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図22−2

ペーパータオルに産みつけられた卵

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図23−1 パイプに取り付けたトレーへの産卵

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図23−2 ギンヤンマペアの産卵可能範囲

ある。植栽種は、ショウブやガマなどの量水植物が適している。これを、プ ランターなどに植え込んで沈めたが、10カ所以上になると、子どもと共同 で作業しても、かなりの労力を要する。こぼれた土砂や枯れた葉などは、

プール掃除時の厄介者となる。ショウブなどの植栽は、理解と熱意のある学 校でなければ、不可能な作業である。

 最も簡単で効果の上がる植栽種は、ホテイアオイである。適当に放り込ん でおけばよい。容器も土も必要ない。その上、水質浄化効果もあるらしく、

プール掃除時に、体育担当の先生に喜んでもらえた。寒さに弱く、枯死する と異臭を発するし、溶けて扱いにくくなる。12月には、撤去する方がよ

い。

 ホテイアオイは、池などで採取してきたり、1株100円程度で購入した りしなければならない。これさえ面倒なのが、一般的な実状なのである。そ こで、自然を教えるのに不自然ではあるのは重々承知の上で、人工産卵床の 開発に取り組んできたのである。

 捕獲産卵については、トレー+ペーパータオル方式が最適だと考える。理 由は、這い回って比較的自由に産卵できるため、体の損傷やストレスが少な いように感じたからである。もう1つの利点は、産卵する様子を、取り出し てビデオ撮りすることにより、リアルタイムで子どもたちに提示できること である。

 自然産卵では、トレー方式縦バージョンが最適だと考える。理由は、以下 に述べる通りである。

 トレー裏返し方式は、最も手数がかからないが、産卵確率が比較的低いの が難点である。自由に浮遊するため、回収の便も悪い。

 パイプ+ペーパータオル方式は、産卵確率的に最も優れている。設置場所 による産卵数の違いの原因は、不明である。産卵時の触感が微妙に異なり、

♀の好みに合致したか否かによるものだと思われる。水を含んだ水面上にも

産卵するため、産卵面積も広い。材質が柔らかいため、産卵スピードも早 い。しかし、何といっても扱いにくさが難点になる。

 トレー方式縦バージョンは、産卵確率が高い上、取り付け・取り外しが簡 単に行える。トレーは、ペーパータオルよりもはるかに扱いやすく、持ち運

びにも便利である。教室へ持ち帰って観察する時も扱いやすいし、艀化した 1齢幼虫の管理も大変やりやすい。また、ギンヤンマ卵を、トレーごと他の 学校に分けることも容易である。

 プールによっては、ギンヤンマが産卵に訪れる回数が少ない所もあると思 う。そんなプールでは、パイプ+ペーパータオル方式で、飛来の有無や密度 を確認していきたい。飛来密度の高いプールでは、トレー方式縦バージョン により、観察・実験等がしゃすい形で採卵したいと考えている。

 プールへの人工産卵床の設置は、プール閉鎖直後から行うのが望ましい。

プール使用中でも、土・日の部分的設置も可能である。一般的には、9月上 旬の設遣になると思うが、9月下旬には、ピークを過ぎるようなので、でき

るだけ早めに行う方が効果的だと思われる。