第 2 章 災害予防
第 7 節 避難所等事前対策
(5)津波避難場所
津波災害時の避難場所としての一次避難場所、二次避難場所
(6)福祉避難場所
高齢者及び障害者等のように、避難所での生活において、高齢者や障害者等の特別な配慮を 必要とする者を収容する社会福祉施設
各主体の責務
(1)市の役割
市は、危険が差し迫った状態になる前に住民等が事前に避難できるよう に、災害時要援護者 の避難支援計画を策定する。その支援計画に基づき危険情報の事前周知や避難の判断・情報伝 達、避難誘導体制を整備するとともにマニュアル化を図る。また、安全な避難所の指定や周知、
さらには即応体制の整備や福祉避難所の指定等を行う。
(2)県の役割
県は、大規模災害時における県外からの避難者の受入れや帰宅困難者の待避場所 など、広域 的な調整を図る視点から、必要な避難所等の整備に努める。
業務の内容
(1)地域の危険に関する情報の事前周知
ア 住民・企業(事業所)等に対し、地域の特性を踏まえた地震に関する基礎的な知識と避難 にあたっての注意事項などの普及・啓発を行う。
イ 県等から提供される津波の浸水予測情報及び過去の浸水被害等の実績を基に、浸水、地盤 の液状化、土砂災害等の危険箇所や避難場所等を記したハザードマップを作成し、住民等に 配布して周知を図る。
(2)避難誘導体制の整備
ア 避難の勧告・指示が発令された際、市は、住民が集団で避難できるよう、地区別の消防団、
自主防災組織等による避難誘導体制構築を支援する。
イ 災害時要援護者の安全・確実な避難のため、福祉関係者と協力して 「災害時要援護者避難 支援計画」を策定するとともに、適切に避難誘導し、安否確認を行うため、地域住民、自主 防災組織等の協力を得ながら、平常時より災害時要援護者 への情報伝達体制の整備、避難誘 導体制の整備、避難訓練の実施を図る。
ウ 迅速な避難誘導のための自主防災組織等の指導育成を図る。
(3)避難場所及び避難所の指定
市は、学校、コミュニティセンター、公民館、体育館、公共グラウンド及び都市公園等の公
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共的施設等を対象に、施設管理者の同意を得たうえで避難場所(屋外)又は避難所(収容避難所)
に指定するほか、市街地における安全な避難空間を確保する。また、指定にあたっては、次の 事項に留意する。
ア 津波浸水域以外の危険区域以外において地区別に指定し、災害時要援護者でも歩いて避難 できる程度の近傍に確保すること。やむを得ず津波浸水域等の危険区域内となる場合は、浸 水、高潮、土砂災害に対する安全が確保できる複数階の建物であること。
イ 避難経路が、火災の延焼、津波・浸水、がけ崩れ等の危険にさらされないよう配慮するこ と。
ウ 避難所となる施設は、現行の建築基準に基づく耐震性を確保し、浸水による水没 や土砂災 害による被災の危険のない建物とするよう努めること。
エ 避難所となる施設は、停電、断水、ガスの供給停止及び電話の不通等の事態を想定し、こ れに備えた設備を整備するよう努めること。
オ 避難所の開設にあたっては、予め鍵を近隣住民に保管してもらう等、避難を開始した場合 に直ちに開設できる体制を整備すること。
カ 避難場所、避難所及び備蓄等の防災に関する諸活動の推進にあたり、公共用地及国有地の 有効活用を図ること。
(4)避難所の事前周知
市は、避難所を指定したときは、次の方法等により市民に周知徹底を図る。
ア 標識、誘導標等の設置 イ 広報紙、チラシの配布等 ウ 防災訓練等
エ 津波、洪水、土砂災害ハザードマップ等の作成・公表 オ ホームページを活用した情報提供
(5)避難所の開設体制等の整備
①開設体制
地震発生時においては、避難所及び周辺敷地等の安全を確かめたうえで速やかに避難所 を開設し、市民の安全を確保する。
ア 夜間・休日でも直ちに施設を開錠できるように、できるだけ近隣住民に鍵の管理を委託 する等、管理体制、連絡体制の確保に努める。
イ 避難所管理にあたる職員を、施設近傍居住職員の中から事前に指定する。
ウ 避難所開設の初動対応をあらかじめマニュアル化するよう努める。
エ 避難施設には、住民が避難直後に必要とする物資を事前に配置するよう努める。
オ 避難所の開設・運営について、自主防災組織、地域の住民組織及び施設管理者等と事前 に協議するよう努める。
②福祉避難所の指定
災害時要援護者を優先し、秩序ある避難所の運営を行うための体制を確保する。
ア 市は、障害者等の一般の避難所での共同生活が難しい災害時要援護者のための「福祉避
難所」の予定施設を予め指定する。
イ 「福祉避難所」の指定にあたっては、次の事項に留意することとする。
a バリアフリー化など災害時要援護者の利用に適しており、ケア要員の確保が比較的容 易な社会福祉施設、特別支援学校等の収容する避難者に相応しい施設を選定する。
b 適当な施設を指定することが困難な場合は、一般の避難所に特別なスペースを区分け する等により、一般避難所を福祉施設として指定するよう努める。
c 相談等にあたる介助員等の配置(概ね 10 人の対象者に 1 人)
d 高齢者や障害者等に配慮したポータブルトイレ等の器物の整備 e 日常生活上の支援を行うために必要な消耗器材の整備
ウ 市は、福祉関係者と協議し、福祉避難所開設時にケアにあたる要員の配置等を事前に定 めるよう努める。
(6)避難勧告・指示(解除)
市は、津波、火災の延焼などにより、住民等の安全のため必要があると認める 場合は、当該 地域の住民等に対し避難「勧告」を行い避難を促す。さらに、危険の切迫度や避難の状況等に より急を要するときは、避難「指示」を行い住民等を強制的に立ち退かせる。
①避難情報の基準の設定
市は、遅滞なく避難情報を発出できるよう、次により客観的な基準を設定し、関係機関 及び住民等に周知する。浸水予測区域図及び土砂災害警戒区域図等をもとにしたハザード マップ等を作成し、避難が必要となる範囲を予め特定する。
②避難情報の情報伝達体制の整備
ア 昔ながらのサイレン、警鐘といった誰でも分かりやすい避難行動のきっかけとなる情報伝 達手段を活用する。
イ 災害時要援護者に対する避難情報の伝達について、福祉関係者と協議の上 、適切な方法を 工夫する。
ウ 津波警報等について、夜間・休日を含めた受信・対応体制を整備する。
(7)避難所の整備
避難所について、次の施設整備に努める。
ア 避難路・避難所(施設)の耐震化、バリアフリー化の推進
イ 通信機器(移動系無線、衛星携帯電話、FAX等)、通信設備(テレビ・ケーブルテレビ 受信、電話用配線)、更衣室、授乳室等の避難の実施に必要な設備の配備
ウ 地域完結型の備蓄施設(既存施設のスペースも含む。)の確保及び仮設(携帯)トイレ・
非常用発電機、照明設備、給水用機材、暖房器具、毛布等避難生活に必要な物資の備蓄及び 供給体制の整備
エ バリアフリー化されていない施設を利用する場合で避難の長期化が予想される場合には、
高齢者・障害者等が利用しやすいよう、障害者用トイレ及びスロープ等の整備
オ 避難生活が長期化することに備え、プライバシー確保のための間仕切り用パーティション や冷暖房機器の増設等の環境整備
カ 更衣室等のスペース確保等の男女のニーズの違い等に配慮した施設の環境整備
(8)避難路の安全確保
市は、避難所(施設)への避難路の安全を確保するため、次のことに留意する。
ア 避難所(施設)へ至る主な経路となる道路について十分な幅員を確保し、火災の延焼、浸 水及び崖崩れ等による危険が及ばないよう施設整備に努めるとともに、土砂災害発生(予想 を含む。)の有無をあらかじめ点検し、その結果を住民等に周知する。
イ 道路に面する構造物等が避難時に支障とならないよう、沿道の土地所有者や施設管理者に 対し啓発及び指導を行う。
(9)災害時要援護者に対する配慮
高齢者、障害者、傷病者、妊産婦、乳幼児及び外国人等の「災害時要援護者」の安全のため、
特に次の事項に配慮する。
ア 災害時要援護者の居住状況、必要な支援内容等の事前把握 イ 早期避難のための迅速・確実な方法による避難情報等の伝達 ウ 防災・福祉関係者及び地域住民による避難支援体制の整備
エ 食品アレルギーを持った人への原因物質除去食品の提供、腎臓病患者への低たんぱく質食 品の提供など、食事への配慮
オ 避難先での生活面の配慮
(10)積雪期の対応
冬 期 間 の 積 雪 ・寒 冷 ・ 悪 天 候 を 考 慮 し 、 次 の 事 項 に つ い て 事 前 に 配 慮 し て お く 。 ア 避難者全員を収容できる避難所の確保
イ 避難所での暖房確保など寒冷対策の徹底
ウ 雪崩危険箇所等についての住民等への事前周知