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北京市発展と改革委員会が「石炭からクリーンエネルギーへの転換政策支援強化に

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 98-128)

1. 北京市

1.5 北京市発展と改革委員会が「石炭からクリーンエネルギーへの転換政策支援強化に

公表日:2016年4月18日

情報公表組織:北京市発展と改革委員会

4月18日、北京市発展と改革委員会は「石炭からクリーンエネルギーへの変更政策支援 強化に関する通知」を配布した。全文は以下の通り。

石炭燃焼圧縮削減の各重点課題実施の推進を加速し、大気質の持続的改善を促進するた め、検討を経て、2016~2020年の民生用石炭と石炭燃焼ボイラーのクリーンエネルギー 改造に対する市政府の固定資産投資支援の増加を決定し、具体的な支援政策を以下のよう に通知する。

一、北京市の範囲内において、石炭燃焼ボイラーを天然ガス、電力などのクリーンエネ ルギーに改造するプロジェクトに対し、建設投資の30%の比率で市政府の固定資産投資資 金補助拠出を実施する(熱供給パイプラインは含まない)。「石炭から地中熱源ヒートポン プ(GSHP)への改造」プロジェクトに対しては、工事建設投資の50%の比率で市政府の 固定資産投資資金支援を拠出する。農村地域の「石炭からガスへの改造」プロジェクトに ついては地域調圧ステーション(含まない)あるいはガス接続ポイントから調圧ボックス

(含む)までの区間のガス配管に対し、工事建設投資の30%の比率で市政府の固定資産投 資資金補助を拠出する。「石炭からLNG/CNGへの改造」プロジェクトの付帯ガススタン ド及びガス配管プロジェクトへは、工事建設投資の30%の比率で市政府の固定資産投資資 金補助を拠出する。

二、「域外からの熱導入」の付帯熱供給分岐線(バックボーン・ネットワークから熱交 換ステーションまで[含む])プロジェクトへは、工事建設投資の30%の比率で市政府の固 定資産投資資金補助を拠出する。

三、北京市が固定資産投資し建設した新市街石炭燃焼集中熱供給センターは、決算が完 成しかつ運行期間が10年を上回った後、石炭燃焼からクリーンエネルギーへの改造政策 を享受することができる。

四、石炭からガスへの改造、石炭からLNG/CNGへの改造のボイラーに超低NOxバー ナーを追加設置し、大気環境質に対する影響を更に減少させる。

五、本通知は公布の日から実施する。

情報公表組織:北京市発展と改革委員会

URL: http://www.bjpc.gov.cn/zwxx/tztg/201605/t10182359.htm

【 2016年5月 】 タイプ:政策公布

キーワード: クリーンエネルギー、民用石炭、石炭燃焼ボイラー

1.6 北京と内モンゴルが広域的炭素排出取引をスタート

北京環境取引所第 2 回会員大会によると、北京と内モンゴルの広域的炭素排出権取引が 2016年上半期に正式スタートする。

「2015年末に、炭素取引のカバー事業者数は500 社余りから約1,000 社に拡大した。」 北京環境取引所の梅徳文総裁は、北京の炭素市場が電力、熱エネルギー、セメント、石油化 学、その他の工業、サービス業、交通運輸など7つの業種の商工業企業をカバーしているだ けでなく、高等教育機関、病院、政府機関などの公共組織と路線バス、地下鉄などの公共サ ービス組織を含み、中央企業、外資企業、合弁企業など多くの種類の企業もカバーしている と述べた。

二酸化炭素排出枠取引という一項目のデータだけの例でも、2015年に北京環境取引所は 320 万トンの取引を実現し、前年同時期と比べて 50%増加し、しかも北京市場の容量拡大 及び広域的取引の実現に従って、取引は更に増加し、取引される炭素排出枠の総量は倍加す るであろう。

それと同時に、北京環境取引所は全国初の広域的炭素排出権取引実現機関となった。2016 年、河北省承徳市と初の広域的炭素排出権取引を実現した後、北京市発改委、内モンゴル発 改委、フフホト市人民政府、オルドス市人民政府は合同で「北京・内モンゴル広域炭素排出 権取引の協力実施関連事項に関する通知」を公布し、北京・内モンゴル広域炭素排出権取引 は二酸化炭素排出総量規制下の排出枠取引メカニズムを統一的に実施し、三地域の林業と 草地の二酸化炭素吸収源プロジェクトによる削減量の北京・内モンゴル広域炭素取引市場 での取引を奨励した。

北京環境取引所の関係責任者は、北京・内モンゴルの最初の広域取引は2016年上半期に 開始され、6月15日までと計画している。

情報公表組織:北京日報

URL: http://bjrb.bjd.com.cn/html/2016-05/04/content_30706.htm

1.7 北京の「十三五」エネルギー計画:無石炭化プロジェクトの前進を加速 公表日:2016年5月4日

情報公表組織:北京日報 タイプ:政策公布

キーワード:炭素排出取引、広域的

公表日:2016年5月11日 情報公表組織:中国証券ネット

5月10日、北京市政府常務会議は「北京市「十三五」時期のエネルギー発展計画」を検 討し、その内容には、無石炭プロジェクトを5年かけて3段階進めることが示されている。

2017 年には、北京で基本的に市街地6 区の無石炭化を実現する。2018 年には基本的に通 州区の無石炭化を実現する。2020年には全市で新市街集中暖房供給センター以外の石炭ボ イラーのクリーン化改造と平原地域のすべての村落の無石炭化を基本的に完成させる。

「十三五」計画綱要の公布後、北京市はまた複数の特定項目計画を公布することで、重要 事項の実施を逐一促進しようとしている。しかもエネルギー発展を目標とするこの特定項 目計画は、今後の5年間で、北京市が首都機能の移転と大気環境改善を中心として、エネル ギー構造調整に持続的に力を入れ、クリーンエネルギー施設体系の構築を加速し、科学技術 イノベーションとサービス能力を強化し、制度とメカニズム環境を改善し、エコロジーで低 炭素、安全で効率的な、都市と農村をカバーする近代的エネルギー体系の構築を加速し、世 界的にも一流の調和のとれた暮らしやすい都市の建設のために強固なエネルギー保障を提 供することを示している。

北京市発改委の責任者は、国と北京市の大気汚染防止の全体的施策を遂行するため、北京 市は民用石炭と石炭ボイラーの「二大領域」と、郊外、都市部と農村部の隣接地域という「二 大地域」に焦点を合わせる。そのうち、民用石炭対策の面では、北京市は内側から外側へ集 中的に区域分けして実施し、電力施設の出力アップとガス配管網の配置を加速し、「電気で 石炭に代替」、「ガスで石炭に代替」、「新エネルギーで石炭に代替」を実現する。しかも石炭 ボイラーのクリーン化改造面では、北京市は平原地域の天然ガス配管の全鎮カバー・プロジ ェクト実施を加速し、主に「石炭からガスへの改造」を通じてボイラーの石炭燃焼に代替さ せる。資源条件を勘案し、「域外からの熱エネルギー導入」、「石炭から LNG/CNG への改 造」、「石炭からヒートポンプ」など複数種類の方式による代替を奨励する。冬季オリンピッ クの準備に協力し、延慶地域の「石炭からグリーンエネルギー」への代替プロジェクト実施 を加速する。

「複数発生源、複数方向、複数ポイント」の施設配置の完備措置として、北京市は電力、

ガス、暖房供給、石油精製品などのエネルギー各品種の総合保障レベルを一層高める。電力 供給面では、北京市は安全性の高い電力網を建設する。今後 5 年以内に、内モンゴル・山 西・東北電力網から北京・天津・唐山電力網までの連絡ルートを建設し、外部電力移送ルー トを10本から13本に増やす。2020年までに送電能力が3,500万kWほどに上昇し、外部 電力移送比率は70%に達すると予測される。地元の電力網構造を完備し、500kVのダブル ループネットワーク構造を完備し、負荷センターの電力網サポート能力を向上し、220kV以 下の変電所の配置を最適化し、9 つの電力供給分区の信頼性の高い連携を実現する。また、

天然ガス、クリーンで効率の高い暖房供給の面では、今後 5 年で北京にまた新たな進展が タイプ:政策公布

キーワード:無石炭化、「十三五」、エネルギー発展計画

あるだろう。北京市発改委の関係責任者は、「総量を保証、ピークを保証、備蓄を保証」と いう構想により、「3種のガス供給源、8大ルート、10MPA大環状」のガス供給源の供給体 制構築を加速するとした。また、北京市は陝西-北京4線の「1幹線3支線」プロジェクト を建設し、10MPAガス供給環状ネットワークを形成するとともに、北京市内で平原地域パ イプラインによる天然ガスの全鎮供給プロジェクトを実施すると述べた。

北京市発改委の関係責任者は、集中暖房供給と分布式暖房供給を組み合わせるという構 想により、北京市内に東南熱電センターガス暖房供給ユニットを建設し、暖房供給の大ネッ トワーク及びピーク調整熱源配置を完備し、2020年にはセンターの大ネットワークの暖房 供給面積を2億m2以内に抑制すると述べた。更に、新市街のクリーン暖房供給面において は、三河―通州、涿州―房山などの域外暖房導入プロジェクトを実施する。初歩的な予測で は、2020年までに北京全市の石炭消費総量は900万トン以内にまで減少し、石炭消費の占

有率が10%以下に縮小、良質エネルギー消費の占有率が90%以上に上昇、再生可能エネル

ギーの占有率は8%以上に達する。このような目標を実現するには、北京市は首都の天然資 源に立脚し、太陽エネルギーと地熱エネルギーを十分に開発利用し、風力エネルギーとバイ オマスエネルギーを秩序立てて発展させ、2020年に北京市の再生可能エネルギー消費を標 準炭換算620万トンに到達させ、エネルギー消費総量に占める比率を8%以上としなければ ならない。関係責任者はまた、1,000万m2のヒートポンプ、太陽エネルギー発電、百万kW の風力エネルギー・バイオマス発電など一連の重点プロジェクトを実施し、北京副都心、冬 季オリンピック会場地域、昌平新エネルギーモデル都市、順義太陽光発電利用など一連の再 生可能エネルギーハイエンドモデル区を建設すると述べた。

情報公表組織:中国証券ネット

URL: http://news.cnstock.com/news/sns_bwkx/201605/3787868.htm

1.8 北京が「十三五」期間に国3基準の大型ディーゼル車と国1、国2基準の小型乗用車 を淘汰

「十三五」期間に、北京市は国3基準の大型ディーゼル車と国1、国2基準の小型乗用車 を基本的に淘汰し、都市と農村の隣接地域と農村地域の「小規模・分散・無秩序・汚染」企 業を撤退させる。

公表日:2016年5月20日 情報公表組織:北京青年報 タイプ:政策公布

キーワード:自動車、「十三五」、クリーンエネルギー

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 98-128)