送は、財の輸出入と密接に関わるものであり、受取は非居住者が居住者に支払 った輸送費用、支払は居住者が非居住者に支払った輸送費用である。いずれも、国際収 支ベースの財の輸出と輸入の関数として表される。なお、いずれもコイック型のラグ構 造が仮定される。
受取
LOG(BPSCARGR) = - 3.954 + 0.4170 LOG(BPEX) + 0.1524 LOG(BPIM) (- 3.28) (+ 3.44) (+ 2.02)
+ 0.6945 LOG(BPSCARGR(-1)) - 0.01079 Q1 + 0.04069 Q2 (+ 8.73) (- 0.708) (+ 2.61)
+ 0.02469 Q3 (+ 1.64)
RADJ = .860 SE = .028 DW = 2.23 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
支払
LOG(BPSCARGP) = - 3.441 + 0.3028 LOG(BPEX) + 0.2578 LOG(BPIM) (- 1.80) (+ 1.76) (+ 2.33)
+ 0.6568 LOG(BPSCARGP(-1)) - 0.02020 Q1 + 0.007107 Q2 (+ 4.90) (- 0.890) (+ 0.314) - 0.004056 Q3
(- 0.184)
RADJ = .633 SE = .041 DW = 2.33 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
旅客輸送
旅客輸送は旅行サービスに関わるものであり、受取は非居住者が居住者に支払った輸 送費用、支払は居住者が非居住者に支払った輸送費用である。受取は世界経済の代理変
168
数として米国の名目国内総生産を用いて説明され、ラグ構造は用いられていない。一方、
支払はドル建て支払額がドル建て民間最終消費支出で説明されており、コイックラグ構 造が仮定される。
受取
LOG(BPSPASR) = - 8.905 + 1.677 LOG(UGDP) - 0.03233 Q1 + 0.01792 Q2 (- 7.63) (+ 13.1) (- 0.919) (+ 0.508)
+ 0.2084 Q3 (+ 5.92)
RADJ = .889 SE = .066 DW = 1.41 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
支払
LOG(BPSPASP/REX) = - 8.295 + 1.255 LOG(CP/REX) (- 3.36) (+ 3.62)
+ 0.4503 LOG(BPSPASP(-1)/REX(-1)) + 0.08903 Q1 + 0.1987 Q2 (+ 3.36) (+ 1.35) (+ 2.84) + 0.4544 Q3
(+ 6.79)
RADJ = .808 SE = .104 DW = 1.92 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
旅行
旅行は、旅行による財サービスの購入額を表す。受取は非居住者が居住者に支払った 財サービスの購入額、支払は居住者が非居住者に支払った財サービスの費用である。受 取は日本の消費者物価指数で除して実質化され、所得要因である実質世界輸入と、価格 要因である日本の消費者物価指数と世界輸入価格指数の比で説明される。推定結果によ れば、所得弾力性は0.5698、価格弾力性は多項式ラグが仮定され、短期で1.2298、長期
で1.5382である。一方、旅行支払は、名目ベースで扱われ、所得要因として名目の帰
属家賃を除く家計消費支出、価格要因として円建て換算された米国消費支出デフレータ と帰属家賃を除く家計消費支出デフレータの比で説明される。推定結果によれば、旅行 支出に対する所得弾力性は3.989、価格弾力性は多項式ラグが仮定され、短期で1.5382、
長期で2.408である。
受取
LOG(BPSTRVR/CPI) = - 10.37 + 0.5698 LOG(WRLDIM/WRLDPIM) (- 2.88) (+ 1.69)
- 2.408 PDL(2,3,1,LOG(CPI/WRLDPIM/REX)) + 0.02981 Q1 (- 3.88) (+ 0.319) - 0.03470 Q2 - 0.02611 Q3
(- 0.365) (- 0.281)
RADJ = .352 SE = .169 DW = 1.41 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
PDL(2,3,1,LOG(CPI/WRLDPIM/REX)) lag coefficent t-value 0 -1.5382 -2.97 1 -.7227 -3.89 2 -.1945 -.65 3 .0464 .17
支払
LOG(BPSTRVP) = - 39.34 + 3.989 LOG(CHNIR) (- 2.57) (+ 3.33)
- 0.1797 PDL(2,1,3,LOG(UPCP*REX/PCHNIR)) - 0.008893 Q1 (- 0.916) (- 0.194) - 0.004721 Q2 + 0.1542 Q3
(- 0.103) (+ 3.37)
RADJ = .558 SE = .085 DW = 1.50 標本期間: 1996. 2 TO 2003. 1 (標本数: 28)
PDL(2,1,3,LOG(UPCP*REX/PCHNIR)) lag coefficent t-value 0 -.0899 -.92 1 -.0899 -.92