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6.6 集計行を編集する
集計行は，集計行編集モードで編集します。
集計行編集モードでは，キー集計行，ページ集計行，総集計行，集計行編集モードで作成した集計アイテ ム，およびマッピングデータで指定した特殊編集レベルデータが編集できます。
集計行の編集では，次に示す操作ができます。
• 集計方法の選択（キー集計行，ページ集計行，総集計行）
• 集計結果フィールドのプロパティ設定
• 集計行のアイテムの設定（文字列，罫線，網掛け，図形，画像，印刷日付・印刷時刻，ページ番号，集 計アイテム）
• 集計行の位置変更
• 集計ページの設定
集計行の編集は，先頭の集計行に対して編集します。先頭の集計行に設定した情報は，編集の対象となっ ている集計行と同じレベルの行にも反映されます。また，集計行編集で生成された文字も，自動的に繰り 返しアイテムとなり，編集の対象となっている集計行と同じレベルの行にも反映されます。ただし，集計 行編集モードで生成したアイテムは，集計行編集モードでしか編集できません。また集計行編集モードで は，部品の貼り付けや部品の登録はできません。
6.6.1 集計行の編集手順
集計行は集計行編集モードで編集します。ここでは集計行編集モードの開始から終了までの操作を説明し ます。
1. 集計行の編集の開始宣言をする
［集計］−［集計行の編集］を選択します。すべての集計行が，反転表示されます。
2. 集計行を選択する
ポインタを帳票ウィンドウに移動すると， に変わります。集計行編集モードに変わると，レポー ト編集ウィンドウのメニューバーの下に，集計行編集モードのバーが表示されます。編集する集計行の フィールドをクリックします。
3. 集計行を編集する
集計行を編集します。キー集計を編集する場合は，先頭の集計行を編集します。先頭の集計行に設定し た情報は，ほかのキー集計にも反映されます。
4. 集計行の編集の終了宣言をする
集計行編集モードのバーの［終了］ボタンをクリックします。このボタンをクリックすることで，一連 の集計行に設定した内容が有効になります。
6. 帳票上でデータを集計する
6.6.2 集計行編集モードのバーに表示される内容
集計行編集モードになると，レポート編集ウィンドウのメニューバーの下に，集計行編集モードのバーが 表示されます。集計行編集モードのバーには，編集行情報を表示する領域と編集ボタンが表示されます。
編集行情報を表示する領域は，キー集計の状態によって変わります。
集計行ごとに使用できる機能について，次に示します。
表 6‒1 集計行ごとの使用できる機能
行種別 集計ページ解除 集計ページ指定 繰り返し下限位 置指定
位置固定 位置固定解除 終了
キー集計行 × ○ ○ ○ ○ ○
ページ集計行 × × ○ ○ ○ ○
総集計行 × ○ ○ ○ ○ ○
集計ページ ○ × × × × ○
（凡例）
○：使用できます。
×：使用できません。
• 複数フィールドを指定したキー集計の場合
• 複数フィールドを指定し，改ブロックまたは改ページを設定した場合
編集行情報を表示する領域と編集ボタンについて次に説明します。
編集行情報を表示する領域
現在編集対象となっている集計行の情報を表示します。
編集対象 集計行情報の表示
キー集計の場合 （キー集計：クラス）
総集計の場合 （総集計）
特殊編集レベルの場合 （レベル：nn※）
改ブロックが設定されている場合 （キー集計：クラス，ブレイク種別：改ブロック）
改ページが設定されている場合 （キー集計：クラス，ブレイク種別：改ページ）
注※ 設定したレベルが表示されます。
6. 帳票上でデータを集計する
編集ボタン
編集ボタンは，表示されている帳票の状態によって変わります。
• 改ブロックまたは改ページの設定はあるが，集計ページの設定はない場合
• 改ブロックまたは改ページの設定も，集計ページの設定もない場合
• 集計ページの設定がある場合
集計ページの設定がある場合は，改ブロックまたは改ページの設定があるなしに関係なく，［集計ページ解 除］ボタンと［終了］ボタンが表示されます。
［集計ページ設定］ボタン
集計行だけを表示する，集計ページを設定します。このボタンは，帳票に一個所も位置固定の設定がな く，特殊編集レベルの集計行ではないときに選択できます。
集計ページを設定したあと解除すると，集計行を作成したときの状態に戻ります。
［集計ページ解除］ボタン
集計ページを解除します。このボタンは，集計ページが設定されているときに選択できます。
集計ページを解除すると，集計行を作成したときの状態に戻ります。
［繰り返し下限位置指定］ボタン
繰り返しの限界位置を指定します。このボタンは，編集対象となる集計行（キー集計）に改ブロック，
または改ページが設定されていて，位置固定を設定しているときに選択できます。
［位置固定］ボタン
集計行を定位置に固定します。このボタンは，編集対象となる集計行（キー集計）に改ブロック，また は改ページを設定しているときに選択できます。集計ページが設定されている場合は，選択できません。
［位置固定解除］ボタン
集計行の位置固定を解除します。このボタンは，位置固定を設定していないときは選択できません。
［終了］ボタン
集計行編集モードを終了します。
6.6.3 集計方法を選択する
集計方法は，合計，平均，最大，最小，および件数から選択できます。集計方法の選択手順を次に示します。
1. 集計アイテムを選択する
キー集計行，または総集計行を選択します。
6. 帳票上でデータを集計する
2. 集計方法を選択する
［編集］−［アイテムのプロパティ］を選択し，表示された［アイテムのプロパティ］ダイアログ−［表 示形式］タブ（集計）でフィールドごとの集計方法を選択します。
3.［OK］ボタンをクリックする
［OK］ボタンをクリックします。帳票ウィンドウに戻り，設定が反映されます。
注意
平均値が割り切れないときなど，集計した結果の桁数が大きくなる場合があります。このような場合，
［アイテムのプロパティ］ダイアログの［表示形式］タブで分類を数値データにして，「小数点以下桁揃 え」のチェックを外しておくと，15 桁まで表示されます。
6.6.4 集計行のアイテムを編集する
集計行編集モードで集計行を編集する方法について説明します。
(1) 集計結果フィールドのプロパティ設定
「13.3 数値データのプロパティを設定する」を参照してください。
(2) 集計行の文字列の設定，および修飾
文字列を設定するには，まず，文字列の設定領域を確保し，その領域に文字列を入力します。集計行に設 定した文字列には，フォント名，サイズ，スタイル，および色を設定できます。文字列の修飾については，
「13.2 文字アイテムと文字データのプロパティを設定する」を参照してください。
1. 文字入力モードにする
ツールボックスの ボタンをクリックします。
2. 文字領域を指定する
集計行の枠内でドラッグして，入力する文字列の枠の大きさを指定します。
3. 文字列を入力する
4. 文字入力モードを解除する
ツールボックスの ボタンを使用したあとは， ボタンをクリックするか，＜ Esc ＞キーを押 して選択モードに戻しておいてください。
(3) 集計行の罫線設定
罫線も繰り返しの対象に設定されていると，集計行にも罫線が付加されて作成されます。しかし，ほかの セルと区別するために，線の太さや線種を変更したり，作成された集計行を移動したりした場合はセル上
6. 帳票上でデータを集計する
側の線が表に残るので，新たに線を引く必要があります。線を引く操作については，「4.2 アイテムを配 置する」を参照してください。
(4) 集計行への網掛け
網掛けも繰り返し対象に設定されていると，集計行にも網掛けが付加されて作成されます。しかし，ほか のセルと区別するために，網のパターンを変更できます。
網掛けの操作については，「4.2 アイテムを配置する」を参照してください。
(5) 集計行への図形の設定
ほかのセルと区別するために，集計行に角丸四角や円／楕円を設定できます。図形の作成については，
「4.2.5 図形アイテムを配置する」を参照してください。
(6) 集計アイテムの作成
集計行に集計アイテムを追加したり，集計アイテムを新たに作成したりできます。集計アイテムの作成に ついては，「6.7 集計結果をアイテムとして挿入する」を参照してください。
6.6.5 1 件のときキー集計行を削除する
キー集計を設定したフィールドが 1 件しかない場合は，集計行を自動的に削除できます。
フィールドが 1 件のときキー集計行を削除するには，メニュー［集計］−［1 件のときキー集計行を削除 する］を選択します。
6.6.6 集計行の位置を変更する
集計行は，編集対象の集計のキーフィールドで改ブロック，または改ページを設定すれば，ほかの帳票の データと分けて異なる位置に移動できます。ただし，総集計は除きます。表示位置の移動については，
「6.6.6(1) 集計行の表示位置の移動」を参照してください。
6. 帳票上でデータを集計する