調査光象の要素
F一一.
相関係数
両テストの粗音(協和〉の要素
両テストの鑑賞の要素
両テストの得点合計
i $・26ew
ic.4371 1 i i
嚢.245四
一237一
※注 妥当性の調査対象は、東京都大泉幼稚園の年長園児57名で ある。調査方法は、音楽素質診断テストを実施して約2週間 後、幼児音楽適性テストをおこなうという方法である。両テ ストで特に類似している和音(協和)と鑑賞の2っの下位テ ストと昼鳶合計の3項目について相関係数を求めている。
まず、手引書1こ承される信頼度係数についてであるが、一見した ところそれほど高い数値とは思われ写録㌔しかし、有意性の検定を
したとこ:ろそれぞれ3e 74臓、2e787というt値を得た。こ
れは3鶉水準における有意性を示しており、かなりの信頼度であるといえる。
次紅妥当性についても為様に有意性の検定をおこ鳴ったが、和音
○要素はt値2,0◎3で10%水準で有意、鑑賞の要素はt纏3,
6(}4で○,1s/,水準で有意、得点合計についてはt纏1。915 で1毒%水準で有慧であると鵜結果が求められた。このこと:から濁 音の要素と全体についてはまあまあの妥当性で、鑑賞の要素はきわ めて高い妥当性があるといえる。しかし、これは音楽素質診断テス ト妥当性が十分あることを前提としており、手引書にはその音楽素 質診断テスト自身の妥当性については一切触れておらず、その意味 で本テス}・の妥当牲が高いと断定する迫力1こ欠ける面があるといえ
よう。
一138一
4,我が国における標準化テストのまとめ
この節を終わるにあたって、我が国における標準化された音楽能 力テストについてのまとめをしておく。ここで取り上げた標準化テ ストは、同ご著者によるテストであるためか共通した部鷺が多い。
まず、そのテストが蒲吊しようとしてしている音楽能力について であるが.音楽の本質的な素質面にその重点をおいているが、いく
むかは後槍的獲得形質の灘定も意図している。興えば、小学校矯と 中学校稽む音楽能力診断テストには猿寓した読譜融解題があ9,し、
幼児の毒楽適性テストには楽器あての霧題がある。
次に内容についてであるが、当然ながら音楽の3要素といわれる 弓ズム、続書、鞍声についてはどのテストもその項霞を持っている。
これは諸外国鼻音楽能方テストにも共通するものが多いが、これ とは罰に大きな特徴として、どのテストにも共通して鑑賞の要素の 項蟹が含まれている。この鑑賞の問題は、音挙式音楽能カテヌトを 単なる音感テスト轄終わらせまいとする著者の気持ちをよく表して いる。また、このことは、文部省の指導要領1このっとって、児童生 徒の音楽能力江ついて考えているとも受け取れる。ただ、小学校馬 音楽能力診断テストの鑑賞の問題は、曲想を解答用紙に示される選 択肢の中から選んで答える問題で、ある程度、児童ひとり一人自由 であるべき曲想の感じ方にまで選択肢によって規定するというやり
一139一一
方には、何か不自然さを感じる。
しかし、これら我が函1一こおける音楽能力診断テストは、今まで見 てきたように、信頼度はきわめて高く、妥当性もかなりある。
そこで、滋賀県小学校音楽科実音テストの妥当性湖定にあたって、
音観式一小学校用音楽能力診断テストを用いることにした。その結 果、この小学校用音楽能力診断テスト1こはきわめて高い信頼度があ ることが確かめられ、こ:鐙こどは既舞述べたが、その蒔に気がかり に悪つたことがあっ驚。すなわち、小学校葉音珊式一音楽能力診断 テストの閣題すべてがOXや記号で讐える問題であるが報えに、お そらく、 「まぐれあた拳』や「うっかりミス」をした児童もいたと 考えられたのである。そこで、 :のギまぐれあたり」や「うvかり i壌Gの筆勢について、s−P表を作威し、注意孫数で表す方法麺
より、調べてみようと:考え;亀。
このS一墨》表による各問題の注意係数の灘定裟ついてであるが、
S一:P表は元々兜童ひとり一人の注意係数を測定するためによく用 いられる。作成方法であるが、テストを実施した結果について、ま ず正答率の高かった順に問題を並び替えX軸とする。次に正答率の 高かった類に児童を並び替えY軸とする。そして、正答を○、誤答 を一で表し一覧表を作成すると、問題注意曲線と児童注意曲線が示 される。そこで、その線の内側の一と外側の○の数について計測し
一一P4e一
することにより、各児童、各問題のそれぞれの注意係数が求められ
るのである。
音戸式一小学校用音楽能力診断テストについて、その概要を示す と以下のようになる。
〈音餅式一小学校用音楽能力診断テスト〉
の各問題の注意係数の測定について
(1),呂的… 音醗式一小学校用音楽能力診断テストの各問題の注 意係数を測定する。
(2),方法… 実施したテストの結果について、各問題の要素毎に S−P表を作成し、注意係数を求める。
(3),実施… 第一圃騒、昭秘6!年6月上旬 時期 第二圖目、昭和61年7月上旬 く4),調査… 大津市立大石小学校5年児童58名
対象 大津市立晴嵐小学校5年児童42名、計10Q名
(5),調査結果
表3一一32
;
i リズム瞬律 …
t l i l
i la声読譜{創作
大石小5年1組
o.43 o.39 0.43 o.371︒.︒8︸
{
c8i
一141・一
表3−33
リズム
}旋律
和声 読譜 創作 鑑賞
大石小5年2組
0.喋1◎.56{。.45 [
o.34 0.18. 0.11
表3一一34
F一.一一一.一.
i
晴嵐小5年3緩i*.49
星
‡攣仁塾劉
1幡1鰯1曜i・。2・i◎.ie I
L−m一一Li .wh.mLi 一.LLi Li U
以上の数値からもわかるように、S一一P表による注意係数の測定 の結果、この音研式一音楽能力診断テストはほとんどが記号で答え る問題であるにもかかわらず、かなり良好な注意係数であることが わかった。つまり、S−P表による注意係数の良否を瓢断ずる基準 として普通0。5をその尺度とするのであるが、旋律と秘声の要素 の問題で一部0.5以上の数値が見られるものの、それも3学級全 体で見れば0。5をこえない注意係数である。そこで、私は、この 良好な注意係数からも同断して、滋賀県小学校音楽科実音テストの 妥当性測定の基準として、この音聾i£ 一一小学校用音楽能力診断テス
トを用いたことは適切であったと自信を深めたのである。
一142一
第四章 滋賀県小学校音楽科実音テスト の分析と考察
この章においては、滋賀県小学校音楽科実音テストをさまざまな 角度から葺算し、標準化されたテストと比較、考察することによっ て、滋賀県小学校音楽科実音テストの問題点を明確にしたい。
翼体的紅は、以下の方法をもとに、考察を行った。
(1), 揺濃度についての野掛方法
再検査法を絹いて、信頼慶係数を湖難した、約1ヶ吊の聞隔をお いて、講L野島を対象に実施した2回のテストの相撃係数を求めた。
さらに、この相関係数についてゼピアゾンの量定』をおこない、t
纏を求め、有意性を辛継ifした、
そして、各問題毎の信頼度を知るために、各聡題の正答数による 2画のテス1・の有慧差を、カイ輿乗検定により求めた。
また、$一P表を響いて、各聖遷の注意係数を求めることにより、
劉の角度から、実音テストの鱈頼度を調べた。
(2), 妥当性についての分析方法
標準化されたテスト(音研式一音楽能力診断テスト)を併用し、
実音テストとの相関係数を求めて、実音テストの妥当性を調べた。
さらに、リズム、旋律、頼声といった各要素毎の正答数をもとに したt検定を行い、実音テストの問題の各要素毎の妥当牲を調べた。
一Z43一
(3), テスト不安についての分析方法
テスト実施時の児童の心理状態を知るため1こ、サラソンとストー ブスが1978年に行った認知的干渉度調査をベースにしたアンケ
ートを実施し、実音テストが児童に与えるテスト不安について調査
した。
摩可が、滋賀県小学校音楽科実音テストの信頼度、妥当性などを 鷺毒する方法であるゆなお、この章においては、初めに全章的な鷺 梼、考察をしたうえで、リズム、縫律、撫声、速度、音色といw驚 各蟹素毎の鷺析、考察をするcr
第一節 滋賀県4、学校音楽科実音テスト 〈高学年)の信頼度
芝,テストの概要
潤題数一・2.5問
拍子、速度、 リズム、旋律、秘声、音色 軽四学年… 小学校5年生、6年隷
書子… 3項冒 演奏された曲は2拍子系か3拍子系かを答:える。
速度一・1項目 2曲続けて演奏されるのを聴き、どちらが速い か聴き分けて答える。
リズム・・2形式 6項目
aの形式 2項目 電子楽器でうっリズムを聴き、その
一144一
旋律・
和声・
リズムは、解答用紙に示される4っのリズム譜の申のど れかを選択し、記号で答える。
bの形式 4項目 演奏される曲を聴いて、解答用紙に 示されるリズム目どおりに演奏しているところには○、
そうでないところには正しいリズムを書き入れる。
・・ R形式 6項雲
獄轡形武 3項呂 8小簾の簡単な凝律を聴き、解答趨 紙に示される楽譜の空自部欝の鑛i律の動きく上行・下行 ・平行・馨形曲線)を穏の中から選撫し、記号で答える。
bの形式 1項霞 演奏される漣を聴いて、解答罵紙に 示〜される短い族律が、無厨出てきたかを聴き分け、その 画数を答える。
cの形式 2頂霞 尋小節の短い旋律を聴き、解答罵紙 に示ぬされる楽譜の空白部分に音符を書きλれる。
・・ q形式 萎項旨
aの形式 3項目 ハ長調の頼音進行を聴き分け、解答 用紙に示される楽譜の空白部分に鵜音く1,IV,V>を 全音符で書き入れる。
bの形式 2項目 2とおりの和音伴奏をつけた弾じ曲 を聴いて、それぞれ和音伴奏が、曲と合っているかを聴
一i45一
き分け、O×で答える。
音色… 2形式 ・4項目
aの形式 1項目 演奏される曲を聴いて、旋律を演奏 している楽器を聴き鈴け、解答用紙に示される楽器群の 中から選択し、記号で答える。
bの形式 3項目 演奏される曲を聴いて、その演奏形 態を聴き葺け、選択して記号で答える。
2,基準
昭和6毒年度1:おける滋賀渠小学校音楽科実音テストの受験者数
は、男子児童5762名、女子児童5443名、計1f 205名で
あ愚。このすべてのデータをもとに分析をするならば、きわめて正 確な打傷度一t妥当性を回ることができ禿であろう。
しかし、不幸にして各鶏題¢正答率のみがデータとして残されて いる.正答率募みで分析をする匁らば、その分析は、ほとんどを推 測に頼るきわめて不確かな分析となるであろうe
そこ:で、昭和61隼度の瓢5年生(100名、大石小学校5年1 組30名、5年2緩28名、晴嵐小学校5年3組42名)を対象に
して、この昭和60年度滋賀県小学校音楽科実音テストを実施し、
その詳しいデータをもとに分析を行ったのである。
先ほども述べたように、信頼度を求めるために、再検査法を用い
一1壌6一