第3章 計画の基本的な考え方 第1節 基本理念
第3節 認知症の人とその家族等への支援
1 認知症の早期発見・早期対応への支援
(1)認知症ケアパスによる情報提供
現状の取組認知症の進行状況などその人の状態に合った必要なサービスの内容や実施機関など をお知らせする「認知症ケアパス」を作成し、窓口相談での活用やホームページへの 掲載などによって、その普及に努めています。
今後の方向性
「認知症かもしれない」と思ったときや認知症と診断されたときに活用し、適切な サービスを受けられるよう、様々な機会を捉えて認知症ケアパスの普及を図ります。
■目標
令和 2 年度
(見込み) 令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度
認知症ケアパスの認知度(%)※
※ 窓口アンケートに回答のあった人のうち、認知症ケアパスを「知っていると」回答した人 の割合
(2)認知症地域支援推進員による支援
現状の取組各高齢者相談センターに配置した認知症地域支援推進員が、認知症の人やその家族 からの相談に応じ、助言や情報提供などを行っています。
また、認知症ケアパスの見直しや本人ミーティングの実施など認知症施策の推進に 当たっています。
今後の方向性
認知症地域支援推進員の研修の機会を確保し、その質の向上を図るとともに、認知 症施策の企画立案、施策の推進及び評価への認知症地域支援推進員の関与を一層推進 します。
(3)認知症初期集中支援チームによる支援
現状の取組保健・医療・福祉分野の複数の専門職が、認知症が疑われる人の家庭を訪問し、その人 の生活状況や認知機能などの情報収集や評価を行い、早期診断・早期対応につなげること を目的に、認知症サポート医、看護師、保健師、主任介護支援専門員、社会福祉士などの 専門職で構成する「認知症初期集中支援チーム」が活動しています。
今後の方向性
医師会、歯科医師会、薬剤師会、認知症疾患医療センター、認知症地域支援推進員 などと連携し、認知症初期集中支援チームによる支援を推進します。
■目標
令和 2 年度
(見込み) 令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度 認知症初期集中支援チームによる支援に
よって、医療・介護サービスにつながった 人の割合(%)
(4)関係機関の連携による切れ目のない支援
現状の取組認知機能の低下が疑われる人や認知症の人を早期に発見し、医療機関の受診や介護 サービスの利用につなげるなど早期の対応が行えるよう、かかりつけ医や認知症疾患 医療センターとの連携に取り組んでいます。
今後の方向性
認知機能の低下が疑われる人や認知症の人に対し、保健・医療・福祉分野の多職種 の視点が反映されたより質の高い連続した支援を行えるよう、医師会、歯科医師会、
薬剤師会、高齢者相談センター、介護サービス事業者などとの連携を推進します。
また、平時及び急変時における医療が切れ目なく行われるよう、認知症疾患医療セ ンターとかかりつけ医との連携を推進します。
■目標
令和 2 年度
(見込み) 令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度 認知症に関する関係機関の連携に資する
会議などの実施回数(回)
2 認知症の人の権利擁護・安全の確保
(1)成年後見制度の利用促進
現状の取組判断能力が低下し、意思決定などへの支援が必要な人が成年後見制度を適切に利用 できるよう、成年後見制度の内容や相談窓口の周知に努めています。
また、身寄りがない人などの成年後見制度の利用を支援するため、市長が法定後見 開始の審判の申立を行うとともに、申立を行った人のうち成年後見業務に係る報酬の 支払いが困難な人に対し、報酬費用の一部を助成しています。
今後の方向性
認知症などにより判断能力が不十分な高齢者の増加に伴い、成年後見制度に関する ニーズの増加が見込まれるため、国の「成年後見制度利用促進基本計画」に基づき、
成年後見制度に関する普及啓発や相談支援体制の強化などに取り組みます。
■目標
令和 2 年度
(見込み) 令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度 市長による法定後見開始の審判申立の実
施件数(件)
(2)高齢者虐待の防止
現状の取組高齢者虐待を防止するため、高齢者虐待に関する相談通報窓口を周知し、高齢者相 談センターや警察と連携して対応しています。
併せて、高齢者虐待を行った養護者の不安や悩みを聞き助言などを行うことに よって、高齢者虐待の防止及び養護者の介護負担の軽減を図っています。
今後の方向性
高齢者虐待に関する相談通報窓口を周知するとともに、「高齢者等虐待及び消費者 被害防止ネットワーク会議」などの場を活用して関係機関との連携を強化し、高齢者 を地域で見守る仕組みづくりを推進します。
また、養介護施設従事者等による高齢者虐待を防止するため、県と連携して施設従 事者の資質の向上を図ります。
■目標
令和 2 年度
(見込み) 令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度 高齢者虐待に関する相談通報窓口の認知
度(%)※
※ 窓口アンケートに回答のあった人のうち、高齢者虐待に関する相談通報窓口を「知ってい ると」回答した人の割合
(3)行方不明時の早期発見・保護
現状の取組認知症により行方不明になるおそれのある人を家族の希望に基づき事前に登録し、
行方不明になった場合に早期発見につなげる「行方不明高齢者等早期発見ステッカー」
を配布するとともに、人工衛星を活用して行方不明になった人の現在位置を把握し、
早期発見につなげる「位置探索サービス」を提供しています。
今後の方向性
「行方不明高齢者等早期発見ステッカー」や「位置探索サービス」の普及を図ると ともに、警察や自治協力団体、民生委員などとの連携を推進します。
■目標
令和 2 年度
(見込み) 令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度 行方不明になった後に保護された 65 歳
以上の人のうち位置探索サービスなどの 利用につながった人の割合(%)
(4)防犯対策の推進 (再掲 69 ページ参照)
(5)消費者被害の防止 (再掲 70 ページ参照)
3 認知症の人の社会参加の促進(認知症カフェの普及等)
現状の取組
認知症の人とその家族を支えるつながりを支援し、認知症の人の社会参加の促進と 家族の介護負担の軽減を図るため、認知症の人とその家族、地域住民、専門職などが カフェの形態で集うことができる「認知症カフェ」の運営に係る費用の一部を補助し、
その普及に努めています。
今後の方向性
認知症カフェに関する情報発信や認知症カフェの運営費に対する補助を行うなど、
認知症カフェを運営する団体を支援し、認知症カフェの普及を図ります。
また、認知症カフェの企画や運営への認知症サポーターの参画を推進するとともに、
若年性認知症の人を含む認知症の人本人が役割を持って参加できるよう、認知症カ フェの設置者に協力を求めていきます。
また、一部の介護施設などでは、認知症の人本人の社会参加を促進する観点から、
介護施設などの行事に認知症の人本人が役割を持って参加する工夫が行われており、
こうした活動を促進する取り組みを検討します。
■目標
令和 2 年度
(見込み) 令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度 認知症カフェの設置箇所数(箇所)
4 認知症の人の日常生活への支援(チームオレンジの整備)
現状の取組
認知症を正しく理解し、地域において認知症の人とその家族などを応援する認知症 サポーターの養成に取り組んでいます。
また、国の認知症施策推進大綱や令和 2 年 6 月の介護保険法の一部改正を踏まえ、
地域における認知症の人とその家族などへの支援体制の充実に向けて検討を進めてい ます。
今後の方向性
認知症サポーターの養成に取り組むとともに、より実践的な活動につなげるための ステップアップ講座を開催し、認知症サポーターのスキルアップを図ります。
また、認知症の人とその家族などの日常生活におけるちょっとした困りごとの支援 ニーズと、認知症サポーターによる支援とを結びつける「チームオレンジ」の整備に 取り組みます。
■目標
令和 2 年度
(見込み) 令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度 チームオレンジの整備数(箇所)
5 認知症の特性を踏まえた介護サービスの提供・確保
現状の取組認知症の人に対し、それぞれの状況に応じた適切な介護サービスを提供できるよう、
認知症高齢者グループホームの整備を推進するなど認知症に対応した介護サービスの 提供体制の確保に取り組んでいます。
今後の方向性
認知症高齢者グループホームなど認知症に対応したサービスの提供体制の確保を図 るとともに、国や県と連携し、介護従事者の認知症対応力向上のための取り組みを推 進します。
■目標
令和 2 年度
(見込み) 令和 3 年度 令和 4 年度 令和 5 年度 認知症対応型サービス従事者の認知症介
護基礎研修の受講率(%) ※1
※ 認知症高齢者グループホーム又は認知症対応型通所介護の事業に従事している介護職員の うち、認知症介護基礎研修を修了した人の割合