施設の復旧対策

災害復旧においては、将来の災害に備える事業計画を樹立し、被災した施設の原形復 旧に併せて、再度災害の発生を防止するため、必要な施設の設計または改良を行うとと もに、早期の実施に努める。

被害が、激甚災害指定基準に該当する場合、「激甚災害に対処するための特別の財政援 助等に関する法律」に基づく激甚災害の指定を早期に受けられるよう努める。

担当 【本庁】生活課・企画財政課・全課

【支所】全課

第１ 災害復旧事業計画の作成（生活課・全課）

市は、災害応急対策を講じた後に、被害の程度を十分調査・検討し、市が所管する公 共施設に関する災害復旧事業計画を速やかに作成する。

１ 復旧事業計画の基本方針

復旧事業計画の樹立に当たっては、被災原因、被災状況等を的確に把握し、再度災害 防止に努めるよう、十分連絡調整を図り、計画を作成するとともに、事業期間の短縮に 努める。

２ 災害復旧事業の種類

災害復旧事業の種類を示すと以下のとおりである。

・公共土木施設災害復旧事業計画

・農林水産業施設事業復旧計画

・都市災害復旧事業計画

・上、下水道災害復旧事業計画

・住宅災害復旧事業計画

・社会福祉施設災害復旧事業計画

・公立医療・病院等施設災害復旧事業計画

・学校教育施設災害復旧事業計画

・社会教育施設災害復旧事業計画

・復旧上必要な金融その他資金計画

・その他の計画

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第２ 災害復旧事業に伴う財政援助及び助成計画の作成（生活課・企画財政課・

全課）

災害復旧事業に伴う費用の全部または一部は、国または県が負担または補助するため、

市は、査定計画を策定し、国及び県の災害査定実施が速やかに行えるよう努める。特に 公共土木施設の復旧については、公共土木施設災害復旧費国庫負担法、その他に規定す る緊急査定が実施されるよう必要な措置を講じる。

災害復旧事業費の決定は、知事の報告その他市が提出する資料及び実施調査に基づき 決定されるが、法律または予算の範囲内において国が全部または一部を負担または補助 して行う、災害復旧事業及び激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律

（以下この節において「激甚法」という。）に基づき援助される事業は、以下のとおりで ある。

１ 法律に基づき一部負担または補助するもの

法律に基づき一部負担または補助するものは次のとおりである。

・公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法

・公立学校施設災害復旧費国庫負担法

・公営住宅法

・土地区画整理法

・感染症の予防法及び感染症の患者に対する医療に関する法律

・廃棄物の処理及び清掃に関する法律

・予防接種法

・都市災害復旧は、都市災害復旧事業国庫補助に関する基本方針に基づき、予算の範 囲内で事業費の２分の１を国庫補助する。

・農林水産施設災害復旧費国庫負担の暫定措置に関する法律

・県が管理している公立公園施設に関する災害復旧助成措置

２ 激甚災害に係る財政援助措置

災害対策基本法に規定する著しく激甚である災害（以下「激甚災害」という。）が発生 した場合、市は、災害の状況を速やかに調査し実情を把握して、早期に激甚災害の指定 が受けられるよう措置し、公共施設の災害復旧事業が迅速かつ円滑に実施できるよう措 置する。なお、激甚災害に係る公共施設等の復旧に対する財政援助措置の対象は、次の とおりである。

1) 公共土木施設災害復旧事業等に関する特別の財政援助

公共土木施設災害復旧事業等に関する特別の財政援助は、次のとおりである。

・公共土木施設災害復旧事業

・公共土木施設災害関連事業

・公立学校施設災害復旧事業

・公営住宅災害復旧事業

・生活保護施設災害復旧事業

・児童福祉施設災害復旧事業

・老人福祉施設災害復旧事業

・身体障がい者更生援護施設災害復旧事業

・知的障がい者援護施設災害復旧事業

・婦人保護施設災害復旧事業

・感染症指定医療機関の災害復旧事業

・感染症予防事業

・堆積土砂排除事業

公共施設の区域内の排除事業 公共的施設区域外の排除事業

・たん水排除事業

2) 農林水産施設災害復旧事業等に関する特別の助成

農林水産施設災害復旧事業等に関する特別の助成は、次のとおりである。

・農地等の災害復旧事業等に係る補助の特別措置

・農林水産業共同利用施設災害復旧事業費の補助の特例

・開拓者等の施設の災害復旧事業に対する補助

・天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置の特例

・森林組合等の行う堆積土砂の排除事業に対する補助

・土地改良区等の行う湛水排除事業に対する補助

・共同利用小型漁船の建造費の補助

・森林災害復旧事業に対する補助

3) 中小企業に関する特別の助成

中小企業に関する特別の助成は、次のとおりである。

・中小企業信用保険法による災害関係保証の特例

・小規模企業者等設備導入資金助成法による貸付金等の償還等の特例

・事業協同組合等の施設の災害復旧事業に対する補助

・中小企業に対する商工組合中央金庫の融資に関する特例

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4) その他の財政援助及び助成

その他の財政援助及び助成は、次のとおりである。

・公立社会教育施設災害復旧事業に対する補助

・私立学校施設災害復旧事業に対する補助

・市が施行する感染症予防事業に関する負担の特例

・母子及び寡婦福祉資金に関する国の貸付けの特例

・水防資機材費の補助の特例

・り災者公営住宅建設事業に対する補助の特例

・公共土木施設、公立学校施設、農地農業用施設、林地被害及び林道の小災害復旧事業 に対する特別の財政援助

・雇用保険法による求職者給付に関する特例

第３ 激甚災害の指定（生活課・全課）

県は、激甚災害の指定を受ける必要があると認めたときは、国の機関と密接な連絡の 上、指定の促進を図る。市は、県が行う激甚災害及び局地激甚災害に関する調査等につ いて協力する。

第４ 災害復旧事業の実施（生活課・全課）

市、県、指定地方行政機関、指定公共機関及び指定地方公共機関等は、復旧事業を早 期に実施し、災害により被害を受けた施設の復旧を迅速に行うため、実施に必要な職員 の配備、職員の応援及び派遣等活動体制等、必要な措置を講ずる。

なお、復旧事業の事業費が決定され次第速やかに実施し、復旧事業の実施効率を上げ るように努める。