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3.5 基準レコードを変更する
レコードの開始位置,および一つのレコードとして扱いたいレコードの数(幅)を変更できます。
3.5.1 基準レコード位置の変更
基準レコード位置とは,印刷の対象とするレコードの開始位置です。デフォルトでは 1 レコード目となっ ています。この機能は,CSV 形式ファイルなどで,ある特定のレコード以降のデータを帳票に出力したい 場合に使用します。
帳票の設計(繰り返しなどの定義)が完了してから,基準レコード位置を変更します。特に,データウィ ンドウから帳票ファイルへフィールドを貼り付ける時に,先頭レコードでなく,途中のレコードから貼り 付けている場合は,帳票設計時のウィンドウ上では正しく表示されていても,印刷時にずれることがあり ます。その場合は,基準レコードを設定するか,入力データに不要な情報を入れないようにしてください。
なお,CSV 形式ファイルなどの入力で,先頭レコードをフィールド名(見出し)として扱いたい場合は,
基準レコード位置の変更ではなく,区切り情報の設定(データのプロパティ)で指定してください。手順 を次に示します。
1. レコード見出し部を選択する
基準レコードにするレコード見出し部をクリックします。
2. 基準レコード位置を指定する
[データ]−[基準レコード位置変更]を選択します。
基準レコード位置が変更されると,帳票ウィンドウは,基準レコード以降のデータが繰り返されます。
(例)
フロア「1F」からのデータを帳票に表示する場合,9 レコード目を基準レコード位置にします。
(1) 補足説明
レコード見出し部をクリックしたあと,ポップアップメニューからも操作できます。
3. データを読み込む
3.5.2 基準レコード幅の変更
基準レコード幅とは,繰り返しの基準となるレコードの幅(レコード数)です。デフォルトの基準レコー ド幅は,1(1 レコード)です。
EUR では,基本的に入力データの 1 レコードを帳票ファイルに貼り付け,この 1 レコードを繰り返すこ とで表形式の帳票にしています。この機能は,複数の入力レコードを一つの入力レコードとして扱いたい 場合に利用します。
帳票の設計での制約
基準レコード幅の指定には,次のような制約があります。
複数の入力レコードを一つの入力レコードとして扱うため,マッピングデータウィンドウから帳票ファ イルへのフィールドの貼り付けは,複数のレコード分となります。また,繰り返しの対象も複数のレ コード分です。
手順を次に示します。
1.[基準レコード幅変更]ダイアログを表示する
[データ]−[基準レコード幅変更]を選択します。
2. 基準レコード幅を指定する
[基準レコード幅]のテキストボックスに直接値を入力するか,またはアップダウンコントロールをク リックして値を設定します。デフォルトは,「1(レコード)」です。
[基準レコード幅]のテキストボックスに「0」を入力した場合は,反転表示されます。1 以上の整数を 入力してください。
データのレコード数を超える値を[基準レコード幅]のテキストボックスに入力した場合は,データの レコードすべてが基準レコードと見なされます。
基準レコード幅が指定されると,データウィンドウのレコード番号の表示が赤色に変わります。
(1) 補足説明
•[基準レコード幅変更]ダイアログは,レコード見出し部をクリックしたあと,ポップアップメニュー からも操作できます。
• 次に示す EUR の機能が設定されている帳票には,基準レコード幅の変更はできません。
• 改ブロックでの表の分割
• まとめ表示
• キーとなるデータを指定した改ページ
• キーとなるデータを指定した集計
• 表内の数値データの総集計
• 基準レコード幅を設定した帳票には,次に示す EUR の機能は設定できません。
• キーとなるデータを指定した集計
3. データを読み込む
• 表内の数値データの総集計
集計をしたい場合は,集計アイテムの作成機能を使用して設定してください。
次に示す EUR の機能は設定できますが,正しい位置に出力されないことがあります。
• 改ブロックでの表の分割
• まとめ表示
• キーとなるデータを指定した改ページ
(2) 基準レコード幅を変更した帳票の例
複数の入力レコードを,一つの入力レコードとして帳票を設計する例を示します。次のようなデータを準 備して,基準レコード幅を「4」に設定します。
4 レコード分のデータを帳票ウィンドウに貼り付けて,表の罫線を引きます。4 レコード分のデータと表 の罫線を繰り返し対象にしたあと,繰り返し方向(この場合は縦方向)を設定します。
帳票ウィンドウには,四半期ごとのデータを一つのまとまりにした表が作成できます。
3. データを読み込む