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災害に強い都市の形成

ドキュメント内 浦安市地域防災計画(震災編)案 (ページ 34-39)

第2章 災害予防計画

第2節 災害に強い都市の形成

●対策項目と公助の担当機関

項 目 担 当 関係機関

第1 建築物等の耐震化 都市整備部、総務部 第2 建築物等の不燃化 都市整備部

第3 高層住宅対策 市民経済部、総務部 第4 市街地の整備 都市整備部、都市環境部 第5 ラ イ フ ラ イ ン 施 設 等

の耐震化

都市整備部、消防本部、

都市環境部

東日本電信電話(株)、京葉瓦斯(株)、 東京電力(株)、県水道局、県江戸川下 水道事務所、県江戸川第2終末処理場 第6 道路・交通施設の安全

都市整備部、都市環境部 県葛南土木事務所、千葉国道事務所、

首都高速道路(株)、東日本旅客鉄道

(株)、東京地下鉄(株)

●自助・共助の役割

市民 ・住宅の耐震診断、耐震改修、ブロック塀等の耐震化を行う。

・家具、大型家電の転倒防止を行う。

・自宅の外壁、屋根等の不燃化を行う。

事業所 ・事業所の耐震診断、耐震改修、ブロック塀等の耐震化を行う。

・事業所内の機器等の転倒防止を行う。

・事業所の外壁、屋根等の不燃化を行う。

自治会自主防 災組織等

第1 建築物等の耐震化

1.建築物の耐震化対策

市は、「建築物の耐震改修の促進に関する法律」(平成7年法律第 123 号)に基づき策定 した「千葉県耐震改修促進計画」及び「浦安市耐震改修促進計画」により、建築物の耐 震化を促進する。また、相談会等の啓発活動を行うとともに、助成制度の活用を促し、

さらに耐震化を図る。

(1) 公共施設等の耐震化

市は、市有の特定建築物及び防災上重要な市有建築物は、平成 27 年度における耐震化 率を 100%とし、耐震診断を実施し、耐震性が不十分と判断された全ての建築物の耐震 化を図る。また、すでに耐震改修等を行った建築物についても適正な管理を行う。

(2) 民間建築物の耐震化

市は、国の基本方針を踏まえ、住宅の耐震化率及び多数の者が利用する建築物の耐震 化率について少なくとも 90%にすることを目標とするとともに、住宅については平成 32 年度までに少なくとも 95%にすることを目標に、市としてその情勢を見据え、所有者等 の取り組みを支援するため、次の支援策を実施する。

市民は、市の支援策を活用して、住宅の耐震化に努める。

■耐震促進のための支援策

① 助成制度

○木造住宅耐震診断助成制度(平成 9 年度より実施)

○木造住宅耐震改修助成制度を創設

○分譲マンション耐震診断助成制度(平成 19 年度より実施)

② 相談

○耐震相談窓口の設置

○木造住宅無料耐震相談会の実施

2.ブロック塀等の安全対策

市は、ブロック塀対策のパンフレットを配布する。

また、法令に適合していないブロック塀等については、所有者等に対して、助言や指 導を行う。

3.落下物防止対策 (1) ガラス等の落下防止

市は、歩行者等の被害を防止するため、駅前等人通りの多い道路や避難路に面する地 上3階以上の既存建築物を対象に、窓ガラスや外壁、袖看板等の落下による危険性のあ るものについては、所有者等に対して、指導を行い、改善を促進する。

(2) 屋外広告物の落下防止

市は、屋外広告物条例及び道路法により、設置者に対し、設置の許可申請及び設置後 の維持管理について指導する。

(3) 建築物の天井の崩落防止

市は、体育館等の大規模空間のつり天井について、落下による危険性のあるものに ついては、所有者等に対して、適切な改修や補修の指導を行う。

4.家具、大型家電等の転倒防止

(1) 公共施設等における家具、大型家電等の転倒防止

小・中学校、保育園等の公共施設の管理者は、屋内における物品・器具等の倒壊、落 下の防止に努める。

(2)市民における家具、大型家電等の転倒防止

市民は、自宅の家具及び大型家電等の転倒防止措置を講じるよう努める。

(3)事業者における物品等の転倒防止

事業者は、従業員及び顧客の安全を考え、事業活動で使用する物品等の転倒防止措置 を講じるよう努める。

(4)不特定多数が集まる施設における転倒防止

大規模小売店舗等の不特定多数の人が集まる施設等の管理者は、公共施設に準ずる措 置を講ずるよう努める。

(5)市民への周知

市は、市公式ホームページ、パンフレット等により、家具・大型家電等の転倒防止対

策の重要性を啓発する。

第2 建築物等の不燃化

1.防火・準防火地域等の指定

市は、建ペイ率 80%以上の地域、都市防災上の観点から指定が必要な地域等に防火・

準防火地域等を指定し、耐火建築物又は防火建築物の建築を促進する。

2.屋根不燃化区域の指定

市は、防火・準防火地域以外の市街地の延焼を防止するため、建築基準法第 22 条によ る屋根不燃区域の指定を行い、屋根の不燃化措置及び外壁の延焼防止措置を指導する。

3.避難地周辺等の建築物の不燃化の促進

地震火災等から住民の生命・財産を守るため、避難地・避難路・延焼遮断帯の周辺等 の一定範囲の建築物の不燃化を促進する。

第3 高層住宅対策

高層住宅は、建築物として堅固であり、地震による倒壊や延焼の恐れが少ない一方で、

高層階においては、揺れが大きくなり家具等の転倒の危険が増すことや、エレベーター停 止により外との往復が著しく困難となるなど特有の被害が想定される。

このため、市は高層住宅の居住者の防災意識の向上を図るとともに、自助・共助による 自立した生活が送れるよう自助・共助・公助のあり方や、取組みについて検討を進める。

第4 市街地の整備

木造が密集している市街地では、地震の揺れによる建築物への集中被害や、延焼火災の 発生、緊急車両の通行障害等、防災上の問題を抱えている。そのため、都市計画法や建築 基準法等の法令に基づき、引き続き以下の対策を行うことにより、市街地の防災性の向上 に取り組む。

1.密集市街地の改善

市は、堀江、猫実地区及び当代島地区の密集市街地において、災害時の避難路や緊急 車両の進入ができる道路を整備し、あわせて居住環境の改善を行うため、住民との協働 によりまちづくりを推進する。

■推進事業

猫実五丁目東地区住環境整備事業 堀江・猫実B地区土地区画整理事業 新中通り周辺市街地整備事業 狭あい道路拡幅整備事業の推進

2.防災面に配慮した公園の整備

市は、公園・緑地の整備方針である「緑の基本計画」に基づき、災害時の避難場所や 活動拠点等の防災面に配慮した公園・緑地の整備を推進する。

3.水辺空間の整備

市は、旧江戸川において、緊急時に円滑な物資輸送を行うため、護岸整備とあわせた 船着き場の整備を県に要請し防災機能を確保する。

第5 ライフライン施設等の耐震化

1.上水道施設

県水道局は、既存施設のうち老朽化による更新や補強が必要な施設について、耐震性 調査に基づき浄水場・給水場の構造物・建物の耐震強化、耐震性の低い配水管の布設替 えを実施する。

2.下水道施設

市は、下水道管渠について優先順位の設定を行い耐震対策・老朽対策を実施する。

県は、江戸川第二終末処理場内の重要施設について耐震診断を行い、その他施設につ いては地震被害を想定し、施設の多系統化・複数化、予備の確保等で機能の充実を図る。

また、施設の維持管理においては、日常の点検等による危険箇所の早期発見と、これ の改善を行い、施設の機能維持に努める。

3.電気施設

東京電力(株)は、各施設、機器について各種基準震度に基づき耐震設計を行ってい る。保守・点検においては、定期的に電気工作物の巡視・点検並びに調査等を行い、感 電防止や漏電時により出火に至る原因の早期発見と改修に努める。

4.ガス施設

京葉瓦斯(株)は、各設備、施設の設計について各種の法令や基準に基づき耐震性を 確保している。また、ガス導管網のブロック化を確立し、被害の大きな地域を供給停止 させ、二次災害の発生防止を図るとともに、他の地域と切り離してガス供給停止の範囲 を極小化できる仕組みを構築している。

マイコンメーターについては、震度5程度で自動的にガスの供給を遮断する機能とな っており、使用者自身の操作で復帰できる構造となっている。

5.電話施設

東日本電信電話(株)は、建物を建築基準法に基づき設計し、局内整備も転倒防止等 の対策を行い、耐震性を強化している。

また、耐震性の高い埋設管の導入や中継ケーブル網設備の2ルート化、地中化等を行 う。

6.危険物施設

消防法第 11 条の規定による危険物施設、その他少量危険物取扱施設は、消防法その他 の基準に基づいて設備の設計、対策を実施する。さらに、保安教育、防災訓練、防止体 制の確立等の体制面での強化を図る。

消防機関は、関係機関と連携して災害防止の指導を実施する。

第6 道路・交通施設の安全化

道路は、災害発生時に緊急車両の通行、食料・物資の輸送等の重要な役割を担うととも に、延焼火災に対しては延焼を遮断する防災空間としての効果も有している。

市は、県の指定した緊急輸送道路と有機的連携を結ぶことを基本に、市の緊急輸送道路 を指定し防災面に配慮した道路ネットワークを形成するとともに、耐震性の高い道路整備 を行う。

なお、液状化対策については、本章第3節に記載する。

1.災害に強いネットワークの確保

市は、緊急輸送路となる都市計画道路3・1・2号の整備について、関係機関と協議 を行う。

また、緊急輸送道路の沿道建築物の耐震化・不燃化を促進する。

2.橋梁の適正な維持管理

市は、市が管理する橋梁について、耐震性を向上させるための耐震補強工事や、橋梁 長寿命化修繕計画に基づいた維持管理を実施する。

3.道路の防災性の向上

市は、広幅員歩道について、次のような防災性の向上を図る。

■道路の防災対策

○地震時おける電柱、電線等の被害による影響を軽減するため、電線類の地中化 を推進

○延焼防止の効果がある街路樹の整備 4.鉄道施設の耐震化等

鉄道事業者は、「既存の鉄道構造物に係る耐震補強の緊急措置について」「鉄道新設構 造物の耐震設計に係る当面の措置について」に基づき、鉄道施設の耐震化等に努める。

ドキュメント内 浦安市地域防災計画(震災編)案 (ページ 34-39)