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【 2016年4月 】

3.1 遼寧省環境保護庁が全省石炭火力発電所超低濃度排出改造計画を配布

環境保護部、国家発展と改革委員会、国家エネルギー局の「「石炭火力発電所の超低濃度 排出と省エネ改造を全面実施する事業計画」の印刷配布に関する通知」(環発〔2015〕164 号)の関連要件に基づき、遼寧省環境保護庁は全省石炭火力発電所超低濃度排出改造事業 計画を印刷配布し、2017年末以前を、遼寧省の30万kW以上の公共石炭火力発電ユニッ ト、10万kW以上の自社用石炭火力発電ユニット(暫時、W型火炎ボイラーと循環流動層 ボイラーは含まない)の超低濃度排出改造期限とすることを明らかにした。各市に企業が 改造計画を迅速に実行するよう督促指導し、改造課題を期限通り完成し、四半期ごとに最 初の5業務日以内に前の四半期の事業進度状況を報告するよう求めた。

今回の石炭火力発電所超低濃度排出改造は全部で遼寧省全省の13市、24基の発電所の 67台のユニットに及ぶ。現在、すでに8台のユニットが改造を完成して超低濃度排出を実 現し、2017年末以前にすべての改造課題を完成する。その時点で、遼寧省の大気中の汚染 物質含有量は大幅に削減され、二酸化硫黄、窒素酸化物、ダストや粉じんがそれぞれ2.3万 トン、5.5万トン、7.2万トン削減されると予測される。これは遼寧省の大気環境質改善、

石炭のクリーン化利用推進、資源制約の緩和、エネルギー革新の加速にとって非常に大き な意義を持つ。

情報公表組織:遼寧省環境保護庁

URL: http://www.lnepb.gov.cn/xwzx/bsyw/201604/t20160418_70188.html

「計画」原文:http://www.lnepb.gov.cn/hjgl/zlkz/wrjp/201604/t20160411_70105.html

【 2016年5月 】

3.2 遼寧省が石炭燃焼汚染を厳格に規制:複数の違法企業に日割計算罰金

石炭燃焼汚染は一貫して大気汚染の重要な発生源であり、石炭ボイラーの管理を強化する ため、2016年初めから現在まで、遼寧省環境保護部門は暖房供給業種、工業企業、サービス

公表日:2016年4月18日 情報公表組織:遼寧省環境保護庁 タイプ:政策公布

キーワード:石炭火力発電所、超低濃度排出改造

公表日:2016年5月19日 情報公表組織:中国環境報 タイプ:政策公布

キーワード:石炭燃焼汚染、日割計算罰金

業種の石炭ボイラー特別法律執行検査を実施しており、複数の企業が環境違法により科せら れた日割計算過料の総計は1,370万元に達する。

調査によると、2016年初めから遼寧省の環境法律執行職員は合計 2,535 台の石炭ボイラ ーを検査し、そのうち工業用石炭ボイラーは803台、暖房供給用石炭のボイラーは1,359台、

サービス業用の石炭ボイラーは373台であった。248件の環境違法問題を発見し、217件を 立件、調査処分し、過料1,500万元余りを下達し、そのうち日割連続処罰が5件で、総額は

1,370万元であった。

そのうち、大化集団有限責任公司大連普湾新区松木島化工分公司は窒素酸化物の長期にわ たる基準超過排出により、大連市環境保護局が日割連続処罰280万元を実施した。撫順長順 電力有限公司は複数種類の大気汚染物質の基準超過排出により、撫順市環境保護局が日割連 続処罰530万元を実施した。鞍山江山物業服務有限公司は関係責任者が大気汚染防止施設の 不適切な使用により、鞍山市環境保護局が公安機関に引き渡し行政拘留を科した。

特別法律執行検査の中で、遼寧省各市の環境保護部門は汚染源の「一企業一ファイル」情 報資料を更に完備し、石炭ボイラーの運用状況、汚染処理の方式、排出状況などについてフ ァイル作成と分類を行っている。各市政府はこれを基礎に「何回かに分けて分類、ボイラー 1基ごとにひとつの対策」という原則により、集中併入、解体・拡張、クリーンエネルギー 代替などの方式を採り、都市化エリア内の 10 トン以下の石炭ボイラー淘汰計画を作成して いる。現在までに、遼寧省では合計4,000台余りの石炭ボイラーが淘汰リストに組み入れら れ、そして2016年10月末を淘汰の最終期限としている。

最近、遼寧省環境保護庁は「全省石炭火力発電所超低濃度排出改造事業計画」を制定し発 表した。統計によると、石炭火力発電所超低排出改造は遼寧省13都市の24ヵ所の発電所の 67台の発電ユニットに及ぶ。計画では、2020年までに改造条件を備えた遼寧省のすべての 石炭火力発電所は超低排出を実現するよう極力努めなければならない。

情報公表組織:中国環境報

URL: http://news.cenews.com.cn/html/2016-05/19/content_44358.htm

「計画」原文:

http://www.lnepb.gov.cn/hjgl/zlkz/wrjp/201604/t20160411_70105.html

【 2016年6月 】

3.3 遼寧省がVOCs汚染排出費を差別化徴収:排出状況で半減あるいは倍加徴収も

国家発展改革委員会、環境保護部などの部門が公布した「揮発性有機化合物汚染排出費徴 公表日:2016年6月14日

情報公表組織:中国環境報 タイプ:政策公布

キーワード:汚染排出費、差別化徴収

収試行規則」が逐次施行されるに従い、遼寧省は石油化学工業と包装印刷などの試行業種に 対する揮発性有機化合物汚染排出費の徴収を開始した。

今後、遼寧省は差別化徴収政策を施行し、試行業種の揮発性有機化合物濃度が国あるいは 地方が規定した排出規制値より高い、あるいは規定した排出総量目標より高い場合は、規定 に基づく徴収基準の2倍の汚染排出費を徴収し、同時に上述の2種類の状況が存在する場合 は、3倍の汚染排出費を徴収する。排出濃度値が国あるいは地方が規定した排出規制値より 50%以上低い場合は、汚染排出費を半減して徴収する。

その他に、企業の製造プロセス技術と設備が淘汰類に属する場合は、汚染排出費を2倍に 増して徴収する。

遼寧省環境保護庁が5月4日に公布した「遼寧省の省級汚染排出費徴収の公告」に基づき、

第1四半期終了までに、遼寧省はすでに43 社の省級企業に対して汚染排出費1,795.7万元 を徴収し、その多くは鉄鋼と電力の企業である。そのうち、上位3位の企業はそれぞれ鞍鋼 股份有限公司鲅魚圏鋼鉄分公司の388万元、鞍鋼集団朝陽鋼鉄有限公司の196万元、朝陽燕 山湖発電有限公司の155万元である。

情報公表組織:中国環境報

URL: http://news.cenews.com.cn/html/2016-06/14/content_45499.htm

「公告」原文:

http://www.lnepb.gov.cn/hjgl/zfjc/pwsf/201605/t20160504_70842.html

3.4 遼寧省が重点業種の環境保護特別法律執行検査を全面スタート

遼寧省環境保護庁が制定配布した「遼寧省2016年重点業種環境保護特別法律執行状況検 査業務規則」に基づき、現在すでに遼寧省重点業種環境保護特別法律執行状況検査業務が 全面的にスタートしている。今回の特別法律執行状況検査は、関連する重点業種の汚染物 質排出企業に対し逐一検査を行い、「1企業1ファイル」の情報完備を成し遂げる;違法 問題の調査を徹底的に行い、適時かつ有効な情報公開を実行する;大衆の健康を損ない持 続可能な発展に悪影響を及ぼす深刻な環境問題の解決等に力を入れている。

具体的には、排ガスに関わる鉄鋼、セメント、ガラスの3つの重点業種の環境保護特別 法律執行状況検査を実施し、建設プロジェクトの環境アセスメント制度の実施状況、汚染 防止施設の運用状況、汚染物質の安定的で基準に達した排出状況、粒子状物質の煙突を通 さない排出の状況と自動モニタリング装置の設置運用状況を重点的に検査する。水に関わ る都市部汚水処理場の環境保護特別整備を実施し、汚染物質が安定的に基準内排出を達成

公表日:2016年6月18日 情報公表組織:遼寧日報 タイプ:政策公布

キーワード:環境保護法律執行、重点業種

している状態、自動モニタリング装置の設置と運用の状態、及び汚泥処理の状態を重点的 に検査する。また、危険廃棄物に関わる違法犯罪行為取締特別行動を実施する。

調査によると、今回の特別法律執行状況検査の実際効果を確保するため、各級の環境保 護部門は環境違法問題の処理処罰に力を入れ、環境アセスメント承認を経ずに許可なく着 工した建設プロジェクトに対し、建設を停止するよう命じる。基準超過排出の企業に対し ては、改善を命じ、過料を科す。改善を拒否したものに対しては、法律に基づいて日割連 続処罰を実施し、生産制限、生産停止の懲罰措置を採る。モニタリングデータを改ざん、

偽造し、汚染防止設備の不適切な運用などで監督管理から逃れて違法に汚染物質を排出し たものに対しては、法律に基づいて処罰し、そして公安機関の処理に送致する。飲用水水 源保護区などの特別保護区域内に位置する建設プロジェクトに対しては、地元政府機関が 法律に基づき撤去あるいは閉鎖を命じ、「精査しない、処理しない、改善しない状況を見 逃さない」を成し遂げる。

情報公表組織:遼寧日報

URL:http://epaper.lnd.com.cn/paper/lnrb/html/2016-06/18/content_1667464.htm

【 2016年7月 】

3.5 遼寧省長:遼寧の大気質を著しく改善しなければならない

遼寧省政府が7月12日に開催した遼寧省青空プロジェクト指導グループ第2回工作会議 で、陳求発遼寧省長は、ハードな措置を用いてハードな目標を達成するためには、国務院の 大気汚染防止十条措置を徹底的に実行し、国が下達した各項目の課題の全面的達成を確保し、

全省の大気質を明らかに改善しなければならないと強調した。

陳求発氏は、国と遼寧省はすでに目標責任書を締結しており、遼寧省は上部組織から下部 組織までが事業の重点を際立たせ、ハードな措置を用いてハードな目標を達成しなければな らないと述べた。具体的には、第一に、石炭燃焼小型ボイラーの取り締まり作業を強力に推 進し、月ごとに撤去計画を制定し、工期を逆算し、撤去リストを明らかにする。今後、都市 化エリア内に暖房用小型ボイラーを新設してはならない。第二に、黄色ラベル車の淘汰作業 を適切に実施し、規制と利用を組み合わせ、多角的に取り組み、年間淘汰課題達成を確保す る。第三に、発塵汚染を強力に整備し、「遼寧省発塵汚染防止管理規則」を入念に実施し、精 密化した管理を成し遂げる。第四に、石炭燃焼増加を厳格に規制し、農作物残茎総合利用を 強化し、エネルギー代替事業を実施し、農村の農作物残茎焼却と焼畑がもたらす大気汚染問 題を適切に解決する。第五に、石炭燃焼施設、セメント、鉄鋼、火力発電、板ガラスなどの

公表日:2016年7月14日 情報公表組織:遼寧省環境保護庁 タイプ:政策公布

キーワード:大気質、大気汚染防止

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 39-55)