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管理および診断プロトコル

ドキュメント内 untitled (ページ 115-121)

4 フィールドバス通信

4.1 ETHERNET

4.1.3 ネットワーク通信

4.1.3.4 管理および診断プロトコル

WAGOのEthernet対応カプラ/コントローラには、前述した通信プロトコルに

加えて、様々なフィールドバス固有のアプリケーションプロトコルや、システ ム管理および診断に使われるプロトコルとして以下のものがあります。

• BootP

• HTTP

• DHCP

• DNS

• SNTP

• FTP

• SNMP

• SMTP

詳細情報

各フィールドバスカプラ/コントローラの対応プロトコルは、「テクニカル データ」に記載されています。

110 •

ETHERNET

4.1.3.4.1 BootP

BootP(Bootstrap Protocol)プロトコルは、要求と応答の仕組みを規定しており、

これを使うことでフィールドバスノードのMACアドレスに固定のIPアドレス を対応づけることが可能になります。この機能により、ネットワークノードが ネットワークに要求を送出し、必要なネットワーク情報(BootPサーバのIPア ドレスなど)を求めることができます。BootPサーバはBootP要求が来るのを待 ち、コンフィグレーションデータベースをもとに応答を作成します。

BootPサーバによってIPアドレスをダイナミックに設定することにより、ユー

ザはフレキシブルでシンプルなネットワーク設計が行えます。WAGOBootPサー バは、どのようなIPアドレスもWAGOのフィールドバスカプラ/コントローラ に簡単に割り当てることができます。WAGOBootPサーバは弊社のサイト

(http://www.wago.co.jp/io/index.htm)から無料でダウンロードできます。

詳細情報

WAGOBootPサーバによるアドレスアロケーションの手順については、3.1.6

「フィールドバスノードの起動」をご覧ください。

BootPクライアントは、ネットワークパラメータを動的に設定できます。

パラメータ 意  味

クライアントのIPアドレス コントローラのネットワークアドレスです ルータのIPアドレス ローカルネットワークを超えた通信を行う場合、

ルータ(ゲートウェイ)のIPアドレスがこのパラ メータで示されます

サブネットマスク サブネットマスクを使うことにより、コントロー ラはIPアドレスにおけるネットワークとホストの 区切りがわかります

DNSサーバのIPアドレス 最大2つのDNSサーバについてIPアドレスが設定で きます

ホスト名 ホストの名称です

ノードのコンフィグレーションにBootPプロトコルを使用すると、ネットワー クパラメータ(IPアドレスなど)がEEPROMに保存されます。

メ  モ

ネットワークのコンフィグレーションがEEPROMに保存されるのは、BootPプ ロトコルを使用した場合のみです。DHCPによるコンフィグレーションでは保 存されません。

BootPプロトコルはカプラ/コントローラにおけるデフォルトでは有効となって

います。

BootPプロトコルが有効な場合、カプラ/コントローラはBootPサーバが恒久的

に存在するものと想定します。

ただし電源投入時にBootPサーバが使用不可な場合、ネットワークは動作不可 状態のままとまります。

EEPROMに保存されたIP設定でカプラ/コントローラを動作させるには、最初

• 111 ETHERNET

にBootPプロトコルを無効にする必要があります。

無効化設定をするツールとして、WAGO BootP Activateを準備しております。

WAGO BootP Activateは弊社のサイト(http://www.wago.co.jp/io/index.htm)から 無料でダウンロードできます。

詳細情報

WAGO BootP Activateによる無効化の手順については、3.1.6.1.6「BootPプロト

コルの無効化」をご参照ください。

メ  モ

WAGO Ethernet対応バスカプラ750-341に関しては、弊社ツールWAGO

Ethernet Settingsを用いてもIPアドレス設定/無効化設定が行なえます。

BootPプロトコルを無効にするには、カプラ/コントローラに保存されている当

該HTMLページをウェブ上の管理システムを使って操作します。

このページは「Port」のリンク先にあります。BootP プロトコルを無効にすると、

カプラ/コントローラは次のブートサイクルにおいてEEPROMに保存されたパ ラメータを使用します。

保存されるパラメータにエラーがあるときはI/O LEDがエラーコード「6-4」で 点滅します。

4.1.3.4.2 HTTP

HTTP(HyperText Transfer Protocol)は、ハイパーメディア、テキスト、画像、

音声データなどを転送するためにウェブサーバが使用するプロトコルです。

HTTPは今日、インターネットの基本となっています。またBootPプロトコルと 同様、要求と応答の方式を採用しています。

Ethernet型フィールドバスカプラ/コントローラに実装されるHTTPサーバは、

カプラ/コントローラに保存されたHTMLページを閲覧するために使用されま す。HTML ページにはカプラ/コントローラ(状態、コンフィグレーション)、

ネットワーク、およびプロセスイメージに関する情報が表示されます。

一部のHTMLページでは、カプラ/コントローラの設定の指定や変更がウェブ ページ管理システムを使って行えます(たとえばコントローラのIP設定を DHCPプロトコル、BootPプロトコル、またはEEPROMに保存されるデータ、

のいずれによって行うか)。

HTTPサーバはポート番号80を使用します。

4.1.3.4.3 DHCP

カプラ/コントローラに内蔵されるHTMLページでは、IP設定を行うデフォル トの手段としてDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ、BootPサー バ、またはEEPROMに保存されるデータを選択することができます。

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ETHERNET

メ  モ

DHCPを使って行ったネットワーク設定はEEPROMには保存されません。保存 されるのはBootPプロトコルを使って行った場合のみです。

DHCPクライアントは、以下のパラメータを設定することによってカプラ/コン トローラのネットワーク設定を動的に扱えます。

パラメータ 意  味 クライアント

IPアドレス

カプラ/コントローラのネットワークアドレスです

ルータの IPアドレス

ローカルネットワークを超えた通信を行う場合、ルータ(ゲート ウェイ)のIPアドレスがこのパラメータで示されます

サブネット マスク

サブネットマスクを使うことにより、カプラ/コントローラはIP アドレスにおけるネットワークとホストの区切りがわかります DNSサーバの

IPアドレス

最大2つのDNSサーバについてIPアドレスが設定できます 貸与時間 与えられたIPアドレスについてカプラ/コントローラが使用可能

な最大時間が設定できます。最大貸与時間は24.8日です。これは タイマの内部分解能によります

更新時間 カプラ/コントローラが貸与時間の更新について意識し始めなけ ればならない時間を表します

再発行時間 カプラ/コントローラが新しいIPアドレスを得る必要が生じる時 間を表します

DHCPプロトコルを使ってネットワークパラメータを設定する場合、カプラ/コ ントローラは初期化終了後、DHCPサーバに対して要求を自動的に送信します。

応答がなければ4秒後に要求を再送し、それでも無応答であれば8秒後と16秒 後にも再送します。いずれに対しても応答がなければ、I/Oランプが点滅パター ンに沿って点滅します。EEPROMからパラメータをロードすることはできませ ん。

貸与時間を使用するときは、更新時間と再発行時間の値も指定する必要があり ます。更新時間が経過したら、カプラ/コントローラはIPアドレスの貸与時間 を自動的に更新しようとします。これが連続して失敗し、再発行時間が経過し たら、カプラ/コントローラは新しいIPアドレスの発行を依頼します。更新ま での時間は貸与時間の約半分、また再発行時間は貸与時間の約7/8が適切です。

4.1.3.4.4 DNS

DNS(Domain Name System)クライアントは、www.wago.comのような論理的な ドメイン名をDNSサーバによって対応する10進のIPアドレス(ドットで区切 られたもの)に変換することができます。逆の変換も可能です。

DNSサーバのアドレスはDHCPまたはウェブ型管理システムによって設定でき ます。DNSサーバは2つまで指定できます。ホストIDは2つの機能によって得 られ、内部ホストテーブルは使用できません。

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4.1.3.4.5 SNTPクライアント

SNTP(Simple Network Time Protocol)クライアントは、時刻サーバ(NTPおよ

びSNTPサーバのバージョン3と4に対応)とフィールドバスカプラ/コント ローラに組み込まれているクロックモジュールとの間で時刻を同期させるため に使用されます。このプロトコルはUDPポートを使って実行されます。ユニ キャストアドレスにのみ対応しています。

SNTPクライアントの設定

SNTPクライアントの設定作業は、「Clock」のリンク先にあるウェブページ管 理システムを使って行います。以下のパラメータの設定が必要です。

パラメータ 意  味 時刻サーバの

アドレス

アドレスの設定にはIPアドレスまたはホスト名を使用します 時間帯 GMT(グリニッジ平均時)を基準とする時間帯です。-12か

ら+12の間で指定します

更新時間 時刻サーバとの同期処理を行う間隔です(秒)

時刻クライアント の有効化

SNTPクライアントが有効か無効かを示します

4.1.3.4.6 FTPサーバ

FTP(File Transfer Protocol)を使用すると、OSに関係なく異なるネットワーク

機器どうしでファイルをやりとりすることができます。

Ethernet型カプラ/コントローラの場合、フィールドバスカプラ/コントローラ

に保存されているユーザ作成のHTMLページ、IEC61131プログラム、および

IEC61131ソースコードの保存と読み出しを、FTPを使って行います。

ファイルシステムには合計1.5MBのメモリが用意されています。ファイルシス テムはRAMディスクに置かれます。データをRAMディスクに恒久的に保存す るため、情報はさらにフラッシュメモリにコピーされます。データはファイル をクローズした後にフラッシュメモリに記憶されます。この保存処理により、

書き込みサイクルにおけるアクセス時間は長くなります。

メ  モ

ファイルシステムのフラッシュメモリへの書き込みについては、最大100万回 の書き込みサイクルが可能です。

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