ゲストドメインを運用する場合、ゲストドメインを管理する必要があります。ここでは、ゲストドメインの管 理方法、および運用の考え方について説明します。
8.1.1 ゲストドメインの管理
ゲストドメイン、およびゲストドメインが使用する資源などの構成情報は、ドメイン構成ファイルで定義され ています。
ゲストドメインの管理は、このドメイン構成ファイルによって行います。「付録 A 設計シート」にしたがって 管理OS上で管理してください。
なお、ドメイン構成ファイルには、ゲストOSの動作環境に関する設定事項が含まれます。本書では、ドメイ ン構成ファイルで設定が必要なゲストOSの動作設定事項についてだけ記載しています。記載のない設定事項 については、ネイティブOSの場合と同様の操作をゲストOSで行ってください。
ドメイン構成ファイルと、運用における関係は以下になります。
• ドメイン構成ファイルは、ゲストドメインの構築時に自動的に作成されます。
• ドメイン構成ファイルは、ゲストドメインの起動時に使用します。
• ドメイン構成ファイルは、ゲストドメインの構成変更時に更新します。
• ドメイン構成ファイルは、ゲストドメインの構成変更時にバックアップします。
• ドメイン構成ファイルは、ゲストドメインの削除時に削除します。
ゲストドメインの構築、構成変更、削除を行った場合は、「付録 A 設計シート」も最新の状態に更新してくだ さい。
8.1.2 ゲストドメインの運用
仮想システムでは、業務要件、負荷状態、物理資源の構成変更や保守など、要求に応じた機能が提供されてい ます。機能には、仮想マシンマネージャを使用したグラフィカルユーザインタフェース(GUI)と、管理 OS 上で操作するコマンドラインインタフェース(CLI)が提供されています。これらの機能を使用してゲストド メインの運用を行います。
以降に、ゲストドメインの運用サイクルを説明します。
図8.1 ゲストドメインの運用サイクル
[2] 状態監視
[3] 構成変更
[1] ゲストドメイン起動
[4] 保守
[5] ゲストドメイン停止
[1] ゲストドメイン起動
停止状態のゲストドメインを起動し、運用を開始します。
本操作は、ゲストドメイン管理者が行います。
[2] 状態監視
ゲストドメインの状態や、資源の状態を確認、監視します。状態監視によって、ゲストドメインの動作状 況や、資源の使用状況、負荷状況を把握し、異常を検出した場合に保守や構成変更を行います。
本操作は、ゲストドメイン管理者が行います。
• ゲストドメイン状態
ゲストドメインが正しく動作しているかを確認します。
• 資源の使用状況、負荷状況
各資源が適切な配分で使用されているか、負荷が集中している資源はないかなどを監視します。
[3] 構成変更
仮想システムのチューニングが必要な場合や、ゲストドメインの業務ピークにあわせて、資源を適切に割 り当てます。また、保守にともなうハードウェアの増減に対して、ゲストドメインの構成を変更します。
本操作は、ゲストドメイン管理者が行います。
構成変更を行う資源については以下のものがあります。
• CPUの構成
仮想CPU数、物理CPUの割当、配分を設定できます。
• メモリの構成
ゲストドメインに割り当てるメモリサイズを変更できます。
• 仮想ネットワークインタフェースの構成変更
仮想ネットワークインタフェースを追加、削除できます。
• 仮想ブロックデバイスの構成変更
仮想ブロックデバイスを追加、削除できます。
[4] 保守
状態監視で問題が発生した場合や、ハード故障、定期保守、バックアップ・リストアなどの保守作業を行 います。保守作業後、必要に応じて、ゲストドメインの構成変更を行います。
本操作は、仮想システム管理者、およびゲストドメイン管理者が行います。
ゲストドメインの起動操作については、「9.1.1 起動」を参照してください。
• ゲストドメインの状態については、「8.3.2.1 ドメインの状態表示」を参照してください。
• 資源の使用状況などの確認ポイント、そのあとのチューニングのながれは、「第11章 チュー ニングのための情報収集」を参照してください。
• 負荷情報については、「8.3.4 負荷情報」を参照してください。
• ゲストドメインの構成変更については、「9.2 ゲストドメインの構成変更」を参照してく ださい。
• ゲストドメインの構成情報については、「8.3.3 ドメインの情報」を参照してください。
[5] ゲストドメイン停止
起動しているゲストドメインを停止します。これで、ゲストドメインの運用が停止します。
本操作は、ゲストドメイン管理者が行います。
8.1.3 周辺装置の利用
CD-ROM/DVD-ROM、およびフロッピィは、外部からのデータを読み込む、または外部へデータを退避するた
め、ゲストドメインでは一時的に使用する運用としてください。ゲストドメインで使用が終わった場合は、ゲ ストドメインより取り外して、ほかのゲストドメインで同時に使用しないでください。
ゲストドメインの停止操作については、「9.1.2 停止」を参照してください。
CD-ROM/DVD-ROM、およびフロッピィの利用方法については、「9.3 周辺装置の利用方法」を参照
してください。