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   有意差の判定については、10%水準のt値1。70を用い

   ている。

 この検定結果からいえることは、標準化されたテストと比較して 明らかな有意差が見られたことである。検定推定量2.30は、5

%水準のt値2。04よりも高く、95%の確率で有意差があると

いえる。

d−P97一一

 つまり、リズムの問題と同様に、この旋律の問題も、音研式一音 楽能力診断テストとの比較においては、かなり低い妥当性であると いえる。この要因としては、これもリズムの問題と同様、旋律の問 題が旋律の聴き取りのみでなく、読譜や記譜といった他の要素を含 むことが考えられる。

 ここで、旋律の問題についてまとめると次のようにいえる。

,〈1>,第1の項冒の族律の動毒を見つける問題では、問題の形式はこ   のままで良いが、紛らわしくない内容にすべきである。特に、

  3垂目はカイ自乗値5。851、注意係数O.805と、この

  実音テストの申で・一・一一L番問題点が多く、排除すべき悶題といえるe

〈の,第2の項臼の旋律の経り返しを聴き取る問題では、カイ自乗値、

  毒言係数は共に良好であったが、この問題を純粋に旋律の問題   ととらえる麹らば、墨譜の要素を排除すべきであり、出題に際   しては短い旋葎を解答用紙裟示すのではなく、音で示すべきで   ある。あるいは、別に旋律の要素のみの問題を設けた場合には、

  読譜の要素を含む旋律の繰り返しの問題が可能となる。

(3),第3の項目の聴音書き取りの問題も、カイ自乗値、注意係数共   ほぼ良好である。しかし、第2の項目と同様、旋律の聴き取り、

  読譜、記譜と複数の要素を含むため、フィードバックしにくい   問題となっている。そこで、要素を単一にするか、もしくは段

一198一

  繕的に要素を加えていくかの配慮が必要である。

(4),標準化された音楽能力テストである音研式一音楽能力診断テス   トの旋律の問題との比較では有意差があり、妥当性が高いとは   いえなかった。しかし、その原因は、実音テスFの旋律の問題   が読譜、記譜の要素を含んでいるこ:とにあり、この点を配慮す   れば、妥当性の高いテストに隔ると思われる⇒

5,丁零の難題

表4−20

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一20か

 和声の問題は、2っの項目に分かれている。

 第1の項目は、電子楽器で演奏される8小節からなるハ長調の和 音進行を聴き分け、鯉答用紙に示される楽譜の空白部分に聴き取っ

た和音を音符で書き入れる問題である。

 使用される電子楽器の音色は、報音が聴き取りやすいように、ピ アノの音色をベースにして、ある程度、音が持続するように工夫さ れている。演奏は2回で、1曲に3ヶ所、答える部分があるため、

1回目の演奏後に約15秒、2回昌の演奏後に約10秒と解答時間

にゆとりを持たせる配慮をしている。

 ところで、小学校における三音及び釦声の取扱いについてである が、昭秘53年に文部省から出されている「小学校指導書音楽編」

の第7節の4では、以下のように述べられている。

 「和音及び和声の取扱いについては、合娼や合奏の活動を通して 和音の表情を感ミ)取らせるように配慮し、長調及び短調の曲におい ては、1、IV、 V、及びV7を中心に指導するものとする。」

 これは、多種多様な音楽に囲まれて生活している現代の児童であ るからこそ、機能和声からなる音楽について、最も基本である1、

「1、V及びV7の和音を、合唱や合奏などの具体的音楽活動を通し て指導することの重要性について述べたものであるが、何学年での 指導が好ましいなどの指示は一切見られない。しかし、その後昭和

一201一

55年に文部省より出された「指導計画の作成凸 ニ学習指導一小学校 音楽指導資料」では、この指導の蒔期について、第4章秘音・和声 の感覚を育てる指導の第2節において、明確に示している。

 つまり、1、IV、 V、V7の和音については、高学年において感 覚的に理解させるとしている。さらに具体的な指導の目標及び内容

として、次の3点をあげている。

(i),和音及び和声の聴き取りをすること

(2), V(?)→1の和声進行の特色を感じ取ること

(3), 完全終止、半終止の望むの特徴を聴き分ける こと

 この高学年における機能和声の学習は、低、申学年において輪唱 や合唱や合奏を通して得る和音の色合いやその移り変わりについて の感覚の上に成り立つのであり、児童の音楽能力を育てる上で大変 重要な学習である。

 このように考えると、実音テストの和声のこの第1項Bの問題は、

和声の問題として適切かっ必要な問題であるといえよう。

 1問目の正答率は、滋賀県下全体で46.9%、大石小、晴嵐小 の平均が33.5%と低い割合である。3問のうちの第1問の答え がいきなり、Vで始まったことがその要因として考えられるが、カ イ自乗値は2。228で10%水準において有意差は見られず、信 頼度は高いといえる。さらに、注意係数も0。275と良好な値を

一一Q02一一

示している。

 2問霞の正答率は、それぞれ70.lo/,、65。50/oで1問目よ りかなり高くなるが、これは、答えが1ということで聴き取りやす かったことが、その要因といえる。この問題のカイ自乗値は0.0 2露ということで、88%の水準まで有意差は見られず、信頼度は きわめて高い葛注意{系数もO。3§と寅郷である。

 3問震の正答率は、それぞれ65。6%、65.G鷺である。カ

イ自乗魑は0,791で、10%水準において嘗墨差は見られず、

頽頼度は高い。また、注意係数も。。28で大変良終な値である。

 以上、秘声の第亙項自の闘題はそれぞれ儒頼度が高いということ

がわかっ驚。

 次に.第k の項農の閥題であるが、この問題では同む麟が違う秘 音鐸奏を付けて義手演奏される。p美しく響ぎ合っていると思うもの

箕は○を、合っていないと思うものには×をっ渡る雑題である。

 演奏麺は電子楽器が幣いられているが、そのオルガン系の音色獄 ややくすん寒ように感激られ、美しく響き合っているものに○をっ けさせるのであれば、もう少し音色に配慮すべきである。

 正答は1算筆が×で2演目が○となっているが、1磯目の4小簾 目にかなりはっきりした不協籟音が用いられていることから正答率

は1草戸がそれぞれ80.49/o、84.5%、2玉目がそれぞれ8

一一Q93一

0。6e/o、 86。5%とかなり高い数値となっている。つまり、問 題が2問である場含、1問が×ならばもう1問は○である場合が多 く、もしさらに信頼度、妥当性を高めようとするならば、問題数を ふやすべきである。また、曲の演奏がそれぞれ2間ずつおこなわれ たことも正答率を高めた要因となっている。

 この問題には読譜や記譜といった絶の要素は入っておらず、下関 はただ憩責の聴き取諺のみに集中できるため、 慧騒ずつ演奏する必 要はないと考えられる。

 閥題のカイ自乗殖は、1馬鐸は3。#9饗で碁%水準では有意差 が見られないものの、 1c)%水準では有意差がある。つi髪琴、露イ

嚢乗麺の上からは、この第胸黒§の1簡§は心頼度がそれほど高く ないといえる。羨門欝のカイ自乗纏は1e()70で1c}駕水準で雪 意差は晃られず、繕i襲痩が高いとい糞る、注意係数は、それぞれ○、

淫15とCl.壌,3昌で良努である。

 最後に、この実音テストの鵜声の問題の妥当性を調べるために、

標準化されたテストである音観式一音楽能力診断テストの寒声の問 題との箆較によるt検定をおこなった。その結果を示すと次のよう

諺なる。

一一Qe4一

※秘声の闘題の平均値の差の検定

(1),データの表

表4−21

獄一丁⁝ 音⁝力 実擁 ⁝ト⁝   

⁝ス ト︸テ

ii 一mu 一一 一一一一一一 一H一 一 一一一一一 一Ti i一一一一一一一一一nv一一一一 1 i

iテストの名前iデータ数蹄醐偏差1 一一一一一一

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…諜能力潴テスト P36

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    1 一r一 H一.

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(2>,強定結果

表4−22

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 検定鞍計量 i有意差        契

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1.45

※注 有意差の響定については、10霧水準のt値1,68を用い

   ている。

 検定の結果、標準化された音楽能力テストと比較して有意差が見 られなかったことから、この喚声の半解の妥当性は高いといえる。

 しかし、29賜水準の検定では有意差が見られることから、それ

       一2e5一

嶽ど高い妥当性ではない。

 内容的には、文部省より出されている指導資料に具体的目標とし てあげられている「和声進行による終止感」の問題が加えられると、

より詳しい租毒についての音楽能力の灘定が可能になるであろう。

 さらに、第2の項目の問題については、問題数を増やすこと麺よ り、…層信頼度、妥当性を高めることができるであろう。

     6,音色の問題

       表4−23

問題  正答

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