69.5 1 656 i .1085 1
106
B種へ,さらにC種問題への想起率の変
化を整理すると,表22,表23のようになる。
表23のグラフに示したように,いずれ の条件の場合にも,A種問題から, B種 問題への過程でFG標想起率は,大きく上
昇する。したがって,われわれが,B種 問題に設定しておいた3種の判別条件
は,いずれも,きわめて有効に作用したと推定される。
また,B種問題から, C種問題への過
程でも,すべて上昇している。ということは,いずれの条件の場合も,C種聞題 に設定した文脈が,加わることによっ
て,目標語の判別は,さらに容易になると考えられる。
しかし,B種問題に設定した3種の判
励条件(語の絃分,品詞性,澱珊酌用法)の うちで,どの条件が,もっとも有効な手 がかりになったか,ということは,この
結果からは,判断できない。A種→8種
の過程における隠標語想起率の進みぐあ。/,80
70
60
50
40
30
20
10
表23
z / 1 / 1
! 11/
/ / / /
/で〆1 / 1 ︐/ //ノ ︐∠ノ ノー
︐︐1 11 11
聖︐il!
!1
A
B cいは,曝詞性」の場合が,億よりも,やや著しいが,「語の結合」と「慣胴的 用法」との間には,ほとんど差が認められない。したがって,しいて言うなら ば,あるいは, 「贔詞性」が,他の条件よりも,いくらか有効だったかもしれ ない,という程度である。
3.4.3同音語の判別過程は,一語一語で,どのように違っているか。
昏語別itこ,想起率の進み方を調べてみると,つぎの表24,表25のようになる。
この結果,このテストに出題したことばの判別過程には,以下に述べるよう
107
衰24 甲系統各語別目標語想起率表
1 受賞 2 学会 3 振興 4 強行 5 混線 6 企面
7 8 一一一堂
9 総意
10布陣
A B c
表25 乙系統蓬餅胴鼠標護想起率表
A 1
1 施政 2 議院 3 化学 4 棄権 5 指定 6 対照 7 平時 8 感優 9 関心 le 攻守
B
︒236 i 47.4 255 4圭.5 28S 1 83.9
0, 13 1 74.5
215 1 98.6 261 1 53. 1
2181 58.4 225 i 67.0 218 i 64. 2 2 1 60.a l
説悪
総数
誰標数額度
戸
口
想
37820重4222 2222222222 10387252680985012432 三 1−2i生111 4595614024 7圭34838740 4487955666
な,5種類の型が認められる。
①A→B→Cと,想起率が順次上昇していくもの。
イ)A一・Bの過程で大きく上昇し,B→Cでは,ゆるやかに上昇するもの
(表26, 表27)o
これは,もっとも一般的な型であって,つぎのことばがこれに属する。
「甲一2. ガッカイ(学会)j r甲一3。 シンコウ(振興)」 「甲一4、 キョ ウコウ(強行)」 「甲一6. キ・カク(企画)」 「甲一7. フウセツ(風雪)」 「乙 108
i表26 表27
甲
./0100
90
80
70
60
50
40
.30
12e
! O
・/・
/ / / t / 1 −1 , /
f
1 / 一 / ///
/
/i/7
//
,/
O/. IOO
/4強行
/ // /
・7風雪
6企画
会
..9白 学
ノ
ノ ノ
3振興
90F
80{
7e
60
50
40
30
20
10
A B c
f f
/.− /ノ//
///
/︑
!武//
/
/・ / /一 f //
・/ ,一/・
ff ////
//^ // /.X
グノ
〃 んズ
7 / Z1/11 /
!−./15指定
//3化学
.4i渠権.
8感傷 /
ノ1襟
/ 7恒例馳.
/
/1施政 / /
/
/ 2議院
//
A
B・c
一1. シセイ(施政)」「乙一2. ギイソ(議院)」「乙一3. カガク(化学)」
「乙一4. キケソ(棄権)j r乙一5. シティ(指定)」 「乙一7. =ウレイ (恒例)」 「乙一8. カンショウ(感傷)」 「乙一9. カソシン(関心)」 「乙一 10.コウシュ(攻守)」
表26,表27のグラフから,これらのことばでは,われわれがB種問題にあら
かじめ設定しておいた判別条件が,きわめて有効セこ作用し,さらに,C種問題 に与えておいた文脈も,かなり判別の手がかりになったと認められる。このことは,出題してある目標語を知っていた被三春は,その用法についても,しウ かり理解していて,確実rc H標語に近づいて行けたものと推定される。
P)A→Bの過程での想起率の進 表28 みぐあいと,B→Cの過程での%60
進みぐあいとの間に,ほとんど 差が認められないもの(表28)。
「甲一8. イチドウ(一堂)」と 「乙一6. タイショウ(対照)」
とが,これに属する。
これらのことばでは,B種問題に 設定された判別条件も,C種問題に
与えられた文脈も,ともに有効に作 用したと認められるQしたがって,これらのことばも,出題してある目 標語を知っている被験者は,その用 法についても,一一往の理解をもって いたものと推定される。
ハ)A→Bの過程では,ゆるやか に上昇し,B→Cの過程で大き
く上昇するもの(表29)。
甲系統の「S.
れに属する。
50
40
30
20
10
A B c
コンセソ(混線)」と「10.フジン(布陣)」の二つが,こ
110
表29のグラフからもわかるよう に,これらのことばの場合には,B 種闘題に設定されていた判別条件 は,あまり手がかりにならず,C種
問題に与えられていた文脈の方が,より有効に作用したものと認められ る。したがって,これらの場合,巨 標語を知っていた被験者も,多くは その用法について,あまり理解して いないのではないかと推定される○
また,これらのことばのうち,
「!0.フジソ怖陣)」は,スポーツ 関係の特殊なことばの1例としてEis 題したもの(3.6参照)であり,「5.コ ンセン(混線)」も,A種問題におけ る目標語想起率が,きわめて高く,
やはり特別なことばと認められる。
したがって,いずれも,特殊なこと ばの場合にもたらされた結果である 点,注意する必要がある。(A猿問題 の鼠標語想起率が,きわめて高いという ことは,籔標語(「混線」)そのものが,
判溺条件や論判の助けを借りなくても,
たいへん思いつきやすい語だ,というこ とである。同音となる語が「混戦」ただ 一つで,
②A→Bの過程では上昇し,
(表30)。
甲系統の「9.
%80
70
60
50
40
30
20
10
表29
甲一5混線
甲一10布陣
A B c
きわめて限られていることが,その一一園と推定される。)
B→Cの過程では,ほとんど変化のないもの
ソウイ(総意)」が,これに属する。