第2節第1章第1部 消費者行動・意識と消費者問題の現状食の安全・安心の確保
全国各地から相談が寄せられています。
一方、㈱アクリフーズの「冷凍調理食品」
のうち生命身体に関する危害情報は、961 件でした。危害を訴えた人は男性38.1%、
女性53.5%と、購入者と比較して性別の
差が少ないことが分かります (図表1-2-3)。危害を訴えた人を年代別に見ると、
未成年者が32.3%と、比較的若年層に多 いこと分かります。
(件)
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
(回線)
0 50 100 150 200 250
当初は50回線未満
110回線に 増設
210回線に増設
1月6日 1月7日 1月8日 1月9日 1月10日 1月11日 1月12日 1月13日 1月14日 1月15日 1月16日 行政への相談件数減少
(備考) 1 .PIO-NETに登録された2014年 1 月の「アクリフーズ」の「冷凍調理食品」に関する消費生活相談情報(2014 年 4 月30日までの登録分)。
2 .コールセンター回線数は、㈱アクリフーズ「農薬混入事件に関する第三者検証委員会」中間報告より。
図表1-2-1 消費生活センター等への「アクリフーズ」の「冷凍調理食品」に関する相談は、
㈱アクリフーズコールセンターの改善とともに減少
30歳代17.1%
40歳代23.6%
50歳代18.0%
60歳代17.9%
20.0%男性
78.9%女性
1,000 0
(件)
北海道・東北北部東北南部
200 400 600 800 無回答(未入力)
九州北部 九州南部・沖縄 山陽 山陰 四国 近畿東海 北陸 甲信越南関東 北関東
244 176
26
303 124
188 78
117
584 374
181182244 883
70歳以上 8.7%
10歳未満
0.2% 10歳代 1.3%20歳代
4.9%
30歳代17.1%
40歳代23.6%
50歳代18.0%
60歳代17.9%
無回答(未入力)
8.2%
団体等、不明、
無回答(未入力)
1.1%
20.0%男性
78.9%女性
(備考) 1 .PIO-NETに登録された2013年度の「アクリフーズ」の「冷凍調理食品」に関する消費生活相談情報(2014 年 4 月30日までの登録分)。
2 .受付年月日が2013年12月29日以降のもの。
3 .契約当事者のデータを集計。
図表1-2-2 「アクリフーズ」の「冷凍調理食品」は、性別では女性・年代では30~60歳 代が購入している
第2節第1章第1部 消費者行動・意識と消費者問題の現状食の安全・安心の確保
消費者庁は、㈱アクリフーズの12月29 日の発表を受け、30日に消費者に向けて
「㈱アクリフーズ群馬工場が製造した冷 凍食品は食べずに返品を」という内容の 注意喚起を行うと共に、消費者庁ウェブ サイト内の「リコール情報サイト」に商 品情報を掲載しました (図表1-2-4)。
2014年1月5日、消費者庁は、プライ ベートブランド商品を含む回収対象商品 のパッケージ画像入りのリストと、消費 生活センター等と消費者ホットラインに よる相談受付の紹介を公表しました。
1月6日、都道府県等の消費者行政担 当部署に対して、㈱アクリフーズ内の消 費生活センター専用電話回線の案内や同 センター用に作成したお客様照会の際に 使用するQ&Aの送付等の本事案に関す る情報を提供するとともに、1月7日に は、冷凍食品事案に関する重大事故等の 健康被害の情報が寄せられた場合の消費
者安全法に基づく速やかな通知を依頼し ました。
1月8日、内閣府特命担当大臣(消費 者及び食品安全)が、㈱アクリフーズの 幹部と面会し、「消費者被害が生じ得る 事案が発覚した場合は消費者へ速やかに 情報提供を行うこと」「行政に対しても 曜日や時間にかかわらず速やかに報告す ること」「回収対象商品、特に「アクリ フーズ群馬工場」の記載のないプライ ベートブランド商品については、消費者 が該当商品であることを認識できるよう に情報提供を行うこと」を要請しました。
1月14日、関係府省庁の局長級で構成 される消費者安全情報総括官会議を開催 しました。これは、事業者による自主回収 発表から約2週間が経過しても事業者へ の電話相談が増え続けていることと、関 係行政機関等への迅速な情報提供、プラ イベート商品を含む消費者への情報周知 に関し、関係府省庁や関係業界を含めた 取組が必要と判断したことによるものです。
その後、容疑者が逮捕、起訴され、事