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応急対応体制の整備

ドキュメント内 浦安市地域防災計画(震災編)案 (ページ 49-57)

第2章 災害予防計画

第6節 応急対応体制の整備

1.医療救護計画の具体化

救護所の設置と医療救護班の派遣、傷病者の搬送等について、浦安市医師会、浦安市 歯科医師会、浦安市薬剤師会、千葉県接骨師会市川浦安支部、千葉県助産師会、病院等 と協議をしながら、浦安市災害医療対策会議において医師の動員、設置に必要な資機材 の種類等、計画を具体化する。

2.医薬品の確保

市は、健康センターの備蓄医薬品のほか、多数の傷病者に対応できるよう浦安市薬剤 師会と協定を締結し、医薬品の供給が受けられるように備えるものとする。

3.慢性疾患患者への対応

市は、在宅の慢性疾患患者数を把握し、災害時の対応について検討する。

また、傷病者のいる家庭では、医薬品や予備電源等の必要な機器等を確保し、災害時 に備えるものとする。

4.応急手当の習得

市民及び自治会自主防災組織は、負傷者の応急手当ができるように救命講習等に参加し 習得を図る。

第2 防犯対策

1. 自主防犯パトロール体制

浦安市防犯協会は、浦安警察署及び自治会自主防災組織等と連携し、災害時にも防犯 活動が実施できる体制を整備する。

また、日頃から災害時に危険箇所となり得る場所を把握する。

2. リーダーへの指導

市は、浦安警察署や浦安市防犯協会などの関係機関と連携して、自治会等の防犯支部 長や関係者に対し、定期的に防犯に関する研修を行い、防犯意識の高揚を図る。

第3 学校・避難所対策

1.避難所開設・運営の協力体制構築

避難所を開設し運営する場合には、自治会自主防災組織等の地域コミュニティが主体 となって、教職員、市職員等と連携して行えるよう、あらかじめ協力体制を構築する。

(1) 避難所開設・運営訓練の実施

自治会自主防災組織、教職員等は、避難所の開設・運営が迅速かつ効果的に行えるよ うに、連携して避難訓練等を実施する。

市は、訓練や地域での協議を支援する。

(2) 避難所開設・運営マニュアルの作成

自治会自主防災組織等は、避難所ごとの避難所開設・運営マニュアルを作成する。作

成にあたっては、高齢者や障がい者、乳幼児などに配慮するとともに、男女双方の視点 に配慮した運営になるように留意する。

市は、作成のための基準や方向性を示すなど支援する。

2.学校等の行動計画の作成 (1) 行動計画の作成

保育園、幼稚園、小・中学校、青少年施設、福祉施設等の管理者は、災害時における 園児・児童・生徒・利用者等への対応、保護者・関係機関との連絡方法、職員の非常体 制、応急教育の方法、避難所との関係等を定めた行動計画や防災マニュアルの作成・見 直しを行う。

(2) 資機材等の備蓄

市は、保育園、幼稚園、小・中学校、青少年施設、福祉施設等に情報端末や防災用具 の備蓄の整備を図る。

第4 給水・物資供給

1.給水体制

市が行う飲料水の備蓄は、千葉県による「災害時の緊急物質等に係る備蓄・物流の基 本指針」に基づいて3日間とする。4日目以降は、県水道局や自衛隊による応急給水を 行うことを想定する。

(1) 受水槽緊急遮断装置設置補助事業

市は、地震直後の飲料水を確保し、地域の自治会自主防災組織による自主的な給水が できるよう、新設の公共施設に緊急遮断装置を設置する他、集合住宅の受水槽の緊急遮 断装置の設置を支援する。

(2) 井戸水の採水設備の整備

市は給水活動を補完するため、井戸水の採水設備を整備する。

(3) ペットボトル水の備蓄

乳幼児や帰宅困難者の給水補完対策としてペットボトル水を備蓄する。

(4) 応急給水の連携体制の構築

市は、給水活動に関して、自治体間の相互応援協定や飲料メーカーとの協定締結を推 進する。

(5) 給水訓練の実施

市は、職員(避難所直行職員を含む)、自治会自主防災組織及び県水道局職員等の参加 による、小中学校その他公共施設の受水槽における給水訓練を実施する。

(6) 県水道局との連携

市は、毎年度当初に県水道局と給水対策について確認を行う。

2.食料供給体制

市は、広域災害を考慮して市内業者以外の遠隔地の事業者と食料等の供給に関して協 定を締結する。

3.備蓄の推進 (1) 行政の備蓄

市は、家庭内備蓄を持ち出すことができない避難者用として食料及び飲料水の確保を 行う。

(2) 家庭内備蓄等

市民及び事業所は、家族、従業員の最低でも3日分、可能な限り1週間分程度の飲料 水及び食料備蓄を行う。

特に、高齢者、障がい者、乳幼児等の家族がいる場合は、必要とする介護用具、医薬 品、粉ミルク、哺乳瓶等、食物アレルギーをもつ家族がいる場合は、それに適した食料 の備蓄を行うものとする。

ペットを飼養している場合は、ペットのための防災用具及び餌を備蓄する。

■備蓄目標の考え方 市 ○飲料水

公共施設の緊急遮断装置付きの受水槽等により3日分以上の飲料水を確保す る。

○食料

・建物被害による避難者 29,825 人を対象とする。(家庭内備蓄を取り出すこと ができないため)

・食料は1日2食とし、3日分を備蓄する。

29,825 人×2食×3日=178,950 食

・帰宅困難者53,240 食(2食分)や家庭内備蓄を持ち出せない市民への予備 分を含め、24 万食程度を備蓄する。

家庭 飲料水・食料等を最低でも3日分、可能な限り1週間分程度

事業所 従業員、利用者の飲料水・食料等を最低でも3日分、可能な限り1週間分程度

第5 防疫・清掃・環境対策

水洗化率が 100%に近い浦安市では、地震による断水により水洗トイレが使用できなく なるため、仮設トイレ等による衛生管理は重要な問題である。また、倒壊家屋のがれきや ごみ集積場における病害虫発生等による衛生状態の悪化のため、感染症の流行への対策が 必要となる。

また、避難者が所有するペットについては、自己管理を徹底するよう啓発し、防疫・衛 生・環境体制を構築する。

1.トイレ対策

(1) 簡易トイレ等の備蓄

市は、仮設トイレを備蓄するが、市民は各家庭で使用可能な便袋等の備蓄を行う。

市が行う災害非常用トイレの備蓄については、公園、学校等の災害時対応の可能性の 検討や、レンタルトイレの確保等と整合を図りながら、全体の対策の中で自宅トイレが 使用できない者を対象として確保する。

(2) 仮設トイレ・収集車両の確保

市は、仮設トイレのレンタル及び設置、し尿収集車両が確保できるように業者と協 定等を締結する。

(3) マンホール型のトイレの整備

市は、便槽型及び下水道直結型の災害用マンホールトイレの整備を検討する。

(4) 学校、公園トイレの災害時対応

市は、避難所となる学校や公園のトイレについて、組立式トイレの備蓄とともに貯留 式トイレ及び自己完結型トイレの新設又は既設トイレの改修等を検討し、整備する。

2.廃棄物処理対策 (1) 仮置き場の設置

市は、仮置き場を速やかに設置できるよう、候補地を検討する。

(2) ガイドライン等の作成

市は、仮置き場への分別・排出方法に関するガイドライン及び災害廃棄物の分別表を 作成し、自治会自主防災組織等に配布する。

また、自治会の環境部門の役員や廃棄物減量等推進員を通じて、市と自治会自主防災 組織との協力体制を構築する。

(3) 処理計画の作成

市は、災害廃棄物の予測を見直すとともに、クリーンセンターごみ処理施設が稼働不 能となった場合の代替施設の確保等を検討し、処理計画を作成する。

(4) 収集処理業者との協定締結

市は、災害時のごみの収集・運搬業者、医療廃棄物の収集・運搬・廃棄をする業者と 協定等を締結する。

また、救護所や病院、避難所における応急医療活動のために、医療廃棄物回収容器を 備蓄することも必要である。

3.ペット対策

(1) ペットの自己管理の啓発

ペットの所有者は、普段からペット用のケージ、食料、飲料水等を家庭で備蓄し、ペ ット同行避難の際には、自己管理を行えるようにする。

市は、地震発生時の取扱について理解されるようチラシ等を作成して、配布する等の 啓発活動を行う。

(2) ペット用資機材等の確保

市は、避難所において所有者が自己管理できずに問題化することを防ぐため、収容用 のケージやサークル等の資機材を備蓄する。

(3) 獣医師会等との協定締結

市は、ペットの救護について支援を要請するため、千葉県獣医師会市川浦安支部と協 定を締結しているが、ペット用医薬品や医療器具についても供給を受けられるよう千葉 県獣医師会市川浦安支部と協議の上、薬品会社等と協定を締結する。

第6 緊急輸送

被災者に供給する食料や物資の輸送のため、車両の確保や物資の受け入れ所等の確保を 行う。

1.輸送車両の確保

市は、緊急時の物資等の輸送を行うため、運送事業者と輸送について協定を締結する。

2.救援物資受け入れ所の確保

市は、救援物資の受け入れ所として、公共施設を指定しているが、大量の物資が集積 する場合を想定して、新たな候補地を確保する。

3.緊急通行車両の事前届出

市は、市有車両について災害時の緊急通行車両の確認審査を省略し、速やかに通行車 両の標章と確認証明書が受けられるように、公安委員会に事前届出を行い、届出済証の 交付を受ける。

第7 建築物対策

余震等による二次災害の防止のための応急危険度判定や、被災者の速やかな生活再建を 促すため、家屋被害調査・り災証明発行、仮設住宅供給等ができるように対策を推進する。

1.応急危険度判定体制 (1)資機材の整備

市は、応急危険度判定を地震直後から迅速に行う必要があるため、必要な資機材を整 備する。

(2)判定要員の育成

市は、地震直後から迅速に判定が実施できるよう、応急危険度判定コーディネーター の育成や職員を県による講習会に参加させ、資格を取得させる等の育成を図る。

2.家屋被害調査・り災証明発行体制 (1)家屋被害調査体制の構築

市は、家屋の被害調査のために「調査表」「調査フロー」等を作成し、全棟調査ができ るような体制を構築する。

(2)り災証明発行体制の構築

市は、り災証明書の発行が迅速にできるよう、り災証明発行マニュアルを作成する。

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