• 検索結果がありません。

天津市環境保護局が「2016 年当市大気対策措置及び今後の重点事業」を発表 147

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 159-163)

2. 天津市

2.20 天津市環境保護局が「2016 年当市大気対策措置及び今後の重点事業」を発表 147

1月12日、天津市環境保護局は「2016年当市大気対策措置及び今後の重点事業」(以下、

「重点事業」と略称)を配布した。

公表日:2016年11月3日 情報公表組織:天津市環境保護局 タイプ:政策公布

キーワード:石炭燃焼汚染、燃料変更・熱供給ネットワークへの併入、定額補助、クリー ンエネルギー

公表日:2017年1月12日 情報公表組織:天津市環境保護局 タイプ:政策公布

キーワード:大気汚染対策、工業汚染対策、属地汚染対策

「重点事業」は、2017年を天津市大気汚染防止の重要な時期、そして「大気十条」実施 の総括年であると位置付け、現在のウィークポイントに対し2017年に天津市が12項目の 対策措置を重点的にとるとした。

1.石炭ボイラーの燃料変更と送電網接続を加速する。石炭火力発電ユニットは2発電所

の7台と石炭ボイラー572台について燃料変更と運行停止を行う。市街中心部のすべて、市 街周囲の4区と臨海新区の35蒸気換算トン以下、その他の区の10蒸気換算トン以下の石 炭ボイラーは「リセット」を実現する。3ヵ所のクリーンエネルギー発電所の稼働を開始す る。天津市の現役石炭火力発電ユニットはすべて超低濃度排出を実現する。

2.民用石炭のクリーンエネルギー代替を加速する。「ガスが便利であればガスを使用、電 気が便利であれば電気を使用」という原則に基づき、25 万世帯の農村と都市の民用石炭ユ ーザーに対しクリーンエネルギーへの代替を実施し、そして補助政策を実施する。中心市街 区域、臨海新区の核心区域及びその他の区政府が所在する市街区域の「民用石炭ゼロ」を実 現し、武清区の「無石炭区」建設を期日通りに完成する。

3.ガスボイラーの脱硝整備をスタートする。補助政策を制定し、ガスボイラーの低 NOx

燃焼技術改造を推進し、低NOxバーナーの設置などの方法を通じて、ガス燃焼施設の窒素 酸化物排出量削減に力を入れる。

4.自動車の汚染対策を強化する。旧式車の淘汰を引き続き加速し、大型ディーゼル車と オフロード建設機械の汚染対策を際立たせる。大型貨物車の区域通行制限を実施し、大型デ ィーゼル貨物車の粒子状物質捕集器(DPF)設置を実施する。オフロード移動建設機械に対 しリスト管理を実行し、参入許可制度を強化し、基準に達しない建設機械の現場入場作業を 厳禁する。

5.天津港の船舶汚染対策を強化する。新設埠頭には同時に陸電供給施設を付帯建設する。

港湾作業船舶の陸電供給率を100%に到達させる。接岸船舶はすべて硫黄含有量0.5%未満 の燃料油を使用する。

6.各種の発塵汚染管理を十分に行う。施工現場に対しては赤外線ビデオ監視と発塵オン ライン24時間動的モニタリングのフルカバーを実施する。各区の道路清掃に対しては「グ ラム単位の評定」で月間審査を実行する。農作物残茎の焼却禁止と総合利用の地方法規を制 定し、引き続き、残茎、雑草、ごみ、木の葉などの焼却取り締まりを強化する。

7.残土輸送汚染を厳しく取り締まる。都市周囲4区4ヵ所の残土集中堆積場の使用を開

始し、そして厳格に管理する。天津市の残土輸送車両に対し、運転者の指定、車両の指定、

GPS の位置確認を実施し、残土輸送車はすべて規範要件に達することを確保し、夜間の残 土輸送特別法律執行状況検査を中断なく実施する。

8.産業構造調整と「小規模・分散・混乱・汚染」企業の整備を全力で指導する。天津港 のバルク貨物物流、「情報化と工業化」など重点企業の移転・高度化改造を加速し、引き続 き遅れた生産能力の淘汰を深化する。天津市の「小規模・分散・混乱・汚染」企業に対し全 面的で厳密な検査と整備・整理を実施し、閉鎖・停止や高度化への転換、整備改造等の措置

をとる。

9.工業企業汚染への高度な対策を実施する。6 月末以前に火力発電業界の汚染物質排出

許可証発給を完了し、10 月末以前に鉄鋼、セメント業界の汚染物質排出許可証を発給し、

許可証なしで汚染物質を排出した企業に対しては営業停止を命じる。国際的な先進レベル、

クリーナープロダクション基準を参照し、鉄鋼、石油化学、化学工業、塗装などの重点業種 については単位製品当たり汚染物質排出量のベンチマーキングで高度な対策を推進し、

2017年内に23項目の高度化改造、77項目の揮発性有機化合物総合対策を完成する。北京 市、河北省と共同で「建築用塗料と接着剤の揮発性有機化合物含有量規制値基準」を発表・

実施し、建築塗装、道路画線などでの揮発性有機化合物の排出を根源から全面的に削減する。

10.各区の属地的汚染対策責任を厳格に実行する。区を単位とする「1+X+Y」汚染対策 モデルをとり、各区は大気質改善目標について、全体的対策計画を制定する。自らの際立っ た問題に対し、業種別、部門別に特別計画を制定し、項目ごとに対策を講じて解決する。区 内の各郷・鎮・街は属地的対策計画を逐一制定する。同時に、「天津市環境保護専任のメッ シュ化担当者管理規則」に従って、郷・鎮・街で環境保護機関を設立し、人員、チームを確 立し、水平方向と縦方向両方の末端までの完全な対策体系を実現する。

11.重度汚染気象対応を全力で成し遂げる。早期の警報、上限の緊急措置、事前に排出削 減という原則に従って、閉鎖と停止、排出削減、生産制限、通行制限を厳格に実施し、重度 汚染気象に対応した迅速な始動、適時のレスポンス、有効な排出削減を成し遂げる。緊急対 応措置の実施効果に対する評価を実施し、評価結果に基づき「天津市重度汚染気象緊急対応 案」に対する最適化と修正を行い、対応措置の精確さ、精密さ、実行可能性を確保し、汚染 ピーク値を最大限削減する。

12.責任を厳しく問い、汚染対策を強力に行う。経済上の賞罰、環境影響評価文書の許可 制限、テレビ事情聴取などの措置を通じて、監督査察力を絶えず高める。広域の相互法律執 行を実施し、天津市の各級環境保護法律執行部門が夜間調査、集中法律執行、突撃検査など の積極的な対応を引き続き常態化し、各種の環境違法行為に対し上限の処罰、日割り計算、

閉鎖と差押え、司法機関送致などの措置を総合的に運用して厳しく処罰し、各種の違法行為 を厳格に取り締まる。

情報公表組織:天津市環境保護局

URL: http://www.tjhb.gov.cn/root16/mechanism/office/201701/t20170112_25376.html

2.21 天津市環境保護局が「天津市環境保護系統環境保護レッド・イエローカード管理制

度実施暫定施行規則の配布に関する通知」を配布 公表日:2016年12月7日

国務院が配布した「水汚染防止行動計画」の実施を徹底し、環境法律を厳格に執行、監督 管理し、環境違法企業に対する警告を強化するため、天津市環境保護局は12月7日に「天 津市環境保護系統環境保護レッド・イエローカード管理制度実施暫定施行規則」(以下、「規 則」と略称)を発表し、12月7日から実施を開始する。

「規則」は、下記の状況のうち一つを具備し、同時に法律に基づき過料を科せられ、生産 の制限あるいは停止による改善を命じられた汚染排出者に対し、一律に環境保護「イエロー カード」警告を行うこととした。

(一)水質汚濁物質あるいは大気汚染物質の排出が国家基準より厳しい天津市地方基準 を超えたもの。天津市地方基準に規定のない場合は、国家基準を超えたもの。

(二)重点水質汚濁物質あるいは重点大気汚染物質を排出し、総量規制指標を超えたもの。

(三)法律に基づき建設プロジェクトの環境アセスメント報告書、報告表を許可申請して いない、もしくは再許可申請していない、または環境アセスメント報告書、報告表の再審査 を書面申請せずに、無断で建設を着工し(以下、「未批先建」と略称)、同時に20万元以上 50万元未満の過料を科せられているもの。

(四)建設プロジェクトに必要な環境保護施設が建設されていない、検収を経ていない、

あるいは検収が不合格のまま、主体工事が正式に生産に投入、あるいは使用し(以下、「未 験先投」と略称)、同時に20万元以上50万元未満の過料を科せられているもの。

(五)重点汚染物質排出組織で法律に基づいて環境情報を公開せず、同時に過料を科せら れているもの。

下記の状況のうち一つを具備する汚染物質排出者に対しては、一律に環境保護「レッドカ ード」警告を行う。

(一)汚染物質排出者に「環境保護主管部門の生産制限、生産停止実施規則」第8条が列 挙する状況のうち一つが存在し、環境保護主管部門により決裁権のある人民政府に操業停 止、閉鎖の命令が申請されているもの。

(二)「未批先建」で同時に50万元以上の過料を科せられるか、あるいは原状回復を命じ られているもの。

(三)「未験先投」で同時に50万元以上の過料を科せられているもの。

情報公表組織:天津市環境保護局

URL: http://www.tjhb.gov.cn/news/notice/201612/t20161208_24668.html 情報公表組織:天津市環境保護局

タイプ:政策公布

キーワード:環境監督管理、環境法律執行、行政処罰

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 159-163)