第3章 計画の基本的な考え方 第1節 基本理念
第2節 基本目標
第 4 次計画の基本理念の実現に向けて、次の 6 つの基本目標を定めます。
また、各基本目標について、第 4 次計画期間の最終年度である令和 5(2023)年度末までに 達成する目標値を定めます。
■第 4 次計画における 6 つの基本目標
1高齢 者の 健康 づく りと 介護 予防 の推 進
2 高齢 者の 日常 生活 を支 え る体 制づ くり
3 認知 症の 人と その 家族 等に やさ しい 地域 づく り
4 在宅 医療
・介 護サ ービ ス提 供体 制等 の充 実
5 高齢 者の 安心 安全 のた めの 災害
・感 染症 への 備え
6 介護 保険 制度 の安 定的 な運 営
地域の絆と協働の力
基本目標1 高齢者の健康づくりと介護予防の推進
高齢者が介護が必要な状態になることを予防し、又は状態が悪化することを防止するた め、心身の機能の低下や病気の予防、病気の早期発見・早期対応の取り組みを推進すると ともに、ふれあいサロンや老人クラブなどの住民主体の活動を支援し、高齢者の社会参加 を推進することによって、健康寿命の延伸を図ります。
また、医療専門職が中心となって医療や介護に関するデータ分析を行い、高齢者の健康 課題を明確にして、生活習慣病の重症化の防止やフレイルを予防するための運動・口腔機 能の向上、栄養状態の改善など、高齢者の健康づくりと介護予防の取り組みを一体的に推 進します。
さらに、介護予防などの活動をサポートするボランティアの養成を推進し、高齢者が地 域との関わりや役割を持ちながら健康づくりと介護予防を進めていける環境づくりに取り 組みます。
目 標: 健康づくりと介護予防の取り組みを推進することによって、市民が介護が必要 な状態になる年齢を 1 年遅らせます。
指 標: 当該年度に要介護等認定の新規認定を受けた人の平均年齢(歳)
〔基準値〕令和元年度 81.2 歳
基本目標2 高齢者の日常生活を支える体制づくり
相談支援や介護サービスの利用手続の支援など高齢者の心身の健康の保持や生活の安 定のための必要な援助を地域において一体的に実施する役割を担う高齢者相談センターの 機能の強化を図るとともに、家族介護者慰労金の支給や介護者同士の交流の機会の創出な ど家族介護者への支援の充実に取り組みます。
また、自治協力団体、民生委員、老人クラブ、社会福祉協議会、シルバー人材センター、
NPO、介護サービス事業者などの多様な主体が参画し、その地域に必要な高齢者支援の 仕組みづくりを行う「地域ブロンズ会議※1」の活動を推進します。
さらに、ひとり暮らしや夫婦のみの高齢者世帯が増加していることから、見守り体制の 強化や配食サービスの提供、住まいの確保などの取り組みを推進します。
目 標: すべての社会福祉協議会支部の活動区域(全 16 地域)に第 2 層の地域ブロンズ 会議※2を設置し、地域ブロンズ会議が主体の介護予防や生活支援の具体的な取り 組みが始まるようにします。
指 標: 第 2 層ブロンズ会議が主体の地域の高齢者を対象にした介護予防や生活支援の 具体的な取り組みが行われている地域の数(箇所)
〔基準値〕令和元年度 2 箇所(水深地区、志多見地区)
※1 「ブロンズ」という言葉には、「シルバー(高齢者)以前」という意味合いがあります。
現在も、多くの高齢者が「シルバー以前」という気概と高齢者を支えるという意識を持って
「地域ブロンズ会議」に参加しています。
※2 本市では、市の全域を「第 1 層」、社会福祉協議会支部の活動区域を「第 2 層」、自治協力 団体の活動区域を「第 3 層」とし、各層で地域ブロンズ会議の設置及び活動を推進していま す。
基本目標3 認知症の人とその家族等にやさしい地域づくり
認知症の発症や進行をできるだけ遅らせるとともに、認知症になっても希望を持って日 常生活を過ごせる社会を目指し、認知症の人とその家族等の視点を重視しながら「予防」
と「共生」を車の両輪とした施策を推進します。
できるだけ認知症にならずに健康で暮らすための「予防」の施策として、生活習慣病の 重症化の防止や高齢者の社会参加・生きがいづくり、医療機関、高齢者相談センター及び 民生委員などと連携した認知症の早期発見・早期対応などに取り組みます。
また、地域において認知症の人とその家族などを支える「共生」の施策として、認知症 サポーターの養成や、認知症の人やその家族などの困りごとの支援ニーズと認知症サポータ ーによる支援とを結びつける「チームオレンジ」の整備、認知症カフェの設置の促進など に取り組みます。
目 標: 1 認知症を正しく理解し、地域において認知症の人とその家族などを応援す る認知症サポーターの養成人数(累計)を 6,200 人以上にします。
2 すべての日常生活圏域(全 6 箇所)にチームオレンジを設置し、チームオ レンジに参加してより実践的な支援を行う認知症サポーターを 60 人養成し ます。
指 標: 1 これまでに養成した認知症サポーターの累計人数(人)
〔基準値〕令和 2 年 9 月末現在 5,002 人
2 チームオレンジが整備された地域(日常生活圏域)の数(箇所)
〔基準値〕令和 2 年度 - (新規)
3 チームオレンジのメンバーとして活躍する認知症サポーターの数(人)
〔基準値〕令和 2 年度 - (新規)
チームオレンジの取り組み(イメージ)
基本目標4 在宅医療・介護サービス提供体制等の充実
介護が必要な状態になっても、高齢者ができる限り住み慣れた家庭や地域で安心して暮 らし続けることができるよう、本人とその家族への支援の充実を図ります。
今後、医療と介護の両方を必要とする高齢者の増加が見込まれる中、これらのニーズに 適切に対応できるよう、地域医療ネットワークシステム「とねっと」などを活用して地域 の医師会、歯科医師会、薬剤師会、介護サービス事業者などの連携を推進し、在宅医療・
介護サービスの提供体制の充実を図ります。
また、地域におけるニーズ、介護給付費と介護保険料とのバランスなどを考慮して民間 事業者による介護施設の整備を推進するとともに、サービスの質の向上を図ります。
さらに、介護職員の処遇改善や元気な高齢者をはじめとする多様な人材の介護分野への 参入促進など介護人材の確保に取り組むとともに、ICTの活用や事務手続の簡素化など 介護業務の効率化を進めます。
目 標: 新たに介護施設に従事する介護人材を 75 人※確保します。
指 標: 令和 3 年度以降に新たに市内の介護施設などに従事する介護職員などの数(人)
〔基準値〕令和 2 年度 1,900 人
※ 特別養護老人ホーム 1 施設(定員 100 人)の運営に必要な介護職員数の目安 約 70 人
(高齢者福祉課調べ)
総合的な介護人材確保対策
介護職員の 処遇改善
多様な人材 の育成確保 介護の仕事
の魅力向上
離職の防止
・定着促進 介護業務の
効率化
基本目標5 高齢者の安心安全のための災害・感染症への備え
災害発生時に自力で避難することが困難な高齢者の安全を確保するためには、火災、震 災、水害などの各種災害に備えた避難対策が必要です。
このため、災害時要援護者の把握と避難援助者の確保、地域住民や関係機関との連携の 強化、避難情報の早期発令、避難場所の確保などの取り組みを推進します。
さらに、介護施設における避難確保計画のx策定状況やその内容、避難訓練の実施状況 及び食料や飲料水などの物資の備蓄状況などを把握、点検するとともに、国の補助制度な どを有効に活用し、介護施設における災害対策のための施設設備の整備を支援します。
また、感染症に感染した場合に重症化しやすい高齢者の感染及び重症化を防止するとと もに、介護サービスの利用が必要な高齢者が介護サービスを継続して利用できるようにす るためには、これまで以上に新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症への対策 を講じる必要があります。
このため、高齢者に対する必要な情報提供や予防接種の受診勧奨などの取り組みに加え、
介護施設における感染症対策の実施状況の把握、点検、介護従事者を対象とした感染症に 関する研修の充実に取り組みます。
さらに、介護施設における感染防止に必要な物資の確保の状況を確認し、必要に応じて 介護施設における衛生用品の確保を支援します。
目 標: 1 災害時要援護者名簿に登録されている人のうち、避難援助者がいる人の割 合を 43%に引き上げます。
2 市内のすべての介護施設などで、非常災害対策と感染症対策が実施される ようにします。
指 標: 1 災害時要援護者名簿に登録されている人のうち、避難援助者の登録がある 人の割合(%)
〔基準値〕令和元年度 41%
2 市内の介護施設などのうち、非常災害対策と感染症対策がいずれも実施さ れている施設などの割合(%)
〔基準値〕令和 2 年度 ●% ※今後調査を行う予定