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属性指定の詳細

ドキュメント内 CAS-UB User Guide (ページ 167-170)

第 9 章 CAS 記法の属性マークアップリファレンス

9.1 属性指定の詳細

CAS 記法を属性マークアップの側面から整理します。

9.1.1 ク ラ ス 属 性

任意の要素にクラス属性をつけられます。クラス属性の値は、要素の分類や見え方の指定をする キーワードとして使います。

クラス属性は、マークアップ記号の直後に':value'の形式で指定します。':'で属性を示し、

class を省略して'value'だけ指定します。

一つの要素に複数のクラス属性値を連続して指定できます。連続して指定するときは、

':value1:value2'のように間を空けないで記述します。

最後の属性値と他のマークアップの間に' '(空白)は必要ありません。

最後の属性値と本文テキストの間は' '(空白)で区切ります。

(1) CAS 記法

:center この段落には class="center"という属性が付きます。テーマにスタイル指定があります ので中央揃えになります。

(2) 表示例

この段落には class="center"という属性が付きます。テーマにスタイル指定がありますので 中央揃えになります。

(3) HTML

<p class="center emark">この段落には class=&quot;center emark&quot;という属性が付きま す。</p>

テーマで使えるクラス属性値

CAS-UB のテーマでクラス属性値にレイアウトを設定しています。このクラス属性値を組み込み クラス属性値と言います。次の表に一覧があります:9.2 組み込みクラス属性値一覧(p. 160)

クラス属性によるレイアウトカスタマイズ

EPUB を生成するときは、自分で自由にクラス属性値を決め、スタイルシートを作成してそのクラ ス属性値を使ってレイアウト指定の追加ができます。

関 連 12.3 レイアウトのカスタマイズ(ユーザー・スタイルシート)(p. 183)

PDF では、':styleset1'~':styleset20'というクラス属性値を使って PDF レイアウトをカスタマ

イズできます(スタイルセット機能)。

9.1.2 I D 属 性

ID 属性は、HTML で任意の位置に目印を付けるものです。':id=value'形式で指定します。'value' には記事内で固有の値を指定します。

ID 属性はクラス属性同様汎用の属性でありほとんどの要素に設定できます。

ID 属性値として使える文字の種類には制限があります。詳しくは XML の仕様などを参照して ください。

関 連 8.34 記事内の特定位置に目印(ID)をつける(p. 151)

例2

(1) CAS 記法

ここで [[[:img:id=math_i1 {{math_i1.png}}]]] は XXX を表わす。

(2) 表示例

ここで は XXX を表わす。

(3) HTML

ここで<span id="math_i1" class="img"><img alt="images/math_i1.png" src="images/

math_i1.png"></img></span>は XXX を表わす。

ID 属性の利用

本項の ID 属性は HTML 文法上は有効ですが、CAS-UB の ID 参照(8.35 記事内の特定位置を参照す る(ID 参照)(p. 154))機能の処理対象ではありません。

9.1.3 一 般 の 属 性

一般の属性は属性名と属性値の両方を指定します。

':attribute=value'の形式で attribute に属性名、value に属性値を指定します。

属性名・属性値の文字列中に'=', ':', ' ' を入れたいときは直前に'~'を付けてエスケープし ます。

一つの要素に複数の属性と属性値を連続して指定できます。連続して属性と属性値をつけると きは、前の属性値の直後に':'を置きます。属性値の後ろに空白をはさまないでください。

最後の属性値と他のマークアップの間に' '(空白)は必要ありません。

最後の属性値と本文テキストの間は、原則として' '(空白)で区切ります。(本文テキストが かなや漢字で始まるときは空白で区切る必要はありません)。

注意 CAS 記法を使えば、一般の属性を自由にマークアップできます。しかし、EPUB の仕様で 許されていない一般属性を定義すると EPUB チェックでエラーになります。また、PDF 生成 では無視されます。

例3

(1) CAS 記法

例として、言語指定をしてみます。

//:xml~:lang=en Hellow, world//

(2) 表示例 Hellow, world (3) HTML

<em xml:lang="en">Hellow, world</em>

例4

(1) CAS 記法

段落にスタイル属性で境界線を付けてみます。これは EPUB でのみ有効です。

:style=border~:solid~ thin~ red この段落には赤の細実線で境界線が付いています。

(2) 表示例

この段落には赤の細実線で境界線が付いています。

(3) HTML

<p style="border:solid thin red">この段落には赤の細実線で境界線が付いています。</p>

コロン':'、空白' 'は、CAS 記法のマークアップでは属性の開始、区切りの役割をもちます。上 の例では CAS 記法での役割をキャンセルするためにエスケープしています。

関 連 10.1 記号や空白をそのまま使う(エスケープ)(p. 171)

一般の属性の利用

図などのサイズ指定には属性名と属性値の設定を使います。図のサイズ指定については次の関連 項目を参照してください。

関 連 9.3 組み込み属性と属性値(p. 167)

9.1.4 親要素に属性を付与

箇条書きや表のように要素が親子関係になっているとき親要素に属性を付けたいことがありま す。

たとえば、番号付き箇条書きは、CAS 記法では次のようにマークアップします。

#第一項目

#第二項目

#第三項目

これは HTML では次のように ol 要素-li 要素という 2 階層になります。

<ol>

<li>第一項目</li>

<li>第二項目</li>

<li>第三項目</li>

</ol>

このようなとき子供要素のマークアップ直後に'::'で属性を設定すると、その属性は親の要素に 付きます。

例5

(1) マークアップ例

#::style=list-style~:none 第一項目

#第二項目

#第三項目 (2) HTML

<ol style="list-style:none">

<li>第一項目</li>

<li>第二項目</li>

<li>第三項目</li>

</ol>

}}}

関 連 表ヘッダ行(p. 129)

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