• 検索結果がありません。

弱視特別支援学級の教育課程

ドキュメント内 untitled (ページ 39-42)

(1)  視覚障害とは 

  視覚障害とは、視機能の永続的な低下の総称で、視力障害、視野障害、色覚障害、光覚 障害などをいいます。片眼だけに視機能の低下がある場合や治療によって良くなる場合、

矯正できる場合は視覚障害とはいいません。見え方はさまざまで一人ひとり違っています。 

視覚障害教育の場には、視覚障害の特別支援学校、弱視特別支援学級などがあります。

それぞれの対象となる児童生徒は、特別支援学校の場合「両眼の矯正視力がおおむね0.

3未満のもの又は視力以外の視機能障害が高度なもののうち、拡大鏡等の使用によっても 通常の文字、図形等の視覚による認識が不可能又は著しく困難な程度のもの」、弱視特別支 援学級の場合「拡大鏡等の使用によっても通常の文字、図形等の視覚による認識が困難な 程度のもの」(埼玉県就学事務手続実施要項  平成 23 年 9 月 1 日版)となっています。 

                                                   

一人ひとりの発達段階や視覚障害等に応じた指導を行い、じっくりと見る経験と時間を 確保し、「見えた」「わかった」経験を大切にして学習意欲を高めます。児童生徒が「でき

る」ことを増やし、自信を持って生活できるようにしていきます。 

(2)  弱視特別支援学級の教育課程【特別の教育課程】 

弱視特別支援学級の教育課程は、通常の小学校・中学校の教育課程に準じて編成するこ とが基本となりますが、視覚障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服するための 自立活動を加えた特別の教育課程を編成することができます。 

ア  特別の教育課程   

                           

イ  自立活動 

    自立活動は、個々の児童生徒の障害の状態や発達段階等に即して指導内容や方法を工  夫して行います。そのためには、児童生徒の実態把握が大切です。 

                           

<教育課程>

・通常の小・中学校の教育課程に準じるもの

      各教科    道徳    外国語活動(小)    総合的な学習の時間    特別活動

・特別支援学校の学習指導要領の内容から選択するもの 自立活動 

<授業形態>

・特別支援学級での個別での学習、小集団での学習

・「交流及び共同学習」による通常の学級での学習

<授業時数>

・各教科、道徳、外国語活動(小)、総合的な学習の時間、特別活動及び自立活動の 総授業数は通常の小・中学校の各学年における総授業時数に準ずる。

・自立活動の時間に充てる授業時数は、個々の障害の実態に応じて適切に定める。

・自立活動は自立活動の時間だけでなく、すべての教育活動の中で行う。 

<実態把握の例> 

(ア)視機能に関すること

    眼疾名、遠距離視力(5m視力)、近距離視力(30cm視力)

最大視認力(最も小さいものがよく見える距離と視力)の状態、

    光の量に順応する力の状態、眼球運動の障害(眼球振盪)等の状態

(イ)学習活動等に関すること

  ・上手なものの見方(正確にものを見ようとする態度がどのように育っているか)

  ・目と手の協応動作(どの程度スムーズに行われているか)

  ・視覚補助具の活用(上手に活用できているか)

  ・社会生活に必要な技能(衣食住や外出、趣味、場に応じたコミュニケーション等 将来を見通した社会生活に必要な技能の習得の状態はどうか)

  ・視覚管理(自分の視覚障害の状態を理解し、配慮や管理ができているか)

・社会性の育成(対人関係や集団生活がスムースにできているか)

<弱視特別支援学級における自立活動の例> 

(ア)日常生活技能の向上 

  ・日常生活の活動(身辺処理、遊び、買い物、調理) 

  ・自然に親しむ(動植物の飼育・栽培) 

  ・情報の収集や選択の仕方 

(図書館やインターネットの利用) 

 

(イ)視知覚の向上 

  ・大小・色・形態の弁別    ・図解や文字の認知と再生    ・空間概念の形成 

  ・動植物の観察 

  ・視覚補助具の操作の習熟 

(遠用・近用弱視レンズ、拡大読書器) 

 

(ウ)目と手の協応動作の向上 

  ・折り紙、はさみ、のりなどを使った工作    ・紐結び、紐通し 

  ・ペグ刺し 

  ・線たどり、迷路          ・定規・コンパスなど作図用具や実験器具の使い方 

 

(エ)健康・安全と視覚管理      ・視力検査 

    ・校内外の歩行練習 

      (校内の模型や地図の作成) 

    ・姿勢や運動動作の習得      ・自分の見え方の振返り   

 

(オ)コミュニケーション力の向上      ・挨拶や会話の練習 

    ・お礼状や招待状の作成      ・友達とのかかわり        ・交流学級での障害理解授業 

   

(イ.校外での遠用弱視レンズの練習) 

(イ.拡大読書器を使った観察)

(エ.校内の立体模型)

(エ.校内探検地図) (ウ.ちょう結びの練習) (イ.近用弱視レンズの練習)

(3)日課表・年間指導計画   

小学校  弱視学級  日課表例(2年生) 

  時    月  火  水  木  金 

読  書  業前運動  朝  会  自  習  自  習 

  朝の会 

ドキュメント内 untitled (ページ 39-42)