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消火活動

ドキュメント内 須賀川市地域防災計画(表紙・目次) (ページ 122-125)

サービ

第8節 消火活動

災害によってもたらされる二次被害のうち、最も大きいのが火災によるものである。

これらの火災による被害を少なくするため、市は、消防本部及び消防団のすべての能力 を活用して消防活動に取り組み、大規模火災時には協定による応援要請を行う。また、

自主防災組織等に協力を依頼し、初期消火、出火防止等を図る。

担当 【本庁】生活課班

【関係機関】消防本部・消防団・事業所・自主防災組織・住民

第1 消防活動の基本方針(消防本部・消防団)

消防本部は、次の基本方針に基づき、消防団等を指揮し有効な対策を行い、消防活動 を実施する。

災害情報収集活動優先 の原則

同時多発火災などの災害状況の迅速な把握と的確な対応のため、消防 車等の管内巡回による災害情報の収集を行う。

避難地及び避難路確保 優先の原則

延焼火災が多発し拡大した場合は、人命の安全を優先とした避難地及 び避難路確保の消防活動を行う。

重要地域優先の原則 同時に複数の延焼火災を覚知した場合は重要かつ危険度の高い地域 を優先に消防活動を行う。

消火可能地域優先の原 則

同時に複数の延焼火災が発生した場合は、消火可能地域を優先して行 う。

重要対象物優先の原則 重要対象物周辺から出火した場合は、重要対象物の防護上に必要な消 防活動を優先する。

火災現場活動の原則

・出場隊の指揮者は、災害の態様を把握し、人命の安全確保を最優先 とし、転戦路を確保した延焼拡大阻止及び救助・救急活動の成算等 を総合的に判断し、行動を決定する。

・火災規模と対比して消防力が優勢と判断したときは、積極的に攻勢 的現場活動により火災を鎮圧する。

・火災規模と対比して消防力が劣勢と判断したときは、住民の安全確 保を最優先とし、道路、河川、耐火建造物、空地等を活用し、守勢 的現場活動により延焼を阻止する。

第2 消防団による活動(消防団)

1 情報収集活動

消防団長は、団員を指揮し、管内の災害、被害に関する情報を組織的に収集し、収集 した情報を市及び消防本部に報告する。

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2 出火防止

災害が発生した場合、災害発生が予測された場合、消防団は、管内の住民に対し広報 活動を行い、出火防止に努める。

3 消火活動

出火した場合、消防団は住民と協力して初期消火を行い、消防隊が到着するまで間、

消防隊が十分でない場合、率先して消火活動を行う。

4 救助活動

消防団は、消防本部による活動を補佐するとともに、自らが積極的に活動し、要救助 者の救助救出と負傷者に対して簡易な応急処置を行い、安全な場所への搬送を行う。

5 避難誘導

避難の準備情報提供、勧告または指示がなされた場合、消防団は、関係機関と連絡を とりながら、住民に伝達し安全に避難誘導を実施する。

第3 事業所の活動(事業所)

1 火災予防措置

火気の消火及び危険物、プロパンガス、高圧ガス等の供給の遮断確認及び危険物、ガ ス、毒劇物等の流出等異常発生の有無の点検を行い、必要な防災措置を講ずる。

2 火災が発生した場合の措置

火災が発生した場合、自衛防災組織による初期消火及び延焼防止活動を行い、必要に 応じて従業員、顧客等の避難誘導を行う。

3 災害拡大防止措置

危険物等を取り扱う事業所においては、異常事態が発生し災害が拡大するおそれのあ る場合、周辺地域の居住者等に対し、避難など必要な行動をとるうえで必要な情報を提 供するとともに、警察署、最寄りの消防機関等に電話またはかけつける等可能な手段に より直ちに通報し、立入り禁止、避難誘導等必要な防災措置を行う。

第4 自主防災組織の活動(自主防災組織)

自主防災組織は、火災の発生を防止するため、各家庭及び事業所等のガス栓の閉止、

プロパンガス容器のバルブの閉止等の呼びかけ、点検、確認を行う。

また、火災が発生したときは、消火器、可搬消防ポンプ等を活用して初期消火に努め、

消防隊(消防本部、消防団)が到着した場合は、消防隊の長の指揮に従う。

第5 住民の活動(住民)

住民は、地震が発生した場合等、火災発生のおそれがある場合、使用中のガス、石油 ストーブ、電気機器類等の火気の遮断を直ちに行うとともに、プロパンガスはボンベの バルブ、危険物のタンクは元バルブを締めることとする。

また、火災が発生した場合は、家庭用消火器、風呂のくみおきの水等で消火活動を行 うものとする。

第6 応援要請(生活課班・消防本部)

1 他市町村、他消防本部への応援要請

市、消防本部は、単独での消防活動が困難であると判断した場合、協定等に基づき応 援要請を行う。

【資料 4-2】消防相互応援協定

2 他都道府県への応援要請

災害により、他都道府県への応援要請が必要な場合、市長は、原則として次の事項を 明らかにして知事に要請する。なお、応援要請を行う場合は、担当者を明確にし、連絡 体制を整えるとともに次の受け入れに必要な事項を明確する。

応援要請時に 明確にする事項

・火災の状況及び応援要請の理由

・緊急消防援助隊の派遣要請期間

・応援要請を行う消防隊の種別と人員

・市への進入経路及び結集場所 受け入れ時に

明確にする事項

・緊急消防援助隊の誘導方法

・緊急消防援助隊の人員、機材数、指導者等の確認

・緊急消防援助隊に対する給食、仮眠施設等の手配

3 消防庁長官への派遣要請

知事は、市長から他都道府県の応援要請を求められた場合で、必要と認められるとき は、速やかに消防庁長官に緊急消防援助隊の派遣等を要請し、その結果を直ちに応援要 請を行った市へ連絡する。

4 広域航空消防応援

市長は、ヘリコプターによる消防活動の必要を認めた場合、「大規模特殊災害時におけ る広域航空消防応援実施要綱」に基づき、知事を通じて、消防庁長官に対して他都道府 県及び他都道府県市町村の所有ヘリコプターによる応援を要請する。

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