表58
I A }二藍語i総記
⑩攻守 三8.4i 32 174
1z,@一一@ 123.gl t16g 1 lg63
B
想輝鐙手纏瓢
6i.i−
P 6gl ii3
57.6 [1 659 il 1144
有意差 ナシ ナシ
︒
想雌隠語繍徽
7zg 1 ss li 113 66. 1 1 746 i 1129
* *
るなじみの程度も,判別の過程も,品品,
ほとんど変わりがなかったものと推定され
る。
そこで,これを,被験者の層別に分けて 分析すると,つぎのようになる。
大学生
大学生について,前と同じように,「10.
コウシェ(攻t3)」の匿標語想起率と,他の
9題のことばの場合の想起率とを比べてみ
ると,表58,表59のようになる。この結果,大学生では,A種問題。B種
問題における,両者の想起率には,ほとんど差がない(有意差なし)。また,想起率の 変化のしかたも,両者,ほとんど同一一であ
る。しかし,C種問題における目標語想起 率は,「攻守」が,他の9題のことばの場
合を上回っている(有意差あり)。したがって,大学生にとっては,r玖守」という目
標語は,他の9題の場合の目標語よりも,なじみが深く,判別も,文脈まで手がかり
にすれば,むしろ容易であると推定され
る。
1薯…校生 (全体)
126
%80
70
60
50
40
30
20
1e
h t /
1
1 tt
/ 1//f
表59 大 学
一 /
−
一 − −ノ一7
10攻守
一一一・一一一一一一
表60
A B C
想起率i鐙語誌十日 想趨膿語誌騨
想起率}謙語i繍答数⑩ :改守
ウ ①〜⑨
17・gi 22i 123
Q5.1i407 i正62232.7i 32 i 98
S85i475 i 980
ll:翻i説 【
有意差 ナシ * 寧
@ …
* *
表60,表61の高校生(全体)の場合は,
A種問題においては,両者の想起率に有意 差が認められないが,B種。C種の問題に
おいては,有意差が認められる。いずれもko.コウシュ(攻守)」の場合の圏標語想
起率が低く,他の9題のことばの場合の想 起率を,かなり下魚っている。このことか ら,高校生にとっては,r攻守」というこ
とばは,あまりなじみのないことばで,他の9題のことばの場合よりも,判別が困難
だったと推定される。高校生の男女について,同じように比較
してみると,つぎのようになる。男子(高校生)
表62,表63の男子高校生については,A 種問題・B種問題・C種問題とも,
衷62
% 60
se
40
30
20
IO
表61
噛高校(全体)
t / / / / / / / / / / / / ノ / / / / // /
10攻守
一一一一一
ウ1〜9
A B c
すべて両者の想起率に有意差は認められ
A
想起率謙語細土
簿⑨lll翻i,1;
有意差 ナシ
B
想輝麟語論鱗
64.zil 2gl 4s
ss.4 1 2ni71 ti46
c
想起率i膿語i総懸数
71.0 1 32 1 z15 62.4 i 256 i 410
ナシ ナシ
%80
70
60
50
40
30
1
/ん〃/ 1 1
1衰63 高校(男子)
一
ノ / 一 / 一 一/
ノ
1
1 ノ1
/
10攻守
一晶
u一三1〜9
ず,そのうえ,想起率の変化のしかた
も,まったく同一である。 し,たがって 男子高校生の場合には, ヂ10.コウシュ(:攻守)」と「その他の9題のことば」と の閲セこは,屠標語に対するなじみの程度 蓑65
高校(女子)
o/.60
50
40
一eo
20r.
20 A B C
も,判別の難易度も,ほとんど変わりがIO
なかったものと推定される。女子(高校生)
o
表65の女子高校生のグラフは,この項 表64!弓/!/!//ノ/!
− −
一
一 − − 一1//
!o.攻守
一一@一一1 一一 9
A B C
⑩ 攻守 乙 ③〜⑨
A B
判官.
解語38 標記23
目三等編⁝ c
壁麟語i総騰
14.8 ll
s2.sl
el .2e
480252 1
128
3.6の最初に採り上げた甲系統の「10.フジソ(布陣)」のグラフ(表55)とよく 似ている。表65で「10.コウシュ(攻守)」の想起率と他の9題の想起率とを比
べると,A種・B種・C種の全問題におい
C,著しい差違が認められ,そのうえ,変化のしかたも,両者は,まったく異っている。
まず,「10.コウシx(攻守)」のC種問題における想趨率が,他の9題の想
起率よりも著しく低いところがらみて,女子高校生にとっては,「攻守」ということばに対するなじみが,他の9題のことばに対するなじみよりも,ずっと薄
いと思われる。また,判別過程を比べると,A→Bの過程においては,他の9題の上昇度に 比べて,「10.コウシx(攻守)」の想起率の伸びは,きわめてゆるやかであ る。B→Cの過程においては,両者の想起率の上昇のしかたは,あまり変わら ない○このことから,他の9題の場合には,B種問題の判別条件が手がかりと
なって判別が進められているのに対し,「10.コウシ=(攻守)」の判別におい ては,B種問題の判別条件(慣用的用法)は,ほとんど手がかりにならず, C種問題に与えられている文脈だけに依存して判別が進められたものと認められ
る。
したがって,「10.=ウシュ(攻守)」においては,目標語に対するなじみの程
度も,その用法についての理解の程度も,他の9題のことばの場合よりは,は
るかに劣っている。そのため,女子高校生にとって,no.コウシュ(攻守〉⊥は,他の9題のことばに比べて,きわめて判別の困難な同音語セットであった
と推定される。3.5.1の表42,および3.5.2の表53でわかるように,「10.コウシュ(攻守)」
は,年令差(教養差)・男女差が,きわめて,はっきりと現われたことばの一つ
であり,このことばの場合の判別能力は,大学生の方が,高校生よりもすぐ
れ,また,男子高校生の方が,女子高校生よりも,すぐれている。これらのことから,「10.コウシュ(攻守)」についての判捌能力が比較的高い グループ(大学生・男子高校生)においては,「他の9題のことば」の場合と同様 または,それ以上に判別が進められるが,「10.コウシ=(攻守)」についての判 別能力が低いグループ(高校(全体)・女子高校生)では,「他の9題のことばの場
129
合」の判珊とは,薯しい違いが見られると言うことができる。
これまで,特殊なことばを含む同音語セットの判別過程について,種々の面
から分析を試みたが,その結果,つぎのようなことが推定される。O 一般に,特殊なことばを同音語セットの中から判別することは,普通のこ
とばの場合に比べて,きわめてむずかしい。○ 特殊なことばの半捌においては,凋別条件は,普通のことばの場合ほど有
効に作用しないで,むしろ,文脈のほうが有効に作用する傾向がある。0 特殊なことばについての半捌能力の高い人々は,普通のことばとほぼ同じ ように判鋼を進めることができ,判別条件や文脈も普通のことばの三舎とほ
ぼ同程度に作用する。○ 特殊なことばについての判別能力の低い人では,判別の進み方が普通のこ
とばよりも,署しく劣り,判別条件は,ほとんど手がかりにならない。文脈
のほうが,むしろ手がかりになる。0 特殊なことばについての判別能力には,年令差・教養差。男女差などが著
しく現われるところがらみて,飼人差が激しいのではないかと考えられる。3.7 まとめ
きわめて小規模な調査ではあったが,「同音語判別テスト」によって,いろ
いろなことがわかった。そこで,このテストによってわかったことがら,および,このテストでは,まだ解明できなかったことがらなどのうち,おもなもの を,ここにまとめておく。まとめかたは,3ほに「テストの冒的」として掲げ
た七つの項目に従って進めていく。④ 八音語の半捌過程について
a.判甥条件や文脈が加わることによって,同音語の判別は,どのように進ん
でいくか。判別条件が加わるだけでも,かなり有力な手がかりになって同音語の判別 は著しく進展するが,それに文脈も加わると,さらに判別が容易になる。
(しかし,どんな文脈が有効かは,このテストでは調べていない。)
130
b.同音語の判励のためには,どんな判別条件が有効に働くか。
語の結合形式・品詞性・慣用的用法などの判別条件は,いずれも,きわめ て有効な,判捌の手がかりになる(しかし,これらの判励条件の中では,ど の判別条件がもっとも海効かは解明できなかった)。
c.鋼音語の判別過程は,一語一語で,どのように違っているか。
なじみのあることばの腸合には,判溺条件や文脈が手がかりになって確実 に判別が進められるが,なじみの薄いことばの場合には,あまり手がかりに ならない。またセットになる同音語が限られている場合やなじみの薄いこと ばがセヅトになる場合なども,判別条件や文脈は;有効に働かない。
@同膏語の判別に関係のありそうな諸要因について
a.同音語の判別には,年令教養の違いが,どのように影響するか。
判別の進みぐあいからみても,調別条件・文脈などのきき方からみても,
高い年令層(大学生)の方が,判別能力が高い。しかし,低い年令層(高校生)
においても,なじみの深いことばの場合には,高い年令層と同程度の判別能
力を示す(教養の質的な相違との関係は調べなかった)。b.同音語の判別には,男女の違いが認められるかどうか。
判別の進みぐあいからみても,判別条件のきき方からみても,男性のほう が,判別能力が高い。しかし,女性になじみ深いことばの場合には,男性よ りも高い判別能力を示すことがある。女性は,同音語の判別において,文脈 にたよる傾向が強い。
◎ 特殊な,専門的なことばを含む同音語セットでは,どんな問題があるか。
普通のこと・ばに比べて,判別がきわめてむずかしく,判別条件もあまり手
がかりにならない。むしろ,文脈のほうが有効に働く傾向がみられる。特殊
なことばの判別では,導入差が著しく現われる。む す び
われわれの研究は,ここで一段落した。最後に,この調査の結果に基づいたならば,同音語のまぎれやすさをどの程
度防ぐことができるかを考えてみよう。(1)語結合・品詞性・慣用的用法等の判別条件と平脈や等等が,二重に働く文
を作れば,理解しやすい。これは当然のことであるが,そのためにはある程
度の長さの文が必要となる。逆に文脈や隼町だけを手がかりとする文を作ると,その手がかりに対する読者の経験・知識の有無に左右されるので,誤解
をまねく可能性がある。② 語結合・国詞性・慣用的用法等の判別条件を活用する。
(i)たとえば,造語要素を加えたり,複合語にしたりして語形を長くす
る。啓培→啓発培養
(ii)語結合では,その語の構成法の違いを表記のしかたを変えて示す。
しかい(市会)一しか い(歯科 医)
(iii)専門語がつくる同音語は,一定の職業分野で使われている聞はあまり 問題にならないが,一般語化したときは,適当な手がかりを:文脈に与える 必要がある。
(iv)略称はつとめて避けるか,または,他の配慮を要する。
日航→臼航機または日航KK
(v)固有名詞は,原詩的には淫記を必要とする。
このようなことが考えられるが,いずれも一長一短がある。すなわち,(1)で は長い:文を必要とし,(2)(i)では,結合した語や造語要素が他の同音語をもっ ていないことが必要条件となる。さもないと,造語力の強い語や造語要素が,
次々に新しい同音複合語を生み出す可能性がある。(2)(ii)はすでに火災保険関 係で利用しているが,簡潔な事務書類では,その効力があっても,一般文章の 中にはいると,助詞などとの混乱をひぎ起こす場合があるから,前提として句 とう法やわかち書きが十分に工夫されていなければならない。前述のように,