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業にあたって、その開発事業にあたる前提として、人権意識をこそ持つべきで あって、現実に生活する障害者、老人、幼児、女性、エイズ患者等々の「社会 的弱者」にこそ焦点をあて、総括的に、市民の啓発をなしていくという施策を 基本において、人権啓発推進事業の企画調整機能を総合的に行なうという位置 づけを置いている。

 この取材のなかで豊中市の、人権部・人権啓発課・元課長のA氏を紹介され る。この人は在日韓国・朝鮮人の民族の誇りを維持することを基本において、

在日以外の人々の文化を理解する、という観点で、豊中市の人権啓発基本方針 作成の下地をつくった、いわば、仕掛人とでもいうべき人物であるとのことで

あった。

 八尾市では、学校関係者の積極的な教育活動としての対応があり、中国帰国 者の入居が府営住宅に集中し、その校区に通訳を派遣するなどしている。また 火、金に自治推進課の窓口で翻訳業務や病院、保育園の関係の手続きを通訳つ

きでやっている。しかしベトナムや他の言葉には対応でき得ていない現状であ る。国際交流センターがボランティアに依頼し、通訳のネットワークを作るこ とができればと思われる。国際交流センターは生涯学習推進課の管轄である。

 国際交流というやりかたはきれいなしごとであり、国際化への対応でないと おかしいのではと、個人的には思う。言葉の壁や在日韓国人等の、地域で起こ

つ一トいることに対して,伝統的な姉妹都市提携方式の国際交流の方法では対応 できないと思う。

 八尾市総人口のなかで2.8%が在日外国人で、そのうち80%が韓国、朝鮮籍 であり、残りの20%が中国、ベトナム,チリ、ブラジル等からの直々である。

 平和や女性等を人権の問題としてとしてとらえるかは、市町村によって違い

がある。

 人権のとらえかたが、現時点では,未だはっきりせずにいるが、その領域枠 が見えてくると、これからの、そのことに対するとりくみが大きく変ってくる

と思われる。近年の動きとして、人種差別撤廃条約等が批准されてきてはいる が、いままで、24条約のうち8っの条約が、未だ未批准であり、今後人権の概

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念やその関連領域、また関連するセクション等が、明確に出てくるのではと思 われる。各自治体に対応が迫られている。しかし国の施策がないために今後の 動きとしては、こうしたことに関連する方針が新しく出てくるのではないかと 思われる。t3g)

 次に、豊中市と箕面市における2つの事例として、国際交流センターや人権 文化センターの社会的資源としての社会的施設を中心にした国際交流事業や、

人権に関連する現実的な実務的機能としている行政レベルのく内なる国際化〉

の観点に立ったどりくみを実践している事例を取り上げることにより、これを 追求していきたい。

 カ 〈箕面市の人権文化センター一のとりくみ〉

 第1に、箕面市のとりくみのなかで、特に箕面市立の「人権文化センター」

のとりくみについて取り上げたい。愛称を「らいとびあ21」と銘々された上記 施設は、正式の名称をi 箕面市立萱野中央人権文化センター」と称し、1994年

6月に設立された複合的施設である。

 この施設の前身は元来、昭和46年に同和対策事業で建設された萱野文化会館 と昭和49年に建設された青少年会館であって、 「早くから人権に関する活動に 取り組んできた地域性を活かし、 『もっと周辺の市民に使いやすい施設にして 人 権をテーマに市民同士が交流できる場所にしたい』という地元の人々の要望 を受け、関係者に検討」してもらうなかで、設立されたという経緯をもつ新た な性格と使命を持つ形でできあがったものである。(4ω

 複合施設としての機能と性格を持つ文化施設が、大阪府の北摂地域の一角に 誕生したということは、その設立の趣旨からいっても府下のなかでも珍しく、

先進的な試みの一環であり、その取り組みは画期的な性格を持ち、今後の各地 方自治体の文化行政の在り方や、また社会教育施設や社会福祉施設等々の設置 運営等に与える影響は多大なものがあると思われる。

 具体的な複合施設の機能として、6つの機能とセクションが同居する形で運 営されている。1つは、萱野中央人権文化センターとしての運営機能であり、

一一

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館の運営のための館専任としての館担当職員が館長をはじめ、箕面市の人権文 化部から5人配属されている。2つめは、萱野中央人権文化センターの指導係

の機能があり、主に、地域子ども会の指導、子ども向け文化活動の運営など子 ども向けメニュ 一一の企画・運営にあたっている。3つめは、箕面市人権啓発推 進協議会の機能であり、担当職員として、市の人権文化部職員2人が人権啓発 推進協議会の事務局を担当している。4つめに、図書館機能を併設し、市民や 青少年、子どもにも利用しやすい環境と雰囲気を大切にし、主任以下4人の図 書館専門職員が配属されている。5つめの機能として、市役所の出張所の役割 機能であり、市民サービスコーナーが設置されており、現在3人の市役所職員 が勤務している。6つめに箕薗市同和事業促進北芝地区協議会の事務局が併設 されており、同和対策事業の円滑な運営のために地域の窓口となって相談業務 などを実施し、また、広く市民に対し部落問題の理解を広げるために活動を行

っている。

 こうした当市の人権文化センターの在り方について、筆者の取材によれば.

同センターの関係職員のA氏への取材インタビューで、次のように答えてくれ ている。 「箕面市政20年のなかで、バーードを見直し、使いやすく、視点を変え ていく方向性で、このセンターができてきたんです。人権に関する全般の問題 の解決にむけて、当人権文化センターが、1994年6月に施設の一部がオープン

し ました。箕面市では、市政のキャッチフレーズのなかでく人権文化〉を主眼 においています。これは、〈人権〉とく文化〉を別々に位置づけているのでは なく、〈人権文化〉として捉えることにより、人権問題を総合的に捉えること が可能になると考えています。このことは、箕面市の市庁舎内の人権に関する 部薯の設置の仕方をみても、表れています。」(4、)と、以下のことを説明して

くれた。

 先にもふれたが、箕面市においては、人権文化部のなかに5っの課と室が設 置されていて、女性政策課と人権国際課、文化振興課、同和対策室1人権文化 室の5セクションに分かれている。しかしながら、その施策理念とは裏腹に、

現状においては、それぞれの人権問題について、相互に啓発しあう機能を持つ

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べきではあるが、現実には、バラバラに分裂している現状がある。そのために 整理して統合的な迫り方で解決を図っていこうという立場を設定しているので

ある。

 こうした人権に関する位置づけのなかで、5つの部局の各部署で行なうこと を調整し、お互いに支え合い協同し合う機能と関係性を保持することを目的と して、その働きのためのフロントとして、この人権文化センターが創立された

のである。

 また、箕面市においての人権をめぐる活動が、10年間にわたって積み重ねら れててきたという実績があり、こうした動きも、当人権文化センターが設立さ れるに至った経緯として考えられる。

 これは、 「人権フォーラム」といって、昨年の場合はくみのう9th94>と、

題して、「人と人が互いに尊重しあい、人間を大切にする豊かな箕面を創造す るため一多様な人間尊重の市民運動を発展させよう一」というテーマのもとに 1994年12月3日4日に開催された。「人権フォーラム」の内容として、初期の 時期では、保育、教育を考えるなかで、一切の差別を考えることをテーマとし て始まった。薮初の呼び掛けは、部落解放同盟のよびかけのもとで、解放共闘 や、市役所1、教育委員会、農協、ライオンズクラブ、ロータリークラブ、青年 会議所等々の参加と協賛の形で催された。約2000人の規模で集まり、その毎年 の研究報告の積み重ねのなかで、部落問題に対する一定の認識が積み重ねられ ていき、各グループの問にも理解が広がる契機となっていった。この事を基に して、他の差別に関係し、人権に関わる問題にも視野が広がり、取り組みの裾 野が広がっていった経過のなかで、「人権センター」の設立につながっていっ

たものである。(42》(43)

 キ 〈ワークシsップ方式による1まちづくり」〉

 第2の例として、同じく箕面市の事例であるが、ここでは新たな方式として のくワークショップ方式〉による「まちづくり」について、箕面市のA被差別 部落を中心として、約450mにわたる道路の改修工事計画が、1995年初頭に示

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