ここでは、管理OSとゲストOSの時刻設定について説明します。
• 時刻設定の概要
• 設定方法
• 構成例
3.7.1 時刻設定の概要
管理OS の時刻は、各パーティションのハードウェアクロックより取得されます。また、ゲストOS の時刻は、
管理OS の時刻を基に設定されるゲストドメイン上の仮想ハードウェアクロックより取得されます。仮想ハー ドウェアクロックは、ゲストドメイン上でハードウェアクロックをエミュレートしているものです。
ハードウェアクロックに設定される時刻は、以下の2種類があります。
• UTC
UTCとは、協定世界時(Coordinated Universal Time) のことで、世界共通の時刻を表しています。グリニッ ジ標準時とほぼ一致します。
• ローカルタイム
現地の標準時刻。ここではローカルタイムと表現します。
また、時刻は以下のように受け渡されます。
図3.24 時刻の受け渡し
① ハードウェアクロック→管理OS
管理OSが各パーティションのハードウェアクロックの時刻を取得します。
管理OSのシステム時刻を正しく設定してください。異なる場合、ゲストOSの時刻が正しい値になりませ んので注意してください。
② 管理OS→ゲストドメイン上の仮想ハードウェアクロック
管理 OS の時刻を基に、また各ゲストドメインの構成設定ファイルの設定情報を基にゲストドメイン上の 仮想ハードウェアクロックが設定されます。
③ ゲストドメイン上の仮想ハードウェアクロック→ゲストOS
ゲストOSがゲストドメイン上の仮想ハードウェアクロックの時刻を取得します。
インストール支援ツールで設定した UTC の設定とゲストドメインの設定情報が一致しない場合、ゲスト OSの時刻が正しい値になりませんので注意してください。
各ゲストOSのハードウェアクロックのUTCの扱いについて
• Linuxは、UTCに対応しています。
3.7.2 設定方法
• ゲストドメイン上の仮想ハードウェアクロックの設定方法については、「7.2.3 ゲストドメイン作成後の設 定」の「ドメイン構成ファイルの編集」の「localtimeの設定変更」を参照してください。
3.7.3 構成例
ゲストOSでUTCを使用しない
LinuxでUTCを使用しない場合、この構成になります。
図3.25 ゲストOSでUTCを使用しない場合
ゲストOSでUTCを使用する
LinuxでUTCを使用する場合、この構成になります。
図3.26 ゲストOSでUTCを使用する場合
業務を稼動させる各ゲストOSについて、期待される性能を維持できるように、システムの構成とそれに必要な資 源(CPU 数、メモリサイズなど)を決定することをシステムサイジングといいます。ここでは、仮想システムに おけるシステムサイジングについて説明します。
本章の内容は以下のとおりです。
• 4.1 仮想システムの性能に影響を与える要因
• 4.2 システムサイジングのながれ
• 4.3 ゲストドメインのサイジング
• 4.4 管理OSのサイジング