特別支援学級の学習指導案は、個に応じた指導を充実させるために、一人ひとりの児童 生徒の実態から、個人の目標、目標を達成するための個別の支援などを考え、それを具体 的に記入していきますので、通常の学級で行う授業の学習指導案とは、異なる部分があり ます。学習指導案の書式の例を挙げましたので、参考にしてください。
<特別支援学級と通常の学級の学習指導案の違い>
特別支援学級の学習指導案 通常の学級の学習指導案 単
元 設 定 の 理 由
1 児童生徒の実態 2 単元観
3 指導観
○児童生徒の実態から、始まります。
○「個別の指導計画」を踏まえながら、作成します。
○「〜な子どもたち」(児童生徒の実態)なので、「〜
な単元を設定」(単元観)して、「〜な指導や支援を 行う」(指導観)というように作成すると、なぜこ の単元を設定したのか、何を指導するのかが明確に なります。さらに「〜ことから、児童生徒に〜を育 成〜」という展望を記入していき、児童生徒の将来 に向けて、目指す子ども像を明確にしていきます。
1 教材観
2 児童生徒の実態 3 指導観
○教材観から、始まります。
○学習指導要領に基づいた指 導計画により、何を学ぶの かが最初に明確になってい るので、教材観から作成す るのが一般的です。
目 標 と 評 価
単元の共通目標 本時の共通目標 単元の個人目標 本時の個人目標 評価の観点
○「個別の指導計画」と単元の共通目標を踏まえなが ら、個人目標を設定します。
○評価は、一人ひとりに対して、個人目標がどのよう に達成できたかを丁寧に見取ります。この時に、一 人ひとりの個人目標に対して、評価の観点を設定し ます。
単元の目標 本時の目標 評価規準
○学習集団共通の目標や評価 規準を設定します。
手 立 て
○一人ひとりに応じて、個別の支援を設定します。そ の内容を、本時の展開の中に、具体的に記入してい き、個に応じた指導が展開できるようにします。
○学習集団共通の指導方法を 記入します。
学習集団+指導の形態+学習指導案 (参考)
日 時 平成○○年○月○日(○)
第○校時 ○:○○〜○:○○
場 所 ○○○○
授業者 ○○○○(T1)○○○○(T2)
1 単元名 「○○○・・・・・」
・活動する事柄の内容が要約されていて、児童生徒の理解しやすい表現にします。
2 単元設定の理由
・①児童生徒の実態、②単元観、③指導観(展望を含む)の3つの観点から書きます。
・この理由を明確にすることで、授業で何を学ぶ、何を教えるかが明確になります。
3 児童生徒の実態
児童生徒名 生活全般での実態 単元にかかわる実態
A
・障害の特性をふまえた子どもの全体像
・肯定的な表現で書きます。「〜な 支援で〜できる」「〜ができる」
・記述の内容量に個人差がでない ように、観点を統一して書きま す。
・個別の指導計画を活用します。
・単元の学習活動から必要である と考えられる具体的な実態
・この実態から個人目標につなが るようにします。
・個別の指導計画を活用します。
B
4 目標
(1)共通目標 ○・・・・・
○・・・・・
・単元設定の理由を受け、共通する目標を設定します。
(2)個人目標
児童生徒名 個人目標
A
○・・・・ 実態と共通目標に基づいて設定します。○・・・・ 具体的であり、あと少しでできる目標を設定します。
個別の指導計画を活用します。
B
子どもの立場で記入します。 例)〜する、〜できる・必要に応じて、目標達成のための個別の支援(手だて)を入れてもよいです。(展開の 中に記入してもよいです。)
5 指導計画(○時間扱い)
・図表等を使い単元の構成及び展開が概観できるように工夫して記述します。
・本時の授業が全体の時間配分の中で、どの時間数にあたるのかを分数を用いて記述し ます。(本時○/○)
・知的障害のある児童生徒の授業では、この指導計画がよい授業づくりをするための要 になります。
6 本時の学習
(1)本時の共通目標 ○・・・
○・・・
・単元の共通目標に基づいて本時の学習の目標を設定します。
(2)本時の個人目標
児童生徒名 個人目標
A
○・・・・ 単元の個人目標と本時の共通目標に基づいて設定します。○・・・・ 具体的であり、あと少しでできる目標を設定します。
B
子どもの立場で記入します。 例)〜する、〜できる ・必要に応じて、目標達成のための個別の支援(手だて)を入れてもよいです。(展開の中に記入してもよいです。)
(3)展開
・個別の支援などは、「〜させる」等の使役表現をさけ、「〜できるようにする」等の能 動的かつ肯定的な表現で記入します。
例①
時間 学習内容 個別の支援(手だて)、等 評価の観点
備考
・授業の流れ
・児童生徒の活動
・個別の支援
A・・・・
・評価の観点
B・・・・
・Tの動きや全体への働きかけ
・教材・教具 等
例②
時間 学習活動 個別の支援(手だて)、評価野観点、等 備考
A B C
・個別の活動
・個別の支援
・評価の観点
・Tの動きや全体への働きかけ
・授業の流れ
・児童生徒の活動
・教材・教具 等
7 評価
(1)本時の共通目標に係る評価の観点 ○・・・
○・・・
・本時の共通目標に基づいて評価の観点を設定します。
(2)本時の個人目標に係る評価の観点
児童生徒名 評価の観点
A
○・・・・ 本時の個人目標に基づいて評価の観点を設定します。○・・・・ 具体的に記述します。
B
子どもの立場で記入します。・必要に応じて、展開の中に記入してもよいです。
・必要に応じて、本時の個人目標に係る評価の観点のみでもよいです。
【評価の観点について】
評価の観点は、目標を裏返した表現ではなく、児童生徒の変容を具体的に捉えられる ように設定します。
例)
*目標 友達の名前を呼んで、会の進行ができる。
評価の観点 △友達の名前を呼んで、会を進行することができたか。
○自分で名簿を指差しながら、友達の名前を呼んで、会を進行するこ とができたか。
*目標 ランドの中にある紙がひらひらする遊びに興味を持ち遊ぶ。
評価の観点 △ランドの中にある興味のあるもので遊ぶことができたか。
○ランドの中にある遊びに興味をもち、自分で手を伸ばすことができ たか。
8 備考
・教材や教具、配置図、板書計画を記述