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標準偏差命令 (STD) ( エンハンスト PLC-5 プロセッサのみ )

ドキュメント内 JA (ページ 80-83)

例:

4.21 標準偏差命令 (STD) ( エンハンスト PLC-5 プロセッサのみ )

説明:

STD命令は、1組の値の標準偏差を計算してその結果をDestination (宛先) に格納する出力命令です。この命令は、ラングがFalse (0)からTrue (1)に セットされると実行されます。表4.Uに、STD命令の演算ステータスフラ グを示します。

標準偏差は、以下の式に従って計算されます。

標準偏差

• SUM( ) :変数値の合計

• AVE ( ) :変数値の平均

• xi :データファイルの変数エレメント

• N : データファイル内のエレメント数

重要:命令に指定するファイル長の値によって、インデックス付きアドレ スがファイルの境界を越えないようにしてください。プロセッサは、

間接インデックスアドレスを使用しない、またはメモリのデータ ファイル領域を越えない限り、これを調べません。インデックス付 きアドレスがデータファイル領域を越えると、ランタイムエラーが 発生し、メジャーフォルトがセットされます。プロセッサは、イン デックス付きアドレスがファイルタイプ(N7からF8まで)を越える かを調べません。

表4.U STD命令の演算ステータスフラグの更新

以下に示す場合は、オーバーフローが発生します。

• 中間合計が最大の浮動小数点値を超える場合

(浮動小数点の値は、±1.1754944e–38~±3.4028237e+38)

• 宛先が整数アドレスのときに、最終の値が32767より大きい場合

オーバーフローが発生すると、プロセッサは計算を打ち切り、.ERビットを セットしますが、宛先の内容は変わりません。Positionはオーバーフローの 原因となったエレメントを指します。.ERビットをリセットすると、

Positionは0に設定され、標準偏差は計算し直されます。

(EN) (DN) STD

STANDARD DEVIATION File

Destination Control Length Position

SUM((xi – AVE(xi))

2

N – 1

( )

--- 

 

=

ビット 説明

キャリー(C) 常に0にリセットされる。

オーバーフロー(V) オーバーフローが発生すると1にセットされ、それ以外の場 合は0にリセットされる。

ゼロ(Z) 結果が0のときは1にセットされ、それ以外の場合は0にリ セットされる。

符号(S) 常に0にリセットされる。

演算命令(CPT, ACS, ADD, ASN, ATN, AVE, CLR, COS, DIV, LN, LOG, MUL, NEG, SIN, SRT, SQR, STD, SUB, TAN, XPY) 4-27

4.21.1 オペランドの入力

STD命令をプログラミングするためには、以下のオペランドを指定しなけ ればなりません。

4.21.2 ステータスビットの使用

STD命令を正しく使用するためには、制御構造内のステータスビットを評 価します。ニーモニックによって、これらのビットをアドレス指定します。

重要:STD命令は、ファイルまたは宛先に対して指定されたデータタイプ に関わらず、浮動小数点を使用して標準偏差を計算します。

オペランド 定義

File 計算される最初のエレメントを含むアドレス。このアドレスには、浮 動小数点または整数を指定してください。

Destination 命令の結果が格納されるアドレス。このアドレスは、浮動小数点また

は整数を指定してください。

Control プロセッサメモリのコントロール領域 (R)の制御構造のアドレス。プ

ロセッサは、Length, Positionおよびステータスなどの情報を格納す る。情報を使用して、命令を実行する。

Length ファイル内のワード数 (1~1000)

Position 命令が現在実行しているエレメントを指す。

ビット セットの条件

有効.EN (ビット15)

ラングがTrue (1)にセットされるとセットされ、命令が有効であるこ

とを示す。命令はラング状態に従う。

完了.DN (ビット13)

演算が終了すると、セットされる。ラングがFalse (0)にリセットされ た後で、次にTrue (1)にセットされるときに.DNビットがリセットさ れる。

エラー.ER (ビット11)

演算によってオーバーフローが発生したときにセットされる。ラダー プログラムが.ERビットをリセットするまで、命令は停止する。

!

注意:STD命令は、S:24に格納されているオフセット値を処理 します。インデックス付きアドレスを使用する前に、確実にオ フセット値をモニタまたはロードしてください。そうしない場 合、機械に予期しない動作が発生し、機器の損傷または人身事 故を招くことがあります。

例:

この命令は、入力ワード12, ビット10True (1)にセットされた場合、出力ワード10, ビット5 セットされる。N7:1, N7:2, N7:3, およびN7:4の値を使用して標準偏差を計算する。計算完了後、出 力ワード10, ビット7True (1)にセットされる。

I:012 ] [ 10

R6:0 ] [ EN

R6:0 ] [ DN

O:010 ( ) 5

O:010 ( ) 7

R6:0 ( RES ) STD

STANDARD DIVIATION

File #N7:1

Dest N7:0

Control R6:0

Length 4

Position 0

( EN ) ( DN )

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