1 調査の概要
まちづくりアンケート調査は、本市の市政運営の指針である「第 2 次加須市総合振興計 画」の策定に当たり、市民意向を把握するとともに、広く市民の意見を計画に反映させる ことを目的として、令和 2(2020)年 1 月に実施した調査です。
2 「高齢者に対する支援」に関する施策の満足度
まちづくりアンケート調査における「高齢者に対する支援」に関する施策の満足度の状 況をみると、「満足」「やや満足」を合わせた割合は、2010 年から 2019 年にかけて 3 ポイ ント増の 16%となりました。また、「不満」「やや不満」を合わせた割合は、2010 年から 2019 年にかけて 4 ポイント減少して 21%となっています。
満足と感じる人が増え、かつ、不満に感じる人が減っており、「高齢者に対する支援」に 関する満足度は向上していますが、満足と感じる人よりも不満に感じる人のほうが多い状 況が続いています。
資料:「第 2 次加須市総合振興計画」から抜粋
満足
やや満足 推移 やや不満
不満 推移
13% 25%
18% 23%
16% +3 21% -4 施策に対する満足度の推移
上段:2010年 中段:2014年 下段:2019年 施策
↗ ↘
高齢者に対する支援
第 10 節 介護・高齢化対応度調査の結果
1 調査の概要
「介護・高齢化対応度調査」は、介護・医療から健康づくり、高齢者をめぐる地域環境 など様々な分野の対策がどの程度進んでいるか、その進捗度を調査・分析し、評価するこ とを目的に、日本経済新聞社が日経リサーチを通じて全国の 792 市及び東京 23 区を対象 に実施した調査です。(調査期間:令和 2(2020)年 7 月 14 日から 8 月 25 日まで)
2 調査の結果
調査に回答した 724 市区の調査結果が『日経グローカル No.397 2020.10.5』に掲載さ れ、本市は埼玉県内第 1 位(全国第 28 位)にランキングされました。(前回調査(2015 年)
時:埼玉県内第 7 位、全国第 145 位)
分野別にみると、特に「医療・介護」「社会参加」で、埼玉県内及び全国において高い順 位となっています。
なお、「認知症・その他」の得点・順位がやや低く、認知症に関する取り組みや介護人材 の確保・定着に関する取り組みをさらに推進する必要があると考えられます。
■ 得点及び順位 (埼玉県内は、計 38 市における順位)
総合 (100 点満点)
分野別 医療・介護
(35 点)
生活支援・予防 (23 点)
社会参加 (16 点)
認知症・その他 (26 点) 得点 58.3 点 23.3 点 13.0 点 11.5 点 10.5 点 県内 第 1 位 第 1 位 第 9 位 第 1 位 第 11 位 全国 第 28 位 第 22 位 第 167 位 第 15 位 第 380 位
■ 分野ごとの評価項目
医療・介護
要介護等認定者数、介護施設などの定員枠、地域包括支援センター の職員数、介護職員数、地域密着型サービスの提供体制、地域ケア 会議の開催頻度、在宅医療・介護連携の取り組み など
生活支援・予防 通いの場の参加率、高齢者の運動機能向上の取り組み、生活支援コ ーディネーターの活動状況、成年後見制度の利用支援 など 社会参加 学習活動への参加率、高齢者の介護支援ボランティア制度の導入、
高齢者の就労支援、バスの低床化率 など
認知症・その他 認知症に関する取り組み、認知症の人の家族支援、見守りネットワ ークの構築、介護人材の確保 など
出典:「日経グローカル No.397 2020.10.5」
第 11 節 調査結果などを踏まえた課題と必要な取り組み
令和元(2019)年度に実施した高齢者生活実態調査(介護予防・日常生活圏域ニーズ調 査及び在宅介護実態調査を含む。)の結果や国から提供された認定率・受給率などのデータ の分析、地域ブロンズ会議の活動や地域ケア会議での検討を通じて把握した課題や分析結 果、さらには加須市まちづくりアンケート調査や民間事業者による調査の結果を踏まえ、
第 4 次計画期間においては、次の事項に重点的に取り組む必要があります。
1 介護予防・日常生活圏域ニーズ調査の結果から 主な課題・
分析結果
〇 口腔機能や認知機能が低下している高齢者及び閉じこもり傾向にあ る高齢者の割合が高い。
〇 スポーツや趣味、学習などのグループに参加している高齢者の割合 が低い。
〇 配食ニーズや買い物ニーズのある高齢者の割合が高い。
必要な事項 〇 栄養状態の改善や口腔機能の向上、認知症予防に資する取り組み
〇 高齢者の外出・社会参加の促進
2 在宅介護実態調査の結果から 主な課題・
分析結果
〇 介護者が不安に感じる介護として「認知症状への対応」、「外出の付 き添い、送迎等」及び「夜間の排泄」の割合が高い。
〇 通所系・短期系サービスのみの利用に比べ、訪問系サービスの利用 又は訪問系サービスと通所系・短期系サービスを組み合わせた利用 のほうが、上記の介護に係る介護者の負担の割合が低い。
必要な事項 〇 訪問介護などの訪問系サービスの供給量の確保
3 居宅サービス利用者及びケアマネジャーへの調査の結果から 主な課題・
分析結果
〇 今後の在宅サービスの継続に必要と感じるものとして、「介護・福 祉タクシー等の移送サービス」や「外出同行」の割合が高い。
〇 在宅で暮らし続ける上で不足していると感じるもの、又は、さらに 推進する必要があるものとして、「外出する際の支援サービスの充 実」や「コミュニティバス等の充実」の割合が高い。
必要な事項 〇 高齢者の移動支援に係る施策の推進
4 国から提供されたデータを活用した分析から 主な課題・
分析結果
〇 心身の状況が悪化してから介護サービスを利用する人が多い。
〇 在宅サービスの受給率が国・県平均に比べて低い。
〇 認知症の高齢者の割合が国・県平均に比べて高い。
必要な事項 〇 フレイルの状態にある高齢者への積極的なアプローチ
〇 在宅サービスの供給量の確保
〇 認知症の人とその家族などを地域で支える仕組みづくり
5 地域ブロンズ会議の取り組みから 主な課題・
分析結果
〇 ひとり暮らし高齢者などの見守りが必要である。
〇 買い物や通院のための移動に課題のある高齢者が多い。
必要な事項 〇 高齢者の見守り体制の強化及び高齢者の移動支援に係る施策の推進
6 地域ケア会議の取り組みから 主な課題・
分析結果
〇 リハビリテーションや服薬管理など、医療との連携が欠かせない高 齢者が多い。
〇 口腔機能や栄養状態の改善を必要とする高齢者が多い。
必要な事項 〇 医療と介護の多職種連携の推進
〇 栄養状態の改善や口腔機能の向上に資する取り組み
7 保険者機能強化推進交付金等の評価指標を活用した分析から 主な課題・
分析結果
〇 介護サービスの質の向上に資する取り組みが不足している。
〇 介護人材の確保・定着に資する取り組みが不足している。
必要な事項 〇 介護サービスの質の向上及び介護人材の確保・定着の取り組み
8 加須市まちづくりアンケート調査結果から 主な課題・
分析結果
〇 「高齢者に対する支援」に関する満足度は向上しているものの、満 足と感じるよりも不満に感じる人のほうが多い状況が続いている。
必要な事項 〇 より市民のニーズに沿った施策の推進
9 介護・高齢化対応度調査結果から 主な課題・
分析結果
〇 認知症の人とその家族などを支える取り組みが不足している。
〇 介護人材の確保・定着に資する取り組みが不足している。
必要な事項 〇 認知症の人とその家族などを地域で支える仕組みづくり
〇 介護人材の確保・定着の取り組み