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【 2016年4月 】

5.1浙江省環境保護庁が2016年大気汚染防止実施計画を公布

4月14日、浙江省環境保護庁は「2016年浙江省大気汚染防止実施計画」とG20サミッ ト前の整備課題を下達した。この計画はエネルギー構造調整、自動車と船舶汚染の防止、

工業汚染の整備、産業配置と構造の調整、都市の発じんとダストの整備、農村排ガス汚染 公表日:2016年4月14日

情報公表組織:浙江ネットラジオテレビ放送局/新藍ネット タイプ:政策公布

キーワード:大気汚染防止

の規制、港湾の船舶汚染防止の7つの方面から着手し、更に青い空、更にすがすがしい空 気を保障する。

重点業種の揮発性有機化合物整備は80%以上が完成し、国5排出基準を実施し、全省で基 本的に黄色ラベル車を淘汰

大気汚染の2大重要発生源として、2016年に浙江省は工業排ガス、自動車排ガスを引き 続き整備し、同時に新エネルギー自動車のインフラ建設普及を調整する。7月末以前に、浙 江省の11の地区級市は70%の塗装、印刷など13重点業種の企業の揮発性有機化合物 (VOCs)特別整備を完成しなければならない。年末以前に、整備プロジェクトの累計達成率

は80%以上に達する。合成皮革、ゴムとプラスチック製品、化学繊維、木工業、靴製造な

ど6業種の揮発性有機化合物の汚染整備の達成率が50%に達する。自動車排ガス対策の面 では、自動車用石油精製品の向上、新車の排出基準引き上げ、黄色ラベル車の淘汰と新エ ネルギー、クリーン燃料自動車の普及のいくつかの面から対策に着手するであろう。2016 年の4月1日から、浙江省はすでに率先して自動車汚染物質排出の国5基準実施を開始 し、6月末以前に「自動車用ガソリン(浙江VI)」地方基準の制定を完成して公布し、杭州と 寧波の2地方で試行する。同時に、2016年6月末以前に、浙江省は黄色ラベル車を基本的 に淘汰し、そして地域の黄色ラベル車情報の共有を確立し、黄色ラベル車の地域走行制限 と地域内の等級移転禁止を実施する。

旧式生産能力企業1,000社以上を淘汰し、クリーンコールの使用率90%以上達成に極力努 める

浙江省は2016年に石炭の品質コントロールを強化し、低硫黄、低灰分石炭配合プロジェ クトを実施し、クリーンコール使用率の90%以上到達に極力努める。同時に、年間で天然 ガスの使用開始県が新たに20以上増加し、上半期に、天然ガス消費量は35億m3、年間の 天然ガス供給量は70億m3に達し、浙江省の石炭消費がエネルギーに占める比率は57%以 下まで下がると予測される。その他に、浙江省は年間で旧式生産能力企業1,000社以上の 淘汰改造に極力努め、汚染の発生源からの厳しいチェックを堅守する。

都市発塵を整備しダストを規制し、茎藁の総合利用と焼却全面禁止を推進

浙江省は年間で1.3億m2の建設工事発塵予防を達成すると予測される。しかも都市ダス ト汚染規制の面では、家庭ゴミ、工業端材の露天焼却禁止、露天バーベキューの厳しい規 制、花火と爆竹の使用制限に力を入れるなどいくつかの方面から着手する。農作物残茎焼 却がもたらす大気汚染問題を抑制するため、浙江省は複数の措置を同時に実施し、一方で は農作物残茎焼却を厳しく規制し、他方では農作物残茎の資源化総合利用の模索を積極的 に推進し、2016年に各市の農作物残茎総合利用率の88%以上達成を求め、全省の総合利用

率90%以上達成に極力努める。

情報公表組織:浙江ネットラジオテレビ局

「計画」原文:

http://www.zjepb.gov.cn/root14/xxgk/zfwj/zhh/201604/t20160414_405225.html

【 2016年5月 】

5.2浙江省が厳格な大気汚染対策立法を計画:環境保護部門に官僚処分提案権限

5月23日に杭州で開催された省12期人民代表大会常務委員会第29回会議で「浙江省大 気汚染防止条例(修正草案)」についてのヒヤリングが行われた。第 2 回審査の修正草案に は比較的大きな修正と改善が行われ、環境保護主管部門と関係部門の職責を明確にしただけ でなく、大気汚染対策について細分化と完備が行われた。環境保護部門に対し、大気汚染対 策の監督管理責任を十分に履行していない部門の責任者に対する処分提案を関係機関に提 出できる「特権」が与えられる。

環境保護部門に処分提案権を賦与

「大気汚染対策は一人一人と密接に関係している。浙江省人民代表大会常務委員会は2015 年に修正草案第1稿を審議した後、幅広い調査研究と意見募集を行っただけでなく、メディ アを通じてアンケート調査を実施した。」浙江省人民代表大会法制委員会の責任者は、社会各 界は、大気汚染対策の中に部門職責の不明確さ、処罰程度の甘さ、自動車汚染監督管理の弱 さなどの問題が存在すると普遍的に認識しており、複数箇所の修正を的確に行わなければな らないと述べた。

最大の問題は、職責の不明確さと相互責任転嫁である。このため、修正草案は新たに各部 門の監督管理責任を明らかにした条文を増やし、以下のように規定している。環境保護主管 部門は工業大気汚染対策の監督管理に責任を負い、発展改革、経済と情報化主管部門はそれ ぞれの職責の範囲内でエネルギー構造調整、産業構造調整と産業配置の最適化及び関連する 監督管理業務に責任を負う。経済と情報化主管部門は石炭の品質管理に責任を負い、石炭の クリーン高効率利用を推進する。

修正草案は一条ごとの監督管理責任区分をすべて非常に明確にし、交通運輸(港湾)主管 部門、品質技術監督、工商行政管理、出入国検査検疫などの関係部門が大気汚染対策の中で 負うべき職責をそれぞれ明らかにしている。

「こうして、関係部門が条例に基づきそれぞれの職責を尽くすことだ。」同責任者は、更に 厳格なことに、修正草案はまた環境保護主管部門が関係部門と合同で大気汚染対策監督管理 協力メカニズムを確立しなければならないと規定していると述べた。環境保護主管部門は関 係部門が規定に基づき大気汚染対策の監督管理職責を履行していないことを発見した場合、

通報を行い、関係する任免機関、監察機関にその部門の責任者の処分提案を提出できる。監 公表日:2016年5月23日

情報公表組織:浙江日報 タイプ:政策公布

キーワード:大気汚染対策、監督管理

察機関は行政監察の法律、法規の規定に基づき、大気環境保護の監督管理職責を負う部門及 びその職員の職責履行状況に対して監察を実施しなければならない。

自動車と船舶の汚染を厳格に規制

近年、自動車の増加に伴う汚染もますます深刻化している。同時に、浙江省は港湾と船舶 輸送の盛んな省であり、コンテナ車などの大型ディーゼル車と船舶の汚染が深刻であり、措 置を採り対策を強化しなければならない。

このため、修正草案もこの方面の内容、規定を増やしている。浙江省で登録を申請する自 動車と省外から転入登録する自動車は、浙江省が実施する自動車大気汚染物質排出基準に適 合しなければならない。そうすることで、浙江省が新ナンバープレート登録車と省外から転 入する自動車に対し国5排出基準を実施するための法的根拠を提供する。2016年4月1日 から、浙江省はすでに国5排出基準を実施し、この排出基準に適合する自動車だけが浙江省 でナンバーを取得できる。

これを基礎に、修正草案は市、県政府が通行制限あるいは禁止区域の確定、経済的補償な どの措置を採って排出基準の比較的低い自動車を逐次淘汰すべきと規定している。コンテナ 車など使用中の大型ディーゼル車、高排出のオフロード建設機械、港区内の輸送車両とロー ディングマシンなどの港区作業設備のクリーンエネルギー使用を推進する。具体的な方法は 浙江省政府が規定する。

違法情報を信用度記録に記入

大気環境違法行為については、相応の経済的処罰を負わなければならない以外に、修正草 案では社会的信用度記録という制度を導入し、公衆に違法者を監督させる。

修正草案によると、環境保護主管部門と他の大気環境保護監督管理職責を担う部門は、大 気環境違法行為通報制度を確立し、関連メディア上で汚染物質排出組織及び主な責任者の重 大な違法行為及び処理状況を公表し、汚染物質排出組織の大気環境違法情報を社会的信用度 記録に記入し、公共信用情報公示システムなどのプラットフォームを通じて適時に社会的に 公表しなければならない。

公衆の大気汚染対策参加を奨励するため、修正草案は浙江省の環境保護主管部門が全省統 一の告発専用電話、インターネットの告発プラットフォーム、電子メールアドレスなどを公 布し、公衆の告発に便宜を図らなければならないと規定している。環境保護主管部門は告発 を受けた場合、責任転嫁したり、拒否したりしてはならない。その部門の職責に属するもの に対しては、受理後直ちに事実を確認し、処理しなければならない。その部門の職責に属し ないものに対しては、直ちに処理権限のある部門に引き渡して告発者に告知しなければなら ない。処理権限のある部門は引き渡された告発を直ちに処理し、告発された状況の事実確認 を行い、処理状況を記録し保存しなければならない。同時に、修正草案は、関係部門が告発 者に対し秘密を保持するだけでなく、結果をフィードバックし、調査確認した後に社会に向 けて処理結果を公開し、かつ告発者を奨励しなければならないとしている。

情報公表組織:浙江日報

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 68-74)