A 系
6.5. 数量詞・類別詞(Numerals and Classifiers)
6.5.2. 類別詞(Classifiers)
6.5.1.4.2.
量の主観的表現数量詞、名詞の重ね型に“数”を挿入することもある。その場合は使用できる数量詞は 整数詞に限るが、量の主観的な大きさを表わす。似たような現象は湘語の広い地域で見ら れる。
日数日 一日中
日 数 日 看 书, 也 不 怕 脑 痛。
211
日 数 日 見る 本 も Neg 心配する 頭 痛む 一整天看书,也不担心头疼。
一日中本を読んでいても、頭が痛くなるのも心配しない。
年数年 一年中
箇 个 人 时 年 数 年 打 麻将。
212
Dem CL 人 TO 年 数 年 打つ マージャン那个人整年都在打麻将。
あの人は年中マージャンばかりしている。
夜数夜 一晩中
Ljh:
你 就 不 要 话 哒。 夜 数 夜,213
2SG そして Neg 必要 言う Perf 夜 数 夜
你就不要说了,一整个晚上(看着孩子们),
言うまでもないよ。一晩中(子供たちの面倒を見ている)、
百数百 百も
百 数 百 个 人 落 箇 排队。
214
百 数 百 CL 人 いる Loc 並ぶ 一百多个人在那儿排队呢。
百もの人が並んでいる。
6.5.2.1.1.容積
容積については一般に家庭の中でお米を量るのに多く用いられるものがある。“升”が基 本的な単位で、
10
升が“斗”/
になる。“升”/
/は 4
つのスペースに作られており、そのうちの
1
つが“格”//
という。昔はそれぞれの容器があったが、今ではあまり見ら れなくなっている。各家庭で適当に容器を使っているので、そのための言葉もいろいろあ る。特に多く使っているのは“碗”/ /であるが、形も大きさも決まっていないため、
具体的な量を提示することはできない。
北京官話と共通して平江城関方言でも入れ物が臨時的な類別詞になることがある。この ような類別詞はほとんど容器の類別詞に当たるものである。物が入っていない場合は、容 器に相当するもので、中のものに言及する場合、容器の名詞から類別詞に変わる。平江城 関方言では名詞と類別詞が同形である場合が多いが、北京官話では名詞としての用法では 接尾辞「~子」を持つものが多く、類別詞としての場合では、接尾辞が落ちることが多い。
表 71 類別詞対照表
平江城関方言 数えるもの 北京官話 平江城関方言 数えるもの 北京官話
塘 水、魚 池子 柜 衣服 柜子
箩 野菜、穀物等 筐 袋 お菓子等 袋
碗 茶、酒 杯 盘 おかず 盘
瓶 酒、酢 瓶 篓 草、野菜 篓
坛 酒、油 坛 篮 花、果物 篮
6.5.2.1.2.重量
重量の単位はまず秤の単位である斤、両、銭がある。秤でも大秤(一斤=
16
両)というも のがある。筆者の子供時代には、このような秤を持っている家庭があった。現在ではほと んど見られなくなった。大都会ではキロなどを使用しているが、平江城関の街では10
年前 までは古い秤を使うのが普通であった。今日は店などでは天秤秤に変わりつつある。しか し、筆者の村では、一般の家庭においては、やはり伝統的な秤を使用している。1斤 =
500
グラム1两 =
50
グラム1钱 =
5
グラム秤の単位以外に、よく使う単位は下記の
2
つである。これは籠一杯の穀物やお米の重さ を基準にしている。農業がメインであったので、これらの単位もよく利用していたことが 考えられる。担=
100
斤 一担谷=100
斤 箩=50
斤 一箩谷=50
斤6.5.2.1.3.
長さと面積長さに関しては伝統的な単位も依然として用いられているので、新旧の単位が混在して いる状態である。公式に制定された単位以外、民間的なはかり方で決められた単位もいく
つか見られる。
古い単位
丈
10
尺で、約3.333
メートル尺 一メートルの三分の一で、約
0.333
メートル 寸 一尺の十分の一、約0.0333
メートル 新しい単位 米
メートル
面白いことに、ウェストについては古い単位の「~尺~寸」を使うが、身長は新しい単 位の「メートル」でいう。身体の測定だけでも新旧の単位が混在している。
民間的な測り方
親指と中指で構成する長さで測るもの。人によっては中指でなくてもいい。最も長く測れる長さを選ぶ。筆者の子供時代では、誰がこの親指と中指で最も長く測 れるのかを競争することもあった。このようにその時はこれもよく使われている 尺度であることがわかる。
両手を広げて測れる長さ。
面積では下記のものが用いられる。特に田んぼや畑の面積を測る際に使用されている。
亩
1
亩=666.6666667
平方メートル分
1分=66.66666667
平方メートル厘
1厘=6.666666667
平方メートル6.5.2.1.4.距離
距離に用いる単位は一般に“里”である。これは一キロメートルの半分の長さで、500 メートルの距離である。最近は単位の統一で、キロメートル“公里”、メートル“米”など も用いるようになっている。ほかに簡単な測り方では足の長さで測るものがある。“一脚”
(一足)の単位で、距離を測るものである。実際、足のサイズは人によって異なるので、そ の寸法は目安でしかないが、日常用には間に合う。
1
公里 =2
里 =1000
米1
里=
500
米6.5.2.2.
グループ類別詞(Group classifiers
)グループ類別詞とは名詞と一緒に用いる時に、名詞の数を決定する類別詞である。人を 表わすものと、ものを表わすものに分けられる。
人の場合、“丫、帮、伙”などがある。
箇帮人
その人たち
一伙人 たくさんの人 一班学生 一クラスの学生
ものの場合
伊格书
これらの本
伊丫书 これらの本
6.5.2.3.分類類別詞(Sortal classifiers)
分類類別詞とは名詞によって異なる類別詞を用いるものである。1つの類別詞が
1
つの 名詞にしか対応しないものといくつかの名詞も対応できるものが見られる。
五 个 人 「五人の人」 六 把 椅 子 「六脚の椅子」
七 张 刀 「七本の包丁」
八 条 路 「八本の道」
九 身 衣 「九着の洋服」
十 根
树 「十本の木」
以下に類別詞と組み合わせる名詞についての調査結果を示す。特に多く用いるもの(最後 に……のあるもの)は個別類別詞の節で述べる。
表 72 類別詞と名詞の組み合わせ
発音
類別詞 説明 組み合わせ可能な名詞 名詞の日本語訳
发 発 子弹 弾
番 话、心意 話、気持ち
伙 グループ 人 人
分 点 成绩 成績
份报纸、饭、工资、礼物、文 件、杂志
新聞、食事、給料、プレゼント、
資料、雑誌
幅 枚 地图、画 地図、絵
副セットになるも の
耳环、牌、眼镜、药、磨、
推子、仪器、楼梯、棺材
ピアス、トランプ、めがね、漢 方薬、臼、機械、階段、棺おけ
副 抽象的なもの 笑容、笑面 笑顔
封 信 手紙
页 信、纸 手紙、紙
样 东西、工具、家具 物品、工具、家具
家 施設など人家、报社、饭店、工厂、
剧院、旅馆、企业、亲戚、
商店、书店、医院、银行
人家、新聞社、レストラン、工 場、劇場、旅館、企業、親戚、
商店、本屋、病院、銀行
架 飞机、钢琴、仪器 飛行機、ピアノ、機械
间 房、教室 部屋、教室
杆 枪 銃
根 細長いもの 火柴、树、线、绳…… マッチ、樹、糸、紐……
期 杂志 雑誌
件工具、工作、武器、行李、
凶器、衣服、仪器、乐器
工具、仕事、武器、荷物、凶器、
服、機械、楽器
件 布、水果 布、果物
个牙刷、亲戚、鞭、命令、理 由……
歯ブラシ、親戚、爆竹、命令、
理由……
个 车站、城、城市、岛…… 駅、城、都市、島……
挂つながっている
もの 鞭、帘子、珠子 爆竹、暖簾、数珠
块 面積のあるもの 冰、森林、伤、墨、墙…… 氷、森林、傷、墨、壁
捆 一束 麻、丝 麻、シルク
罐 カン 气 気体
股形のはっきりし ない筋状のもの
风、劲、力量、毛线、气、
味儿、烟 風、力、毛糸、空気、味、煙
卷 巻 书、杂志 本、雑誌
粒 粒丸子、豆子、瓜籽儿、花生、
粮食、米、沙子、种子、珠 子、子弹、钻石(小)
錠剤、大豆、ひまわりの種、落 花生、食料、米、砂、種、数珠、
弾、小さいダイヤ
绺 胡子、毛、头发 ひげ、毛、髪の毛
辆 台 坦克 タンク
垄 瓦 瓦
路 队伍(文語) 軍隊
溜 烟 煙
面 旗、锣、鼓、镜、琵琶、钟 旗、胴羅、太鼓、鏡、琵琶、鐘
门亲戚、课、技术、课程、炮、
学问
親戚、授業、技術、課程、大砲、
学問
把 鼻涕、眼泪 鼻水、涙
把 铲子、尺、胡子、灰、火……スコップ、ものさし、ひげ、灰、
火……