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記事内の特定位置に目印(ID)をつける

ドキュメント内 CAS-UB User Guide (ページ 161-164)

第 8 章 CAS 記法のマークアップリファレンス

8.34 記事内の特定位置に目印(ID)をつける

CAS-UB の編集機能は ID 参照の設定を支援しています。本節と次の節で、CAS-UB の ID 参照で支援 できるマークアップについて説明します。この他に、CAS 記法の属性付与を使えば EPUB などの文法 として有効な ID 属性と ID 値をマークアップできます。この方法で入力した ID は CAS-UB の ID 参照 機能の対象にはなりません。

関 連 9.1.2 ID 属性(p. 158)

8.34.1 ID の付与と参照の関係

ある記事のある位置(参照元またはアンカー)から、その記事または他の記事内の特定項目・位 置(参照先)を参照するには次のようにします。

1) 参照先に目印(ID)をつける。

2) 参照元で ID 参照を設定する。

この節では ID のつけ方について説明します。次の節で ID 参照の方法を説明します。

8.34.2 自動付与する ID とユーザー付与 ID

CAS-UB の編集機能で ID 参照・参考文献 ID 参照の対象となる ID には①CAS-UB のシステムが自動付 与する ID と、②ユーザーが編集時にマークアップするユーザー付与 ID の 2 種類があります。

8.34.3 自動付与する ID

タイトル、見出し、特殊なブロック(図・表など 5 種類)のキャプションには、自動的に ID を付 与します。ID の値は文字列から自動的に生成したものとなります。

関 連 8.10 キャプション(p. 124)

付与対象

ID の種類

(ID 一覧の 表示)

説明

タイトル 記事 記事のタイトル・テキストを元に ID を作ります。

見出し 項目 本文中の'='で開始する見出し段落のテキストから ID を作ります。

特殊なブ ロックの キャプシ ョン

[[[:fig から始まる行の'='で開始するキャプションのテキストから ID を作りま す。

[[[:tbl から始まる行の'='で開始するキャプションのテキストから ID を作りま す。

要約 [[[:sum から始まる行の'='で開始するキャプションのテキストから ID を作りま す。

コラム [[[:col から始まる行の'='で開始するキャプションのテキストから ID を作りま す。

注記 [[[:ann から始まる行の'='で開始するキャプションのテキストから ID を作りま す。

表 7 ID の種類

次の ID は編集の ID 参照の一覧には表示されません。CAS-UB で注釈一覧や索引を作成すると きのリンク作成用です。

注の内容に ID を付与します。後注(注釈一覧)を作成するとき、後注から注へのリンクを 自動生成します。

索引語に ID を付与します。索引を作成するとき、索引語から本文へのリンクを自動生成し

ます。

(1) CAS 記法

=自動付与する ID (2) 表示例

ID は参照時にジャンプする先の位置を表すものなので、内容表示、EPUB/PDF などで表示できま せん。

(3) XHTML

内容表示で XHTML を確認すると次のようになっています。'id='の後ろの引用符'"'で囲まれた 部分が自動生成した ID です。

<div id="h.201108021925a.自動付与する ID"><h1>自動付与する ID</h1>...</div>

8.34.4 ユーザー付与 ID

ユーザー付与 ID は、要素のマークアップ直後の':#'に続く固有の文字列であらわします。固有の 文字列はユーザー ID の識別用です。その後の'@'の後にオプションで用途を指定できます。用途を 指定する文字として、'r', 'm', 'p'の 3 種類を使うことができます。

CAS-UB は、ユーザーが指定した文字列を元にして、EPUB・PDF で使える ID を作り出します。

付与対象 ID の種類(ID 一覧の表示) 入力の例 任意場所 用途指定なし :#id-value

参考文献 :#id-value@r 数式(任意のブロック) [[[:#id-value@m ブロック数式 $$:#id-value@m 任意の場所 :#id-value@p

表 8 ID の種類

注 意 任意のブロックに数式の ID を付けると、ブロックに数式番号を振ることができます。

例2

(1) CAS 記法

*:#mikm1@r 三上 喜貴『文字符号の歴史 アジア編』共立出版 2002 (2) 表示例

ID は、内容表示、EPUB/PDF などで画面に表示されません。

(3) XHTML

内容表示で XHTML を確認すると次のようになっています。'id='の後ろのダブル引用符('"')

で囲まれた部分が、id の値となります。CAS-UB は、ユーザーが設定した文字列を加工して id の値を作成しています。

<li id="u.201112292212.mikm1.r">三上 喜貴『文字符号の歴史 アジア編』共立出版 2002</li>

8.34.5 I D の 重 複

ひとつの記事の中に同じ ID が出てくると生成時にエラーになります。異なる記事では同じ ID を 使うことができます。

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