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消費生活センターに寄せられた危害情報の概要

ドキュメント内 消費生活年報2010 (ページ 47-50)

~全国のデータから~

2 消費生活センターに寄せられた危害情報の概要

2009年度に消費生活センターから収集した 危害情報は8,217件で、前年度の8,434件と比 べると217件(前年度比97.4%)の減であっ た。(表1、図1)これは、2007年度に中国 産冷凍食品の問題で「食料品」の件数が急増 したがその後は「食料品」の件数が徐々に減 少してきたことが影響しているとみられる。

なお、2009年度から商品・役務等分類の一 部を変更したため、商品・役務別の件数につ いては2008年度以前と2009年度以降での時系 列の比較はできない。

⑴商品等分類別件数、商品・役務別危害件数

①商品等分類別件数

商品等分類別にみると、医療サービス、エス テティックサービス、美容院等の「保健・福祉 サービス」が最も多く、2,058件(25.0%)であっ た。次いで、健康食品、調理食品、飲料等の「食 料品」1,558件(19.0%)、化粧品、医薬品類、

他の保健衛生用品等の「保健衛生品」1,378件

(16.8%)で、以下、家具類、ふとん類、鍋類

等の「調理食品」241件(2.9%)、パーマの「美 容院」227件(2.8%)、いすやベッド等の「家 具 類 」198件(2.4%)、「 歯 科 治 療 」191件

(2.3%)、他の飲料やミネラルウォーター等 の「飲料」168件(2.0%)、の順であった。(表 9)

⑵危害の内容

1位から3位までの順位は前年度と同様で あった。危害の内容では、「その他の傷病及び 諸症状」が2,292件(27.9%)と最も多かった。

内容をみると、「医療サービス」「健康食品」「歯 科治療」等によって体調がすぐれない、気分が 悪い、痛みがあるなどの症状である。前年度に 比べ0.7ポイント減少したが、危害全体に占める 割合では0.5ポイントの増加となっている。

次いで多かったのは「皮膚障害」の1,945 件(23.7%)で、「化粧品」「エステティック サービス」「医療サービス」等が目立った。

3 位 は「 消 化 器 障 害 」 の911件(11.1%)

であった。「健康食品」「外食」「調理食品」

によるものが多かった。

4位の「刺傷・切傷」(686件)と5位の「熱 傷」(671件)は前年度と順位が入れ替わり、

「擦過傷・挫傷・打撲傷」(596件)は順位は 同じであるが件数は増えていた。

7位「骨折」(277件)、8位「神経・脊髄 の損傷」(199件)も件数が増加した。一方 で、9位の「呼吸器障害」(179件)は前年度 より件数が減少し、順位も下がった。10位の

「中毒」(114件)も件数が減少した。(表6)

⑶被害者の性別・年代

危害を受けた被害者の性別は、女性が5,572 件(67.8%)、 男 性 が2,429件(29.6%) で、

前年度と比べ男性の割合が増えている。

年代別では、30歳代が1,366件(16.6%)で 最も多く、次いで40歳代1,282件(15.6%)であっ た。以下、50歳代1,177件(14.3%)、60歳代1,156 件(14.1%)、70歳以上967件(11.8%)、20歳代

847件(10.3%)、10歳未満356件(4.3%)、10歳 代210件(2.6%)と続いた。40歳代と60歳代は、

前年度と比べ割合が増加した。(表7)

次に年代別に危害の多い商品・役務をみる と、10歳未満は、1位「外食」25件、2位「家 具類」23件、3位「菓子類」19件の順であっ た。以下、「調理食品」、「玩具・遊具その他」

など、他の年代では上位に出てこない商品が 10位以内に入っていた。

10歳代は、1位「自転車」24件、2位「化 粧品」13件、3位「外食」、「調理食品」9件 であった。

20歳代から40歳代までの上位3位は同じで あった。20歳代で1位の「エステティック サービス」は212件、2位の「医療サービス」

は92件、3位の「化粧品」は54件であった。

30歳代は、1位の「エステティックサービ ス」が167件、2位の「医療サービス」が103 件、3位の「化粧品」が95件であった。

40歳代は、1位の「エステティックサービ ス」が114件、2位の「医療サービス」が108 件、3位の「化粧品」が103件となっていた。

50歳代の1位は「化粧品」149件、2位は

「医療サービス」68件、3位は「健康食品」

63件であった。

表6 危害内容別上位10位(消費生活センター)

年度 順位

2009年度

危害内容 件数 割合

(%)

1 その他の傷病及び諸症状 2,292 27.9

2 皮膚障害 1,945 23.7

3 消化器障害 911 11.1

4 刺傷・切傷 686 8.3

5 熱傷 671 8.2

6 擦過傷・挫傷・打撲傷 596 7.3

7 骨折 277 3.4

8 神経・脊髄の損傷 199 2.4

9 呼吸器障害 179 2.2

10 中毒 114 1.4

総件数 8,217 100.0

(注)2010年5月末日までの登録分。2007年度から

「経由相談」を除いている。

2.危害情報システムに見る危害・危険情報

60歳代は1位「化粧品」123件、2位「健 康食品」97件、3位「医療サービス」84件で あった。

70歳以上では「健康食品」156件が1位で、

2位「医療サービス」85件、3位「化粧品」

56件であった。70歳以上の特徴としては「家 庭用電気治療器具」や「デイケアサービス」

が上位10位以内に入っていたことである。

(表12)

⑷上位3商品・役務の危害の概要

「危害」の上位3商品・役務である「医療 サービス」「化粧品」「エステティックサービ ス」の被害者の性別や危害内容等は次のとお りである。

①医療サービス(640件)

医療サービスは640件で、全体に占める割 合は7.8%であった。

性別では、女性が448件(70.0%)と多かっ た。 年 代 別 で は、40歳 代 が108件(16.9%)

で最も多く、以下、30歳代103件(16.1%)、

20歳代92件(14.4%)の順であった。

危害内容は、「その他の傷病及び諸症状」

が282件(44.1%)と最も多く、次いで、「皮 膚障害」154件(24.1%)、「熱傷」61件(9.5%)

の順であった。

【事例】

・しわとりの美容整形をした。2年位は持続 すると言われたのに、次の日には元に戻っ てしまい、まだ傷口が痛い。(70歳以上・

女性)

・雑誌広告を見て整形外科に行ったところ、

「やせる」と言われ脂肪吸引をしたが効果 がない上に腫れができた。(20歳代・女性)

・タミフルの服用後救急車で運ばれた。容態 が安定した後、病院が処方をミスしたと謝 罪に来た。(30歳代・女性)

・3週間前、二重まぶたの手術をしたが、ま ぶたが腫れて内出血がひどい。(40歳代・

女性)

・クリニックでビキニラインのレーザー脱毛 の施術を受けたが、施術中気分が悪くなる ほど強い痛みがあり、施術部位が黒く焦げ た。(30歳代・女性)

②化粧品(638件)

化粧品は638件で、全体に占める割合は 7.8%であった。

性別をみると、女性が567件(88.9%)と9 割近くを占めた。年代別では、50歳代が149 件(23.4%)で最も多く、次いで60歳代123 表7 年代別・性別危害件数(消費生活センター)

性別 年代

不明

件数 割合(%) 件数 割合(%) 件数 割合(%) 件数 割合(%)

10歳未満 175 7.2 136 2.4 45 20.8 356 4.3

10歳代 110 4.5 98 1.8 2 0.9 210 2.6

20歳代 170 7.0 677 12.2 0 0.0 847 10.3

30歳代 382 15.7 984 17.7 0 0.0 1,366 16.6

40歳代 365 15.0 916 16.4 1 0.5 1,282 15.6

50歳代 297 12.2 879 15.8 1 0.5 1,177 14.3

60歳代 381 15.7 774 13.9 1 0.5 1,156 14.1

70歳以上 293 12.1 673 12.1 1 0.5 967 11.8

不明 256 10.5 435 7.8 165 76.4 856 10.4

合計 2,429 29.6 5,572 67.8 216 2.6 8,217 100.0

(注)2010年5月末日までの登録分。2007年度から「経由相談」を除いている。

件(19.3%)、40歳 代103件(16.1%) の 順 で ある。

化粧品の内訳をみると「化粧品セット」79 件(12.4%)が最も多く、次いで、「化粧ク リーム」72件(11.3%)、「乳液」64件(10.0%)

であった。危害内容は「皮膚障害」が538件

(84.3%)と全体の8割以上を占め、次いで「そ の他の傷病及び諸症状」79件(12.4%)の順 であった。

【事例】

・火山灰入りの洗顔石けんを使用したとこ ろ、目に痛みを感じ、涙で目が開かなく なった。(30歳代・女性)

・100円ショップで購入した口紅とほほ紅を 1年以上使用したら、自分と家族二人とも 不眠症になった。(50歳代・女性)

・ネットで購入した外国製のクリーム。購入 半年後に使用を開始したら顔が赤くなり入 院した。(40歳代・女性)

・化粧品のお試しセットを2日間使用した ら、顔や首が赤く腫れてしまった。(50歳 代・女性)

・化粧品の乳液を何度か使用したところ、顔 が赤く腫れ上がった。(50歳代・女性)

③エステティックサービス(610件)

エステティックサービスは610件で、全体 に占める割合は7.4%であった。

性別では、ほとんどが女性で597件(97.9%)

である。年代別では20歳代が210件(34.4%)、

次いで30歳代が162件(26.6%)で、両者で全 体の6割以上を占める。

エステティックサービスの内訳をみると

「美顔エステ」294件(48.2%)が最も多く、

次いで、「脱毛エステ」175件(28.7%)、「痩 身エステ」90件(14.8%)であった。危害内 容は、「皮膚障害」287件(47.0%)が最も多 く、次いで「熱傷」124件(20.3%)であった。

【事例】

・体の各部に温めたパックを載せた後にマッ

サージを行う痩身マッサージ。パックが熱 すぎて低温やけどを負った。(30歳代・女 性)

・美顔エステでマッサージを受けたところ顔 が赤く腫れた。(30歳代・女性)

・エステ店で永久脱毛の施術を受けたとこ ろ、3週間前から体がかゆく、赤くなり皮 膚科で脱毛が原因と言われた。(20歳代・

女性)

・ブライダルエステ5回分を契約し、2回施 術を受けた。2回目に肌が赤く炎症を起こ し痺れをきたしてしまった。(20歳代・女 性)

・エステ店でまつげパーマをかけたところ、

目が開けられないほどまぶたが腫れた。

(20歳代・女性)

消費生活センターに寄せられ

ドキュメント内 消費生活年報2010 (ページ 47-50)