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障害理解教育

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給食    作業

4  障害理解教育

  (1)  発達段階に応じた指導 

  「障害理解の発達段階」(徳田,2005) 

                   

幼児・小学校低学年      小学校中学年      小学校高学年・中学生         

(2)  間違った障害理解教育 

障害理解教育や啓発活動の中には、間違った障害観を植え付ける恐れの内容があります。

ア  障害者の苦労を強調しすぎる

イ  安易なシミュレーション(擬似体験)

ウ  美談仕立てのステレオタイプ

エ  「同情してはいけない・みんな同じ」教育 

(3)  障害理解教育の進め方       

 

学校教育において障害理解教育を含めた福祉教育は特別な時間に行われる、特別な学習 なのではなく、学校の教育活動全体を通じて行われるものです。また、保護者や地域の方 への理解・啓発は、行事の際に伝えたり、学校便りを配布したりして行うことができます。 

  ア  11月・2月(就学時健診・入学説明会)校長から保護者へ、特別支援学級の説明。 

  イ  4月(入学式)保護者・児童へ、特別支援学級の説明。 

  ウ  4月(朝会)全校児童へ、特別支援学級の紹介。(写真などを使って) 

  エ  特別支援学級の児童生徒が、交流学級へ行って自己紹介する。 

  オ  学校行事や学年行事の事前学習の際に、特別支援学級担任が話をする。 

             

第1段階 気づきの 段階

第2段階 知識化の 段階

第3段階 情 緒 的 理 解 の段階

第4段階 態度形成 段階

第5段階 受 容 的 行 動 の段階

<第1段階>  気づきの段階      障害のある人が存在していることを気付く段階。

<第2段階>  知識化の段階      差異がもつ意味を知る段階。

<第3段階>  情緒的理解の段階      障害者との接触から痛み等をこころで感じる段階。

<第4段階>  態度形成の段階        障害者に対する適切な態度が形成される段階。

<第5段階>  受容的行動の段階      生活場面での受容、援助行動が自然に現れる段階。

5  特別支援学級と通常の学級の交流及び共同学習  年間活動例       

○…障害理解教育を含む

 

月 行  事 各教科等 個別交流

4 ○入学式

一年生を迎える会

○自己紹介

○学校探検(1年)生活科

交通安全教室(1・3年)

社会科見学(6年)

交流授業・交流給食開始 管弦楽鑑賞教室(5年)音楽

遠足(2年)

社会科見学(3・4年)

自転車免許講習会(4年)

親善球技会(6年)

プール開き(6年)

リコーダー講習会(3年)音楽 プール清掃(6年)体育

7 ○交流会①(3年)

夏季休業中の水泳指導

プラネタリウム学習(4年)理科

8 夏季休業中の水泳指導

9 運動会 鍵盤ハーモニカ講習会(1年)音楽

10

交流給食(1年開始)

遠足(1年)

社会科見学(5年)

修学旅行(6年)

秋祭り(1・2年)

ハロウィンパーティ(3年)総合 消防署見学(4年)社会

11

○○小フェスティバル 校内持久走大会

○福祉学習(5年)総合

防犯教室

○交流会②(3年)

特別支援教育作品展

民謡教室(3年)

携帯電話教室(6年)総合

クラブ見学(3〜6年)

クラブ発表会(3〜6年)

お別れ球技会(5・6年)

○ブラインドサッカー(5年)総合

6年生を送る会

卒業を感謝する会(6年)

卒業式(5・6年)

県立美術館見学(6年)図工

特別活動

クラブ活動

委員会活動

縦割り活動

児童会活動

教科の交流

(児童の実態による)

教科外の交流

(英語・総合等)

日常生活での交流

・通学班

・朝自習

・朝の会

・休み時間

・給食

・掃除

・一斉下校

その他

※ 

PTA

主催の学年活動に親子で参加(希望者)

(1)  実践事例1(小学校)「日常の交流」

本校の特別支援学級は知的障害学級です。4名の児童を担任と特別支援学級補助員の2 名で指導しています。交流の内容は、朝会、朝自習、朝の会、教科(体育、音楽、家庭科 実習、英語)、各学年の社会科見学、学年行事、宿泊学習に参加しています。この項では、

日常の朝自習、朝会、朝の会の交流を中心に記述していきます。

ア  交流の原則 

本校の特別支援学級は交流学級においていくつかの原則があります。一つめは、交流 に担任や特別支援学級補助員が付き添わなくても、自力で準備をして決められた時間に 行き、帰ることが出来ること。二つめは交流学級の担任の指示に従って活動することが でき、落ち着いて全体の流れに合わせて活動できること。そして最後に、交流学級の児 童と、ある程度の関わりをもつことが出来ること。上記の3つを基本原則として、様々 な状況の変化を勘案しながら交流活動を実施していくことです。

留意事項・原則

(ア) 時間に合わせて自力で準備をして、教室に行き、帰ることが出来る。

(イ) 交流担任の指示に従い、全体の活動に合わせた行動が出来る。

(ウ) 交流学級の児童や担任とある程度の関わり合いを持つことが出来る。

イ  年度末の話し合い活動

  年度末に交流学級の担任と必ず来年度の学級編成について打ち合わせをします。その 内容は、1年間を通した人間関係や学習上の懸案事項を考慮するとともに、行動上配慮 することについて交流学級の担任と話し合います。相互に情報交換を行い、交流するこ とでより教育効果が高まるよう配慮した学級編成とします。

  留意事項・担任との話し合い

(ア) 来年度の学級編成に向けての情報交換

(イ) 学級編成の具体的な人選について

  ウ  1学期始業式

    始業式後、学級指導として、交流学級の指導の場に、該当児童と担任が訪問して児童 の自己紹介、担任としての児童紹介(児童のもつ障害に関わることも含めた

紹介)やお願いすることを具体的に説明します。・・・事前に話す内容について保護者の 了解を得ておきます。状況によっては(児童の保護者の了解と担任が様々な面から考慮 して、実施できると判断した場合)、保護者が直接交流学級の児童や担任に自分の子ども を紹介したり、交流活動に際しての要望等を話してもらったりする場合もあります。始 業式前には、下足箱の位置と記名、交流学級での机と椅子、学年だよりに氏名が掲示さ れていること、学年便り等の文書配布システム、朝自習や朝会、朝の会の参加や戻り方 等いろいろな約束について打ち合わせをしておくことが重要です。

      留意事項・新年度の実務的な作業

(ア) 児童に直接的に関わること・・・下足箱の位置、記名、教室の机と椅子、       

座席の位置、児童番号、自習の内容

(イ) 児童に間接的に関わること・・・・学年便り等の文書の授受方法。       

      4月の学年便りで児童名が記載されている。

(ウ) 児童の指導に関わること・・・・・交流教室に行き帰る時間、入り方や出方、

      挨拶の仕方、友達との関わり方 エ  日常の交流について

  なるべく担任・特別支援学級等補助員が児童とともに行動をともにすることによって ある程度実態を把握するようにしています。その後は、児童の様子を見ながら出来るだ け前述した原則に沿って交流活動に臨ませます。本校の特別支援学級は冒頭で紹介した 内容で交流しておりますが、ここでは毎日交流している朝自習、朝の会、朝会や集会に ついて述べていきます。

  毎朝、登校後の支度や自分の係等の仕事が終了した後、朝会はなにも持たずに、自習 は、朝自習バッグに担任が用意したドリルやプリントを入れて8時15分には出発しま す。教室に入るときは、必ず「おはようございます」と挨拶するように指導しています。

8時30分より朝自習や朝会が行われます。その後、交流教室での朝の会があります。

朝会の時や朝自習、朝の会は、担任、特別支援学級補助員は分担して児童を見守ります。

いろいろな場面で指導すべきことがある時はすぐその場で指導するようにしています。

  朝の会の終了前に、担任は特別支援学級の教室に戻り、各児童の帰りを待ちます。各 児童は交流学級の担任の指示で朝の会の終了を確認し、最後に交流担任に挨拶をして戻 ります。特別支援学級補助員は付き添いが必要な児童につくようにしています。また、

教室に遅れて戻る児童がいないように各教室を確認してから教室に戻るようにしていま す。児童全員の帰りを確認後特別支援学級の朝の会を始めます。

留意事項・朝会、朝自習、朝の会

(ア) 教室に向かう時間の設定、持ち物の確認

(イ) 教室に出入りする時の確認事項と挨拶の仕方の指導

(ウ) 担任と特別支援学級補助員の役割分担を事前にしておく

(エ) 該当児童が教室に戻るまで安全を確認する

目標       

(ア) 朝自習・・・教員がいなくても課題を時間内に終了することが出来る。

(イ) 朝の会・・・日程を確認し変更等を認識する。教室に戻って発表出来る。

(ウ) 朝会等・・・交流学級の一員として話しを聞いて行動することが出来る。

以上が朝会や朝自習、朝の会の指導で心がけることになります。

     

(2)  実践事例2(小学校)「行事交流」 

  学年や学校全体の行事および区内や市内の合同行事での交流 事例  〈小学校の運動会〉

  本校は全学年4学級の学校です。本校の特別支援学級は、学級数5学級、児童数34名、

教師6名、特別支援学級補助員1名の学級です。各教員は担当の学年を決めています。ま た主に低学年では、運動会の練習が始まるまでに、学年担当の教師は、障害理解授業とし て学年の特別支援学級の児童のことを知らせる授業をしています。

本事例は6学年の運動会への取り組みです。

【前日までの取り組み】  ※印は実際の様子です。

ア  練習日程の把握     

○  練習日程から毎時間の学年練習と練習学年以外の児童の授業及び職員体制を作成しま す。

○  職員の係分担では当日実質動けない(児童に付き添うことになる)ことを前提に係に   入ることを全職員に理解をいただきます。また、当日児童がいる間に動かなければなら

ない係は、できるだけ外してもらうよう依頼します。

○  児童の係への参加を考え、児童の実態から可能であれば係に入ります。

※特別支援学級は原則6年生が係りに参加しています。6年担任が入退場門係なので、

児童5人は入退場門係に参加しました。 

○  学年の練習時間や授業変更等は保護者に伝えます。

※学年便りで連絡をし、詳細は各学級から連絡帳等で連絡しました。

イ  学年種目の確認     

○  児童の参加種目内容や参加の仕方の案を決めます。

※本校は特別支援学級の参加は原則次の通りにしています。

・  個人競技(徒競走や障害走等)は全員参加します。

・  団体競技種目は原則全員参加ですが、内容や安全面等を配慮して検討します。

・  演技種目は原則全員参加ですが、児童の実態を考慮して検討します。

○  学年と打合せをします。

○  本人、保護者とも相談します。

※通常の学級の体育の授業に6年生1名が参加していましたので、学年競技種目の「学 年リレー」に全員参加しました。騎馬戦(5,6年団体種目)は1名が通常の学級で参 加し、4名は特別支援学級でまとまって参加しました。騎馬戦は特別支援学級で紅白1 騎ずつ作り参加しました。組体操は、自分で周りを見て動ける児童は1人から2人組演 技まで通常の学級の列に入り参加し、3人組から特別支援学級の位置に合流しました。

演技内容は全体の動きに合わせながらも、児童が自分たちで作れる内容を創作し取り組 みました。

ウ  練習を進める中で   

○  児童の参加状態を把握します。周りの通常の学級の児童に協力を得る声かけをします。

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