税制度の分析

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第 2 章 各論

2.7. 鉱業税制

2.7.6. 税制度の分析

フロースルー株は個人の投資家に対して図表 2-30 に示されるとおり応募価格を 限度として認められている経費を 100%まで譲渡できる措置に加え、現在ブリティッ シュ・コロンビア州では連邦政府より応募価格の 15%、州政府より 20%にあたる金 額を限度に俗にスーパーフロースルーと呼ばれる優遇措置が認められている。これ らの税制措置を活用することにより 1,000Cドル投資した場合の実際の経費は 382C ドルに相当し、個人の投資家にとって極めて優遇された投資環境を享受することがで き る 。 ブ リ テ ィ ッ シ ュ ・ コ ロ ン ビ ア 州 で は 、 企 業 の 投 資 家 に 対 し て は こ の 上 に BCMECT(20%)の優遇措置が認められており、スーパーフロースルーの措置とどち らかを選択することができる。スーパーフロースルー制度の方が控除率が高いことよ り、通常はこちらの方が使用される場合が多い。

連邦政府より認められている ITCE は、スーパーフロースルー制度の前提条件で

しが示された。 これには、1980 年代に過剰なフロースルー株が発行された結果、フ ロースルー株法人が行う高レベルの開発プロジェクトが底をつき、おろそかな調査し か完成できなかったり、同時期に調査依頼が専門家に集中した結果、期限内に全て の調査が完了しなかったために投資家にペナルティーが発生したことや、法人がフロ ースルーの経費として譲渡できない経費まで譲渡を試みたりと、フロースルー株の濫 発により制度が乱用された結果、悪影響が生じたといった背景がある。この結果、投 資家たちに損失を招き、彼らが遠のいた為、最終的には資金調達が難しくなってしま った。 天然資源省政府関係者によると、フロースルー株の発行の勢いがついた現 在、このような過去の例を懸念して、連邦政府は現在のスーパーフロースルーの期 限である 2005 年末までの株の発行、2006 年末までの Lookback 制度による経費 計上の期限を保持し、これ以上延長することは無いであろうと語っている。このため、

ブリティッシュ・コロンビア州政府は、スーパーフロースルー控除制度の延長を可能と するために、ITECの延長を強く連邦政府にも呼びかけ、要請書も提出していた。

スーパーフロースルー株控除制度が現在の期限で打ち切られることを懸念し、ブリ ティッシュ・コロンビア州政府は BCMETC(20%の税制控除の制度)の 10年の延長 を 2005年2月に発表した。しかし、当時の連邦政府政権のリベラル党は、スーパー フロースルー株控除制度を打ち切ると 2005 年に発表していた。これに対し、当時の 野党であった保守党は、選挙運動の際にスーパーフロースルー株控除制度の延期を 公約のなかに掲げており、総選挙の結果保守党が政権をとったことから、制度の延 長が確定した。ただし、関係者の話では条件つきで延長されるであろうと予測してい る。 これにより、投資対象に対して、株主は最高 33%までの控除優遇措置の恩恵 が受けられる。更なる、カナダの鉱業界の活発な探鉱活動が 2006年に期待される。

また、2003年2月にカナダ連邦政府は天然資源関連企業に対する法人税を5年間

かけて28%から21%まで減少すると発表した。

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図表2 -30 スーパーフロ ースルー株の分析

リティッシュ・コロンビアスーパーフロー株の分析 ケベリティ ュ・コ ンビアマニトバサスカチ ワンオンタリ

ニューファ ンランド・ ラブラドー

ノバコシ

プリンスエ ドワードア イランド

ニュープ ンズウィ

ノースウ スト(準州ユーコン( 州)ヌナバット( 準州)アルバータ 政府合計税率- A48.22%43.70%46.40%44.00%46.41%48.61%48.25%47.37%46.84%42.55%42.40%40.50%39.00% 政府合計税率- B48.22%43.70%46.40%44.00%46.41%48.61%48.25%47.37%46.84%43.05%42.40%40.50%39.00% 率ー2004年C24.22%29.00%29.00%29.00%29.00%29.00%29.00%29.00%29.00%29.00%29.00%29.00%29.00% 2004年D24.00%14.70%17.40%15.00%17.41%19.64%19.25%18.37%17.84%13.55%13.40%11.50%10.00% 控除E15.00%15.00%15.00%15.00%15.00%15.00%15.00%15.00%15.00%15.00%15.00%15.00%15.00% F20.00%10.00%10.00%5.00% 資金額G$1,000$1,000$1,000$1,000$1,000$1,000$1,000$1,000$1,000$1,000$1,000$1,000$1,000 府フロースルー控除 G x C(242)(290)(290)(290)(290)(290)(290)(290)(290)(290)(290)(290)(290) フロースルー控除額 2G x D(360)(147)(174)(150)(174)(196)(193)(184)(178)(136)(134)(115)(100) (602)(437)(464)(440)(464)(486)(483)(474)(468)(426)(424)(405)(390) 15%連邦政府投資控除額  不可)注1H=G(1-F)xE(150)(120)(135)(135)(143)(150)(150)(150)(150)(150)(150)(150)(150) 控除額 3I=FxG0(200)(100)(100)(50)00000000 2005年の控除額を考慮した連  4H x B36526359667372717065646159 2005年の控除額を考慮した州 I x A08746442300000000 除額合計(716)(618)(590)(572)(568)(563)(560)(553)(548)(511)(510)(494)(482) カナダドルのフロースルー株純 56$284$382$410$428$432$437$440$447$452$489$490$506$519 1連邦政府は200611以前に計上さ、容認された鉱経費(はルック・バック方式を使ての経費)に対し15%の控除を認めて 2ック州の控除は、2004330以降に費計上されたう前提で150%である。

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3州政府の控除額は連邦政府の控除額から減れる。 4ック州ては、連邦投資税控除額に課税れないH x Cとなる。 5ースル株を売却するなければならない税は、この表に考ていない。通常ルーの購入価格はゼロと なされ、売却価格の50課税の対象となる。但しック州ては、最初の購入価格に対する課税はになる。 6この表の分析では最低課税の考慮はされて 仮定項目:上記の表は下の項目を前提に分析された 納税者は、高所得者で最高課税率枠にある人である Canadian Exploration Expenses (CEE)は、100%連政府、州政府の控除が認められる経費である。 可能な控除額は全て2005年に適用され、前年への繰り戻しや将来へ繰越はされな 発生し探鉱経費は全て、該当の州で発生しのであり、該当納税者はその州の式な住民である。

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