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【 2016年3月 】

3.1 上海市環境保護局が「上海市工業揮発性有機化合物排出削減企業汚染対策プロジェク ト特定項目支援実施細則」を配布

上海市環境保護局によると、工業企業のVOCs汚染処理プロジェクト実施を奨励し、

VOCs汚染防止レベルを向上させ、VOCs排出総量を適切に削減するため、上海市環境保 護局は「工業揮発性有機化合物排出削減企業汚染整備プロジェクト特別支援規則」(以下

「規則」と略称)を発表した。

「規則」は2014年3月21日~2016年12月31日の期間に上海市の既存VOCs排出企 業が実施・完成したVOCs汚染整備プロジェクトに適用され、それには設備漏出検査測定 と修復(LDAR)プロジェクト、末端整備プロジェクトとVOCsオンラインモニタリング プロジェクトが含まれる。

企業のできるだけ早いVOCs汚染整備実施を奨励し、企業が適切で有効な汚染処理技術 を採用するよう指導するため、「規則」は「多く減らしたものに多くの補助を」という原 則に基づき、処理コストと排出削減実績を総合的に考慮し、補助対象により補助を分類す る。補助対象のうち256社の重点企業の補助費用は市レベル財政が負担する。1,744社の 一般企業は企業ごとに20万元の定額基準により補助を実施し、補助費用は市、区の二段 階が共同で負担する。

調査によると、上海の市レベル特定項目補助資金は上海市省エネ・排出削減特定項目 資金の中から準備し、そして「上海市省エネ・排出削減特定項目資金管理規則」に基づき 管理を実施する。各区・県政府の補助資金は区・県財政から支出に計上する。

VOCs排出量の異なる企業に対しては、補助基準にも違いがある。256社の重点企業に 対して、設備漏出検査測定と修復(以下LDARと略称)プロジェクトはLDARシステム

公表日:2016年3月24日 情報公表組織:上海市環境保護局 タイプ:政策公布

キーワード:揮発性有機化合物、企業汚染の整備、特別支援

の実施規模により集計し、密封点ごとに10元補助し、ひとつの密封点の補助は1回限り である。末端整備プロジェクトは末端処理装置の有効な処理規模により集計し、単位処理 規模(標準状態の立方メートル/時間で計算)で20元を補助する。VOCsオンラインモ ニタリングプロジェクトはオンラインモニタリング装置数で集計し、装置1セットごとに 1回限りで20万元を補助する。

同時に、単一企業の各種VOCs汚染処理プロジェクトの補助金総額は1,000万元を上回 らないこととする。

情報公表組織:上海市環境保護局

URL: http://news.cenews.com.cn/html/2016-05/05/content_43676.htm

「規則」原文:

http://www.sepb.gov.cn/fa/cms/xxgk//AC45/AC4502000/AC4502001/2016/03/92101.htm

3.2上海市環境保護局が「2016年度及び「十三五」期間の当市大気汚染物質重点排出企業 総量規制計画」を配布

2016年と「十三五」期間の大気質改善目標を実現するため、3月25日、上海市環境保護 局は「2016年度及び「十三五」期間の当市大気汚染物質重点排出企業総量規制計画」(以下

「計画」と略称)を印刷配布したが、その目的は2016年に国の2017年の審査目標を繰り 上げて達成することにある。

「計画」は「十三五」期間に上海市のPM2.5濃度が2015年を基礎として20%減少し、大 気汚染物質排出総量を30%以上削減し、2016年に3μg/m3の改善目標を実現し、大気汚染 物質排出総量を7%以上削減することを明確に求めている。上述の排出削減目標を実現する ため、2016年と「十三五」排出削減目標を大気汚染物質重点排出企業にまで適用し、そし て汚染物質排出許可証を通じて、企業の汚染物質排出を規範に合わせ、汚染物質排出量の削 減を実現する。

「計画」は排出削減過程で「重点を置き、汚染物質排出許可証管理を実施」すべきことを 打ち出し、具体的な実施範囲を確定した。企業排出総量の80%以上を占める320社の大気 汚染物質重点排出企業に対し、2016年に率先して排出許可証管理を実施し、年度排出削減 目標を明確にする。同時に、二酸化硫黄、窒素酸化物、ダストや粉塵、揮発性有機化合物

公表日:2016年3月25日 情報公表組織:上海市環境保護局 タイプ:政策公布

キーワード: 大気汚染物質、企業、排出総量規制

(VOCs)などの重点汚染物質を汚染物質排出許可証の総量規制範囲に組み入れる。

「計画」はまた2016年度及び「十三五」汚染物質排出総量目標の配分原則を明確にした。

2015 年の実際排出量を基礎に、重点汚染物質排出企業は統一的に 7%を下回らない削減 比率により2016年度の最大許容排出量を確定する。2020年には30%の削減比率により最 大許容排出量を確定する。2016年にすでに汚染物質排出削減プロジェクトを計画した汚染 物質排出企業はプロジェクトの実際排出削減効果に基づき、2016年の排出削減比率と年度 許可量を確定する。冬季(毎年11月~翌年2月)の月間排出総量は年度の月平均排出総量

の70%とする。「計画」では、重度汚染物質を排出する企業や製造プロセスは重度汚染天候

の場合、操業を停止しなければならず、総量を超えた汚染物質の排出を厳禁する。

汚染物質排出許可証の発給業務は市と区・県の 2 つのレベルの環境保護部門が担当し、

そして2016年4月末以前に発給業務を完成する。

取り上げるべきこととして、「計画」が「石炭火力発電所の超低濃度排出改造との連携」

を強調し、「上海市石炭火力発電排出削減と改造事業実施計画(2015~2017年)」に基づき、

石炭火力発電所の超低濃度排出改造を推進し、2016年に9台の公共発電所の石炭火力発電 ユニットの超低濃度排出改造の完成を求めていることがある。

情報公表組織:上海市環境保護局

URL:http://www.sepb.gov.cn/fa/cms/xxgk/AC45/AC4508000/AC4508004/2016/03/92100.

htm

【 2016年4月 】

3.3上海が2つの船舶燃料油新規定を実施:市全域への乗り入れはクリーン燃料油使用が 必須

2016年4月から、上海市の水域に乗り入れる船舶は更にクリーンな燃料油を使用しなけ ればならない。この措置は、粒子状物質と二酸化硫黄の排出を大幅に減少させるであろう。

上海市環境保護局が発表したある研究結論では、地元のPM2.5発生源の中で、各種移動源 の寄与率が約 29%を占めることが示された。移動源の中では、自動車の汚染物質排出の寄 与率が約半分を占め、他の半分は船舶、オフロード建設機械によるものであった。

上海市環境保護局の関係責任者の説明によると、今回の船舶用クリーン燃料油普及の行 公表日:2016年4月13日

情報公表組織:中国環境報 タイプ:政策公布

キーワード:船舶、燃料油、クリーン燃料油

動は、第一に、交通運輸部の計画に基づき、4月から長江デルタ水域で船舶が「排出規制区 域のコア港湾」に接岸停泊する期間に、硫黄含有量が0.5%を上回らない燃料油の使用を率 先して求めている。第二に、上海市環境保護局、市経済情報化委員会などの6部門が 3月 25 日に合同公布した通告に基づき、4 月から上海で供給する普通軽油の硫黄含有量要件を 国 4 基準自動車用軽油と同一化し、基準に適合しない普通軽油の供給・販売と使用を全面 的に停止するとしている。簡単に言えば、前者の計画が対象とするのは遠洋船舶が使用する 燃料油であり、後者の規定は内陸河川船舶が使用する普通軽油を対象としている。

上海市環境保護局の関係者の見通しによると、2つの新規定が実施された後、燃料油も普 通軽油も、許容される最大硫黄含有量はいずれも従来の 1/7 まで大幅に圧縮されるであろ う。環境保護と交通部門の初歩的推計によれば、燃料油を対象とする新規定が完全に実施さ れた後、長江デルタ地域内の船舶が排出する二酸化硫黄と粒子状物質はそれぞれ 65%と 30%減少すると予測されている。

情報公表組織:中国環境報

URL:http://news.cenews.com.cn/html/2016-04/13/content_42537.htm

「計画」原文:

http://www.moc.gov.cn/st2010/shanghai/sh_zhengwudt/201602/t20160204_1986358.htm l

「通告」原文:

http://www.sepb.gov.cn/fa/cms/xxgk//AC45/AC4502000/AC4502001/2016/03/92072.htm

【 2016年5月 】

3.4 上海市環境保護局が上海市固定汚染源重点汚染物質許可排出量査定規則(試行)を配 布

固定汚染源の重点汚染物質許可排出量の申請及び査定業務を統一し規範化するため、5月 23日、上海市環境保護局は「上海市固定汚染源重点汚染物質許可排出量査定規則」(以下、

「規則」と略称)を配布した。

「規則」は既存の固定汚染源が排出基準に達した前提の下での前年度の実際排出量を基 礎に、地元政府機関が決定した年度排出削減目標に基づき、第一年度と年度ごとの許可排出

公表日:2016年5月23日 情報公表組織:上海市環境保護局 タイプ:政策公布

キーワード:固定汚染源、重点汚染物質、許可排出量

量を査定すると定められた。また、異なる汚染物質の実際排出量が拠り所とする実施方法を 明確にした。

その他に、「規則」は異なるタイプあるいは排出量の企業の査定方法も定めた。

生産負荷に達していない企業に対しては、その許可排出量の増加は環境保護部門が査定 した後、直近 3 年以内の実際排出量の最大値を上回ってはならない。新設の固定汚染源が 正式に操業開始する前に重点汚染物質の許可排出量の査定をその環境アセスメントに基づ いて行い、操業開始後は実際排出量に基づき許可を与える。

石炭(ガス)を燃料とする発電所に対しては、業種の最新排出基準に達している前提の下 で、さらなる削減目標を課さない。原則的に石炭(ガス)を燃料とする発電所が発電負荷の 変化により許可排出量を上回る行為に対しては総量超過処罰を実施しないが、排出濃度が 顕著に上昇してはならない。

更に、基準を超過して排出した企業に対しては、「規則」はその企業が期限付きで改善を 行うべき点を明確にし、改善し基準に達した後にはじめてその企業の許可排出量を査定す ることができる。

注意しなければならないのは、「規則」も「特別期間許可排出量」を明らかに打ち出して いることである。環境保護部門は上海市の冬季環境質の状況に基づき、冬季の不利な気象条 件下での大気重点汚染物質許可排出量について更に厳格な要件を打ち出すことができる。

情報公表組織:上海市環境保護局

URL:http://www.sepb.gov.cn/fa/cms/xxgk//AC45/AC4508000/AC4508004/2016/06/92786.

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3.5 上海が最も厳しい通行制限措置実施を計画

上海市交通委員会によると、上海市は既存の高度汚染自動車通行制限措置の厳格な実施 を基礎に、2016年下半期に国1ガソリン車、2005年以後に登録した国2ガソリン車、2011 年以前に投入した国3ディーゼルトラックに対する通行制限対策の措置を続々と実施する。

環境保護部門の分析と説明によると、最新の発生源分析結果は、自動車を主とする移動汚 染源の上海の大気 PM2.5汚染に対する寄与率は 30.5%に達することを示しており、更に自 動車排ガス規制に力を入れなければならない。黄色ラベル車の全面的な淘汰により、上海の

公表日:2016年5月29日 情報公表組織:人民ネット タイプ:政策公布

キーワード:自動車汚染、排出規制、自動車通行制限

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 166-186)