【 2016年4月 】
2.1山西が2ヵ月間の「辣腕汚染退治」特別行動を実施
4月～11月に山西省は全省の範囲内で環境保護「辣腕汚染退治」特別行動を実施し、重 点業種整備に一層力を入れ、いくつかの典型的な環境違法案件を集中的に取り締まり、環 境法執行の高圧的態勢を引き続き維持している。
今回の「辣腕汚染退治」特別行動の重点は、2016年末以前に、水質汚染防止法律法規の 要件に基づき、国の産業政策に適合しない小規模な洗炭、製紙、皮革製造、染色、染料、
コークス製造、石油精製、非鉄金属製錬などの水質環境を深刻に汚染する「10種類の小規 模」企業の生産プロジェクトをすべて法規で禁止することである。
公表日：2016年4月18日 情報公表組織：新華社 タイプ：政策公布
キーワード：業種整備、環境法執行
鉄鋼、セメントクリンカ製造、石炭、コークス製造などの重点業種に対する整備に大い に力を入れる。有害廃棄物発生及び処理企業と汚水処理場を逐一検査し、法に基づき環境 違法問題を取り締まる。法律に照らして自然保護区、飲用水源地保護区などの環境に敏感 な地域内の違法・規則違反建設行為を厳しく取り締まる。典型的な事案を調査処罰し、隠 れた排出、違法な有毒有害汚染物質の排出、違法な有害廃棄物の処理などの悪意による違 法行為を重点的に取り締まる。
特別行動期間に発見した環境違法問題を法律に基づき調査処分し、期限付きで整理改善 を命じ、拒否または整理改善を行わないものに対しては法律に基づき日割計算で処罰を実 施する。環境違法犯罪の容疑のあるものに対しては、関連する規定要件により、司法機関 に移送し刑事責任を問い、問題が甚だしく、業務実施が不十分な県（県級市・区）の責任 者に対しては行政指導を行う。
情報公表組織：新華社
URL: http://www.sx.xinhuanet.com/sjyw/20160401/2740743_c.html
「通知」原文：http://www.sxhb.gov.cn/news.do?action=info&id=51103
【 2016年7月 】
2.2山西省が大気汚染防止強化措置を打ち出し、都市化エリアの石炭ボイラーをゼロ化
更に有効な措置を通じて環境大気質の着実な改善を促進するため、山西省大気汚染防止指 導グループ弁公室は「山西省大気汚染防止強化措置20 条」を打ち出し、山西省の各市人民 政府に対し、「3つのゼロ」の実施、「9大プロジェクト」の推進、「6つの厳禁」の実行、「2 つの早期警報」の強化を下半期に行い、国が山西省に下達した大気質審査目標の完成を確保 するよう指示した。
山西省大気汚染防止強化措置20条には以下の内容が含まれる。「3つのゼロ」の実施とは、
すなわち都市化エリアの石炭ボイラー、黄色ラベル車、都市化エリアの露天バーベキューを すべてゼロにすることである。「9大プロジェクト」の推進とは、すなわち火力発電の超低濃 度排出改造、重点業種の汚染物質排出基準引き上げ完成、オゾンの「ピークカット」実施、
「石炭から電力へ」の推進、クリーンエネルギー代替の推進、粗悪な石炭の市場流入規制厳 格化、工事現場発塵汚染の規制、石油製品品質向上の完成、重点地域総合整備の推進である。
「6 つの厳禁」の実行とは、すなわち都市化エリア範囲内での黄色ラベル車の通行厳禁、市 街地での黒煙排出車の道路通行厳禁、市街地での輸送車の撒き散らし厳禁、都市化エリアで の石炭ボイラー燃焼厳禁、農作物残茎などの廃棄物露天焼却厳禁、旧式小規模企業の復活厳
公表日：2016年7月8日
情報公表組織：山西省環境保護庁 タイプ：政策公布
キーワード：大気汚染対策
禁である。「2つの早期警報」の強化とは、すなわち重度汚染気象早期警報の強化を際立たせ、
非優良気象の予報及び分析強化を際立たせることである。
山西省大気汚染防止指導グループ弁公室は、各市人民政府が党中央と国務院及び党省委員 会と省政府の生態建設と環境保護事業の戦略計画を真剣に学んで生態建設と環境保護の強 化に関する戦略計画を入念に学習理解し、現在の環境保護事業が直面する新たな情勢と新た な試練を深く認識し、大気汚染防止事業の困難さ、複雑さ、長期性を認識し、思想と行動を 中央と省委・省政府の方策計画に統一させ、ボトムライン意識、危機意識、堅塁攻略意識を 強化し、「環境質は更に改善しなければならず、悪化させてはならない」ことを的確に各級政 府機関の環境保護責任のレッドラインとし、より強い決心、より強力な措置で、大気汚染防 止事業を的確に強化しなければならないとした。時間が半分過ぎれば課題も半分達成すると いう指示に基づき、上半期の大気汚染防止事業の実施状況について全面的な総括を行い、環 境大気質改善目標との隔たり、重点プロジェクト推進との隔たりを綿密にセルフチェックし なければならない。特に大気質が明らかに低下している県や区の党委員会、政府の環境保護 職責履行状況、環境法律執行の監督管理状況、環境保護監察での是正要請実行状況及び地方 の際立った環境問題の是正実行状況などを重点的に検査しなければならない。課題指向を堅 持し、課題の一覧をリストアップし、管轄地域の環境大気質に影響を及ぼす主な要素と際立 った弱点を正確に探し出し、適切で実行可能な改善作業計画を制定し、環境大気質改善の責 任を各部門、各組織、各プロジェクト、各責任者まで具体化し、通年の大気質改善目標課題 の完成を確保しなければならない。
情報公表組織：山西省環境保護庁
URL：http://www.sxhb.gov.cn/news.do?action=info&id=53498 山西省環境保護庁「措置」の原文：
http://szb.xzrbw.com/File/xinzhouribao/2016-7-13/20160713091151.htm?id=89048
【 2016年11月 】
2.3 山西省発展改革委が山西省経済情報化委と合同で「山西省「十三五」冶金工業発展計 画」を発表
山西省発展改革委と山西省経済情報化委は 11月8日に合同で「山西省「十三五」冶金工 業発展計画」（以下、「計画」と略称）を発表した。
「計画」は鉄鋼業界において省エネ排出削減を推進し、グリーンで安全な発展の実現を打 ち出した。
公表日：2016年11月8日 情報公表組織：山西省発展改革委 タイプ：政策公布
キーワード：省エネ排出削減、鉄鋼と非鉄金属、環境保護技術、「十三五」
省エネと環境保護改造の面で、「計画」は次の内容を打ち出した。原材料消費とエネルギー 消費の低下、クリーナープロダクションの促進を発展の方向とし、基準と照らし合わせてポ テンシャルを全面的に発掘し、省エネ排出削減の技術改造を強力に実施。焼結排煙の脱硫・
脱硝技術、高温高圧コークス乾式消火技術、石炭調湿技術、高炉除湿送風技術、低温圧延技 術、オンライン熱処理技術などの製鋼、圧延省エネ排出削減技術、ガス－水蒸気コンバイン ドサイクル発電技術、原料ヤード粉塵抑制技術、二重膜廃水処理再利用技術を重点的に普及 促進。エネルギー計量管理制度を完備し、エネルギー管理システムを充実化。
情報公表組織：山西省発展改革委
URL: http://www.sxdrc.gov.cn/xxlm/fzgh2/zhdt/201611/t20161108_176791.htm
【 2016年12月 】
2.4 山西省人民政府が「山西省「十三五」環境保護計画」を配布
12月16日、山西省人民政府は「山西省「十三五」環境保護計画」（以下、「計画」と略称）
を配布した。「計画」は「十三五」の山西省環境保護のチャンスと試練を客観的に分析し、「十 三五」期間の山西省環境保護の理念、基本原則と事業目標を明確化し、山西省の実際状況を 踏まえ、「十三五」期間の重点課題を打ち出した。「計画」の実施は山西省における環境保護 促進にとって極めて重要な意義を持つ。
大気環境質の改善の面で、「計画」は2つの拘束的指標を打ち出した。2020年までに、行 政区設置市のPM2.5の年平均濃度を2015年に比べ20%低下させ、行政区設置市の大気質優 良日数比率を 2015 年に比べ 75.4%増加させる。主な大気汚染物質の総量規制面では、「計 画」は3つの拘束的指標を打ち出した。2020年までに、二酸化硫黄の排出総量を20%、窒 素酸化物の排出総量を20%、煙粉塵の排出総量を10%削減する。
「計画」は「大気汚染防止行動計画を実施し、引き続き大気質を改善する」ことを重点課 題の一つとし、重点業種の大気汚染物質排出に対する厳格な規制、石炭燃焼汚染総合整備の 強化、都市大気環境総合整備の展開という3種類の措置を打ち出した。
重点業種の大気汚染物質排出に対する厳格な規制という面で、「計画」は重点業種の主な汚 染物質の排出削減推進を打ち出した。鉄鋼業界は脱硫集塵改造をすべて完成する。冶金業界 では1 台の焼結面積が 180m2以上の焼結機の脱窒技術改造を全面的に完成し、コークスガ スはすべて精密脱硫を実現する。セメント業界は脱硝、集塵改造を基本的に完成させる。石 炭、建築材料、鉄合金、カーバイド、冶金、非鉄金属、金属マグネシウムなど生産型の粉塵 を発生する業種に対しては、各発塵ポイントに集塵装置を設置し、そして高効率集塵設備を
公表日：2016年12月29日 情報公表組織：山西省発展改革委 タイプ：政策公布
キーワード：「十三五」、環境保護計画、環境指標、汚染物質排出削減