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1 防疫体制の確立

市は、防疫班(1 班あたり運転手 1 名、作業員 2 名程度)を編成し、防疫活動を実施 する。また、災害時の状況に応じ、県に対し協力を要請する。

2 予防教育及び広報活動

市は、県の指導のもとに、パンフレット、リーフレット等により、あるいは衛生組織 その他関係団体を通じて住民に対する予防教育を徹底するとともに、報道機関を活用し て広報活動を強化する。その際特に社会不安の防止に留意する。

3 消毒の実施

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(第 15 節中、以下「法」と いう。)27 条及び法第 29 条第 2 項の規定による知事の指示に基づき、市は、消毒を実施 する。消毒の実施に当たっては、厚生労働省令の規定に従い行う。また、薬剤の所要量 を算出し、速やかに手持量を確認のうえ、不足分を入手し適宜の場所に配置する。

4 ねずみ族、昆虫等の駆除

法第 28 条第 2 項の規定による知事の指示に基づき、ねずみ族、昆虫等の駆除を実施す る。実施に当たっては、厚生労働省令の規定に従い行う。また、薬剤の所要量を算出し、

速やかに手持量を確認のうえ、不足分を入手し適宜の場所に配置する。

5 生活の用に供される水の供給

法第 31 条第 2 項の規定による知事の指示に基づき、市は、容器による搬送、濾水器に よる濾過給水等、現地の実情に応じ適切な方法により生活の用に供される水の供給を行 う。この際、配水器の衛生的処理に十分留意する。また、水の使用停止処分に至らない 程度であっても、井戸、水道等における水の衛生的処理について指導を徹底する。

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6 臨時の予防接種

予防接種法第 6 条の規定による知事の命令に基づき、市は県及び関係機関と連携し、

予防接種を実施する。実施に当たっては、ワクチンの確保など迅速に行い、時期を失し ないよう措置する。

7 避難所の防疫指導等

避難所は、施設の設備が応急仮設的であり、かつ、多数の避難者を収容するため、衛 生状態が悪くなりがちで、感染症の原因となることが多いので、県防疫担当職員の指導 のもとに防疫活動を実施する。この際、施設の管理者を通じて衛生に関する自治組織を 編成させ、その協力を得て指導を徹底する。

8 被害状況及び防疫活動状況の報告

市は、警察署、消防関係機関、衛生組織、その他の関係団体の協力を得て被害状況を 把握し、被害状況の概要、患者発生の有無、ねずみ族昆虫類駆除の地域指定の要否、災 害救助法適用の有無、その他参考となる事項について、速やかに県中保健福祉事務所長 を経由して知事に報告する。

また、災害防疫活動を実施したときは、防疫活動状況報告(昭和 45 年5月 10 日衛発 第 302 号公衆衛生局長通知様式)に記載する事項を毎日知事へ報告する。

第2 食品衛生監視 (健康づくり課班・支所市民サービス課班、県中保健福祉事務所)

市は、災害時の状況に応じて県に対し、食品衛生監視班の派遣を要請する。県中保健 福祉事務所長は、派遣された食品衛生監視班または必要に応じて独自で編成した食品衛 生監視班を指揮し、食品衛生監視活動を行う。食品衛生監視班は、県中保健福祉事務所 長の指揮下で以下の活動を行う。

・炊き出し等の食品の監視指揮及び検査

・飲料水の簡易検査

・その他の食品に起因する危害発生の防止

第3 栄養指導 (健康づくり課班・支所市民サービス課班、県中保健福祉事務所)

市は、災害の状況により、県に対し栄養指導班の派遣を要請する。栄養指導活動の内 容は次のとおりである。

・炊き出し、給食施設の管理指導

・患者給食に対する指導

・その他栄養補給に関すること

第4 保健指導 (健康づくり課班・支所市民サービス課班、県中保健福祉事務所)

市及び県の保健師・栄養士等は、災害の状況によっては、避難所等を巡回し、被災者 の健康管理のため保健指導を行う。この場合、福祉関係者、かかりつけ医師、民生・児 童委員、地域住民との連携を図りながら、コーディネートを行い、効果的な巡視健康相 談を実施し、災害時要援護者をはじめとする被災者の健康状況の把握に努める。

第5 精神保健活動 (健康づくり課班・支所市民サービス課班、県中保健福祉事務所)

市は、県が災害の状況に応じて設置する精神科救護所と連携し、精神科診療体制の確 立を図る。県は、必要に応じて精神科医療チームによる巡回メンタルヘルスケアを実施 するため、市は、これらの活動が円滑に行えるよう連携を図る。

また、市は、県と協力して、入院医療及び保護を必要とする被災者のための精神科病 床及び搬送体制を確保する。

第6 防疫及び保健衛生用資機材の確保・調達

(環境課班・支所市民サービス課班)

市は、災害発生後、備蓄している防疫及び保健衛生用資機材の被害状況を把握し、不 足する場合は、市内の取り扱い業者等から必要量を確保する。市内において必要数量を 調達することができない場合、または困難な場合、県に調達を依頼する。

第7 動物救護対策 (環境課班・支所市民サービス課班、県中保健福祉事務所)

災害時には、負傷または、放し飼い状態の動物が多数生じると同時に、多くの動物が 飼い主とともに、避難所に避難してくることが予想される。そのため、市は、動物愛護 の観点から、これらの動物の保護や適正飼育に関し、県、国、獣医師会等の関係機関、

団体に対して支援要請を行うとともに、連絡調整に努める。

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第 16 節 廃棄物処理対策

災害により発生したごみ、し尿及び災害に伴って発生したがれきの処分等を迅速かつ 的確に実施し、生活環境の保全、公衆衛生の確保、さらに被災地での応急対策、復旧・

復興の円滑な実施を図る。

担当 【本庁】環境課班

【支所】市民サービス課班

第1 ごみ処理(環境課班・支所市民サービス課班)

1 ごみ排出量の推定

災害時において、通常の生活ごみに加え、一時的に大量の粗大ごみやがれきが排出さ れるものと想定される。市は、ごみの種類別に排出量を推定し、平常時における処理計 画を勘案しつつ、作業計画を策定する。

2 収集体制の確保

市は、被災等における生活環境保全、公衆衛生の重要性を考え、平常体制に臨時雇用 による人員を加えた作業体制を確立する。さらに、必要に応じて近隣市町村等からの人 員及び器材の応援を求める。

3 処理対策

1) 生ごみ等腐敗性の大きい廃棄物

生ごみ等腐敗性の大きい廃棄物については、被災地における防疫対策上、収集可能な 状態になった時点からできる限り早急に収集が行われるよう、第一にその体制の確立を 図る。

2) 粗大ごみ等

粗大ごみ及び不燃性廃棄物が大量に排出されると考えられるが、一時期の処理場への 大量搬入は、その処理が困難となる場合が想定されるため、市は、必要に応じて生活環 境保全に支障のない場所を確保し、暫定的に積置きするなどの方策を講じる。

3) がれき等

がれき等については、原則として排出者自らが、市の指定する場所に搬入するが、排 出者自らによる搬入が困難と判断される場合及び道路等に散在し緊急に処理を要する場 合には、市が収集処理を行う。

第2 し尿処理(環境課班・支所市民サービス課班)

1 し尿排出量の推定

災害による上下水道等のライフラインの機能停止により、し尿処理が困難になること が考えられる。上水道以外の河川等の水を確保することにより、できる限り下水道機能

を活用するとともに、市は水洗化の状況等、住民数、予測被災者数等から必要な仮設ト イレ数を推定する。

また、浸水家屋、倒壊家屋及び焼失家屋等の汲み取り式便槽のし尿については、防疫 上、できる限り早急に収集処理を行う必要があるので、一時的には、処理量が増加する と考えられる。

2 収集体制の確保

市は、被災等における生活環境保全、公衆衛生の重要性を考え、平常体制に臨時雇用 による人員を加えた作業体制を確立する。さらに、必要に応じて近隣市町村、民間事業 者等からの人員及び器材の応援を求める。

3 処理対策

1) 避難所でのし尿処理

避難所においては、水洗トイレの使用の可否等の状況によるが、水を確保することに より下水道機能を活用して、処理することを原則とする。

また、必要に応じて仮設トイレを設置し、避難所の生活環境及び公衆衛生の確保を図 る。この場合において、仮設トイレの機種は、高齢者・障がい者等に配慮したものの選 定に努める。

さらに、汲み取り式便槽が設置された避難所から排出されたし尿及び避難所に設置さ れ仮設トイレに貯留されたし尿の収集を優先的に行うものとする。

2) 水洗トイレ対策

水洗トイレを使用している団地等においては、災害により使用不可能となった場合に 対処するため、必要により臨時の貯留場所を設けたり、あるいは民間のリース業者等の 協力を得て、共同の仮設便所を設ける等の対策を講ずる。

第3 廃棄物処理施設の確保及び復旧(環境課班・支所市民サービス課班)

廃棄物処理施設に被害が生じた場合には、迅速にその状況を把握し、応急復旧を図る。

また、被害が収集作業に影響を与える場合は、期間等を定めて他の市町村の処理施設に 処理を依頼するなどの方策をとる。なお、廃棄物処理施設に被害が生じた場合は、早急 に県に報告する。

第4 応援体制の確保(環境課班)

市は、被災状況を勘案し、その区域内の処理が不可能と思われる場合には、県に支援 を要請する。

市及び県は、人員、資機材等の確保に関し、民間の清掃関連事業者、し尿処理関連事 業者及び仮設トイレ等を取り扱うリース事業者等に応援を要請する。

ドキュメント内 須賀川市地域防災計画(表紙・目次) (ページ 152-166)