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小学校音楽科実音テストについての一考察 : 滋賀県の事例を通して

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(1)学位論文. r一一一一一= 1小学校音楽科実音テストについての一考察}. l             l. l                    I. L二避の事 とに」  M85309H 芸術系コース(音楽).  近  藤   誠.

(2) 学位論文. 教材の発掘と精選」である。この中で一番基になるものは、 「児童.   小学校音楽科実音テストについての一考察. の実態の理解」である。そして、その中でも児童生徒の「聴く力」 がどの程度備わっているのか知ることは、大変重要なことである。. 滋賀県の事例を通して.  毎年、滋賀県小学校教育研究会音楽部会では、 「音楽」に対する.         M85309H. 感受能力や音楽を通して得る知識が、どの程度身についているのか、.         芸術系コース(音楽). また、その学年ではどのような音楽的感受能力が大切にされなけれ.           近 藤  誠. ばならないのかを知るために、実音を通した実態調査を行っている。.  この滋賀県小学校音楽科実音テストであるが、第一回目は、昭和. 38年11月に、近畿一円、同一問題でNHK大阪放送局から電波. はじめに. を通して行われた。その第一回目から数えて、昨年度は23回目に  音楽は聴くことに始まり、聴くことに終わるという一つの音楽観. なり、この実音テストは、滋賀県の小学校音楽教育における歴史的. がある。音楽の授業においても、 「聴くこと」は、重要な活動であ. 事業となっている。. る。鑑賞の領域はもとより、表現の領域においても、 「聴くこと」.  このテストにおいて、一貫して考えられてきたことは、児童一人. を軽視すれば、表出される音楽は深まりに欠けたものとなるであろ. ひとりが音楽の美しさや楽しさを求めて打ち込める学習を可能にす. う。 「聴くこと」は、すべての音楽の基礎であるといえよう。それ. るためには、どんな能力を身につけさせなければならないか、とい. ゆえ、音楽の授業において、指導者は児童生徒の「聴く力」につい. うことであった。そして、より具体的にいえば、このテストの欝的. て、よく理解しておくことが必要である。. は、音楽の三:要素といわれるリズム、旋律、和声を中心にして、音.  私は、八年間の音楽教育実践の中で、音楽の授業を改善するため. 色や速度、拍子等の感受能力を、学年の発達に応じてどの程度児童. の原則として四つのことを考え続けてきた。それは、 「児童の実態. が身につけているかを調査し、学習指導改善に生かしていくことで. の理解」、 「授業のねらい設定の工夫」、 「学習形態の工夫」、 「. あった。. 一1一. 一2一.

(3)  私は、昭和56年度より、滋賀県小学校教育研究会音楽部会の運. 和58年度版の2番が「あの雲のように」で同一曲、また55年度. 営委員として、実音テストの問題作成にあたってきたが、その申で. 版の3番と58年度版の3番が「ホルン協奏曲」で同一曲となって. この実音テストの信頼度、妥当性について疑問を持つことがあった。. いる。そして、その結果を比較した時、奇妙な事実にぶつかるので.  このテストの信頼度についてであるが、真篠 将(注1)は、次. ある。つまり、このテストの結果であるが、同じ問題であるにもか. のように述べている。. かわらず、 「あの雲のように」では4年生写外の学年、 「ホルン協.  「テストの信頼度というものは、そのテストが、いつも客観的に. 奏曲」ではすべての学年において、昭和58年度版実音テストの方. おこなえるということに最大の意味がある。すなわち、そのテスト. が、約数%、正答率が高くなっているのである。単純に考えれば、. を(1)いっ(2>どこで(3>だれがおこなっても。そのテストの結果には、. 撮童の拍子感が高まったともとれるが、もしかすれば、例題の与え. あまり変化を生むないということである。」《注2). 方や出題の順序(注4)によってこの差が生じたのかもしれない。.  このことを簡単にいうとx 「そのテストの結果には、偶然性がな. つまり、実音テストの結果にはかなりの偶然性が含まれているのか. い。湛ということになる。. もしれない。.  次に、テストの妥当性についてであるが、妥当性というのは、そ.  このように考えると、実音テストの信頼度について詳しく調査す. のテストが測定しようとする目的を、どの程度まで測定しうるかと. るする必要性が生じる。. いうことである。つまり、その目的が、十分に測定できるようなテ.  次に、滋賀県小学校音楽科実音テストの妥当性に対する疑問であ. ストを、妥当性の高いテストという。 (注3). るが、このテストのリズムと旋律と和声の3っの要素の問題には剥.  まず、この実音テストの信頼度に対する疑問であるが、それは、. の要素も含まれている。すなわち、それは墨譜と記譜の要素である. 昭和55年度版と昭鵜58年度版の拍子を聴き分ける問題の一一部に、. が、これら他の要素が問題の申に含まれるために、リズム、旋律、. 全く同◎問題が出題されているということから生Dた疑問である。. 和声について、それぞれを純粋に測定することは不可能となってい.  この拍子の問題は、演奏される曲を聴いて、その曲が2拍子系か. る。当然、この問題の妥当性は疑問視されることになる。. 3拍子早かを聴き分ける問題であるが、昭和55年度版の1番と昭.  このように、この研究のきっかけは私自身の教育実践の中から生. 一3一. 一4一.

(4) まれた。児童の実態を理解し、学習指導方法を改善し、児童の音楽. 注1…  兵庫教育大学名誉教授、元文部省視学官で音楽教育に関. 性を高めていく上で重要なポイントとなる小学校音楽科実音テスト.      する多くの著作がある。. の望ましい姿を見いだしてbきたいと考えている。. 注2…  「音研式一申学校用音楽能力診断テスト」(音楽心理研.  具体的な方法であるが、昭和6◎年度滋賀県小学校音楽科実音テ.      究所編著,1963 )P59より。. ストの信頼度、妥当性の測定と出題の意図や結果の分析を考察の基. 注3…  「音研式一小学校用音楽能力診断テスト」(音楽心理研. 盤とする。そして、他の標準化された実音テスト(注5)を参考に.      究所,1966 )P117より。. し、馬煙の聴鍛能力とはどのような能力であるかを考えながら、よ. 注4…  昭和55年度版実音テストの拍子の問題の正答は、3−. り望ましい小学校音楽科実音テストのあり方を探ることが、本論文.      2−2の順序であるが、昭和58年度版では2−3一一2. の目的である。.      という順序である。この拍子の問題の答えは2と3しか.  本論文の第1章においては、聴取能力そのものに焦点を当て、聴.      ないため、その組合せは正答率に影響を与えるかもしれ. 力や聴覚といった人間の生理的な側面と、リズム感や音程感どいっ.      ない。というのは、この3一窯一2という組合せの3番. た音楽的感覚の馬面から考察する。第2章においては、音楽科にお.      自の問題では、自信のない児童は3と答える傾向がある. ける評価の方法について整理し訟がら、実音テストの必要性につい.      のではないかと考えられる。つまり、人言に3一黛一2. て述べる。第3章においては、文献を手がかりにして、日本及び諸.      よりは3−2−3をより自然とする心理状:態があるとす. 外国で出版されたさまざま数音楽能力テストの形態及びその特徴に.      るならば、この出題の順序というものは、同移問題であ. ついて述べる。第4章では、昭勅60年度滋賀県小学校音楽科実音.      るにもかかわらず昭和58年度版の方の正答率が高かっ. テスト(高学年)の信頼度及び妥当性を測定し、その良否について.      た要因の一つと見ることができる。. さまざまな角度から分析、考察をおこなう。第5章では、第1章か. 注5…  実音テストの妥当性測定のために、音楽心理研究所より. ら第4章までの分析や考察を基にして、より望ましい小学校音楽科.      出されている「音研式一小学校用音楽能力診断テスト」. 実音テストの姿を描き、今後の課題について述べる。.      を主に用いている。. 一一. T一. 一6一.

(5) 目  :次. 1,指導要領で示される読譜・記譜の内容・・・・・…  46 2,読譜力・記譜力をつける指導法・・・・・・・・…  50. はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  1. 第二章 実音テストの必要性・・・・・・・・・・・・・・・…  53 第一章 聴取能力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  13 第一一一節 音楽科における評価の自的と. 第一・一一一節 聴力と聴覚一一一・一・・一一…  一・13.     児童の発達段階・e・e・一・          ・53.    ユ,聴力の概念規定…  一一一・・・・…  一13.    1,評価の意義と目的・・・・…            53.    2,聴覚の概念規定・・一・一・一・・・…  一16.    2,音楽科における評価の特質…           55.    3e聴力ど聴覚一・一一一・一・・一一・・18.    3,音楽科における評価の留意点と.    4,聴覚の発達・一一一・一一・・一・・㊤・20.      児童の発達段階・・e・e・…  n・・・・・…  57. 第二節 リズム感・拍子羅臼・・一・・一一・・・…  23. 第二節 音楽科における評価の方法と.    1,リズム感・・・…  s・・一・一・一・一・露3.     実音テストの必要性ee・・…           60.    2,リズム感の育成・・・・・・・・・・・・・・・…  25.    1Pt観察法一gny・“ee・一t         ・60.    3,拍子感・…  s・・・・・・・・・・・・・・…  28.    2,比較による評価法・・・…            の61. 第三節 音程感・簾回国・和声感・・。・・・・・・・…  一33.    3,テスト法・・・・・・・・…            61.    1,音程・音程感・・・・・・・・・・・・・・・・…  33    2,旋律・旋律感・・・・・・・・・・・・・・・・…  36. 第三章 音楽能力テストの形態・・・・・・・・・・・・・・…  69.    3,和声・和声感。・。・・…  。…  。・…  。・40 第四節 読譜力・記譜力・・・・・・・・・・・・・・・・…  45. 第一節 諸外国における未標準化テスト・・・・・・・・・…  69.

(6) 第二節 諸外国における標準化テスト・・・・・・・・・・…  71. 第一節 滋賀県小学校音楽科実音テスト.    1,シーショアの音楽才能尺度・・・・・・・・・・…  72.     (高学年)の信頼度・・・・・・・….    2,カルワッサ四一=ダイケマ音楽テスト・・・・・・…  75.    1,テストの概要・・・・・・・・・….    3,ドレイク音楽テスト・・・・・・・・・・・・・…  81.    2,基準・・・・…  。・・・・・….    4,ウィング音楽知能標準化テスト・・・・・・・・…  86.    3,信頼度・・・・・・・・・・…  ”.    5,ガストン音楽性テスト・et・…  et・・・…  91. 第二節 滋賀県小学校音楽科実音テスト.    6,ウィッスラー慧ソーープ音楽適性テスト・S一・・’ 93.     《高学年)の妥当性・・一一・一・・…  e.    7,ゴードン音楽適性プロフイ 一一ル・・e・…  一・・97.    1,音研式一音楽能力診断テストとの.    8,ベントリー音楽能力飛度一・一一・・・…  至05.      相関係数に基づく妥当性の測定・・d・e・・….    雲,ランディン音楽能力テスト・・・・・・・・・…  108.    2,実音テスト自身の最下位テストの. 第三節 我が国における標準化テスト・・e・ete・・…  113.      内部相関係数に基づく妥当性の測定・・一….    1,音甜式一中学校用音楽能力診蹟テストー一一・1i3. 第三節 滋賀県小学校音楽科実音テスト.    露,音図式一小学校用音楽能力診断テスト・一・一・121.     (高学年)の各問題の内容の分析・t・・.    3,音磧式一幼児音楽適性テスト・・・・・・・・…  133.    1s拍子の問題・・一・一・・・….    4,我が国における標準化テストのまとめ・・・・…  139.    2,速度の問題・・・・…  瞳。日’●. s172 ei79.    3,リズムの問題・・・・・・・・・…. ・i84. 第四章 滋賀県小学校音楽科実音テストの.    4,旋律の問題・・・・・・・・・・…. ・191.     分析と考察・・・…  e・・・・・・・・・・・…  143.    5,和声の問題・・・・・・・・・・…. ・199.    6,音色の問題・・・・…  ●●’●”. ・206. 144 144 146 147 e158 “160. ・165. t171.

(7) 第四節 滋賀県小学校音楽科実音テスト. 第四節 問題点と今後の課題・・・・・・・・・・・・・…  272.     (高学年)のテスト不安・…. ・21ユ.    1,テスト不安の概念規定・…. ・212.    2,テスト不安の測定方法・…. ・216.    3,テスト不安の測定結果・…. ・219. 第五章 望ましい実音テストの姿と今後の課SS “・・一・・一227. おわりに・6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  279. 参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. .281. 資料編・・・・・・・・・・・・…  ■■・・・…. ・287. a,聴力・聴覚に関する羨く6−1から6−8)・…. #289. b,昭和60年度滋賀県小学校音楽科実音テスト 第一節  「望ましい実音テストとは」・・ee・・. s227.   の問題く申学年・高学年)一・・・・・・・…  一・. 第二節 「望ましい実音テスト」を構成する条件・. c231 a231. C,滋賀県小学校音楽科実音テストの出題の意図と.    1,信頼度の高い問題とその条件・。。ee. e293.   結果の考察一拍子の問題(昭和55年度e58年度). ・295. d,認知的干渉度調査の資料。e・e…  e・・…. −297. 第三節  『望ましい実音テスト」の具体的内容・・. e239 e246. e,認知的干渉度調査一単純集計表一・一・・…. s301.    1,拍子の要素の問題・…  。・e…. ・246. f,音研式一小学校用音楽能力診断テスト(上学年).    2,速度の要素の問題・■e…  e・・e.   の各要素毎の段階劉分布のグラフ(1−1から6)・. e305.    3,リズムの要素の問SS ・・・・・・…. e248 e250. 9,正答数の比較のグラフ(2−1から8)・・・…. ・308.    4,旋律の要素の問題・・・・…  。・・. .256. h,注意係数のグラフ(3−1から3)・・・・・…. ・312.    5,和声の要素の問題・・・・・・・…. ・261. i,カイ自乗値のグラフ(4 一一 1から8)・・・・…. ・313.    6,音色の要素の問題・・・・・・・…. ・265. 」,相関関係のグラフ(5−2から6一一2)・…  一. .317.    7,「望ましい実音テスト」の全体像…. ・270. k,テスト不安関係のグラフ(7−1から8−1)…. ・319.    2,妥当性の高い問題とその条件・・….

(8) 第一章 聴取能力. についてはもう少し掘り下げてみる必要がある。.  一般に我々が聴いている「音」は、いろいろな音が集まってでき  この章においては、小学校音楽科実音テストが測定しようとして. た集合音である。「音」の中で、音叉から発するような音は単純音. いる能力について理論的なまとめをしていく。. と呼ばれ、 「音」の基本となっている⑰.  ただ、この章であつかう聴取能力は、主に小学生児童を対象とし.  「音」にはその音を特徴づける2っの要素があり、それは音のく. た聴取能力であり、常に小学校音楽科を意識したものである。. 高低〉とく強弱〉である。具体例として、…般に女性の声は高くて.  この章において、聴敢能力とはどのようなものであるか、その概. 弱いが、男性の声は低くて強いということがあげられる。. 観を明らかにすることによって、第二章の実音テストの必要性へと.  音のく高低〉は音波の振動数によ。て決まり.〈強弱〉はその鷺. つなげていくことができると考える。. の持つエネルギー一の大小によって決まる。.  具体的には、まず第一一節において人間の聴取能力の最も基本とな.  人間の聴き得る音の高さは、振動数にして毎秒20から2000. る聴力と聴覚について考察する。次に第二節においては、音楽の3. ◎ヘルヅぐHZ)の範囲であるが、もっともよく感解るのは500. 要素の一・Y>である}.1ズム感とその中の一一・部である拍子感について考. から3()()Oへ}レツ《Hz}の闘であるといわれているゆ 《注2>. 察する。第三節では.それぞれが音楽の3要素である旋律感と秘毒.  我々噴)身の画りにある音楽や禅語の振動数は、ほぼこの範囲にあ. 感について考える。最後に、第四節においては直接には聴取能力と. る。. は関係はないが、聴取能力を暫価する際、重要な要素となる読譜力.  一方、音の強さ抵デシベル(db)という単位を用いる。この単. と記譜力について考察する。. 位は振動数1000ヘルツ〈Hz}で、圧力9.0002ダイン/.          第一節 聴力と聴覚. 平方Cmのものを基準にしている。.          1,聴力の概念規定.  人間が聴き得る範囲の振動数の音であっても、一一定基準より強過.  聴力とは、広辞苑によれば、「音を聴きとる能力」とだけ記され. ぎだり、また逆に弱過ぎたりしたら、その音は聴き取れなくなる。. ている。 (注1)簡潔にして明瞭な表現であるが、ここでいう「音」.  川嶋昭司は、この音の高さ(振動数)と音の強さの関係を表すも. 一13一一. 一14一一.

(9)  のとして、著書「生理学の基礎」(1974)の中で次のような聴力図. 得る最小の音ということになる。1000ヘルツでは0.0002.  (Audiogram>を提示している。. ダイン/平方cmが0ホンである。この値を基準にしてデシベル尺.                       先ほど述べたように. 度で20ホン、40ホンととるわけである。すなわち、1000ヘ.   10000.   1…、/// sx 音の強さはdb(デシ ・,・…}瓢/ .  \ベル)という戦穣. ルツの音波では、デシベル尺度とホン尺度が一致する。」としてい る。.  音   a\      会話       1. 馴這  ノわ柵酬嶋昭司.   0.01            /   によれば、ささやき声.  1        .                 ノ.   o・oo1   言語範囲一1  の強さは細Odb、.  以上のことをまとめると次のようなことがいえる。 〈2 )}. (2).  0.0001   1 ’ 一’一一‘”一一一一一一騨」一‘一“‘一. 「・聴力」とは音をききとる能力である。. 音を特徴づけるものは、〈高低〉とく強弱〉であり、音の高.      25  50 100    400    1600   6400   256(X).         一振動数        事務室内の騒音は約4. 低は振勤数によpて決まり、音の強弱はPtネルギーの大小に.  図・ ・… 1  聴力図(聞こえ獅囲) Odb、会話は6◎d. よって決まる。.  b、交通の盛ん獄街申で約80dbぐらいであるとしている⇔. tt 3>. 000ヘルツ《HZ)の範囲にある。.   上記の図のように、聴き得ないほどの強い音にはあまりでくわす  ことはないが、大出力のアンプやスピーカー等の再生装置による強. (4). 人間の聴き得る音の高さであっても一定基準より強過ぎたり、 弱過ぎたりしたら、その音は聴き取れない。.  い音は鼓膜に圧十目を与えるし、陸上用ピストルの破裂音のように  更に極端に強くなると耳に痛みすら感ごるようになる。. 人間の聴き得る音の高さは、振動数にして毎秒20から20. (5).  感覚としての音の強さを表す単位として「ホン(Phon).   また、感覚としての音の強さの尺度としてホン(Phon)があ. 」があり、正常な聴力を持った人間の聴き得る音の最小値は.  る。. 0ホンで、人間の聴き得る最:大値は130ホンである。.   川嶋昭司はこの音の強さの単位くホン〉について、 「ホンとは、.       2,聴覚の概念規定.  感覚としての音の強さの尺度、すなわち耳に感t)る大きさで表され.            「音波の刺激によって生ずる感覚」  聴覚とは、広辞苑によれば、.  た単位である。それで、0ホンとは正常な聴力を持ったヒトの聴き. とされているが、人間の身体的な仕組みの中で述べると次のように. 一15一・. 一16一.

(10) いえる。. ベケシーの進行波説が用いられている。この説は、 「音振動が、基.  聴覚とは、音振動がコルチ(Corti)と呼ばれるラセン旧く. 底膜上を進行する波となり、その振幅がある場所で〈極大〉にをる。. 注3)から受け入れられて起こる感覚である。この聴覚をひき起こ. そのく極大〉の場所によって音の高低を感◎る。」という説(注7). す音振動は、音源から発して鼓膜を振動させ、耳小骨(注4)がこ. である。 この基癒膜で分析された「音」の情報は、聴神経を経て. れを前庭窓に伝える。そして、前庭窓に伝わった音振動は、外リン. 大脳へ伝えられ、認知されるのであるが、その仕組みについては「. パを通って蝸牛管(注5)に伝わり、その基底膜にのっているラセ. 人体生理学」の専門分野であるため、ここでは取り扱わをい。. ン器を通して聴神経へk伝わるのである。.  蝋烹のことをまどめると次のよう慧ことがいえる。.  この音の伝導経路は空気緩導どいわれるが、この他に、頸蓋脅か ら直接耳小骨や蝿隼管に伝わる骨伝導という経路もある。 《注6). 〈z>. 〈2 1).  空気伝導や骨伝導を通して、内耳に伝わった音振動がなんらかの. 「聴覚』と:は、音波の刺激によvて生雛る感覚である。.  ゼ聴覚」は、音振動がラセン器から受け入れられza大髄で 認知されて起こる感覚である。. メカニズムを介してラセン器の知覚細胞を刺激することは疑いのな. /f3).  音振動の伝導経路には、空気癒導と骨伝導がある。. い{}iころであるがNそのメカecズムについてヘルムホルツく鷺e−. 楓). 内耳に伝わ。た音振動がラセン器の知覚細胞を刺激すること. k盤ho!先:9)は「共鳴説」の中で次のように述べているcr. についての学説として、ヘルムホルツの共鳴説とべケシーの.  『t−t定の高さの音に対して∼定の部位の基癒膜が共振し、そのま:. 進行濃説かあるが、現在では、後者が罵いられる。. にある有毛細胞の毛が蓋膜にすれ合う:とが刺激になる。そして基.       3、聴力と聴覚. 偽膜の幡をなしている繊維の長さが一様でなく、蝸牛頂に近いほど.  次に、 聴力と聴覚の関係、特に聴力と音楽的聴覚の関係について. 長くなっているので蝸牛頂部では低音に、蝸牛底部に近いほど高音. 考察する。. に感じる。」.  相沢陸奥男(注8)は、その著書「音楽的聴覚の研究」(1970).  しかし、この説はべケシー(Bekesy)のおこなった模型実. の中で聴力の周波数特性と音楽的聴覚の関係について調べるために、. 験により、基底膜についての考え方に欠点が見つかり、最近では、. 音楽家と音楽愛好者の2グループの比較研究をおこなっている。彼. 一17一. 一18一一.

(11) は、 「高音域の聴力の状態は、音色の知覚や高音域の音響成分を多. 周波数特性においても、特別な差異は認められなかった。. く含む音楽のとらえられ方と関係を持つ可能牲が考えられる。」と. 楽ヴァイオリンを專攻する者には、共通して左耳のみ約2000ヘ. してそのことを確かめようとしたのである。この実験には以下のよ. ルツから高音域の聴力低下が見られた。. うな方法が用いられた。. ※実験対象者を欄別に見れば、日常から推察される音楽的聴覚の特. (1),日常の観察によって、その人の音楽的聴覚の特質について、あ. 性と聴力検査の結果は、概して対応していると思われる。.  る程度の推定が可能な音楽家および音楽愛好者を、実験対象とし.  以上が実験結果のまとめであるが.一tこの実験結果から、聴力と音.  て約10興ずつ選んだe. 楽的聴覚にはか麹りの闘連があるということがわかったeしかし、. (2>,選んだ音楽家および音楽愛嬉者に対して、広い周波数範囲にわ. この実験の対象者は、全員で19名という少ない入数であるため、.  たる精密な聴力測定をおこなった.. すべてを一艘的法則として考えるには無理があると思われる。. (の,その結果を各人の音楽的聴覚の推定される特質と比較すること.          4,聴覚の発達.  鷺よって、聴力と音楽のとらえられ方との関係を探る糸ロにしょ.  「胎児の音刺激に対する反応は、広い周波数範囲にわたって認め.  うとした。. られる。」相沢陸奥男は、こ:のようにその著書「音楽的聴覚の研究』.  相沢陸奥男のこの実験では、22才半ら48才までの男子7名女. の中で述べている。. 子2名の音楽家、 16才から5口才までの男子10名の音楽愛好者.  実際、このことはゾン真心クの7、8カ月の胎児に対する大がか. を対象としておこなわれたが、聴力測定の結果、次のようなことが. りな実験によっても確かめられたのであるが、彼は、この実験の結. わかったのである。. 論として、次のように述べている。. ※この実験以前より、既に一一一 nc的に認められていたことであるが、.  「胎児は広い周波数範囲にわたって音刺激を感受する。しかし、. 高音域における聴力は、年齢の増加に伴い漸次的に低下する傾向を. このことが胎児の聴覚器によるものか振動感覚によるものかは、い. 持つことが確かめられた。. まだ決定することができない。」(注9). ※音楽家と音楽愛好者との間には、聴力の全般的水準においても、.  しかし、この時期の胎児の聴覚器官は、構造上既に完成しており、. 一19一. 一2e一.

(12) 胎児期において聴覚が既に発達し始めているというく可能性〉が考. 注1…  新村 出編「広辞苑」第3版より. えられるのである。. 注2…  この説は、県立奈良医科大学の川嶋昭司がその著書「生.  ここで、幼児の音楽的発達の記録から、聴覚的発達を暗示する事.      理学の基es j(19?4)の中で述べた説であるが、一方、. 項を抜粋すると以下のようになる。.      大島新治は、 「人間の聴き得る振動数は毎秒16から2. 18カ月児…  自発的にハミングし、音節を歌う。.      0000で、振動数800から3200が最もよく聴こ. 24カ月児…  歌の一一部門歌い、わずかの旋律を再認できる。.      える。』(人体の構造と機能,1962)としている。. 36カ月児一・一つの歌全体を歌い、数種類の旋律を再認できる。. 注3・一資料編、図6−3及び6−4を参照. 48カ月児 ・声のロントfi一ルができ、即興的に歌う。. 注ひ・・耳小骨には、ヅチ骨、キヌタ骨、アブミ骨がある。資料. 60カ月児・“・中央Cからf2までの単“一一音を正しく発声すること.      編、図6−2を参照.         ができ、多数の歌を楽しんで再認できる。 〈注1§). 注§…  資料編、図6−1、6−5及び6−6を参照.  また、2歳から10歳児及び成人を対象に、歌い得る音域を調査. 注6es・資料編、図6−7を参照. した結果、その平均値は以下の通りである。 {注11). 注7…  この進行被管におげるく極大〉の部位を示したものが、.                         表1−1. 編曲「T:π人i ︸. 15.  i ”7. 6.  汀  1. 歌唱可能音程. 5. 71 glio. 13114i15. 16. IS. 20.      母親編、図6−8である。 注9…  元新潟大学教授、音楽心理学関係の著作がある。. 注9…  r音楽的聴覚の年盛」〈19?0>P175より 注1◎…  rThe First Five Years of Life』(Gasell,A.194e).      P19ヵ》ら26より  以上の結果から、音楽的聴覚は、幼児期から児童期かけて急速に. 注11…  「AStudy of the Development gf Childrens舳ility. 発達するということができよう。このように考えると、絶対音感は.       to Sing,J.Educ.Psych.25J (Jersild,A.and Biens一一. 幼児期からの訓練によって付くという説がよく理解できる。.       tock,S.F 1934)P481から503より. 一21一. 一22一.

(13)        第ご節 リズム感・拍子感. 音量)」、 「持続(音の長短)」、 「音の軽重」、 「規則性」など.  拍子感は、リズム感の一部であるとも考えられるが、この論文の. の要因が、アクセントの印象を作る役割を果している。 (注4). 中心的研究対象である滋賀県小学校音楽科実音テスト及び諸外国の.  また、保科 洋(注5)は、アクセントには強勢的アクセントと. 音楽能カテスト(注1)において、拍子の問題とリズムの問題を区. 表情的アクセントがあるとしている。そして、強勢的アクセントを. 別しているため、一応、別個に考察することにする。. 形成するものとして、 「長い音符(相対的なものであるが)」、 「.        1,リズム感. タイ」「スラー」、 「アーティキュレーション」、 「髪型」、 「装.  リズムという語の語源は、古代ギリシア語におけるりceトモス(. 飾音」等をあげている。また、表情的アクセントを形成するものと. rhythmos)に由来するといわれている。また、このリェト. して、これはその音楽の中味に関わるものであるが、旋律における. モスの原義は「流れるsを意味する動詞rhe◎に由来し、 「規財. 「碕音」、 「掛留音s等の「葬和声音」やザ不協和音」等をあげて. 的癒運et 」という意昧を持つとする説が有力である。 (注2). いる。 (注6>.  このリズムどいう語中ついて、G.W。クーパーらはその著書「.  このように考えると、リズム感というものは、音楽の他の要素で. 音楽のリズム構造』の中で次のように述べている。 《注3). ある音程感や和声感などとも深く関連していることがわかる。.  「リズムは、1っあるいは1っ以上のアクセントのない拍が、ア.  図上、リズムについて広義にとらえてきだが、一般的に、我々が. クセントのある1っの拍との関係でグループ化されるやり方」. 小学校の音楽科においてリズムという場合、 「リズム・パターン」.  このクーパーらの定義を取り入れるならば、リズム感を考える時、. を指す場合が多い。. アクセントというものが大きな意味を持つことになる。つまり、ア.  本来、リズムはパターン化される必然性を持たないのであるが、. クセントのない拍の音の連続に対しては、全くリズムは感じられな. 「認知させる方法」として、つまり、リズムを指導する際の方法と. いのではなかろうか。. して、リズムのパターン化がおこなわれるのである。そこで、以後.  そこで、アクセントというものの性格について考えてみたい。ア. リズムという場合、主にこのリズム・パターンのことを示している. クセントを形成するものは、ただ「強勢」のみではない。 「強勢(. ということを断っておきたい。. 一23一. 一24一一.

(14)  それでは、このリズム・パターンをとらえる時の基準となる「音. 限ったことではない。実際、この指導書の各学年の内容のA,表現. の長短」について、その構造をみると次のようになる。. のイでは、小学校1年から4年まで共通して「リズムフレーズの拍.  「リズムは、構造上大きくみて3っの要素を持っている。拍、拍. の流れを感ご取って、演奏したり、身体表現をしたりすること。3. の分割・結合、それに拍子である。拍は「流れGを生み出す。. と書かれている。また、高学年では「リズムフレーズの拍の流れを. 拍の分割・結合や拍子による強弱は、その「流れ」の中の躍動や秩. 感じ取り、リズムや速度の変化に応ifて、演奏したり、身体表現を. 序づけをする。拍子は強弱のあり方によって生まれる。j(注7). したりすること。」と示されている。つまり、リズム感の育成は小.  このド拍、拍の分割・結合、拍子の関係」は音楽の授業の中のリ. 学校6年間を通して、音楽の授業の根幹となるものであるといえよ. ズム指導において重要な点であり、また滋賀県小学校音楽科実音テ. う。このリズム感について、その内容を示すと次のようなものがあ. ストによって測定しようとした児童のリズム感もこのことであると. げられる。. いえるe. (1), 拍感・一拍は音楽の流れを生み出すものであり、拍感はこ.        2,9ズム感の育成.         の音楽の流れの最もベースになる感覚である。.  小学校低学年の時期は、リズム感覚の最も急速に発達する時期で. (2), 粕の分割や結合に対する感覚…  「キラキラ星」のリズム. あり、わけてもリズムから誘発される活動的な狭感や、体を動かす.         のように拍とリズムが一一致している曲もあるが、. ことを喜ぶことから、音楽的感覚の芽を伸ばし、表現の基礎的な技.         実瞭の多くの曲のりズムは、拍の分割や結合によ. 能を身に付けさせる好機である。そこで、この最適期に合わせて聴.         って作られている。提示されたリズムを機械的に. 感覚を育て、身体表現を中核とした活動を通して、表現及び鑑賞の.         ただ打つだけでは、この拍の分割や結合に対する. 能力を養うことが望ましい。 (注8).         正しい感覚は育たない。常にその底流となる拍を.  上記のように、文部省から出されている小学校指導書一音楽編で.         十分に意識させることが、指導上特に重要である。. は、低学年の重点事項として、 「リズムの聴取や表現」をあげてい. (3), 拍子感…  拍子は拍を規則的にまとめて、音楽の流れを秩. る。しかし、 「リズムの聴取や表現」が重要であるのは、低学年に.         序づけている。拍子感については、この後の項目. 一25一一. 一26一.

(15) (4),. 〈5>,.      で触れることにする。.  このリズム感の内容は、すべて、小学校音楽科におけるリズム指. 強弱感…  広く強弱感という場合、2っの種類があると考. 導において大事にされるべきものであるが、それゆえ、児童の実態.      えてよい。その1っは、狭い意味でのリズムや拍. を把握するという目的を持つ実音テストにおいても、リズムの問題.      ・拍子に直接関連した中での強弱であり、もう1. 作成に際して留意されるべきことがらである。.      っは、フレーズ、形式などとも関連した広い意味.  また、実際に音楽の授業の申でこれらの内容について指導する際、.      での強弱である。. ただ機械的にリズム唱やリズム打ちをするのではなく、身体反応や. 速度感…  速度は、リズムそのものを外側から決定づける. 身体表現という動拳のある楽しい活動を通して、リズムを感覚的に.      要素であるといえる。狭い意味のリズムである「. 韓),. (7),. jかませることが大事であるが、このような具体的なリズム指導に. t’.      音の長短」は、音楽の中で実際に速度を与えられ. ついては、今後学校現場へ戻ってからの課題としたい。.      て具体的なものとなる◎.          3、拍子感. フレーズ感…  フレーズとは、一口にいえば「まとまり」.  筑子という語は、元来瞬本音楽の用語であった.しかし、この論.      である.小さいフレーズは、1小節より短い場合. 文においては、この拍子という語は、metreの訳語である欧米.      があるし、大きいフレ∼ズは何小節にもまたがっ. 音楽絹語ととして罵いることにする。.      ている。一定のリズムの型及びその反復をリズム.  初めに、拍子の定義についてであるが、G、Mクーパーら1注.      パターンというが、フレーズは、このリズムパタ. 憩)は、次のように定義づけている。.      ーンをいくつか含むものもあるし、またそうでな.  「拍子は、多かれ少なかれ規則的に現れるアクセントとアクセン.      いものもある。. トの間にくパルス〉(注11)がいくっあるかを測ることである。し. 形式感…  形式に対する感覚の第1歩は、フレーズ感であ. たがって、拍子が存在するためには、一連のくパルス〉のうちのい.      る。なぜなら、形式は、フレーズの対比によって. くっかが他の〈パルス〉に比較してアクセントづけられ、意識に自.      形成される最小の音楽構造である。 (注9). 立たせられなければならない。〈パルス〉がこのように拍子の構造. 一27一. 一28一.

(16) の中で数:えられると、それはもはやくパルス〉ではなく、〈拍beat. (2), 奇数拍子(3拍子系). >と呼ばれる。アクセントづけられた拍はく強拍strong beat>と.  そして、偶数拍子、奇数拍子それぞれをさらに単純拍子と複合拍. いわれ、アクセントづけられない拍は〈弱拍week beat>といわれ. 子に分けている。また、5拍子、7拍子は特殊なものとして、その. る。 」 (注12). いずれにも属さないものとしている。.  つまり、単位の大きさを決定する基となるくパルス〉がなければ、.  日本の音楽教育では、この両者を折衷して単純拍子、複合拍子、. 拍子は存在せず、また決定されたリズムがなければ拍子はありえな. 混合拍子の3種類に分けている。. いのである。逆に、拍子がなくてもリズムはありうるeこのことは、. (2>, 単純拍子・fi・全ての拍子の基礎となるもの。2拍子、3拍. バリ島の自由リズムを用いる民俗音楽「ケチャJや中世ヨーriyロッパ.    子、4拍子を含んでいる。. におけるギグレゴリオ聖歌」からも確かめることができる。. (2), 複合拍子…  2拍子、3拍子、4拍子、がそれぞれいくつ.  次に拍子の種類についてであるが、拍子の分類のしかたは主に2.    か複合されたもので、一般にはこれちの拍子の各1拍が3分. っあげられる、、つまり、大撫して、イギリス方式とドイツ方式の2.    割された形をさし、6拍子、 9拍子、 12拍子などが含まれ. つであるが、イギリス方武では狛子を次の3種に分けている。.    る。. (1), 素数の拍子《2,3,5,7拍子など)をすべて単純拍子と. (3), 混合拍子…  2拍子、3拍子の単純拍子が混合されてでき.    する。.    る拍子で、5狛子、7拍子がこれに含まれる。 〈注13). (2), 3の倍数の拍子(6,9,12拍子)を複合拍子とする。.  日本の小学校の音楽の教材の中で、主に使われる拍子は、2/4. (3), 2の倍数でしかも3の秀逸でない拍子のうち実際上使用まれ. 拍子、 3/4拍子、 4/4拍子、 6/8拍子、 2/2拍子の5っで.    な拍子を除き、遵拍子、それも特に4/4拍子を一般に普通. ある。.    拍子と呼ぶ。.  ただ、ここで忘れてはいけないことであるが、小学校児童に対す.  一方、 ドイツ方武では全体を2っのパターンに分けている。. る機械的な拍子の聴き分けの指導は、児童の拍子感を育てることに. (1), 偶数拍子(2拍子系). は何らっながらないということがある。なぜなら、拍子はその演奏. 一29一. 一30一.

(17) される速度によって、とらえられ方が変わるからである。. 注1…  ゴードン音楽適性プロフィール(1965).  例えば、3/4拍子の曲は時として、テンポの速いワルツ曲のよ. 注2・e・「音楽大事典 第5巻」(平凡社,1983)のfリズム」. うに、いわゆる1拍子的な感じでとらえたほうが良い場合がある。.      の項目より.  まだ、4/4拍子のテンポの速い曲は、2/2拍子のようになる. 注3…  「音楽のリズム構造」(G.W.クーパー, L.B.メ. し、6/8拍子の曲では、時として付点4分音符を1拍とした2拍.      イヤー共著、徳丸 吉彦訳、1968)P15より. 子のようになることがある“さらには、最近教材としてよく用いら. 注4一・・前掲書「音楽のリズム構造jP18より. れるようになった8ビートの曲は、臨む4/4拍子であv:.:〉ても4拍. 注5・“・兵庫教育大学教授、作曲家. 子の弱拍の部分にアクセントがあり、この場合拙子感はさらに複雑. 注6…  1985年度、保科教授の「指揮法理論」講義録より. なものとなっている。. 注7・・s「低学年のリズム指導」(内山 澄孝ら編著、1979)P.  tまり、拍子感は、予感、速度感、強弱感などと複雑に絡み合っ.      27より. ており.措導に際してはこの点を十分に配慮しなければならない。. 注8…  「小学校指導書 音楽編s(文部省、欝76)P15より.  特に、2/4拍子と4/4拍子の聴き分けは、小学校児童にとっ.      抜粋. てあまり意味がないことである。拍子感を育てるためには、拍子を. 注9・■・前掲書「低学年のリズム指導」P39より引用. 楽典的にとらえることなく、それぞれの教耕に応Oてケースバイケ. 注W…  カリフrtルニア大学教授、前掲書「音楽のリズム構造」. ースで臨むことが大切である。.      の著者の一人.  そこで、以上のことを踏まえて、児童の拍子感を測定する小学校. 注11…  規則的に現れる正確に等しい刺激の連続の中の1っ. 音楽科実音テストにおいても、複雑な拍子を使った問題は不適当で. 注12・“・前掲書「音楽のリズム構造」P13より. あり、例えば、2拍子系の曲と3拍子系の曲との聴き分けかあるい. 注13… 前掲書「音楽大事典 第4巻」の「拍子」の項目より. は2拍子から3拍子への変化の聴き分けといった拍子感の基礎的な ものを問う問題にすべきである。. 一一. R1一. 一32一.

(18)        第三節 音程感・旋律感・和声感.  また、聴き取れるということは、必ずしも音楽的な意味で高さを.  この節においては、第二節のリズム感・拍子感に続いて聴取能力. はっきりつかめるということではない。つまり、聴力という観点で. の中の重要な要素である音程感・旋律感・和声感について考察する。. の「音の聴き取り」は、音楽における「調音」を意味するものでは.  具体的には、初めに音程、旋律、和声のそれぞれについてその原. ない。調音とは、調律された音、つまり、音楽的な音であるが、そ. 理の概観に触れ、さらに、児童の音程感、旋律感、和声感について. の上限は約5600ヘルツ(Hz)であり、音名で表すとf5であ. まとめていきたい。. るといわれている。これは、ピアノの最高音。5のわずか4度上であ.          1,音程e音程感. る。.  音程とは、2っの音高の隔施りをいい、音響物理学的には振動数.  ところで、 「音程表示」の方法は主に2種類ある。. の比として定義される。2音が同時に響く場合は和声的音程、順次.  その第iの方法は、7音音階に基づく音程表示である。 同一一一一 ee. 的に響く場合は旋律的音程と呼ばれる。 (注1). 階にある2っの音は同度または1度の音程にあるとする。ある段階.  次に音高についてであるが、音高とは「音が音階上にその位置を. とその隣の段階、2っの段階にまたがる音程は2度、3っの段階に. 決定するところの音の本質的特質」である。音高と振動数との関漂. またがる音程は3度というように数える。 (注3). は、古くからそこに相闘係数のあることが知られていた。 (注2>.  この音程表示の方法は、純正律と平均律の完全5度の違いなどの.  この音の振動数に対する高さの感覚であるが、振動数が大きいほ. 細かい点を厳密に示すことはできないが、簡便であるので西洋音楽. ど音は高く感じる。聴力の項でも述べたが、我igが音として聴き取. のみならず、他の諸民族の音楽においても用いられている。. れる振動数の範囲は16−20ヘルツ(:Hz)から20000ヘル.  次に、第2の音程表示の方法である振動数比に基づく音程表示に. ツ(:Hz)といわれている。しかし、これは最も聴力が良いとされ. ついてであるが、その方法は主に2通りある。その第1が音程比に. る年齢でのことであり、2◎歳を超えると次第に高い方の限界が低. よる音程表示であり、第2は音程値による音程表示である。. 下し、30代の中ごろではその限界は15000ヘルツ(H:z)程.  まず、その第1の方法である音程比による音程表示であるが、1. 度であるとされている。. っの音程をなす2音の振動数比が等しければ、その音程は同移であ. 一一. R3一. 一34一一.

(19) るから、物理学においては音程の値を表すのに2音の振動数の比を.          2,旋律・旋律感. 簡約した分数の比で表す。これを音程比(interval ratio〈英〉).  音楽大事典によれば、 「旋律とは、音楽的な表現意図のもとに形. という。 (注4). 作られた高低の音の動きである。」とされている。 (注5).  次に、第2の方法である音程値による音程表示についてであるが、.  楽音(注6)の縦のつながりを和声とすると、旋律は楽音の横の. 主に6通りの表し方がある。. つながりと見ることができる。しかし、旋律は.単なる楽音の横のっ.  それは、対数値、サヴァーール値、ミリオクターブ値、セント櫃、. 壕がりではない。なぜなら、もし仮に旋律からリズムを取り去った. 鐸本式音程値、事事値の6通りの方法である。. としたら、それはもう単なる音高線でしかないからである。このこ.  さらに、最透の無調音楽の世界では、調性にとらわれず、半音を. とから、旋律とは、基本的にはリズムと音高線から成り立つといえ. 単位として考え、1オクターブを12単音で表すという音程表示の. る。旋律はこの様々なリズムと音高線の結合によって特有の性格を. 方法もある。. 持つことになる。例えば、旋律の上行は緊張を表し、下行は弛緩を.  音楽に関する高さの感覚で重要巷ことは、我々の感覚が、振動数. 表す。また、大きな音程は強調を表し、小さな音程は減少を表すと. の高さの絶対値にはかなり鈍感であるのに相対値に対する感度は極. されている。この旋律の性格について、音楽大事典のく旋律〉の項. めて高いということである。. では次のように述べられている。.  そして、我々1ま、振動数の量の差よりも振動数の比の躍一に等質.  「旋律の上行と下行の混用(波状線)や旋律的頂点の形成などは. 性を感じるのである。. 旋律形成の重要な問題である。これらは楽曲との全体的な関係や内.  例えば、1オクターブの音程は振動数でいうと、一般によく知ら. 部の相:亙関係によってとらえられる。例えば、高音によって旋律的. れているように、1:2の比率である。また、5度は2:3の比率. 頂点が作られる場合は一般的であるが、曲全体との関係で、低音に. である。つまり、振動数の絶対値が異なれば振動数の差も変わるの. よって旋律的頂点が形作られたりするような逆の効果をねらう場合. であるが、我々は、振動数の比が同じであれば、同じ音程として感. もある。」 (注7). 1.Pるのである。.  次に、旋律の様式の種類であるが、主に3っのタイプに分けられ. 一一. R5一. 一36一.

(20) る。その第1は、モノフォニーと呼ばれる単旋律で、純粋に旋律的. の旋律があるとしよう。この旋律は、単に「ソ」を2個と「ミ」と. 要素からなり、奏者のの数に関わらず同一の旋律が奏されるもので. 「ファ」と「ラ』の総和ではない。なぜをら、もしその順序が逆で. ある。グレゴリオ聖歌などの単旋聖歌にみられる様式である。第2. あっtとしたら、その旋律は全く別の旋律となる。しかし、 「ソー. は、ポリフォニーと呼ばれる複旋律で、数個の旋律の同時的な結合. ミファソーラー」という旋律は、 「ソ」を2個と『ミ」と「ファ」. をおこなうものである。これは、ルネサンス、バロック時代の多声. と「ラ1からのみ成り立っており、それ以外のものが付け加わった. 音楽に顕著にみられる。第3は、ホモフ重ニーと呼ばれる和声を伴. ものではない。それゆえ、旋律を個々の総和以上、もしくは総和と. う軍律で多数の声部によって奏されるが、旋律は1っであることを. は珊のものとするエーレンフェルスの考え方は不完全であり、旋律. 原則とし、他は和声として従属する様式である。17世紀以後、ヨ. は単に掴溜の音の総和ではないがそれ以上のものでもなく、要する. ーPtッパで発達し、特に古典派塚後支配的となった様式である。. にく総和のあり方〉がポイントであるといえよう。.  ここまで、旋律を音の横のつながりとして、分析的にみてきたが、.  この考え方は、旋律とは直接には関係ないが、かってケンブリッ. その一方k 「旋律は野々の音の総和ではない」とする考え方がある。. ヂの哲学秘の教授であっ彪ウィトゲンシュタインのギ論理哲学論考」.  この考え方は、ゲシタルト心理学をその基にしており、 1890. の中にもみることができる。彼は、世界は「事物」の総和によって. 年に発表されたCh, VOn エーレンフェルスの「ゲシタルト質. 成り立っているのではなく、 「事態」の総和によって成り立つと考. について3という論文にその原型がある。 (注8). えている。具体例を挙げて説明すると次のようになる。.  この論文の中で、工一レンフェルスは旋律を時間的ゲシタルト質.  今、机の上に1本の鉛筆があるとする。この鉛筆は、ただ単に「. と名付けている。このゲシタルト質についてであるが、ゲシタルト. 鉛筆がある」のではなく、 「兵庫教育大学の音楽の院生研究室の私. 質とはゲシタルトの持つ特質のことであり、例えば、旋律に関して. の灰色の机の上に先を北北西に向けて長さ約10cmの鉛筆が1本、. いえば、旋律は単に個々の音の総和ではなく、総和以上のもの、も. 今、このようにしてある」のである。. しくは総和とは別のものであるというのが、彼の考えである。.  旋律についても、このようにとらえると都合が良い。つまり、 「.  仮にここに「ソーミファソーラー」という「春がきた」の出だし. 個々の音の総和」としてではなく、 「個々の音の総和の事ue 」とし. 一37一. 一38一.

(21) てとらえるのである。音楽それ自体、正にこのようなものであると. ターンの中で働くものではないかと考えられる。. いえるのではなかろうか。.  だだ、旋律・パターンの最初の音を実際の音として聴いている時、.  ところで、旋律は時間的なプロセスであり、一度にすべてを聴く. 記憶は前の旋律・パターンの最後の部分に働いている。また、逆に. ことはできない。早きこえている音は、次の瞬間には消えてなくな. 1つの旋律・パターンの最後の部分を聴いている時、我々の期待は. る。また、未だきこえてこない音を聴くことはできない。つまり、. 次の旋律・パターンに向かって働いているといえる。すなわち、我. 実際に我々が聴いているのは、響きこえている音それのみである。. 々は旋律を認知する瞭、1っの旋律・パター・T・ンの中だけでなく、複.  しかし、我々は時間的なブPtセスである旋律を聴くことができる. 数の旋律・パターンの中で記憶や期待を働かせるといえよう。. のである。.          3,知毒・和声感.  この甲南の聴き取りを可能にしているものとして2つの能力があ.  和声は、英語ではharmotty、ドイツ語ではHarmon一一. けられる。その1っは前の音の記憶であり、もう1っは次の音の期. ii−eと呼ばれ、本代ギリシア語のハルモニアに由来し、 「結合」と. 待…であるゆこれらが野戦こえている音と同蒔に作用して.我身はそ. いう原義を持っている。音楽大事典によれば、 f和声とは、種々の. の旋律を認知することがで登るのである。. 音高の諸勢の同時的・垂直的な結合と、その和音の水平的な進行を.  ただ、この前の音の記憶というものはそれほど多くの音をさかの. 指す。」とされているe (注11). ぼるものではない。なぜなら、ある旋律・パターンの認知に前の旋.  なお、和声という言葉は、時として「和音」あるいは「3和音」. 律・パターンの音が加わったとしたら、我々は正しい形を認知する. の意味で使われることがあり、協和のニュアンスを持った言葉とし. ことができないからである。例えば、さきほど例に挙げた「ソーミ. て使われることがある。例えば、 「和声音」、 「非和声音」のよう. ファソーラー」の認知にこの曲の前奏部分の音が加わって、 「ソー. な使い方がそれである。. ミファソーシーラーjと認知されたとしたら、これは全く別の旋律.  また、保科洋は、その著書「和声応用のたのしみ」の中で、和. を認知したことになるのである。我々は、実際にはこのようには認. 音と和声について次のように述べている。. 知しないから、おそらく、この記憶は、直接的には1っの旋律・パ.  「高さの違う二個以上の音が同時に響く時合成される音を和音と. 一39一. 一4e一.

(22) いい、個々の和音が音楽的に連結し、発展していく現象を和声とい. ※三和音の機能表. 表1−2. う。いいかえると、和声の時間的単位が和音といえる。」(注12)  この定義の仕方は、簡潔で当を得ていると思われる。. 機  能. 主要三和音. T. 1. D. v. s. IV. 副三和音.  和声については、他の要素と同様、専門的に扱うと膨大なものと.  まず、和音の種類についてであるが、三和音や七の和音がある。. 1.  この三畳音には、長三和音、短三和音、増三和音、そして減三韓. 度から鞭度というように呼ばれる。この申で、1度、W度、 V度は. 1  一一「 一, IIE. 亙. 上法に重ねることによって作られた和音で、音階の順序に従って1. 一一  ■ . 音の4種類があり、長、短調の音階の上に、音階構成音で3度ずつ.  VI,斑︵長調︶11. なるので、ここではその概観に触れる程度にとどめることにする。. 1. L−ptny−JL一一一一pt一一mpinL−m−ny−pt一一j. 主要三調音lt:呼ばれ、それ以外の和音は副三和音と呼ばれる。.  このT、D、 Sの機能のうち、 DはTへの指向性が強いため、次.  この三頼音の上にさらに3度の音を加えてできる和音を七の和音. のような3種類の粕声パターンを導くことができる。                        表1一一3. i!:いい、三和音と同様に1度の?から顎度の?がある。この七の和音. 「』、. のうち、V度の7を特に属七の和音という。また、これらの秘音は、. (1) T. 和音の最低音の選択によって、基本形と転回形に分けることができ. (2) T. る。この最低音の選択は、表現上重要な要素であり、その和音を特. (3) T. I T. 徴付けるものとなる。.  これらの和音は、その調性の中でT(主和音)S(下属和音)D.  長・短調の機能和声による音楽の和声の大部分は、表面上いかに. (属和音)のいずれかの機能に属している。保科 洋はこの和音の. 複雑に見えても、最小の単位としては上記のいずれかのパターンに. 機能について、以下のようにまとめている。 (注13). 一41一一. 分類することができる。. 一42一.

(23)  ここで、小学校音楽科における和声に関する事項について、少し.  この取り扱う和音に関して、文部省の言わんとしていることは、. まとめてみたい。この和声に関することについて、文部省の指導書. 複雑な和音の知識理解を求めて、 「頭で考える音楽」に陥ってはい. では各学年の内容のA,表現の(1)のキで次のように述べている。. けないということである。すなわち、実音テストの和声の要素の問.                         表1−4. 題においても、楽典的な知識ではなく、児童の感覚面に重点を置い. ド・2年畔奏響きを恥て歌うこと・また・互いに歌声や. 陣6年一和声の響きを味わって合唱や合奏をすること・. 重一,⋮⋮⊥. 1,尋講灘欝;凝るこ∴. た評価の方法が用いられなければならないのである。. 注1■・・「音楽大事典』第1巻く平凡社,1980)P482より 注2e“・「音楽の物理学謹(アレクサンダー・ウ・’fド著、」・M.      バウシャー改訂、石井 信生訳,1976)P63より. 注3・一前掲書『音楽大事典」第1巻P482より  つまり、どの学年においても、醜声を単に楽典的に理解させるの. 注4 di・・前掲書「音楽大事典」第1巻P484より. ではなく、具体的な活動を通して和声を感覚的に理解させることに. 注5一・前掲書「音楽大事典」第2巻P1346より. 重点をおいているといえよう。また、取り扱う秘音は、亙、亙V、V、. 注6…  音楽の音、もしくは音楽に用いられる音〈音楽大事典〉. V7を中心にするという補足説明がされており、 『曲の終わる感e・ S. 注7…  前掲書「音楽大事細謹第2巻P1346より. や「続く感じ」といった感覚面が重視されている。. 注8…  「新しい音楽心理学」(関 計夫著、1967)P9より.  ここで忘れてはいけないことがある。つまり、文部省が限定した. 注9…  前掲書「新しい音楽心理学』の著者. 取り扱う和音『1、「v、V、V?」のことであるが、これは、知識. 注10…  前掲書「新しい音楽心理学」P22から31より. 理解をさせる上での限定であり、音楽科で使用する和音をこれに限. 注11…  前掲書「音楽大事典」第5巻P2847より. 定したのではないということである。もし仮に実際に授業で使用す. 注12…  「和声応用のたのしみ」(保科 洋、田畑 入郎共著,. る和音をこのように限定したとしたら、音楽科の授業における音楽.      1985)P9より. は、全く色彩のないっまらないものとなるであろう。. 注13…  前掲書「和声応用のkのしみ」P18より. 一43一=. 一五一.

(24)          第四節 読眼力・記譜力. る児童の申には、 「楽譜が読めないから」や「楽譜が書けないから」.  読譜力・記譜力は、聴:取能力とは直接には関係ないが、聴取能力. をその理由とする児童がかなりいる。つまり、読譜力・記譜力は「. を評価する際、重要な要素になると同時に音楽能力の中では大変重. 児童の音楽科の好き嫌い」にも密接な関係を持っているといえよう。. 要な表現の技能である。.  そこで、この節においては、文部省から出されている指導要領や.  もちろん、読譜力・記戸車が重要だからといって、この要素のみ. 指導資料を手がかりとして、小学校における読譜や記譜の内容1こつ. の指導が一人歩きすることがあってはなら:ない。なぜなら、読響力. いてまとめ、実音テストの扱う読譜や記譜の範囲を明らかにするe. ・記撃力糞は楽譜で用いる色々撒記号の理解という要素が大きく、.      1,指導要領で示される読譜・記譜の内容. もしこのことのみが強調されたとしたら、 「体で感ゆる音楽」では.  小学校指導書一音楽編の第2章各学年の目標及び内容のA表現の. 響く。 『頭で考える音楽」となってしまうe前にも述べたが、小学. (1>のクには、小学校音楽科で取り振う音符や休符及び記号につ. 校音楽科の最終遊標は、音楽牲を培うとともに「音楽を愛婿する心. いて具体的に述べられている。. 情を育て、豊かな情操を養う謹ことにあり、 r頭で考える音楽」の.  その示されだ内容をまとめると次のようになる。. みではこの目標を達成することはできないであろう。. 肇指導書に示される各学年の読譜及び記譜に関する内容                         表il−5. う観点に立つと、読弾力の持つ影響は大である。つまり、ある程度. 読譜力の備わった児童、生徒は義務教育を終えた後も意欲さえあれ. 力のない児童、生徒にとって、独自に主体的な音楽の学習を続けて いくことは至難の技となる。. τ. 一一.   I.  ξ  ;. i学年{         読譜及び記譜の内容   .   i   l.   l@次の音符、休符及び記号を理解して表現すること   l. 2年. ば、主体的な音楽の学習を続けていくことができる。しかし、読譜. 学⋮. うことではない。義務教育を終えだ後の音楽における自己教育とい. 圏ーー︸⋮i↑一1;⋮§一⋮;一;一︸罫.  ところが、沙といって墨譜力・記譜力をおろそかにしていいとい.   l,.   1. 年 } 2分音符  8分音符  4分休符 縦線 復縦線   t.         (連続の形も含む)       (終止線).  また、小学校における教科の嗜好調査で、音楽科を「嫌いjとす. 一45一一. 一46一. A.

参照

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