2. 天津市
2.7 天津市の自動車汚染整備が 2 つの全国的な「先駆け」を実現
情報公表組織：人民ネット タイプ：政策公布
キーワード：環境モニタリング
自動車汚染防止を強化し、環境大気質を改善するため、2016年5～6月に、天津市の環境 保護部門は公安・交通管理、交通輸送部門と合同で引き続き自動車特別法律執行検査を実施 し、黒煙排出、基準超過排出などの違法行為を厳しく取り締まった。同時に、「自動車使用 制限」対策をいっそう強化し、オフロード建設機械の監督管理、新車の環境保護整合性検証 の面で2つの全国的な「先駆け」を実現した。
第一に、自動車の基準超過排出法律執行検査を引き続き実施し、天津市と区の 2 段階で 環境保護、公安・交通管理、交通輸送部門が法律執行職員延べ1,316名を動員し、遠隔測定、
個別訪問で自動車 5.4万台を検査し、基準超過車 112台を調査処分した。基準超過車の調 査処分と同時に、「車両由来追跡」方式を確立し、根源からの管理を強化し、黒煙排出など の基準超過車両、建設機械に対しその所属組織（企業）を追跡調査し、関係する組織（企業）
の車両、機械に対し逐一検査測定を行い、調査毎に違反があり、情状の悪質なものは市場監 督管理部門に送致し、市場主体信用システムのブラックリストに組み入れ、そして公開暴露 した。
第二に、メカニズムの刷新、オフロード建設機械の監督管理強化については、オフロード 建設機械の環境保護検査測定による参入許可制度を全国でも率先して確立した。天津市政 府の事業計画により、環境保護部門が建設、農業などの部門と合同で全市のオフロード建設 機械に対し検査・測定を実施し、排気ガスが基準に達した機械に対しては環境保護検査測定 証書を逐一発給する。基準を超過した機械に対しては証書を発給せず、法律に基づき処罰し、
同時に建設に関連する各行政主管部門が基準を超過した機械の工事現場への搬入と作業を 禁止する。現在、天津市が検査したオフロード建設機械は合計3,785台で、検査に合格した
3,652台に検査測定合格証書を発給し、基準超過の133台に現場入場作業の禁止を命じた。
第三に、新車生産の適合性環境保護検査について、省レベル環境保護部門が自動車生産企 業の新車生産に対する適合性検査作業を全国に先駆けて実施した。新車の生産、販売段階で 合計5.1万台の環境保護適合性検査を行い、同時に車両抽出、封印サンプル、オンライン検 査測定などの新車検査方式を確立し、一汽豊田、一汽夏利、長城汽車など3社の自動車メー カーが生産した10 車種の新車合計30台に対して環境保護適合性オンライン検査測定を行 い、検査測定結果はいずれも国家基準に適合した。今後、天津市は定期的サンプリング検査 測定制度を確立し、基準超過自動車を生産した企業に対し、大気汚染防止法の関連規定に基 づき、違法行為の改善を命じ、違法所得を没収し、そして商品価格金額の2倍以上3倍以 下の罰金を科す。改善を拒否したものに対しては、生産停止の懲罰を命じ、そして国務院の
公表日：2016年7月13日 情報公表組織：天津市環境保護局 タイプ：ニュース動向
キーワード：環境法律執行、自動車汚染
自動車生産主管部門にその車種の生産停止を命じるよう報告申請する。
情報公表組織：天津市環境保護局
URL：http://www.tjhb.gov.cn/root16/mechanism/office/201607/t20160713_22297.html
2.8 2016年上半期の天津市におけるオゾンと揮発性有機化合物特別整備に初期効果
夏と秋の季節のオゾン汚染を有効に防ぎ、環境大気質を改善するため、党天津市委員会、
市政府の全体的施策に基づき、2016年3月に天津市の「夏の病気を春に治療」が前倒しで 計画され、飲食業の油煙、露天バーベキュー、ペンキ吹付け塗装、壁体塗装装飾などの業種 分野を重点として、オゾン（O3）と揮発性有機化合物（VOCs）特別整備行動がスタートし た。
特別整備行動の実施以来、天津市の各区・県、各部門は特別行動の要件を厳格に実行し、
科学的に施策し、精確かつ全面的に実行推進し、整備の重点を際立たせている。特別整備行 動では、第一に、工業企業の VOCs 汚染予防を全力で指導する。天津市はすでに工業企業 VOCs整備199項目を完成し、年間目標の68%を占める。第二には、飲食業の油煙整備を 全力で指導する。全市で新設された1,104社の飲食企業の油煙整備を完成し、現在すでに累
計5,881社で完成している。第三には、吹付け塗装作業の監督管理を全力で指導する。天津
市交通運輸委員会は全市2,700社の吹付け塗装を行う自動車修理企業について逐一調査し、
露天で吹付け塗装をしていた12社の自動車修理企業に対し休業改善を命じた。天津市建設 委員会、都市景観庭園委員会は重点地域の壁体塗装装飾及び都市行政施設の吹付け塗装の 時間帯をずらし、環境保護塗料を積極的に普及促進している。
同時に、各区・県、各部門が各種の特別法律執行行動を詳細に実施し、関連する監督検査 を更に厳格に行う。全市の環境保護関連部門が VOCs 特別法律執行行動を実施し、累計で 工業企業、自動車吹付け塗装企業、ガソリンスタンド及び石油製品貯蔵タンク1,310社を検 査し、違法に汚染物質を排出した84社の企業に対し整理改善を命じ、そして厳しい処罰を 課した。環境保護、公安交通管理、交通輸送部門が合同で自動車排気ガス検査を実施し、検 査測定した自動車は15.8万台、オフロード建設機械は1,522台で、検査処分した基準超過 車は354台、基準超過建設機械は133台であった。天津市総合法律執行局は露天バーベキ ュー屋台整備を2.6万ヵ所（回）行い、暫時差押え並びに処罰を2,075ヵ所（回）行った。
公表日：2016年7月21日 情報公表組織：天津市環境保護局 タイプ：ニュース動向
キーワード：オゾン、揮発性有機化合物、大気汚染物質整備
天津市場監督管理委員会は石油製品品質監督抜取検査作業を全面的にスタートさせた。天 津市環境保護局は技術サポートプラットフォームとデータ分析プラットフォームを設立し、
23の作業チームを派遣して区・県のO3特別整備に対する指導サービスを強化している。
次の段階で、天津市は、引き続きO3とVOCsの根源からの汚染予防を全力で指導し、揮 発性有機化合物の整備、工業企業汚染物質排出の監督管理、飲食業の油煙対策など20項目 の措置の精確な汚染対策に確実に取り組み、夏と秋のO3汚染を有効に抑制することを確保 する。
情報公表組織：天津市環境保護局
URL：http://www.tjhb.gov.cn/root16/mechanism/office/201607/t20160721_22417.html
2.9 天津市「飲食業油煙排出基準」を公布
天津市の飲食業油煙排出の規制と管理、そして大気汚染防止事業を強化するため、7月25 日、天津市政府の承認を経て、天津市環境保護局、天津市場監督管理委員会は合同で公告を 発表し、天津市「飲食業油煙排出基準」を公布し、2017 年1月 1日から正式に実施する。
同基準は天津市の飲食油煙規制、飲食油煙モニタリング及び基準実施の監督などの関連 要件について明確に規定を行い、飲食サービス業の油煙の最高許容排出濃度規制値を
2.0mg/m3（国家基準）から1.0mg/m3に調整し、そして「飲食油煙浄化設備は吐出扇風機と
同期運転しなければならない」などの要件を追加した。同基準は主に天津市の飲食サービス 提供業の設計、環境アセスメント、竣工環境保護検収及びその運営時の飲食油煙排出管理に 適用するが、家庭の飲食油煙排出には適用しない。
飲食油煙は微小粒子状物質 PM2.5とVOCs の発生源のひとつであり、大気質に影響をも たらす重要な要因である。試算によれば、同基準の実施後、天津市では毎年、油煙汚染物質 排出の約272トン削減、そしてVOCs排出量の一定程度減少が見込まれ、オゾン汚染防止 に向けた積極的な作用がもたらされる。
情報公表組織：天津市環境保護局 URL：
http://www.tjhb.gov.cn/root16/mechanism/office/201607/t20160728_22560.html 公表日：2016年7月28日
情報公表組織：天津市環境保護局 タイプ：政策公布
キーワード：大気汚染防止、飲食油煙排出
「標準」原文：
http://www.tjhb.gov.cn/root16/mechanism/standard_monitoring_of_the_Department_of_
science_and_technology/201607/t20160725_22457.html
【 2016年8月 】