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上限および下限

ドキュメント内 JA (ページ 116-122)

例:

9.4 FAL 算術演算

9.4.1 上限および下限

数学的に処理されるデータの限界は、そのデータが格納されているファイル のタイプによって異なります。以下の点に注意してください。

• 浮動小数点以外のすべてのデータは、符号付きの整数です。

• 負の値は、2の補数として格納されている。

• 浮動小数点数は、IEEE単精度浮動小数点のサブセットとして表現され る。

プロセッサは、演算結果が格納されている宛先ワードの上限または下限のい ずれかを超えたことを検出すると、エラーを知らせます。プロセッサのス テータスファイル(S:0/1)にオーバーフロービットがセットされます。命令 は、さらにそのコントロールワードのステータスバイトにエラービットを セットします。

演算子 意味 演算子 意味

+ 加算 | 除算

– 減算 – 符号変換

* 乗算 0 クリア

ファイルタイプ ワードに格納される範囲 ビット –32,768~+32,767 (整数)

整数 –32,768~+32,767

タイマ 0~+32,767

カウンタ –32,768~+32,767

コントロール 0~+32,767

浮動小数点 ±1.1754944e–38~±3.4028237e+38

ファイル命令(FAL, FSC, COP, FLL) 9-7

加算例:

ラングがTrue (1)にセットされると、プロセッサは、1スキャン当たり10

ワードの数値モードで、ファイル#N11:0の100個の値をファイル#N12:0の 対応する値に追加します。演算は10スキャン単位で実行され、命令は結果 をファイル#N13:0に格納しながら、式に指定された値を順に追加していき ます。

(EN) (DN) FAL

FILE ARITH/LOGICAL

Control R6:0

Length 100

Position 0

Mode 10

Destination #N13:0 Expression

#N11:0 + #N12:0

(ER)

オペランド 説明

Control (R6:0) どの制御構造が演算を制御するか。

Length (100) 100エレメントを転送する。

Position (0) ソースアドレスの先頭から開始する。

Mode (10) 1スキャン当たり10ワードのデータを処理する。

Destination (#N13:0) データの書込み先 Expression

(#N11:0 + #N12:0) 演算子、プログラム定数、およびソースアドレスを指定可能

ファイル# N11:0 + ファイル# N12:0 = ファイル# N13:0

1スキャン

2スキャン 3スキャン 4スキャン

10スキャン

328 150 10 32 0 45 1579

620 800 1243 次の10エレメント 次の10エレメント 次の10エレメント

最後の10エレメント 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

99

10 32 1 147

99 572 300 42 19 1000

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

99

338 182 11 179

99 617 1879

662 819 2243

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

99

減算例:

ラングがTrue (1)にセットされる、プロセッサは、1スキャンで整数ファイ

ルN14の8つのエレメントを、エレメント0から始めて1つずつ読取り、

それぞれのワードからプログラム定数(256)を減算して、その結果を宛先 ファイルN15のエレメント10から書込んでいくという作業を行ないます。

オペランド 説明

Control (R6:1) どの制御構造が演算を制御するか。

Length (8) 8ワードを転送する。

Position (0) ソースアドレスの先頭から開始する。

Mode (ALL) 1プログラムスキャンですべてのデータを処理する。

Destination (#N15:10) データの書込み先 Expression

(#N14:0 – 256) 演算子、プログラム定数、およびソースアドレスを指定可能

1スキャン が必要

ファイル#N14:0 - 256 = ファイル#N15:10 (EN)

(DN) FAL

FILE ARITH/LOGICAL

Control R6:1

Length 8

Position 0

Mode ALL

Destination #N15:10 Expression

#N14:0 - 256

(ER)

0 1 2 3 4 5 6 7 328

150 10 32 0 45 1579

620

10 11 12 13 14 15 16 17 72

-106 -246 -224 -256 -211 1323 364

ファイル命令(FAL, FSC, COP, FLL) 9-9

乗算例:

ラングがTrue (1)にセットされると、プロセッサはインクリメンタルモード

で、ファイル#F8:0にある16の値とファイル#N17:0にある対応する値を掛 け合わせます。False (0)からTrue (1)にセットされるごとに1回の乗算が実 行されます。演算には16回のトランジションが必要であり、その結果は

ファイル#F8:16に格納されます。

(EN) (DN) FAL

FILE ARITH/LOGICAL

Control R6:2

Length 16

Position 0

Mode INC

Destination #F8:16 Expression

#F8:0 * #N17:0

(ER)

オペランド 説明

Control (R6:2) どの制御構造が演算を制御するか。

Length (16) 16ワードを転送する。

Position (0) ソースアドレスの先頭から開始する。

Mode (incremental) インクリメンタルモードで処理する。

Destination (#F8:16) データの書込み先 Expression

(#F8:0 * #N17:0) 演算子、プログラム定数、およびソースアドレスを指定可能

ファイル# F8:0 × ファイル# N17:0 = ファイル#F8:16

1スキャン 2スキャン 3スキャン 4スキャン

0.01 0.1 1.0 19.0

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

15

314 315 316 317

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

15

3.14 31.5 316 3170

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25

31

除算例:

ラングがTrue (1)にセットされると、プロセッサはインクリメンタルモード

で、ファイル#N11:0の16の値をファイル#N12:0の対応する値で割ります。

False (0)からTrue (1)にセットされるごとに、1回の除算が実行されます。

演算には16回のトランジションが必要であり、その結果がファイル#N13:0 に格納されます。

(EN) (DN) FAL

FILE ARITH/LOGICAL

Control R6:2

Length 16

Position 0

Mode INC

Destination #N13:0 Expression

#N11:0 | #N12:0

(ER)

ファイル# N11:0 | ファイル# N12:0 = ファイル# N13:0

1スキャン 2スキャン 3スキャン 4スキャン

60 175 1128

45

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

15

12 5 8 9

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

15

5 35 141

5

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

15

オペランド 説明

Control (R6:2) どの制御構造が演算を制御するか。

Length (16) 16ワードを転送する。

Position (0) ソースアドレスの先頭から開始する。

Mode (incremental) インクリメンタルモードで処理する。

Destination (#N13:0) データの書込み先 Expression

(#N11:0 | #N12:0) 演算子およびソースアドレスを指定可能

ファイル命令(FAL, FSC, COP, FLL) 9-11

ファイルの開平演算 例:

ラングがTrue (1)にセットされると、命令は式にある値の正の平方根を算出

します。1スキャン当たりのワード処理量は、選択したファイル処理モード によって決まります。それぞれの開平演算の結果は、宛先にある対応するエ レメントに、1回に1エレメントずつ格納されます。

プロセッサは、絶対値の平方根を計算することに注意してください(符号が 負の場合は、プロセッサは符号を無視します)。

最初にラングがTrue (1)にセットされたとき、式に指定されたN22:25の最 初の4つのワードに対する平方根が算出され、宛先N23:4から書込みます。

命令は、演算が完了するまで、1スキャンごとに次の4ワードの平方根が算 出されて、その結果が宛先ファイルに書込まれます。命令を完了するために

は、16スキャン(Length = 64/Mode = 4)が必要です。

(EN) (DN) FAL

FILE ARITH/LOGICAL

Control R6:4

Length 64

Position 0

Mode 4

Destination #N23:4 Expression

SQR #N22:25

(ER)

オペランド 説明

Control (R6:4) どの制御構造が演算を制御するか。

Length (64) 64ワードの開平演算を実行する。

Position (0) ソースアドレスの先頭から開始する。

Mode (4) ラングがTrue (1)にセットされると、4ワードを処理す

る。

Destination (#N23:4) データの書込み先

Expression (SQR #N22:25) 演算子およびソースアドレスを指定可能

ドキュメント内 JA (ページ 116-122)