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【 2016年3月 】

4.1 江蘇省環境保護庁が「江蘇省2016年大気汚染防止事業計画」を発表 公表日:2017年2月9日

情報公表組織:遼寧省環境保護庁 タイプ:ニュース動向

キーワード:大気汚染防止、「大気十条」、環境管理

3月4日、江蘇省環境保護庁は「江蘇省2016年大気汚染防止事業計画」(以下「計画」

と略称)を発表した。国の行動計画と江蘇省の実施計画の目標に基づき、「計画」が明らかに した江蘇省の2016年大気質改善目標は、大気質の基準達成率は前年同期に比べ上昇し、重 度汚染天候日数は前年同期に比べ減少、PM2.5濃度は2013年に比べ13%減少を合格、15%

減少を良好、18%減少を優秀とし、そして大気質改善目標に基づき、大気汚染整備プロジェ

クト1,437項目を準備した。

「計画」は江蘇省の2016年大気汚染防止の7つの事業重点を打ち出した。それらは産業 構造調整、エネルギー構造調整、重点業種の揮発性有機化合物汚染防止、重点業種の基準向 上改造、自動車と船舶の監督管理と汚染防止、都市と農村の大気汚染総合防止、重度汚染天 候早期緊急警報と重要活動の大気質保障である。

「計画」は2016年、江蘇省全省で企業の後れた生産能力32項目の淘汰あるいは移転課題

(主に製鉄、セメント、板ガラスなどの業種に集中)を重点的に実施し、そして重点業種に 対する基準向上改造を行う。それらには例えばセメント業種の基準向上改造、乾式セメント 生産ラインでの低窒素燃焼実施並びに脱硝改造がある。

「計画」は、2016 年に江蘇省全省でボイラー整備プロジェクト 8,432 項目をスケジュー ル化しており、石炭の総量規制を実施する。他方、石炭のクリーン利用レベルを向上させ、

「江蘇省石炭火力発電省エネ・排出削減高度化と改造行動計画」の実施を計画している。

「計画」は重点業種の揮発性有機化合物の汚染防止について明確な要請を行い、事業重点 のひとつとなっている。2016年6月末以前に江蘇省LDAR試行プロジェクトを完成し、重 点大型基礎化学工業業種においてLDAR技術を実施する。化学工業園(集中)区の整備を推 進し、園区の逸散排ガス整備を綿密に実施し、園区企業VOCs排ガス処理装置モニタリング 計画を確立し、園区の排ガス汚染モニタリング早期警報システム及び持続性管理制度の建設 などを推進する。

「計画」は、2016年に自動車排出基準を厳格化し、新登録車両には国5ガソリン・ディー ゼル車排出基準を実施する。他方、黄ラベル車の淘汰にさらに力を入れ、2016年に全省の黄

ラベル車164,617台を淘汰し、黄ラベル車の全面淘汰を実現する。その他に、全国に先駆け

て船舶汚染規制区建設の新政策試行を実施し、蘇州、南通港の海沿い、川沿いの港エリアは 2016年 6 月末以前に率先して停泊船舶の低硫黄分油への全面交換使用あるいは陸電供給の 採用などその他の同等措置を全面的に実施する。

都市と農村の大気汚染総合防止の推進について、「計画」は5つの事業重点を挙げている。

発塵汚染規制を引き続き強化し、建築省エネを高度に展開し、農作物の残茎などの総合利用 推進を加速し、花火と爆竹の禁止制限活動を強化し、飲食油煙汚染整備を実施する。

「計画」は重度汚染天候の緊急時対応案と等級別管理措置の要件改訂、大気質予測予報時 公表日:2016年3月4日

情報公表組織:江蘇省環境保護庁 タイプ:政策公布

キーワード:大気汚染防止、7つの重点、大気質改善

間の72時間繰り上げを打ち出した。

情報公表組織:江蘇省環境保護庁

URL: http://www.jshb.gov.cn:8080/pub/root14/xxgkcs/201603/t20160304_342531.html

【 2016年5月 】

4.2 江蘇省が船舶排出規制区域を設定:燃料油使用を厳格化しクリーンエネルギー使用を 普及

江蘇省政府弁公庁は「長江デルタ水域江蘇省船舶排出規制区域実施計画」を配布し、船舶 大気汚染物質排出規制区域の設定、船舶燃料油使用基準の厳格化、船舶排出監督管理の強化、

陸電供給とクリーンエネルギー使用の普及などの措置を通じて、江蘇省の船舶硫黄酸化物、

窒素酸化物と粒子状物質の排出を規制し、大気質を改善する。長江デルタ水域の江蘇省船舶 排出規制区域には海域と内陸河川水域が含まれるという。

江蘇省交通運輸庁の関係責任者の説明によると、長江デルタ水域船舶排出規制区域の事業 は段階別に実施するという。2016年4月1日からは、船舶が排出規制区域内の中心的な港 湾区域に接岸停泊する期間には硫黄分が0.5%を上回らない燃料油を使用する。2018年1月 1日から、船舶が排出規制区域内のすべての港湾に接岸停泊する期間には硫黄分が0.5%を上 回らない燃料油を使用する。2019年1月1日からは、船舶が排出規制区域に入る場合には

硫黄分が 0.5%を上回らない燃料油を使用する。国際船舶と国内沿海船舶は国際条約と実施

計画の要件に適合する船用燃料を使用する。内河船と河川から海への直行船はGB252基準 に適合する普通軽油を使用する。2017年1月1日からは、ビジネス船、長江南通、蘇州区 間のフェリー、港湾作業船の使用する軽油の硫黄分は、国4基準の自動車用軽油より低くな ければならない。

長江デルタ水域船舶排出規制区域の海域範囲は江蘇と上海の大陸海岸線境界点以北、南通 と塩城の大陸海岸線境界点以南の江蘇省沿海海域、内陸河川水域の範囲は南京、鎮江、揚州、

泰州、南通、常州、無錫、蘇州など8都市の行政管轄区域内の内陸河川航行水域とする。中 心港湾地域は蘇州、南通港の沿海沿江港区とする。適用対象は排出規制区域で航行、停泊、

作業する船舶で、軍用船舶、スポーツ船艇と漁業船舶は除く。

情報公表組織:新華日報

URL:http://js.xhby.net/system/2016/05/05/028577576.shtml

「計画」原文:

公表日:2016年5月5日 情報公表組織:新華日報 タイプ:政策公布

キーワード:船舶、大気質、排出規制

http://www.jscd.gov.cn/art/2016/4/1/art_18938_1179541.html

4.3江蘇省が2016年に新エネルギー自動車1万台以上を普及

江蘇省政府ウェブサイトは5月9日に「2016年江蘇省新エネルギー自動車普及利用計画」

(以下、「計画」と略称)を公布した。計画によると、2016年に江蘇全省で新エネルギーを 利用した自動車13,500台(標準自動車60,000台換算)以上を普及促進し、その中には270 台のタクシーと124台の公用車が含まれ、同時に各種充電ポール14,000本以上の建設を開 始する。

普及促進する新エネルギー自動車の内訳はバス4,614台、専用車2,565台、乗用車6,321 台で、南京はバス500台、専用車500台、乗用車1,502台、合計2,502台を計画し、江蘇全 省の普及促進計画の20%近くを占める。2016 年江蘇省新エネルギー自動車利用普及応用課 題分解表によれば、乗用車にはタクシー、公用車、個人及び企業用車、リース車などが含ま れる。計画は新エネルギー路線バスの普及促進台数がその年に新たに増加及び更新するバス

の50%以上、政府部門及び公共機関が普及促進する新エネルギー自動車がその年に配備・更

新する車両の50%以上を占めるよう求めている。

それ以外に、江蘇省は2016年に充電ステーション200ヵ所以上、各種充電ポール14,000 本以上(そのうち直流充電ポールは5,500本以上、交流充電ポールは8,500本以上)を建設 する。南京の建設が最も多く、直流充電ポールが800本、交流充電ポールが2,200本の合計

3,000本である。計画はまた、江蘇省と市の各級機関の駐車スペースに10%~15%の比率で

充電施設の建設を求めている。

充電ポストの建設について、計画には「強力な措置」があり、充電施設の建設と付帯電力 網の建設改造が間もなく都市計画に組み込まれるであろう。同時に、参入条件を緩和し、社 会資本の充電施設建設と運営サービス分野への参入を奨励する。住宅団地、ホテル、商業区、

企業と政府系事業組織、観光地での充電施設建設を積極的に推進し、新エネルギー自動車の 充電ニーズを満たす。新エネルギー自動車生産メーカーは普及促進する市、県(県級市、区)

に少なくともひとつの固定的なアフターサービスステーションを持ち、その自動車関連製品 に対し整備とメンテナンスを行い、半年ごとに少なくとも1回の安全検査と性能テストを行 う。

また、2016 年内に江蘇省は新エネルギー自動車と充電施設運用の管理プラットフォーム を建設し、新エネルギー自動車及び充電施設運用のデータ収集、統計分析、追跡検査を強化 し、新エネルギー自動車及び充電施設の運用効果評価体系を確立する。その他に、江蘇省は

公表日:2016年5月10日 情報公表組織:南京晨報 タイプ:政策公布

キーワード:新エネルギー自動車、充電ステーション、充電ポール、管理プラットフォー ム

また都市路線バスの石油精製品の価格補助を逐年で引き下げ、新エネルギー路線バスの運営 補助を引き上げる。

情報公表組織:南京晨報

URL: http://njcb.jschina.com.cn/mp3/html/2016-05/10/content_1412046.htm

「計画」原文:

http://www.jiangsu.gov.cn/jsgov/tj/bgt/201605/t20160509499120.html

【 2016年6月 】

4.4江蘇省環境保護庁が「江蘇省重点業種揮発性有機化合物排出量計算暫定施行規則」を配 布

6月14日、江蘇省環境保護庁は「江蘇省重点業種揮発性有機化合物排出量計算暫定施行 規則」(以下、「規則」と略称)を配布し、江蘇省の重点業種の揮発性有機化合物(以下、

「VOCs」と略称)排出量の計算作業の標準化と指導に用い、VOCs排出のベースラインを 探り出し、VOCs汚染防止事業のために基礎データを提供し、VOCsの精密化管理を実現 し、全省のVOCs排出総量を減少させ、大気環境質を絶えず改善する。

「規則」は、石油化学工業、有機化学工業、表面塗装、包装印刷などカバーする業種の 範囲を明らかにし、適用範囲を確定させた。江蘇省の汚染排出費徴収、総量規制、汚染物 質排出許可、環境アセスメント、発生源インベントリー作成などの大気汚染防止事業の中 で工業企業のVOCs排出量を計算する。

「規則」は排出量計算のそれぞれの原則を明らかにし、「企業主体の原則」、すなわち

「企業がVOCs排出量計算の主体であり、要件に基づき基礎データを提供し、計算方法、

プロセスと根拠、そしてデータの真実性、有効性と完全性について責任を負わなければな らない」と強調している。

「規則」は計算方法の根拠を提起し、データ採用の優先順位を明らかにした。企業のオ ンラインモニタリングデータを優先採用し、その次に手動測定のデータを採用する。

情報公表組織:江蘇省環境保護庁

URL: http://www.jshb.gov.cn/jshbw/mrbd/jsshbtgw/201607/t20160708_356624.html 公表日:2016年6月14日

情報公表組織:江蘇省環境保護庁 タイプ:政策公布

キーワード:揮発性有機化合物、排出量計算、重点業種

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 55-68)