「第4章 システムサイジング」と、「5.1 物理資源の設計」より、ドメインに割り当てる資源の構成を決定しま す。設計した構成は、「付録 A 設計シート」に記載してください。ここで設計した情報をもちいて、ドメイ ン 0(管理OS)、ゲストドメイン(ゲストOS)の導入・運用を行います。
ドメイン0:管理OS
• ホスト名
管理OSのホスト名を決定します。
• CPU
– 仮想CPU数
管理OSに割り当てる仮想CPU数を決定します。
– 物理CPU
管理OS が仮想CPU として使用する物理CPU を決定します。割り当てる物理CPU は仮想CPU 数以 上としてください。
管理OS には1CPU(物理CPU0)を占有させることを推奨します。管理OSへ複数の仮想CPUを割り
当てる場合、その数の物理CPUを占有させることを推奨します。
管理OS に特定の物理CPU を割り当てた場合は、ゲストドメインでも必ず物理CPU の割当を行っ てください。
• メモリ
– 管理OSのメモリサイズ
管理OSに割り当てるメモリサイズを決定します。
• ディスク
管理OSが使用するブロックデバイスを決定します。
• ネットワーク
– 仮想ブリッジ
物理資源の項目で決定したどの仮想ブリッジに接続するかを決定します。
– 仮想ネットワークインタフェース名
管理OSに割り当てる仮想ネットワークインタフェース名を決定します。
– IPアドレス
管理OSに割り当てるIPアドレスを決定します。
– MACアドレス
NICに割り当たっているMACアドレスを記載します。
– サブネット
各物理ネットワークインタフェースに接続するサブネットを決定します。
ゲストドメイン:ゲストOS
• ドメイン名
ゲストドメインのドメイン名を決定します。
ドメイン名に使用できる文字は以下のとおりです。
1ゲストドメインに設定できる仮想CPU数については、「1.3.1 システムスペック」を参照して ください。
数字:[0-9]
文字:[a-z][A-Z]
特殊文字:_
使用文字数:50文字以下
• OS
ゲストドメインにインストールするゲストOSの種類を決定します。
• ホスト名
ゲストOSのホスト名を決定します。
• 仮想化方式
ゲストドメインの仮想化方式は、HVMドメインとなります。
• ドメイン構成ファイル名
ドメイン名と同じ名前で管理してください。ドメイン構成ファイルは、ゲストドメインの作成時に
"/etc/xen/"配下に作成されます。
• 仮想CPU
– 仮想CPU数
ゲストドメインが使用する仮想CPU数を決定します。
仮想CPU数は、1以上、かつマシンに搭載されている物理CPU数以下の整数値にしてください。
– 物理CPU
ゲストドメインが使用する仮想CPUを特定の物理CPUに割り当てる場合に設計します。
割り当てる物理CPUを決定してください。割り当てる物理CPUは仮想CPU数以上にしてください。
管理OSに特定の物理CPUに割り当てた場合は、必ずゲストドメインでも物理CPUの割当を行っ てください。
– ウェイト
ゲストドメイン間で物理CPUの配分比を設定する場合に割り当てるCPU配分比を決定してください。
– キャップ
ゲストドメインが使用するCPU能力の上限値を設定する場合に設定します。
各ゲストドメインのCPU能力の上限値を決定してください。
• 割当メモリサイズ
ゲストドメインに割り当てるメモリサイズを決定します。指定する値は、「表1.4 システムスペック(仮 想マシン)」および「4.3.2 メモリ」に記載されているメモリ量の範囲内としてください。
• 仮想ディスク
• ドメイン名は、ほかのゲストドメインと重複しない一意な名前を設定してください。
• 数字だけの文字列および以下の文字列は、ドメイン名として使用できません。
– xmexampleで始まるドメイン名
– auto – scripts
物理CPUの割当を行わない場合、仮想CPUはすべての物理CPU上で動作します。
実際のゲストドメインが使用するメモリサイズは、割当メモリサイズにHVMドメイン起動 用モジュール使用メモリサイズを加えた値となります。
「5.1 物理資源の設計」で設計したディスク構成から、ゲストドメインで使用するディスク、パーティ ションなどのブロックデバイスまたはイメージファイルを選択し、仮想ディスク名を決定します。
– ブロックデバイス
ゲストドメインが使用するブロックデバイスを決定してください。
– イメージファイル
ゲストドメインが使用するファイルを決定してください。
– 仮想ディスク名
仮想ディスク名は、用途に合わせてゲストドメイン内で重複しない一意な文字列を設定してくださ い。
指定できる仮想ディスク名は、を参照してください。
• 仮想ネットワークインタフェース
物理ネットワークインタフェースからゲストドメインで使用する仮想ネットワークインタフェースを 決定してください。仮想ネットワークインタフェースの設計情報は以下のとおりです。
– 仮想ブリッジ
「5.1 物理資源の設計」で設計した仮想ブリッジから、ゲストドメインに接続する仮想ブリッジを選 択します。
– 仮想ネットワークインタフェース名
仮想ネットワークインタフェース名は、ゲストドメインの構築のタイミングで割り振られます。ゲ ストドメインの作成後、「付録 A 設計シート」に記載してください。
– IPアドレス
仮想ネットワークインタフェースに割り当てるIPアドレスを決定します。
– MACアドレス
仮想ネットワークインタフェースに割り当てるMACアドレスを決定します。
• ポート番号
ゲストドメインのグラフィカルコンソールに接続するためのポート番号を決定します。
• 同じブロックデバイスを複数のゲストドメインで共有することはできません。
• 同じブロックデバイスを1つのゲストドメインの異なる仮想ブロックデバイスとして 使用することはできません。
• 同じイメージファイルを複数のゲストドメインで共有することはできません。
• 同じイメージファイルを1つのゲストドメインの異なる仮想ブロックデバイスとして 使用することはできません。
“virt-install”コマンドで、ゲストドメインを作成した場合、システムボリュームの仮想ディ
スク名は“hda”となります。
ローカルMACアドレスは、1つのゲストOS内、1つの仮想システム内、同一サブネッ ト内で重複しないように必ず管理して設定してください。
ローカルMACアドレスについては、「3.3.4 仮想ネットワーク構築時の留意事項」を参照 してください。
第 3 部 導入
ここでは、管理OSの導入方法と、ゲストドメインの導入方法について説明します。
• 第6章 仮想システムの導入と環境構築
• 第7章 ゲストドメインの導入
ここでは、仮想システム導入の全体のながれと、物理マシンへの管理OS の導入と環境設定について説明します。
• 6.1 仮想システムの導入のながれ
• 6.2 物理マシンの設定
• 6.3 管理OSインストール
• 6.4 管理OSインストール後の確認
• 6.5 添付ソフトウェアのインストール
• 6.6 管理OSの環境設定