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図表4-1-10 2013年度の消費生活相談の平均金額は減少傾向に

0

(万円)250

50 100 200

150

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013

(年度)

総数 65歳以上 65歳未満

72 64 119

148 146

183 204

190

237 216 189

168

109 98

116 120

144 133 125 118 114 106 124 132

158 147 153

143 136 128

平均契約購入金額

(万円)160

80 60 40 20 100 140 120

総数65歳以上 65歳未満

24 29 35 37 41 39 42 48

39 39 57

70 73 96

110 113

142 137

104 87

37 42 47 55 55

66 69

58 54

平均既支払額  相談1件当たりの平均金額を、請求さ

れた、又は契約した金額である「契約購 入金額」と実際に既に支払った金額「既 支払額」とでそれぞれ見ると、全体、高 齢者(65歳以上)、65歳未満の全てにお

いて、2011年度から平均金額は減少傾向 にあり、2013年度の全体は1件当たり平 均契約購入金額が約128万円で、平均既 支払額は54万円となっています (図表4-1-10)。

 高齢者は、65歳未満と比較して平均契 約購入金額及び平均既支払額が共に高額 である傾向は変わりませんが、2013年度

2013年度の相談 1 件当たりの

は平均契約購入金額が約168万円で前年 度から約21万円減、平均既支払額は約87 万円で約17万円減となっています。これ は、金融商品等、高額商品に関する相談 で、既支払額100万円以上の件数が減少 していることや、単価が比較的小さい「健 康食品の送り付け商法」の相談が増加し たことにより、平均値で見ると金額が小 さくなることが影響しています。

 相談全体での既支払額100万円以上の 件数でも2012、2013年度は減少傾向にあ

り、商品別に見ると「金融・保険サービ ス」の件数の減少が顕著です(図表4-1-11)

 また、契約購入金額及び既支払額それ ぞれの総額で見ると、2013年度の契約購 入金額総額は5,855億円、既支払額総額 は2,199億円と前年度をやや上回ってお り、そのうち高齢者に関するものが契約 購入金額では2,053億円と全体の約35.1%

を占め、既支払額では988億円と全体の 約44.9%を占めています (図表4-1-12)。

図表4-1-11 既支払額が100万円以上の高額案件の相談件数は減少している

2013

2009 2010 2011 2012

0 40,000 35,000

(件)

(年度)

30,000

10,000 15,000 20,000 25,000

5,000

その他 金融・保険サービス

土地・建物・設備

教養・娯楽サービス 工事・建築・加工

2,848

2,848 2,7372,737 2,6952,695 2,9732,973 2,9692,969 3,606

3,606 3,7153,715 4,2424,242 4,4824,482 4,7814,781 11,637

11,637 16,15716,157 16,92216,922

11,421

11,421 9,9949,994 1,976

1,976

2,119

2,119 1,4151,415

1,445

1,445 1,5731,573 9,520

9,520

9,505

9,505 9,0359,035

9,213

9,213 8,4378,437 29,587

34,233 34,309

29,534

27,754

(備考)  1 .PIO-NETに登録された消費生活相談情報(2014年 4 月30日までの登録分)。

     2 .既支払額が100万円以上の相談を集計。

     3 .品目は商品別分類(大)。

図表4-1-12 2013年度の消費生活相談総額のうち、既支払額に占める高齢者割合は約45%

(備考) PIO-NETに登録された消費生活相談情報(2014年 4 月30日までの登録分)。

2013 2008

2004 2005 2006 2007 2009 2010 2011 2012 0

8,000

(億円)

(年度)

4,000 5,000 7,000 6,000

2,000 3,000

1,000 2,0532,053

5,855

1,958 1,958 5,761

2,126 2,126 6,512

2,256 2,256 7,033

1,577 1,577 6,563

1,604 1,604 7,308

1,445 1,445 6,879

1,235 1,235 6,535

1,331 1,331 6,512

972 972 5,759

総数 うち、65歳以上

契約購入金額

351

351 559559 545545 629629 741741 811811 1,1391,139 1,1971,197 987987 988988 2013 2008

2004 2005 2006 2007 2009 2010 2011 2012 0

3,000

(億円)

(年度)

1,000 1,500 2,500

2,000

500 351

351 559559 545545 629629 741741 811811 1,1391,139 1,1971,197 987987 988988 1,385

1,841 1,804 1,962 2,075 2,021 2,449

2,705

2,158 2,199

総数 うち、65歳以上

既支払額

第1節第4章第1部  消費者問題の概況

83)「インターネット通販」は様々な商品分野にわたるものであるが、2013年度に限れば相談件数の増加は「被服品」

等の一部の商品分野に集中している。

 これまで消費生活相談の件数や平均金 額等により、相談の推移を見てきました が、これにより分野別の相談状況は分か るものの、そもそも相談件数の増加には

「被害・トラブル自体の増加」と「消費 生活センター等の認知度上昇等による相 談の増加」の2つの要素が影響している ものと考えられ、どちらの要素がどの程 度影響しているかは必ずしも判然としま せん。例えば2013年度の相談件数の増加 はこれまで見たように「健康食品の送り 付け商法」や「インターネット通販」と いった個別の要因による影響が大きく、

消費生活センター等の増加等、消費者行 政の取組の成果が相談件数にどの程度反 映されているのかが相談件数からは見え づらくなっています。そこで、こうした

個別要因による影響を排除するため、試 みとしてPIO-NETの商品・サービス別 分類ごとに、対前年度の件数の増減を求 め、件数が増加した項目と減少した項目 の個数による分析を行ってみました。こ れによれば、2013年度は増加項目数95に 対し減少項目数32と、増加項目の方がは るかに大きく (図表4-1-13)、このこと から2013年度の消費生活相談件数の増加 は、単に「健康食品の送り付け商法」や

「インターネット通販」83といった特定 の商品・サービスに限定された要因だけ によるものではなく、広範な商品・サー ビス分野にわたり相談件数が増加したこ とによるものであることが分かります。

また、相談件数の総数が一貫して減少し ていた2005年度から2012年度において も、2005、2007、2009、2010の各年度は 増加項目数が減少項目数を上回ってお り、年度によって違いがあることが分か

2013年度は幅広い商品・サービス