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避難対策

ドキュメント内 浦安市地域防災計画(震災編)案 (ページ 97-104)

第3章 災害応急対策計画

第8節 避難対策

第1 避難対策

1.避難の原則

避難所は、震災時に、自宅が倒壊するなど、住居を失った市民の一時的な避難生活の 場であるとともに地域の生活の支援拠点となる施設である。

そのため、安全が確保されている住宅においては、できるだけ自宅で生活をすること を原則とする。

2.避難活動

自治会自主防災組織は、地域の住民の安否を確認し、避難所又は一時避難場所に誘導 する。特に、高齢者、障がい者等の災害時要援護者は、民生委員・児童委員等と連携し、

安否を確認し避難の支援を行う。

各施設においては、施設の管理者が入所者・利用者の安全を確保し、施設内での保護 あるいは最寄りの避難所に誘導する。

市民ほか 地 震 発 生

延焼火災等により危険な 場合(避難勧告・指示)

安否確認・避難 支援

自主防災織 等の誘導

住家の全壊等により居 住不可能・居住に不安 住家の被災な

し・居住可能

できるだけ 自宅で生活

福祉避難所

避難所・一時避難場所

特別な介護等が必要な 災害時要援護者のみ 災害時要援護者

帰宅 不安・危険が解消

避難所(避難生活)

■避難システム

仮設住宅・公営住宅等 統廃合・閉鎖

自 宅 で の 居 住が不可能

一時避難場所

火災の危険が解消

3.避難所の開設 (1) 避難所の開場

昼間の場合、避難所の管理者が避難所を開場する。

夜間・休日の場合、各避難所へは避難所近くに居住する職員(直行職員)が直接避難所 に参集し、避難所の初動対応をとる。

(2) 避難所での対応

避難所では、原則として、地域住民等により避難所を自主的に運営する委員会(以下

「避難所運営委員会」という。)または、自治会自主防災組織等が施設内の安全点検、避 難者の把握、利用施設への案内、トイレの使用制限、備蓄食料・飲料水の供給等を行う。

避難所の職員等は、自治会自主防災組織の初動対応の支援を行う。

4.避難勧告・指示等の発令

市長等は、延焼火災や有害物質の漏出あるいは津波警報発令により市民に危険が迫っ た時には、避難の勧告・指示を発令し、避難対象地域、避難先、避難経路、理由等を明 らかにして防災行政用無線、広報車等により伝達する。

自治会自主防災組織、消防団員、警察は、安全な地域へ避難誘導する。

■避難勧告・指示の発令権者及び要件

発令権者 避難のための立退きの勧告・指示を行う要件 根拠法令 市長 ○勧告:災害が発生し、又は発生するおそれがある場合におい

て、人の生命又は身体を災害から保護し、その他災害の拡大 を防止するため特に必要があると認めるとき

○指示:急を要すると認めるとき

災害対策基本法 第60条第1項

知事 ○災害の発生により市長がその全部又は大部分の事務を行う ことができなくなったとき

災害対策基本法 第60条第5項 警察官 ○市長が避難のための立ち退きを指示することができないと

認められるとき

○市長から要求があったとき

災害対策基本法 第61条

○人の生命若しくは身体に危険を及ぼすおそれのある天災等、

特に急を要するとき

警察官職務執行 法第4条

災 害 派 遣 を 命 じ ら れ た 部 隊 等の自衛官

○人の生命若しくは身体に危険を及ぼすおそれのある天災等、

特に急を要する場合で、その場に警察官がいないとき

自衛隊法第94条

知 事 又 は 知 事 の 命 を 受 け た 県職員

○洪水により著しい危険が切迫していると認められるとき 水防法第29条

○地すべりにより著しい危険が切迫していると認められると き

地すべり等防止 法第25条 水防管理者 ○洪水により著しい危険が切迫していると認められるとき 水防法第29条

5.警戒区域の設定

市長等は、災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合は、生命又は身体に 対する危険を防止するため必要があると認める場合は、警戒区域を設定し、当該区域へ の立ち入りの制限、禁止、退去を命ずる。

■警戒区域の設定権者及び要件

設定権者 設定の要件 根拠法令

市長 ○災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合に おいて、市民の生命又は身体に対する危険を防止するた め特に必要があると認めるとき

災害対策基本法 第63条

知事 ○災害の発生により市がその全部又は大部分の事務を行う ことができなくなったとき

災害対策基本法 第73条

消防長、消防署長 ○ガス、火薬又は危険物の漏えい、飛散、流出等の事故が 発生した場合において、当該事故により火災が発生する おそれが著しく大であり、かつ、火災が発生したならば 人命又は財産に著しい被害を与えるおそれがあると認 めるとき

消防法第23条の 2

消防吏員又は消防 団員

○火災の現場において、消防警戒区域を設定 消防法第28条 警察官 次の場合、上記に記載する市長等の職権を行うことがで

きる。

○市長若しくは市長の委任を受けた職員が現場にいないと き、又はこれらの者から要求があったとき

災害対策基本法 第63条

○消防長若しくは消防署長又はこれらの者から委任を受け た消防吏員若しくは消防団員が現場にいないとき又は 消防長若しくは消防署長から要求があったとき

消防法第23条の 2

○消防吏員又は消防団長が火災の現場にいないとき又は消 防吏員又は消防団員の要求があったとき

消防法第28条 災害派遣を命じら

れた部隊等の自衛 官

○市長若しくは市長の委任を受けた市職員及び警察官が現 場にいないとき

災害対策基本法 第63条

6.避難所以外の避難者の把握

市は、自治会自主防災組織等からの報告により避難所以外に避難した被災者を把握す る。

また、市外に自力で避難した被災者を把握するため、避難者から市に所在を連絡する よう広報活動を行う。

■指定避難所等位置図

※指定避難所等のうち避難生活ができる建物がある施設を「指定避難所」とする。

第2 避難所の運営

1.避難所の運営の原則

避難所の運営は自治会自主防災組織等を中心とした自治とすることを原則とする。避 難者は避難所開設・運営マニュアルに基づき避難所運営委員会により自主的な管理運営 を行う。市は、避難所の運営のため災害対策本部に避難所中継本部を設置し、運営の支 援を行う。

運営にあたっては、できるだけ女性の参画を推進するとともに、男女のニーズの違い 等男女双方の視点等に配慮する。

2.避難所の施設・設備

避難所運営委員会等は、施設管理者、避難所の市職員とともに避難に使用するスペー スを指定する。

市は、状況に応じて避難生活が長期化した場合は、生活環境を整える。

■避難所で設置する施設・設備

① 居住関係

○就寝・生活場所 ○休憩場所 ○学習場所

○更衣室 ○調理・配膳場所 ○洗濯場所、物干場所

○洗面場所 ○仮設トイレ ○仮設入浴場所

○要援護者専用の居住場所 ○喫煙・飲酒場所 など

② 運営関係

○救護所 ○物資保管場所、配給場所 ○運営事務所など

③ 駐輪・駐車場所

④ 設備

○テレビ ○洗濯機 ○畳、パーティション

○仮設風呂、シャワー ○仮設トイレ ○暖房機器

○扇風機等の冷房機器 ○特設公衆電話 ○情報掲示板

○炊き出しのための調理設備や器具 など

3.避難所生活支援

市は、関係機関と連携して、飲料水の供給、食料・物資の供給、巡回医療による健康 管理、入浴等の支援を行う。

なお、支援にあたっては、被災者のプライバシー及び安全の確保とともに、女性の避 難者への配慮を行う。

■女性への配慮事項

○女性専用の相談窓口 ○女性専用の物干し場、更衣室、授乳室の設置

○女性専用の物資配布 ○防犯対策

4.ペットへの対応

避難者が同行したペットの飼養は、所有者が給餌、ケージへの収容等を行うものとす る。避難所運営委員会等は、ペットの置き場所として生活場所とは異なる場所(校庭の

一角等)にペット専用スペースを指定し、ルールを定めて自己責任での飼育を促す。

■避難所運営の概要 5.災害時要援護者への配慮

(1) 避難所での配慮

市は、避難所生活における災害時要援護者の負担を軽減するために、避難所内に専用 スペース、間仕切りや車いす等を設置するとともに、福祉関係のボランティアによる介 護を要請する。

(2) 福祉避難所の開設

市は、避難所で生活する災害時要援護者のうち、障がい者等特に配慮が必要な方の避 難生活を支援するため、福祉避難所を開設し受け入れる。

また、必要がある場合は、協定に基づいて民間サービス事業所等に受け入れを要請す る。

第3 広域避難

市は、市域の被害が広範囲にわたり、避難所に被災者を収容できない場合は、被災地外 への避難を県に要請する。

また、他市町村が被災し、県等を通じて避難者の受け入れ要請があった場合、公共施設、

公営住宅、民間住宅の借り上げ等による滞在施設の確保、食料・物資等の供給、福祉、教 育、就業等の支援を行う。

避 難 所

災害対策本部

避難所を自主的に 運営する委員会等

・避難者の管理

・食料、物資の配布

・避難所内・トイレの清掃

・生活ルールの徹底

・炊き出し

・取材への対応

・防犯

・ペット管理

・女性、要援護者への配慮 教職員

連絡・調整 避難所中継本部

各対策部

食料・物資 飲料水 巡回医療 設備・機材 入浴サービス

災害ボランティアセンター

ボランティア

広報

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